コロナ禍において、あるいはコロナ禍を契機として、障害のある人たちとともに新しい仕事をつくりだしている取り組みを紹介する書籍を販売開始しました。
2020年11月から2021年8月にかけて、165件の多様な業種や業態、国内や国外の事例調査と分析を実施しました。本書は、そこで得られた知見をもとに「今ある事業を発展させる」「社会の声に応える」「異業種に挑戦する」など8つの視点から仕事づくりのヒントになる事例を紹介しています。
みなさんのこれからの活動の一助やご参考になれば幸いです。ぜひ、手にとってご覧ください。
目次
第1章 今ある事業を発展させる
① NPO法人Alon Alon スマート農業と障害者就労をリンクさせた胡蝶蘭づくり ② 社会福祉法人みぬま福祉会 一人ひとりの個性と向き合う 表現を仕事にするための仕組みや環境づくり
第2章 社会の声に応える
③ 社会福祉法人進和学園 日頃のネットワークが生みだす仕事と活躍の場
④ マニュモビールズ 消費されるものではなく愛されるものを 製品を通じて作る新しい社会の循環
【コラム1】働くことは、競うことか 株式会社リ・パブリック 共同代表 田村 大
第3章 異業種に挑戦する
⑤ 株式会社if me コロナ禍だからこそ、飲食業にチャレンジ キッチンカー事業による新しい需要の開拓
⑥ 株式会社With You Inclusion & Innovation 福祉とビジネスを結ぶ仕組み
第4章 発信とアーカイブする
⑦ NPO法人スウィング 何を、どう、伝えるか 固定概念にとらわれないメディア
⑧ はじまりの美術館 立ち止まって振り返る、 仕事や活動をアーカイブすることの意義
【コラム2】いかしあうつながり NPOグリーンズ 代表 鈴木 菜央
第5章 地域と連携する
⑨ 総社デニムマスク実行委員会 共感から広がった連携の輪 累計枚数30万枚のデニムマスク作り
⑩ あたらしい・はたらくを・つくる福祉型事業協同組合 福祉×産業の連携から広がる、魅力的な仕事の選択肢
第6章 アートとケアの視点を持つ
⑪ NPO法人チア・アート アートが修復する人と人の関係 医療現場の写真展
⑫ ダカラコソクリエイト/カラクリLab. マイナスをプラスにするチャレンジを がん経験者だからこそできる発信と場所づくり
【コラム3】人間を想う、という仕事 NPO法人エイブル・アート・ジャパン 代表理事 柴崎 由美子
第7章 オンラインとデジタル技術を活用する
⑬ Good Job! センター香芝 新たな仕事づくりと社会提案
⑭ 株式会社フォーオールプロダクト MINATOMACHI FACTORY 自分の仕事をつくりだす 機会と循環をつくる技術の使い方
第8章 海外の事例を知る
⑮ Sandwishes Studio アートとデザインがつなぐ人と社会の新しい関係性
⑯ Tohe Playful as a child コロナ禍における社会企業の役割
障害のある人の個性や能力に目をむけながら、地域や社会と協働で仕事をつくっていく。さらには、コロナ以降の仕事や働き方を考えるきっかけとなり、新たな活動がはじまり、障害のある人の働き方の選択肢がひろがっていく。コロナ禍を契機として生まれてきた本書がその一助となれば幸いです。
※本書は『コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり』に投稿した内容に加筆のうえ、書きおろしコラムも追加し、再編集して作成しました。
『コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり』 一般財団法人たんぽぽの家 Good Job! Project
発行日 2021 年9 月30 日 発行元 一般財団法人たんぽぽの家 〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25-4 Tel 0742-43-7055 Fax 0742-49-5501 Email goodjob@popo.or.jp URL https://tanpoponoye.org/
企画・編集 小林大祐、森下静香、岡部太郎、後安美紀、烏川淑子、奥田奈々子、中野温子(一般財団法人たんぽぽの家)
組版 鯵坂兼充、岡田尚子 装画 丹野杏香 製本・印刷 グラフ株式会社 協賛 吉川紙商事株式会社
※本書は休眠預金等活用法に基づき、公益社団法人日本サードセクター経営者協会から助成を受けて制作しています。