くらっぷが「鳥の演劇祭」に出演します

たんぽぽの家を拠点に活動する、知的障害のある俳優を主体にした演劇創作グループ「くらっぷ」が、このたび、鳥取県で開催される「鳥の演劇祭・ショーケース」に出演します。


(c)2009 clap

このショーケースには、東京や愛知、熊本など各地から11の劇団やダンスカンパニーが出演します。そして、一般の観客のほか、全国の公共ホールで自主事業のプロデュースを担当されている方々も見に来られる予定です。

くらっぷの活動のユニークさや可能性を、たくさんの人に紹介し、活動の幅を広げる機会にしたいと思います。くらっぷの活動はみんなのもの。ぜひ、皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。

 

募金受付中!

郵便振替
01080-6-7812
銀行振込
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店 当座 000781
口座名義
財団法人たんぽぽの家(ザイ タンポポノイエ)

くらっぷへのご支援である旨を明記してお送りください。

公演「ゴドーを待ちながら」について

『ゴドーを待ちながら』は、1940年代後半にサミュエル・ベケットというフランスの劇作家によって書かれた戯曲です。

「何のドラマも起こらない」この作品は、不条理演劇の古典でありながら、現代においても「最も難解かつ新しい演劇」として、半世紀を越えた今も世界中のアーティストに強い影響を与え続けています。

障害のある人たちは、健常者がサジを投げるようなこの難解な作品にまったく新しい視点を与えてくれました。

私たち人間は、自分が自分であることを一歩も譲らないで、なおかつ他者をありのまま受け入れることができるのではないか。
「人間はいつまでも変らない」のではなく、私たち人類がこれからもこの星で生きていくための新しい方法を、机上の空論ではなく、もしかしたら本当に獲得できるのではないか。

そんな、とても小さいですが確かな視点を、皆さんと一緒に共有できればうれしく思います。

もりながまこと(構成・演出)

日時
2010年9月17日(金)16:00?/9月18日(土)12:00?
会場
鳥の演劇祭・議場劇場(詳細は演劇祭のウェブサイト参照
出演
岡本拓郎、河口省吾、木村由有里、竹島遥香、前田考美、十亀史子、八尾佑希子
構成・演出
もりながまこと
照明
魚森理恵
公開リハ
9月11日(土)14:00開場 たんぽぽの家シアターポポ
ご来場希望の方は制作担当までご一報ください。
制作担当:北田(kitada●popo.or.jp)●を@に変換して送信ください。

くらっぷ プロフィール

2004年5月
結成(社会福祉法人わたぼうしの会「デイサービスぶるーむ」のプログラムの一つとして:2006年より財団法人たんぽぽの家に移管)
2005年2月12・13日
公演「掟の門」(フランツ=カフカ原作)
計3ステージ
於・ウイングフィールド(大阪・心斎橋)
2006年4月8・9日
公演「ファウスト」(ゲーテ原作)
計3ステージ
於・ウイングフィールド(大阪・心斎橋)
明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」参加事業
ウイングフィールド提携公演
2006年10月25・26日
公演「掟の門」
計2ステージ
於・タイニイアリス(東京・新宿)
2006年10月27日
公演「ファウスト」
計1ステージ
於・国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟小ホール
エイブルアート・オンステージ2006 コラボ・シアター・フェスティバル参加作品
2009年12月12日
公演「ゴドーを待ちながら」(サミュエル・ベケット原作)
計1ステージ
於・たんぽぽの家シアターポポ

もりながまこと(構成・演出)

1969年大阪府生まれ。現在は奈良県生駒市在住。
1990年、大阪で劇団「芽の気象(めぐみのきしょう)」を旗揚げ、主宰。戯曲の執筆、演出を担当。一貫して一人芝居の作品を発表し続ける。劇団解散後は活動拠点を奈良に移し、自作自演で作品を発表している。知的障害のある人のヘルパーとして福祉の現場にも従事。不良ヘルパーとのウワサもある。代表作に「二十歳の原点」「ナッツ」「真空の音色~石原純の疾走」「馬食やそ八」「宮木が塚」など。

アート コネクト by イセタンメンズ 第3弾!

伊勢丹のアートコネクト第3弾が開催されます!

アート コネクト by イセタンメンズは、イセタンメンズと障がいのある人のアートを仕事につなげる
NPO「エイブルアート・カンパニー」によるコラボレイション企画です。

期間:9月8日~9月21日

今回新たに販売する商品は、

〈タビオ〉とのコラボによるグラフィカルな靴下、〈マスターピース〉とのコラボである、上質なトートバック、〈RYO MATSUOKA〉とのコラボエコバックなど!

