第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選詩決定!

 

3月19日・20日の2日間にわたり第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」の選考会を、約50人の市民選考委員の参加により行いました。全国から467作品が寄せられ難航した選考の結果、第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選詩が決定しました。現在、実行委員会では、入選詩にメロディをつける「作曲の部」、詩とメロディをセットで応募する「作詩・作曲の部」の作品を募集しています。あなたのメロディで、第36回わたぼうし音楽祭を演出してみませんか! あなたからのご応募、お待ちしています!

♪詳しい応募方法はこちら→http://tanpoponoye.org/info/2011/02/36.html

第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選8作品

Thanks my family

作詩:綾垣 葵[熊本市・15歳]

 

鮮やかな青空の下で みんながいる大地に

生まれてきた私を 待ってくれていた

My  family

 

でも楽しみに待ってくれていたのに

音というかけらを失ったまま

生まれてきてしまった

 

苦しませたね 辛くさせたね

悲しませたね ごめんね

 

でもみんなの心強さが 温かい愛に変わる

私の心が温かくなる 温もりをくれた

My  family

 

お父さんの笑顔 私まで笑顔になれる

幸せにするその笑顔が

大好きだよ

 

お母さんの手 温かく感じる

落ち着くその温もりが

大好きだよ

 

兄弟の光 安心できる家族の一人

いつも私を助けてくれる光が

大好きだよ

 

おじいちゃんとおばあちゃんの言葉

いつも 口をゆっくり動かす「おかえり」

優しさが込められた言葉が

大好きだよ

 

たくさんの温かい優しさが包みこむ家に

帰りたくなる

こんな私の居場所が ここにある

 

私の世界とみんなの世界が違うのに

こんな私を愛してくれたね

こんな私を抱きしめてくれたね

生まれ変わるのなら

また この家族のところに生まれたい

 

笑顔をありがとう

温もりをありがとう

光をありがとう

言葉をありがとう

優しさをありがとう

居場所をありがとう

愛をありがとう

 

たくさん「ありがとう」と

いっても言い切れないくらい

空に向かって叫びたいくらい

感謝しているよ

本当に…ありがとう…

 

Thanks  my  family

love  my  family

 

 

言葉?ことのは?

作詩:有川梗子[奈良市・43歳]

 

君の横顔に

「ありがとう」って言ってみる

にっこり笑い振り返る君

…ありがとう

それは誰かさんと 誰かさんをつなぐ

やさしい言葉(ことのは)

 

君の寝顔に

「おやすみ」と言ってみる

すやすやと寝息をたてる君

…おやすみ

それは誰かさんと 誰かさんが

明日を待っている

約束の言葉(ことのは)

 

君の泣き顔に

「ダイジョウブ」って言ってみる

泣き止んで鼻を垂らす君

…ダイジョウブ

それは誰かさんが 誰かさんに伝える

絆の言葉(ことのは)

 

ことのは

それは誰かさんと 誰かさんをつなぐ 魔法の葉っぱ

赤や黄色、緑の葉っぱを一枚…二枚…

ヘタクソでいい 拙(つたな)くていい

葉っぱを重ねて人はつながる

 

ことのは

君が突然

「ママ、だいすき」って言う

それは君がママだけにくれる 真実の言葉

「ママも君がだいすきだよ」

それは君とママをつなぐ 愛の言葉

 

…ありがとう

君にあえてよかった

ママの子でありがとう

 


空からのキャスティング

作詩:小林 聡[大阪市・45歳]

 

空から下りてきたシナリオで

与えられた役柄を 演じてきたけど

ここから先は 自分で物語を創っていく

運命は変えられると信じているから

 

自分を演じる 悲しさと喜び 繰り返しながら

誰かに生かされている喜びを感じる

自分を追い詰めて 眠れぬまま朝を迎え

絞り出した答えを信じて また演じ続ける

 

思い通りにいかないことを 他人のせいにして

楽な場所へ逃げようと 言い訳を並べてた

同じサイクルでやってくる 苦しいことは

ハッピーエンドに続く演出だと信じたい

 

同じ時代の中で 何十億の物語が流れ 交差している

空から下りてきたキャスティングを 僕は怨んではいない

この役は僕にしか出来ないからだ

 

生きることは 段取りよくはいかない

何かを始めれば 必ず壁にぶつかる

だからといって 何もしなければ何も変わらない

勇気を出して 叩き割れ

 

怖がりで臆病なことは 自分が一番知っている

だから少し背伸びして 強い自分を演じてみた

 

見慣れているはずの街並みが

 

少し違った景色に見えた

すれ違う人の視線さえ 風に感じた

 

出会えた人たちに感謝しながら

与えられた命と時間を大切に生きていく

カーテンコールには まだ早い

 

同じ時代の中で 何十億の物語が流れ 交差している

空から下りてきたキャスティングを 僕は怨んではいない

この役は僕にしか出来ないからだ

 

 

白樺の家

作詩:千葉裕美子[岩手県岩手郡・36歳]

 

帰りたい 帰りたい

私の心の奥でいつも叫んでいる言葉

 

帰りたい 帰りたい

今 家に居るのに どこに帰りたいの

 

私の生まれた頃から 私の家の前には

一本の白樺が植えられていました

 

私の成長と共に 白樺には葉が生い繁り

どんどん天に伸びていきました

 

そしていつかしら私の家族は

我が家を白樺の家と名づけて

温かい思い出は増えていきました

 

毛虫が落ちるというので

父は白樺の木を切ってしまいました

 

残ったのは切り株だけ

私が高校三年生の冬でした

 

その頃 私の体と心にパニックがおこり

どんどんわからなくなっていきました

 

何を見て何を感じ 何を欲し何を想っているかが

全てわからなくなってしまいました

 

気がつくと精神科病棟のベッドの上で

私は白樺の家を想っていました

 

お見舞いに来てくれた母の涙を

私は一生忘れられないでしょう

 

私は全てを失ってしまった

 

私の開けてしまったパンドラの箱の

沢山のカード

 

楽しいはずのキャンパスライフ

夢だった介護の仕事

せっかくできた親友

淡く散った初恋の苦さ

 

全てが消えてしまいたった一枚

残ったカードには

白樺の家と書いてありました

 

帰りたい 帰りたい

私が心の奥でいつも叫んでいる言葉

 

帰りたい 帰りたい

今 家に居るのに どこに帰りたいの

 

今 白樺の木の切り株に座り

目を閉じて思うのです

 

私は何も失ってなんかいないのかもしれないと

 

