福祉ホームコットンハウス

コンセプト

1998年4月、障害のある人が自分の人生を自分でデザインできる場として、ケア付き集合住宅「コットンハウス」がオープンしました。15名が個々の生活スタイルに合わせて作った部屋で、ホームヘルプ、ガイドヘルプなどを上手く利用しながら地域の中で自立した生活をおくっています。シャワーチェアーのまま楽々と入ることができるコットン風呂や広い食堂など、快適な生活環境とサービスを備えています。
また、医師や看護師、理学療法士、栄養士などさまざまな専門職と協力し、生活者が心身共に安心して暮らせるようなケアの提供をめざしています。生活者のペースを大事にしながら、毎日の生活の中での些細な出来事にも楽しみを感じつつ、新たな夢や希望に向かって毎日を過ごしています。


一人ひとりの生き方を支えるコットンハウス的ケア

コットンハウスでは、一人ひとりの部屋を“家”とみなしているので、ホームヘルプ、ガイドヘルプの利用が可能です。サービスの種別は、居宅介護・重度訪問介護・移動介護が主です。毎月、生活者からのケア計画依頼に基づき、ヘルパー調整を行い、ケアの提供を行っています。内容は、食事・排泄・洗面・入浴などの日常生活全般と、プール・映画・美術館・買い物・外食などの外出ケアも行っています。
居室にはナースコールが設置されており、ヘルパーがいない時間でも呼び出しがあれば緊急の用事には対応します。24時間365日安心して生活ができるようケア体制を組んでいます。


楽しく充実した生活を!余暇支援

季節に合わせてお花や野菜を育てるグリーンチームでは、日に日に成長するのをそばで見ることが毎日の生活の楽しみにしています。それを材料に料理してできた一品は何よりもおいしく感じます。また、生活の幅を少しでも広げることができればと思い休日に”良か余暇”と題して年に2~3回外出プランを行っています。行ってみたいけど、どうやって行けばよいのか分からない、ヘルパーと2人で行ってもちょっと盛り上がれないな、というような場所に、複数の生活者とボランティアそしてヘルパーが同行します。 生活者が主体となって企画する”コットンクラブ”コンセプトはさまざまですが、みんなでワイワイお酒を飲みながら、ながーいものを作って飲んで食べる会や、食べ物も音楽もダンスもハワイアンな夜にしたりといつもと少し違った雰囲気を味わうことができます。

 

 

 

 

 


地域住民のひとりとして 六条山自治会

奈良市の中でも世帯数が最も多い自治会の1つに属しています。月に一度の役員会に生活者と職員で参加しています。春には早朝から地域の大掃除、夏には六条小学校でのラジオ体操、秋にはふれあい祭りに出店や防災フォーラムに参加、冬には新年会と地域の方々との交流を大事にしています。コットンハウス・たんぽぽの家のことを多くの人に知ってもらい、ともに暮らしやすい地域づくりができればと考えています。

 

コットンハウスの縁の下の力持ち

コットンハウスでは20代から70代まで幅広い世代のケアスタッフが働いています。季節の花をみんなが目にする玄関に活けたり、裏の畑に花や野菜を植えて手入れをしたり、事務所の座布団を縫ったり、エプロンやベルト等のケアグッズを作ったり・・・という風に毎日のケアをするだけでなく、それぞれの好きなこと・得意なことでコットンハウスはさらに彩られています。