また、第1弾、第2段で好評をいただいていたサードウェアのアンダーウェアも引き続き販売いたします!

各商品の画像は、 アート コネクト by イセタンメンズ  HPでご覧いただけます。

The Ambassadors of Lightを応援してください。

フィリピンの視覚障害のある若者たちのコーラスグループ

The Ambassadors of Light(AOL)を応援するために

AOLJ(The Ambassadors of Light Japan)を設立しました

 

aol-news01.jpgAOLとは…

The Ambassadors of Light(以降AOLと略します。)フィリピン・マニラを拠点とする、視覚障害のある若者たちのコーラスグループです。これまでフィリピン国内を中心に数多くのコンサートを開催し、彼らの澄んだ歌声は多くの人々の心を癒し元気付けています。

これに対応しようと2000年9月にAOLは設立されました。AOLは、視覚障害のある若者たちが、音楽をとおして可能性を開花・発展させることを目的とする、フィリピン初の民間組織です。視覚障害のある若者たちに音楽トレーニングを提供し、彼らの未知なる可能性を開花させています。開発途上にあるフィリピンにおいて、貧困によるしわよせを受けるのは、社会的に弱い立場にある人たちで、とりわけ障害のある人たちです。彼らは、障害と貧困、そして人権、教育、環境といった、多くの問題をかかえ生活しています。

創設者のアンダーソン・ゴーさんも視覚障害のある音楽家です。自らの経験をもとに視覚障害のある若者たちが音楽をとおして社会参加を果たす可能性を日々探求しています。しかし、障害と貧困という二重のハンディを克服するのは容易ではありません。

そこで、AOLでは奨学金制度を設け、学費や交通費を月々支給することにしました。努力が実り、現在数人のメンバーが音楽大学に通い、才能を磨いています。しかし、進学を希望している若者はあとを絶ちません。

私たちは、AOLのこうした活動を日本から応援しようと、The Ambassadors of Light Japanを設立します。そして、皆さんとともにAOLの若者たちに夢と希望を届けたいと思います。

 

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AOLのビジョン           

1)障害のある人たちは社会の負担にはならない。

AOLは、貧困と視覚障害というハンディを担う音楽を得意とする若者たちに奨学金を提供し、将来アーティストになる夢を実現することを支援します。

2)視覚障害は恥ずかしいことではない。

AOLは、視覚障害のある若者たちが音楽をとおして夢を実現することで、自己実現を果たし、一人の人間として社会参加することを支援しています。

3)AOLの目標は視覚障害のある人たちの音楽学校を設立すること。

奨学金を受けて大学などを卒業した人たちはAOLで働くことができます。そして、新たに才能のある視覚障害のある人たちを発掘、トレーニングし、成長させる仕事を続けることができます。

 

私たちAOLJはAOLを応援します! 

→AOLJに関するお問い合わせはこちら wataboshi■popo.or.jp(■を@に変えてお送りください。)

1)サポート会員として継続的な支援をお願いします。年会費 一口3,000円

※ 入会者された方にはAOLのファーストCDをプレゼント!

※また、年に1度、AOLの活動を伝える通信やAOLの新しいCDをお届けすることで、AOLの活動を報告します。

2)ご寄付も受け付けています。

3)AOLのCDをお買い求めください。

CD-image.jpg「あなたの心に希望の光を灯したい」1,000円/全7曲

1 Daing Ng Kalikasan/自然が叫んでる

2 Karamay Mo Si Hesua/彼の名前を呼んで

3 Pinakamatayayog Na Bituin/はるか彼方に

4 Sa Kabila Ng Ulap/雲のむこうに

5 Let There Be Love/愛を持とう

6 The Power Of Music/音楽の力

7 The Dream Of My Heart/心の目

 

「市民教育としてのサービス・ラーニング」

(日本福祉教育・ボランティア学習学会年報 第10号 2005年12月)
川上文雄(奈良教育大学教員)

授業としておこなった障害者アートに関わる二つの活動を考察。民間ギャラリーでの展覧会では、学生が作品を選び、感想を添えて展示した。みずから表現者となりながら障害のあるアーティストと交流し、ともに楽しむという活動を通じた大学生の障害者理解の深化、そして、ボランティアに関する意識の深化(変化)を論じた。身体介助とは異なる活動を可能にする障害者アートがボランティア学習にとってもつ意義を明らかにした。
PDFファイル