白樺の木と共に

白樺の家と共に

 

大切な家族と共に 


 

先生の声

作詩:野崎富美子[山口県下関市・43歳]

 

先生と もむ練習をした

はじめは 私の背中をおしてくれた

体がぬくもった

痛いところに鍼をしてくれた

今度は私が 先生の背中を指圧する

手が ふるえてるぞ

速い 速い

もっと ゆっくりゆっくり

同じかんかくで

 

先生とかわりばんこに

もまれたり もんだり

私ができないと言ったら

だから練習するんだと

しんけんだ

 

時間がたつのもわすれて

練習した

 

先生と直に 身体(からだ)に

手をあてて ふれあい 教えてもらうと

気もちが つうじあっていくみたい

先生のゆびには きもちがある

後から気づいた 本もののやさしさ

心には形はないけれど

見えないものに 本ものがある

 

声を聞くと あかりがともる

肩にのせた手で 温度がわかる

先生の話す声は ひかりがある

色もあるし かおりもするよ

あなたも声を出してね

おなかの中や 体のまん中が

あたたかくなったよ

 

 

生命のハーモニー

作詩:早川奈美江[静岡県袋井市・37歳]

 

世界中を

イライラと悲しみのニュースが

今日を騒がせている

忘れているね 大切なその心を

 

ほら、たくさんの

喜びとありがとうが

Melodyを奏でているよ

聞こえるでしょう? あなたにも

 

生命(いのち)と生命(いのち)の出逢いは

勇気と希望のハーモニー

あなたとわたしの出逢いは

過去(きのう)と未来(あした)のハーモニー

この世にいらない命は

ひとつもないはずだから

 

世界中を

ため息と戸惑いのニュースが

今日を騒がせている

忘れているね その大切な重さを

 

ほら、たくさんの

温もりと優しさが

Melodyを奏でているよ

聞こえるでしょう? あなたにも

生命(いのち)と生命(いのち)の出逢いは

奇跡と絆のハーモニー

あなたとわたしの出逢いは

笑顔と涙のハーモニー

この世にいらない命は

ひとつもないはずだから

 

 

買い物

作詩:東野玲央[兵庫県加古川市・13歳]

 

ぼくは 中学生

まだ 一人で行ったことがない

買い物に

家からの道順だって覚えてる

迷わず行ける自信もある

でも 線路を渡るのがちょっと不安

レールにタイヤがはまったらどうしよう

車椅子がこけたら 一人で起き上がれない

充電切れたら 動けない

お母さんがきっと心配する

それでもいつか

行ってやるぞ きっと

一人で買い物に

 

ぼくは 中学生

まだ 一人で行ったことがない

買い物に

探して選んでレジに並べる

お金を払える自信もある

でも 通路を通るのがちょっと不安

途中に段差があったらどうしよう

品物が落ちたら 一人で拾えない

高すぎ低すぎ 届かない

お母さんがきっと心配する

それでもいつか

行ってやるぞ 絶対

一人で買い物に

 

 

ありがとう オパール

?盲導犬オパール号に寄せて?

作詩:藤田芳雄[新潟県長岡市・63歳]

 

青空映す つぶらな瞳

あの町 この町 たくさん見てきたね

君がいたから ずっと歩いてこれた

君と出会って 僕の世界は変わったよ

見えない僕の手に いつも君のハーネス

ありがとうオパール 今日までありがとう

 

君と歩けば 雨でも楽しい

あの道 この道 たくさん歩いたね

きっと忘れない 遠く離れていても

君と過ごした この10年の想い出を

見えない僕の手に いつも君のハーネス

ありがとうオパール 今日までありがとう

 

君といたなら 笑顔が見える

あの人 この人 たくさん出会ったね

両手いっぱい 夢と勇気をくれた

明日(あす)から君は 君のために生きるんだ

見えない僕の手に いつも君のハーネス

ありがとうオパール 今日までありがとう

ABLE ART PROJECT「おしゃべり☆チャンネル Vol.2」

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アートにはさまざまな違いを越えて、人と人をつなぐ力があります。
しかし、これまで私たちはアートに特別な距離や難しさを
感じて来たのではないでしょうか。
エイブルアートとは障害のある人たちの生みだすアートです。
エイブルアートの中にはそんな既成概念を覆す不思議な力が溢れています。 
「エイブル・ アート(可能性の芸術)」は、障害のある人たちが創作活動を通じて自らを表現する機会を得たり、障害のある人たちに対する社会的なイメージを高めること、また、子供やお年寄りをはじめ、すべての人が表現の楽しさや自由を再発見し、本当の意味で豊かな社会や文化を創造することをめざしています。

アートのもつ力を再発見することで、効率主義、生産力主義から、精神の豊かさを求める社会への転換をはかって行きたいと考えています。

浜崎健立現代美術館では今回で2回目となる「おしゃべり☆チャンネル」です。

今回はたんぽぽの家から3名の作家の作品を中心に、たくさんのアート作品、アートグッズをご紹介させていただきます。

皆様のご来館を楽しみにお待ちしております!

 

http://www.kenhamazaki.jp/museum.htm#m110323

 

 

出展作家:木村昭江(イラスト)/山村晃弘(イラスト)/中村真由美(イラスト)

会期:2011年4月1日(金)?4月30日(土)12:00?20:00 水曜定休日

場所:浜崎健立現代美術館 http://www.kenhamazaki.jp/

   MAP http://www.kenhamazaki.jp/information.htm

レセプションパーティー:2011年4月3日(日)14:00?@浜崎健立現代美術館

            出展作家も在廊しております。

            ソフトドリンクをご用意してお待ちしております。

            是非お気軽にいらしてください。

お問い合わせ:たんぽぽの家アートセンターHANA事務局 担当/松田•吉永

たんぽぽ通信 Vol.84

01 復興とは、未来に希望のもてる新しい社会や地域を創造していくこと

青空になびくハナフラッグ

平成23年度の幕開けは、生涯忘れることのできない歴史に残るものとなりました。3月11日に発生した東日本大震災は、想像を絶する被害をもたらし、福島原発問題の深刻さは日本ばかりでなく世界にも影響を与えています。発生から1ヶ月が経とうしている現在でも余震があり、復興にはどのくらいの時間がかかるか誰にもわからない状況です。しかし、どんな状況になっても生きていかなければなりませんし、未来に希望をもとうとするのが人間です。そのためには、私たちの今までの生き方そのものを見直し、新しい価値観のもとに生きていくことが必要になるのではないでしょうか。福島原発問題によって、日本の原発のあり方や環境問題への取り組みは変わらないわけにはいかないでしょう。さらに、変わらなければならないのは、電気をはじめ、さまざまな資源を疑問に思うことなく浪費してきた私たち一人ひとりの生き方だと思うのです。生活環境や生き方を変えなければならないのは被災した東日本の人たちだけではなく、震災の影響の少ない西日本に暮らす私たちも含めてです。この現状があるのは、自分の責任なのかもしれないという意識をすべての人たちがもち、自らが変わることを実践していければ、未来に希望のもてる新しい社会が創造できるのではないかと思います。復興とは、震災前の状況に単にもどることではなく、震災を契機に未来に希望のもてる新しい社会や地域を創造していくことではないかと思うのです。たんぽぽの家では、被災地の復興に向けて、中長期的に専門性を活かした支援に取り組んでいきたいと考えています。たんぽぽの家がこれまでの活動で培ってきた専門性をいかして、被災地の人たちとともに考え、実践していくことで、未来に希望のある復興をめざしていくことができればと思います。こうした支援プロジェクトの全体像については、近日中にウェブサイトなどをとおして広く発信していく予定でおります。平成23年度も、みなさんのご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 (成田 修)

東日本大地震被災者へ義援金をたんぽぽの家で募りました。集まった51,649円を日本赤十字社に送金しましたので、ここにご報告します。ご協力ありがとうございました。

02 「ヨリコレミドリ 山野将志展」

会期:3月3日~15日
場所:高島屋大阪店ギャラリーNEXT

高島屋大阪店の全館リニューアルオープンに伴い、「ギャラリーNEXT」が新設されました。そして、そのギャラリーのオープニングを飾る作家として山野将志さんが選ばれ、展覧会「ヨリコレミドリ」が開催されました。植物や動物、森や空、命あるものたちと自分を表現する大切なものすべてを全身で感じ取って、力強い線と豊かな色彩で描いた作品たちが、ギャラリーに並びました。真っ白な空間に、山野さんの色とりどりの作品が浮かび上がり、作品を見ただけでも、山野さん自身が、山野さんらしく、人として、そして作家としても、生き生きと過ごしてきた様子が伝わってきました。そんな大きなエネルギーを持ち、それを私たちにも与えてくれている人なのだと、改めて感じさせられました。山野さんも在廊し、本当にたくさんのお客さまみていただきました。これからまた、山野さんの世界が広がっていくことを一緒に楽しんでゆきたいです。「ヨリコレミドリ 山野将志展」に来ていただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。(市川)

03 アートフェアvol.3「Very Barie」終了しました!!

展示会場の様子
展示会場の青木優さん

たんぽぽの家のギャラリーで春に開催しているアートフェアが今年で3回目をむかえました。アートフェアはアートセンターHANAの作家作品の展示販売をHANAギャラリーで行うめったにない機会です。今回のテーマは「Very Barie」。HANAアーティストの中村真由美さんのハリポテ、青木優くんの絵画に加え、招待作家として東京のアトリエポレポレで活動中の佐々木卓也さんの陶芸と紙粘土による立体作品、カンパニーアーティストの星野祥代さんの版画を出展しました。ギャラリーを彩った作品たちは今年のテーマのとおり、バリエーションが豊かで、ポップな雰囲気と春の生命力のようなフレッシュで力強さを感じさせてくれました。3月19日に行われたオープニングパーティーには、関西の施設関係の方々や、日ごろからお世話になっているケアサポーターのみなさんがお祝いにかけつけて下さり、ほんわかとした楽しい時間をアーティストと一緒に過ごしました。(北野)

04 第29回わたぼうし橿原コンサート

暖かくなってきた3月13日に、わたぼうし橿原コンサートを開催しました。多くの方々に観にきていただき、盛況のうちに終えることができました。第1部には、メンバーの山口広子さんが出演しました。作詩「私の一日」が、十数年ぶりに入選されての久しぶりの出演に緊張しているようでした。また、この4月から新しく入ったメンバーの河野望くんも、「未来へのトビラ~卒業生に贈る~」で他の奈良養学校の卒業生と一緒に入選され、卒業前に友達とのすばらしい思い出をつくったことだろうと思います。 今回のゲスト、「和太鼓のら」には、日本各地に古くから伝わるお囃子、太鼓、しの笛、民舞などの伝統芸能を披露していただき、とても楽しいステージとなりました。来年の30回に向けて、実行委員会も動き始めようとしていますので、興味のある方は、ぜひご連絡ください!(森本)

05 第36回わたぼうし音楽祭への道 Vol.1

作詩の部入選者が決定!

3月19日・20日の2日間にわたり第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」の選考会を行いました。約50人の市民選考委員が参加しました。全国から467作品が寄せられ難航した選考の結果、以下8点の第36回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選詩が決定しました。

●Thanks my family  綾垣 葵[熊本市・15歳]

●言葉~ことのは~  有川梗子[奈良市・43歳]

●空からのキャスティング  小林 聡[大阪市・45歳]

●白樺の家  千葉裕美子[岩手県岩手郡・36歳]

●ありがとうオパール~盲導犬オパール号に寄せて~  藤田芳雄[新潟県長岡市・63歳]

●先生の声  野崎富美子[山口県下関市・43歳]

●生命のハーモニー  早川奈美江[静岡県袋井市・37歳]

●買い物  東野玲央[兵庫県加古川市・13歳]  

現在、実行委員会では、入選詩にメロディをつける「作曲の部」、詩とメロディをセットで応募する「作詩・作曲の部」の作品を募集しています!あなたのメロディで、第36回わたぼうし音楽祭を演出してみませんか!あなたからのご応募、お待ちしています!(松本)

06 大阪難波の高島屋に Able Art Company 期間限定ショップHUMORA(ユーモラ) 登場!!