『アール・ブリュット/アウトサイダー・アート』をこえて ――現代日本における障害のある人びとの芸術活動から

 (『文化人類学』、74巻2号(2009)215-237頁)
中谷和人(京都大学大学院博士課程)

本論文は、現代日本で障害のある人びとの芸術活動を展開する二つの施設をとりあげ、その対外的な取り組みと実践の状況を文化人類学的な視点から検討する。 一方の施設では、「アール・ブリュット」「アウトサイダー・アート」といった美術界の言説を戦略的に利用することで通所者の収益確保が図られる。もう一方の施設では、こうした既存の枠組みに拠りきらず、自らのアートを自らで構築しようとする運動が進められる。 いずれの施設においても、作品=モノやその生産をめぐる相互行為そのもののなかに、固定的な関係をすり抜け、それを変容させるような契機が潜在することを認めたうえで、これら関わりあいの過程が当事者の生の文脈にいかに接合されているかを解明する。

「アウトサイダー・アート」

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著者:西村彰、樋口昌樹(企画・編集)、小出由紀子(編集コーディネート)、清水槇子、緒方佳子、村上清(訳)
発行:求龍堂
発行年:2000年

・(「BOOK」データベースより)世界最高を誇るスイス・ローザンヌの“アール・ブリュット・コレクション”所蔵品から、30作家140点を収録。 
・(「MARC」データベースより)専門的な教育を受けず、伝統や流行に影響されずに自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術作品140点を収録する。

素心居 アトリエ素心居作品集

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著者:アトリエ素心居
発行:アトリエ素心居
発行年:2004年

松山市にある、障害を持つ人の芸術活動を支援するNPO法人「アトリエ素心居」の企画した展覧会で紹介された作品の写真集。

播磨靖夫「ラジオ深夜便」出演のお知らせ

 財団法人たんぽぽの家・社会福祉法人わたぼうしの会理事長の播磨靖夫が「ラジオ深夜便」に出演することになりました。

 

番組名  :「関西発・ラジオ深夜便~明日へのことば~」(NHKラジオ第一 全国放送)
放送日時:9月11日(土)午前4時台(約40分の放送予定)
テーマ   :「障害者の芸術を発信 エイブル・アート」

        エイブルアートの成り立ちからエイブルアート・カンパニーの取り組みなど最前線の内容です。

 
播磨靖夫
の最新トピック・ビジョンをお聞きいただけるかと思います。
「早起きは三文の得(徳)」「奈良の早起き」、語源は近いそうです。早起きして(もしくは録音で)お聴きくださいませ!

高島屋大阪店 Group文字屋の出展のご案内

高島屋の催事イベントにて、Group文字屋のグッズと作品が販売されます!

 

催名:~美しい暮らし~秋のものすぐり展
会期:2010年9月8日(水)→14日(火)
会場:高島屋大阪店 6階 「暮らしのレシピ」コーナー
          10:00?20:00 (最終日は19:00まで)

「かんじるかんじ」展で商品開発した“てぬぐい”シリーズ、伊藤樹里さんのひらがなの“文字屋のうつわ”シリーズや書の原作(郡山城ホールで発表された新作)、カンパニーの代官山プロモーションで制作されたT-シャツなどが販売される予定です。

 

この売場は文字屋グッズのほか、30?40歳の若い世代の女性むけに、「モダンな和の提案」をテーマにした商品が並ぶようです。高島屋大阪店は店内がリニュアルしたところなので、子どもグッズなど新しい店舗も入っているので遊びに行ってみてくださいね。

「生きのびるためのアート」展

 17. (100X150).jpg 「病」は、私たちに残された「人間らしさ」かもしれません。
韓国・京畿道から集まった「病と向き合うアート」を通して、存在の揺らぎから生まれる表現を紹介します。
※本展は8月6日~29日までアーツ千代田 3331(東京・千代田区)にて開催された「生きのびるためのアート 日韓展」の韓国の作品の巡回展です。

 

会期     2010年9月4日(木)~18日(土)11:00~17:00 日・月曜休館日
会場     たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
出展者   ジュ・ヨンエ  キム・ドンギ イム・ユナ   2010年度京畿道精神健康美術祭公募展入選作品

 

主催:財団法人たんぽぽの家
共催:エイブル・アート・ジャパン
協力:社団法人エイブルアート(韓国)、京畿道広域精神保健センター、京畿道地域精神保健センター、韓国Art Brut