高島屋大阪店1階ウィンドウに飾られた山野将志の絵
ディスプレイの様子
ディスプレイの様子

期間:3月16日(水)?29(火)
場所:大阪高島屋5階

大阪高島屋のグランドオープンに合わせて開催された、「期間限定ショップHUMORA」が、大盛況のうちに終わりました!ヤングマーケット「gokai」のキラキラしたアパレルショップに並んで、突如現れた?HUMORAショップ。エスカレーター脇から覗くカラフルなグッズに、「こんなの初めて見た!♪」と、会話を弾ませながら、じっくりと商品に見入る人たち。気づけば人だかりが!などという場面も多々ありました。 Tabio×Able Art Companyの大人気のプリント靴下は、新柄も登場。「ちょっと派手やろか?」と、熱心に選ぶ70?80代と思しき女性の姿が。また、高校生の息子さんにド派手なアンダーウェア、小学生のお孫さんにミニバッグと、プレゼント用に買われる方も目立ち、幅広い年齢層の方に楽しんでもらえたことを感じました。また、今回は、HUMORAショップだけでなく、入り口のウィンドウに山野将志さんと新見直子さん(兵庫在住のカンパニーアーティスト)の作品が、おしゃれなワンピースとともに飾られ(圧倒的な存在感!でした)、ローズパティオと名付けられた休憩スペースには、中村真由美さんのハリポテや、複製画が飾られるなど、高島屋全体で多様な表現を展開することができました。 今後の展開にも、ぜひご期待ください♪(島)

07 「言語から身振りへ―ふるまいを読み解く」開催しました

ダンスワークショップの様子

3月12日に大阪・應典院にてケアする人のケアフォーラム「言語から身振りへ――ふるまいを読み解く」を開催しました。参加者はヘルパー、支援学校の先生、音楽療法士、看護師、理学療法士など、さまざまなケアの現場で活動されている方々でした。オープニングはダンサー竹之下亮さん(介護職経験者)のパフォーマンス。事例報告では、ホスピタルクラウンの塚原成幸さんに小児病棟における関わりについて、ジャワ舞踊家の佐久間新さんに高齢者施設でのダンスワークショップについてお話しいただきました。続くディスカッションではケアの現場のコミュニケーションについて参加者も交え話しあいました。講演では、身ぶりやしぐさを含む人間のコミュニケーションを研究している野村雅一さんに、私たちのやりとりにおける非言語的要素について伺いました。からだやそのふるまいを感じることは、言葉に表されないことを想像することにつながります。それはおそらく、ケアの現場においても重要なことなのではないでしょうか。(井尻)

08 「障害者アートフォーラム 奈良よりアートをこめて」

会場の様子

 3月21日(月)奈良県立図書情報館で開催しました。このフォーラムは、近年、人間性を回復させるアートとして評価を得ている障害者アートの様々な人を繋げる力を、奈良の地から発信することを目的に行われました。講演者には野村ヨシノリさん(奈良アートプロム代表)、片岡和子さん(アートスペース上三条)、由利正樹さん(授産施設みどりの家)、川上文雄さん(奈良教育大学)と学生さんたち、たんぽぽの家の播磨靖夫さんと中井幸子さんを迎え、奈良のアートについて聞きにきてくれたお客さんも一緒に語り合いました。(吉永)

09 遠いところ、小さいところ、弱いところへと向かうアート 

会場の様子

たんぽぽの家では、今年度文化庁の助成を受け、アートの社会的役割に注目し、東京、奈良、福岡の3ヵ所で「臨床するアート」セッションを行いました。今、アートの取り組みもギャラリーや美術館だけではなく、医療や福祉等のケアの現場にむかうものも増えてきました。こうしたなか、どの会場でも、いろいろなぶんやのみなさんが関心をもって集まってくれました。東京では、エイブル・アート・ジャパンにて全6回の講座を予定していましたが、東日本大震災の影響で5回の開催となりました。しかし、毎回定員をこえる参加者が集まりました。そのなかから、第1回の様子を紹介します。 第1回のテーマは、「地域にひらかれた病院を創出するーアートとデザインの力」。講師は病院や発達障害支援センターなどへのアートの導入に取り組む、「やさしい美術プロジェクト」ディレクターであり、名古屋造形大学の教員の高橋伸行さんでした。やさしい美術プロジェクトは、2002年に「病気にある人の痛みや苦しみを受けてアートで何かできないか、アートやデザインの力をもって病院を地域に開かれた場にしていきたい」との思いからスタートし、現在高橋さんの指導のもと、名古屋造形大学の学生が中心となって、美術やデザインの専門性をいかし病院や療育施設にかかわっています。また、昨年度からは、瀬戸内海の大島にあるハンセン病患者の療養所、大島青松園でアートプロジェクトも行っています。高橋さんの発表のあと、医療関係者、福祉関係者、大学関係者を中心に約60人の方が参加されましたが、とても熱心な、そして鋭い質問が交わされました。こういったことをじっくりディスカッションしあう情報交換、議論の場が求められていることをあらためて感じました。(森下) 

10 楽食だより

お弁当をどうぞ!玄関までお届けピンポーン!楽食サービスでーす 今から配達!

奈良市内に暮らすお年寄りや障害のある人にお弁当の配達を始めて、早12年がたちました。現在昼は1日平均90食、夜は25食のお弁当を配達しています。昼は週3日、たんぽぽの家のメンバーが配達スタッフと一緒に車に乗り、お年寄りに「待ってたよ・・・。」と声をかけていただき、お菓子までいただいて帰ってくることが時々あります。「地域を食で支える」ことを目的に、これからもメンバーの笑顔と共に配食サービスを続けていきます。(家令)

11 ケアの幸福はケアの土壌から  北海道「ケアする人のケア」セミナーに374人

「日々忙しく介護の仕事をしていますが、命の大切さを改めて感じられるひとときを過ごしました。優しい気持ち、強い意志、また仕事を続けていく力をいただきました」「制度や書類にとらわれず、人としてどう生きたいかを考えさせられました」。2月21日、札幌市内で開かれた「ケアする人のケア」セミナーに寄せられた感想です。参加者の内側から新しいエネルギーが沸いてきている様子が伝わってきます。ケアに疲れたとき、誰かが癒してくれるのも嬉しいけれど、自ら回復できる「土壌」をみんなでつくりたい──。企画に関わってくださった実行委員の皆さんの思いが、講演や映画上映、トークセッションや体験プログラムなど多彩な内容を通して、参加者の皆さんに伝わるセミナーになりました。(北田)

農学者の中井弘和さん チェロを演奏する吉川(きっかわ)よしひろさん

農学者の中井弘和さん。自然農の実践からいのちの循環についてお話いただきました。(写真:左)
ランチタイムコンサートでチェロを演奏する吉川(きっかわ)よしひろさん。聴覚障害のある音楽家として、ケアに対する思いをお話いただいたことも好評でした。(写真:右)

12 たんぽぽ人物図鑑

ミスター河野!

はじめまして4月からたんぽぽのメンバーとして働くことになりました、河野望です。今はHANAの方でショップや手織りなどいろんな仕事を見ながら、働かせてもらっています。 学生時代に自分で詩を作っていたので、仕事と両立しながら、たんぽぽのテーマソングを作りたいと思っています。
これからよろしくお願いします。 河野 望

 

寄付をいただいた皆様 寺川勝子さん、伊藤正明さん、ご協力ありがとうございました。

第7回チャリティ手づくり市HANAまつり

日時
2011年4月17日(日)10:00~15:30
ギャラリー展示 4月17日(日)?29日(金・祝)
会場
たんぽぽの家(奈良市六条西3-25-4) [会場アクセスはこちら]
※公共機関をご利用のうえお越しください。

HANAまつりでは、ステキな手づくり雑貨、おいしーい手づくりの食べもののお店が80店以上も出店します。帽子やフェルト、アクセサリーや布小物、ドールハウス、フラワーアレンジなど、種類も豊富! ごはん屋台もおやつも充実です。さらに、体験コーナーや子どもコーナー、スタンプラリーなどのお楽しみが盛りだくさん。みんなのあこがれのヒーローもやってきますよ☆ ご家族やお友だちとお誘い合わせてお越しください。心よりお待ちしています。

雨天決行

ABLE ART PROJECT「GARB☆チャンネル 」

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エイブルアートとは、障害のある人たりのアートを(可能性の芸術)としてとらえ、現代社会で生活する様々な人々との間を芸術を通してつないでいく市民芸術運動です。

こういったプロジェクトで、障害のある人たちが創作活動を通じて自らを表現する機会を得たり、障害のある人たちに対する社会的なイメージを高めること、また、子供やお年寄りをはじめ、すべての人が表現の楽しさや自由を再発見し、本当の意味で豊かな社会や文化を創造することをめざしています。

今回は、たんぽぽの家アートセンターHANAに所属する作家2名の作品展示をGARBweeksで行います。

食べ物や、外国の民族衣装を着た人々にインスパイアされた、POPで楽しいお二人の感性をお楽しみください。

 

出展作家:木村昭江(イラスト)/西ノ園有紀(イラスト)

会期:2011年4月1日(金)?4月10日(日)11:30?23:30 無休

場所:GARB WEEKS http://www.garbweeks.com/

            MAP http://www.garbweeks.com/shop/

 

お問い合わせ:たんぽぽの家アートセンターHANA事務局 担当/松田•吉永

たんぽぽ通信 vol.83

01 コミュニティショップCHIRORI 閉店

10年間ありがとうございました!

コミュニティショップCHIRORIは、2011年3月13日(日)の営業をもちまして閉店させていただきました。
商品の作り手の各施設・作業所の方、地元の方、会員・リピーターの方などなど多くの方々に支えられて10年来営業を続けてこれたと思います。この場をお借りしてご協力ご支援いただいた方々に感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。
コミュニティショップCHIRORIの前身である「まほろば・楽市・楽座」(1996年スタートの奈良町界隈で毎年1回開催したイベント)から数えると15年の長きにわたり、全国の福祉施設・作業所で生み出された雑貨をお伝えしてきました。
コミュニティショップCHIRORIは2000年7月に「もちいどのセンター街」にオープン。2004年に奈良町の町屋を改装して移転、手作りの雑貨のあたたかさをより演出できる場所となりました。その間、全国の福祉施設・作業所で生み出されたアート&クラフト雑貨のセレクトショップとして、また障害のある人たちがはたらく作業所として、地域の拠点と就労支援のふたつの側面から活動をしてきました。
3月13日(日)CHIRORI最後の営業終了後、「クロージングパーティー」を開きました。CHIRORIを支えてくださった団体・関係者の方々、地域の方々など30名程の人たちが集まってくださいました。閉店を惜しみつつ、思い出話やスライドやゲームを交えて「ありがとうございました&これからもよろしく」の気持ちをささやかながら伝えました。 今まで培ってきたネットワークと経験を生かして、新たなかたちでアート&クラフト雑貨を、より多くの人によりよいかたちで伝えていきます。
店舗の閉店にはさみしさは残るものの、CHIRORIは次のステージへと進んでいきます。
これからも応援よろしくお願いします。(寺田)

 

チロリの看板を手に記念撮影.jpg    クロージングパーティーの様子.jpg


写真上左:チロリの看板を手に記念撮影  写真上右:クロージングパーティーの様子

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写真上左:チロリ店内  写真上真ん中:店内 小物がいっぱい 写真上右:チロリ外観
 

 

02 ORIORI展、今年もモリモリもりだくさんでした!!

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2月14日~18日に新大宮のイトーヨーカドーで手織り商品の展示販売会 [ORIORI 8 展] が開催されました。
ORIORI展は奈良県下で手織りをしている施設が集まって、毎年1回、合同で企画を行っている販売会です。今年は8回目。10 団体が集まって行いました。
ビーズ刺しゅうのついたポーチや、温かい手織りの子供服、手織りのトイレットペーパーカバー?! 手にとって思わずニヤニヤしてしまう珍商品!や、丁寧に作られていて感動してしまう商品、どれをとっても共通して言えることは「世界にひとつしかない!」ということ。すてきな商品が大盛りもりだくさんでした。
会期中は、大雪で極寒の天気の中を、それでもたくさんのお客さんが見に来て下さり、ホットな展示会になっていました。
前日まで、商品準備を手伝ってくださったボランティアの方、会期中会場に足を運んで下さったみなさま、本当にありがとうございました。(北野)

03 あなたに会えてハッピー! 

ボランティアの皆さんありがとう!!

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2 月25日(金)、HANAのメンバーの親たちが主催して、たんぽぽの家でご支援下さっているボランティアさんに日ごろの感謝と交流を深めようと「はっぴ~!HAPPY!パーティ」を開催しました。皆さんには、たんぽぽの家に関わることになったきっかけやメンバーとのエピソードなど話していただき、親たちは感謝の気持ちでいっぱいです。ボランティアさんが、このたんぽぽの家を支えていると言っても過言ではありません。これからもお身体に気をつけて、末永くたんぽぽファンでいてくださいね。(親の会 宿利三知惠)

04 バレンタイン チャリティーコンサート開催 開催しました

 

演奏する金崎さんと硲さん.jpg

毎年、恒例の「奈良たんぽぽの会」主催のチャリティーコンサートですが、今回は少し趣向をかえて、「バレンタイン チャリティーコンサート」ということで、2月6日に開催しました。
ヴァイオリニストの金関環さんとピアニストの硲千保さんによるクラシックコンサートです。金関さんは、古くからたんぽぽの家の活動にご尽力いただいている方で、今回も快く引き受けていただきました。
当日は、60名ほどのお客さんにご来場いただき、スタッフ・メンバーあわせると、ホールはほぼ満席に。その中にバイオリンとピアノの音色が心地よく広がりました。また、曲の合間には金関さんの軽快なトークが入り、会場全体が笑いあり、感動ありのとても楽しいコンサートになりました。
この収益は、たんぽぽの家の活動資金に充てさせていただきます。ご来場いただいた方々、金関さん、硲さん、事務所の村上さん、その他ご協力いただいた方々、心よりお礼申し上げます。
来年度も楽しい企画をたくさんご用意いたしますので、ご期待ください。(三輪)

05 臨床するアート 奈良セッション

100名近くの方にご参加いただきました!

2月19日(土)、20日(日)に「臨床するアート 奈良セッション『アウトリーチとインリーチ――いのちの現場に向かうアートの可能性』」を開催しました。北は北海道から南は九州まで、日本各地から参加者が集まりました。
基調講演は衛紀生さん。公共劇場が目指す「いのちの格差をなくす」という最終ミッションについてお話いただきました。また事例報告&ディスカッションでは、小児科でのアート活動や、高齢者施設で活動するダンサー、公共施設の社会化への取り組みの話から、すべての人にとってのアートの可能性について考えました。(井尻)

06 厄除鬼を販売しました!

2月初めのHANA恒例行事といえば、厄除鬼の販売です!今年も元興寺、東大寺、薬師寺、そして吹雪のなか長谷寺で販売させていただき、約600個の鬼が巣立っていきました。
東大寺は今年から販売場所を豆まき会場の二月堂に変えたことで、売上げが昨年より1.5倍UPしました!販売メンバー松本悟くんは「しんどかったけど、いっぱいお客さんが来てくれて嬉しかった。また頑張る!」と感想を教えてくれました。
制作や販売にご協力いただいたボランティアの皆様、本当にありがとうございました!(高鍋)

07 サロンdeディナー・サロンdeカフェ 開催中!

ボランティアも募集中!

たんぽぽ生活支援センターでは、月に1回、いろいろな施設に通ったり働いたりしている障がいのある人が集まる、料理づくりやお菓子づくりのサロンを開催しています。
みんなで考えたメニューを、おしゃべりしながらワイワイと楽しく作っています。最初は「炊飯器のスイッチ入れてないっ!」など失敗することもありましたが、最近では料理の腕もどんどん上達しています。新しい参加者大歓迎!料理やお菓子づくりをしたい人、友達を増やしたい人、ぜひご参加くださいね。また、活動をサポートしてくださるボランティアの方も随時募集しています。
・問い合わせ・お申込み たんぽぽ生活支援センター(担当:内山)まで

※活動場所が2月から変わりました。
サロンdeディナー (夕食づくり)
・日時:第2水曜(変更あり)午後5時~8時 
・場所:奈良市生涯学習センター(JR奈良駅下車徒歩10分 市バス 『大森町』下車徒歩3分) 
・参加費:1回500円
サロンdeカフェ(お菓子づくり)
・日時:第4土曜(変更あり)午後2時~5時
・場所:奈良市西部公民館(近鉄学園前駅下車南口そば西部会館 内)
・参加費:1回300円

Infomation!

春の展覧会シーズン、到来!

HANAアートフェアvol.3 [Very Barie] 

・会期:2011年3月19日(土)?4月10日(日) 11:00?17:00 月曜日休館・3月21日(祝・月)はオープン
・会場:たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
・出展作家:青木優、中村真由美
・招待作家:佐々木卓也、星野祥代

ABLE ART PROJECT 「おしゃべり☆チャンネルvol.2」

会期:2011年4月1日(金)?4月30日(土)水曜日休館
会場:浜崎健立現代美術館
出展作家:木村昭江、中村真由美、山村晃弘
オープニングパーティ:4月3日(日) 14:00~
新作が数多く登場します!春の新しい門出のお祝い、ご贈答などにアート作品をぜひどうぞ!

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「GARB☆チャンネル」

会期:2011年4月1日(金)?4月10日(日)
会場:GARB weeks
出展作家:木村昭江、西ノ園有紀
大阪・中之島にあるカフェレストランです。お花見がてらお散歩気分で作品をお楽しみください!
※作品は展示のみとなります。ご来場時はご飲食をあわせてご利用ください。

HANAアートフェアvol.3″Very Barie”

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会期:2011年3月19日(土)?4月10日(日)11:00?17:00 月曜休館(21日はオープン)

この春、たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリーに、バリエーション豊かな作品たちがそろいます。春のはじまりのように、こころおどる作品たちをお楽しみください。

 

出展作家:中村 真由美(絵画/立体 たんぽぽの家アートセンターHANA所属)

     青木 優(絵画 たんぽぽの家アートセンターHANA所属)

招待作家:佐々木 卓也(立体 アトリエポレポレ所属)

     星野 祥代(版画 エイブルアート・カンパニー登録作家)

オープニングパーティ "Very Barie Party"

日時:3月19日(土)18:00? 参加無料

会場:たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー

HANA作家とともに、楽しいひとときを過ごしながら、お気に入りの作品を見つけてください。

軽食と飲み物、お土産もご用意しております。

みなさま、ぜひご参加ください。

 

 

たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー事務局

担当:松田、吉永

障害者アートフォーラム「奈良よりアートをこめて」

21世紀は「文化の時代」といわれています。現代人は何でもお金に換算し、お金を得ようとして効率性を追求しすぎて、人間性を失いがちです。その結果、人と人、人と自然、人と大いなる存在のつながりが断ち切られてしまいました。
今いちど、人間とは何か、生きるとはどういうことかを考えるきっかけが求められています。それを与えてくれるのが文化であり、自然との関わりや人生について哲学するアートではないでしょうか。
近年、新しい気づきを与えてくれる「障害者アート」が注目されています。障害のある人たちの自己表現を今を生きる同時代の表現としてとらえ、人間性を回復するアートと評価されだしたからです。
そもそもアートは生きることは幸福でありたいという感情にもとづく人間の営みです。アートを介して身近な人と共に生きることを喜ぶ感情を回復させる。そして生きた環境と交流によってやしなわれる優しさ(感受性)が、共感できる新しいつながりをつくる。これが現代のアートの課題ではないでしょうか。
わたしたちは、障害のある人もない人も、様々な人たちの交流とつながりを広げる「障害者アート」を中心にした新たな取り組みを、この奈良の地から発信していきたいと考えています。
「障害者アート」に関心をもつ県民の皆さんのこの取り組みへのご参加を歓迎します。

  

日時
2011年3月21日(月・祝)   10:00~15:30
会場
奈良県立図書情報館 交流ホール(奈良市大安寺西1丁目1000番地) 
[会場アクセスはこちら]
参加費
無料(要申込)
主催
奈良県    平成22年度「障害者アート」ボランティアリーダー登録事業

 

プログラム

14:10-15:00

オープニングトーク「ポスト1300年の文化創造」

奈良といえば、古い歴史文化のあるところと思われがちですが、それだけではありません。「障害者アート」の取り組みで世界的に知られている「アートセンターHANA」、現代アーティストの祭典「奈良アートプロム」など活発な展開があり、同時代のアートの発信地として注目を集めています。1300年の歴史文化を受け継ぎ、今の時代と向き合った文化をどう創造すればいいのかを語り合いたいと思います。

話題提供者:野村ヨシノリ(奈良アートプロム代表)他調整中
コーディネーター:播磨靖夫(平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞・芸術振興部門受賞者)

15:00-15:30
(10分×3人)

リレートーク「奈良県の障害者アートのいま」

【手織り製品の合同展示即売会「ORIORI」】
由利正樹 (社会福祉法人奈良市社会福祉協議会 授産施設みどりの家)

【展覧会を授業にする 学生たちも表現者】
川上文雄(奈良教育大学教員、政治学)+受講生

【海外の障害者アートの現在】
中井幸子(アーティスト/たんぽぽの家アートアドバイザー)

15:40-16:30
(50分)

カフェトーク「私とアートと奈良を考える」

今日、参加者が感じたこと、考えたこと、また未来に向けての提案を共有します。

 

参加申込方法

参加申込フォームに必要事項をご記入のうえ、送信してください。
お申し込みをいただいた時点で受付となります。定員50名(申込先着順)。

定員オーバー(80名)などの事情によりご参加いただけない場合に限り、ご連絡させていただきます。

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臨床するアート東京セッション(第6回) 中止のお知らせ

東北関東大震災で被災されたみなさま、ご家族ご友人が困難な状況にあるみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。 3月17日(木)に開催を予定していた臨床するアート東京セッションを地震の影響を考え、中止とさせていただくことになりました。いまだ、東北だけでなく、関東においても計画停電による公共交通機関の乱れがある中、また、通勤や通学を極力控えることが政府から求められている中での、事業の開催は控えたほうがいいと判断いたしました。 今回のセッションを楽しみにしていただいてみなさまには、お詫び申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 一刻も早い復興を心よりお祈りしています。

【参加費の返金について】
6回を通してすでに参加費をお支払いいただいたみなさまには、1回分の参加費の返金をさせていただきます。詳細は、お電話またはメールにてお問い合わせください。
Tel: 0742-43-7055
E-mail: rinsyousuruart@popo.or.jp

ヨリコレミドリ 山野将志展

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会期
2011年3月3日(木)?3月15日(火)
会場
高島屋大阪店 6階 ギャラリーNEXT
〒542-8510 大阪市中央区難波5-1-5 TEL.06-6631-1101(代表)

絵画約40点 (2006?2011年制作)、陶芸約10点をご紹介いたします。図録2,500円(税込み)も限定発売。ぜひ、山野さんにも会いに来てください!
■作家在廊日(予定):3月3日(木) 10:00?17:00、5日(土)・6日(日)・12日(土)・13日(日) 13:00?17:00

 

山野将志yamano.jpg
1977年生まれ、奈良県在住。1995年よりたんぽぽの家で活動をはじめる。植物や動物・昆虫などの生命と対話するように描く。森や空などの自然も全身で感じ取り、力強い線と豊かな色彩を重ねていく。お出かけすること、人とおしゃべりすること、ご飯を食べに行くこと…。すべてが自分を表現する大切なものとしてつながっている。2006年にオーストラリア、2009年に中国・上海での作品発表、創作活動を体験。
詳しいプロフィールはこちら

 

TOPIC

高島屋大阪店ギャラリーNEXTと山野将志さん展覧会
[高島屋大阪店発リリース資料より]
3月3日、いよいよ高島屋大阪店は全館リニューアルオープンいたします。高島屋の大きな強みのひとつである「美術部」は今年で103年の歴史があり、それに基づいた作家の方たちとのつながりを活かした直接取引などにおいても、3箇所の画廊で年間計150回近くの催しを開催し、高級感ある空間で有名作家の新作を無料で閲覧いただけるなど多くの美術ファンから支持されています。一方美術界では、インターネットの普及やオークション形式、情報や販売チャンネルの多様化、それに伴う一部価格の下落もあり、美術品への裾野は広がりを見せています。そこで大規模リニューアルを機に、アートをより親しみやすく感じてもらえるような空間をご用意します。これまでの良さを残しながら、新たに「ギャラリーNEXT」を新設することにより、新世代のアートに取り組みます。ジャンルを問わずに近畿を拠点に制作発表している現代美術家や次世代を担う実力作家を発掘・紹介します。そのオープニングを飾るのが「ヨリコレミドリ 山野将志展」。担当バイヤーが山野氏の作品を見てその新鮮な魅力に驚き、ギャラリーNEXTの皮切り役として、いち早くご紹介します。エイブルアート作家の個展および原画の販売は高島屋グループでも初めての試みです。

 

コミュニティショップCHIRORIを閉店します。

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コミュニティショップCHIRORIは2000年に「もちいどの商店街」にオープン。その後、奈良町へと場所を移し、営業してきましたが、3月13日をもって閉店することとなりました。

地元の方、商品のつくり手の方、観光客の方、常連さん、会員さんなどなど、約10年の間、本当に多くの方々にご協力いただきました。ありがとうございました。

これまでの感謝の気持ちをこめて、春の企画展「CHIRORI MARCH」を開催します。CHIRORIおなじみの商品をメッセージとともにお届けするとともに、CHIRORIにまつわる資料コーナーを設置します。お水取りで奈良がにぎわうこの時期、お誘い合わせの上、ぜひCHIRORIへお越しください。

お待ちしております。

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期間
2011年3月2日(水)?13日(日)
10:30~18:00[月・火定休]
場所
コミュニティショップCHIRORI
(奈良市芝突抜町12 地図はこちら

CHIRORI閉店後も、障害のある人たちがつくったアートグッズや食品を、多くの人たちに届けるために活動を展開してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

*今後のお問い合わせは、たんぽぽの家アートセンターHANA(奈良市六条西3-25-4 tanpopo★popo.or.jp)までお願いいたします。

ケアする人のケアフォーラム 言語から身振りへ

本日のフォーラムは予定通り開催いたします。地震の影響によりプログラムの一部を変更させていただきますが、ご了承のほどお願い申しあげます。

 

言語から身振りへ ―― ふるまいを読み解く

気持ちを伝え、気持ちを受け止めることに、難しさを感じたことはありませんか?
それは人と人のやりとりから、身体が抜け落ちてしまっているからではないでしょうか。それはまた、さまざまなふるまいをまとめあげた「暮らし」が、身体から失われているからではないでしょうか。私たちの身振りやしぐさは言葉以上に多くのことを伝えています。人と人が関わるケアにとって、ふるまいを読み解き、つながることは欠くことのできない術のひとつです。本フォーラムでは、言葉によるコミュニケーションが優位な時代に身振りが持つ意味、そのなかの「身体知」について考えてみたいと思います。ケアをより人間的な営みにするために。

日時
2011年3月12日(土)14:00~17:00 終了後、交流会を行います
会場
應典院本堂ホール(大阪) [会場アクセスはこちら]
主催
財団法人たんぽぽの家
独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
参加費
1,000円 ※交流会費500円(いずれも当日会場にて申し受けます)
お申し込み方法はこちら

プログラム 

13:30-14:00
受付
14:00-14:15

パフォーマンス「竹おどり・大阪初上陸!」

ケアは、目の前にいる人の状態を細やかに感じとり、応えていく営みです。ダンスもまた、観客の反応を感じながら踊ることで、その場をつくりあげていく試みでしょう。そのとき私たちは、言葉をこえ、身体を通じたやりとりをしているのではないでしょうか。フォーラムのはじまりにあたり、このことを感じる時間を持ちたいと思います。

竹之下亮

ダンサー/振付家。能楽を学びながら身体の面白さに目覚め、ダンスを始める。高齢者施設で介護職員としての勤務を経て、現在は公演や作品制作に専念している。劇場以外でも踊り、場所の特性を活かしユーモアを交えて踊ることが持ち味。

14:20-15:10

講演「言語から身振りへ」

現代社会において、私たちはE-mailやブログなどといった言語を介したコミュニケーションのなかに他者とのつながりを見出すことが多くなっています。しかし、人が気持ちを伝えあうとき、頼るべきものは言葉だけしかないのでしょうか。人間にとっての身振りやしぐさの意味に目をむけ、コミュニケーションのありかたについて考えます。

野村雅一

総合研究大学院大学副学長、国立民族学博物館名誉教授。京都大学人文科学研究科助手、国立民族学博物館教授、京都外国語大学教授等を経て現職。文化人類学専攻。とくに、身ぶりやしぐさを含む人間のコミュニケーションを、世界的な広がりで研究。

15:20-17:00

事例報告&ディスカッション

日常生活で、ケアの現場で、私たちは日々、人と出会い、関わり、生きていくことが求められます。暮らしのなかで「その人」を物語るのは、言葉だけではありません。「ふるまい」には、その人自身の生き方が現れています。コミュニケーションのあり方が問われている現在、医療や介護の現場で様々な実践を行っている方々の話を伺い、いまいちど、人と人との関わりにおいてふるまいが持つ意味について話しあいます。

15:20-15:35

事例報告1「笑いと病と生と――クリニクラウン(臨床道化師)の活動」

「すべてのこどもに、こども時間を届ける」ことを目的とし、病院に笑いを運び込むクリニクラウン。病とともに生きるこどもたちに対し、クラウンたちはどのようにふるまい、関わっていくのでしょうか。医療現場に生き生きとした時間をつくりだす実践について伺います。

塚原成幸

NPO法人日本クリニクラウン協会事務局長兼アーティスティックディレクター。全国各地で約20年道化師として公演を行う。道化的発想と行動が現代社会における「豊かなコミュニケーションの構築」につながるという思いから、医療、福祉分野においても活動を展開している。

15:35-15:50

事例報告2「ふるまいが居場所をうみだす――常設型地域の茶の間『うちの実家』」

そこを訪れる人をあたたかく無条件で迎える、常設型地域の茶の間「うちの実家」。人と人が自然に関わりあい、存在しあう場においては、互いのふるまいを読み取り、応えることが重要なのではないでしょうか。多様な人を柔らかく受け止める場をうみだす試みについて伺います。

河田珪子

常設型地域の茶の間「うちの実家」代表。介護退職者の立場から「介護しつつ自分の人生を大切にしたい。介護される側の人生も大切にしたい、そんなシステムを創りたい」と いい続け、また「頑張りすぎていませんか?」と呼びかけ、1990年に会員制有償の助け合い「まごころヘルプ」を開始(現在は新潟市の社会福祉協議会の事業になっている)。また1997年には「地域の茶の間」を開始。この「地域の茶の間」は全国にひろがっている。

15:50-16:05

事例報告3「身体でもって、からだに関わる――高齢者施設でのダンスワークショップ」

ケアの現場において、人は言葉以上に、身体でもって、からだに関わることが求められます。そこに難しさを感じたとき、様々な身体表現に触れ、経験することは新たな視点を得るヒントとなるのではないでしょうか。高齢者施設で職員やお年寄りを対象に行ったダンスワークショップについて伺います。

佐久間新

ジャワ舞踊家。伝統舞踊におけるからだのありようを探求する中から、ダンスの可能性を問い直している。まわりの環境とコミュニケーションする即興グループI-Picnicや大阪ピクニック(船場アートカフェ)、日常にダンスを発見する「からだトーク」(大阪大学CSCD)などを展開中。

16:10-17:00

ディスカッション「ふるまいを読み解く――ケアの現場のコミュニケーション」

塚原成幸×河田珪子×佐久間新×竹之下亮 進行:志賀玲子

17:00-

交流会

会場:2階ホール横「気づきの広場」

 

参加申込方法

  • 参加申込フォームに必要事項をご記入のうえ、送信してください。お申し込みをいただいた時点で受付となります。
  • 定員オーバー(80名)などの事情によりご参加いただけない場合に限り、ご連絡させていただきます。
  • 参加費および交流会費は、当日会場にて申し受けます。

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