障害者アートフォーラム「奈良よりアートをこめて」

21世紀は「文化の時代」といわれています。現代人は何でもお金に換算し、お金を得ようとして効率性を追求しすぎて、人間性を失いがちです。その結果、人と人、人と自然、人と大いなる存在のつながりが断ち切られてしまいました。
今いちど、人間とは何か、生きるとはどういうことかを考えるきっかけが求められています。それを与えてくれるのが文化であり、自然との関わりや人生について哲学するアートではないでしょうか。
近年、新しい気づきを与えてくれる「障害者アート」が注目されています。障害のある人たちの自己表現を今を生きる同時代の表現としてとらえ、人間性を回復するアートと評価されだしたからです。
そもそもアートは生きることは幸福でありたいという感情にもとづく人間の営みです。アートを介して身近な人と共に生きることを喜ぶ感情を回復させる。そして生きた環境と交流によってやしなわれる優しさ(感受性)が、共感できる新しいつながりをつくる。これが現代のアートの課題ではないでしょうか。
わたしたちは、障害のある人もない人も、様々な人たちの交流とつながりを広げる「障害者アート」を中心にした新たな取り組みを、この奈良の地から発信していきたいと考えています。
「障害者アート」に関心をもつ県民の皆さんのこの取り組みへのご参加を歓迎します。

  

日時
2011年3月21日(月・祝)   10:00~15:30
会場
奈良県立図書情報館 交流ホール(奈良市大安寺西1丁目1000番地) 
[会場アクセスはこちら]
参加費
無料(要申込)
主催
奈良県    平成22年度「障害者アート」ボランティアリーダー登録事業

 

プログラム

14:10-15:00

オープニングトーク「ポスト1300年の文化創造」

奈良といえば、古い歴史文化のあるところと思われがちですが、それだけではありません。「障害者アート」の取り組みで世界的に知られている「アートセンターHANA」、現代アーティストの祭典「奈良アートプロム」など活発な展開があり、同時代のアートの発信地として注目を集めています。1300年の歴史文化を受け継ぎ、今の時代と向き合った文化をどう創造すればいいのかを語り合いたいと思います。

話題提供者:野村ヨシノリ(奈良アートプロム代表)他調整中
コーディネーター:播磨靖夫(平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞・芸術振興部門受賞者)

15:00-15:30
(10分×3人)

リレートーク「奈良県の障害者アートのいま」

【手織り製品の合同展示即売会「ORIORI」】
由利正樹 (社会福祉法人奈良市社会福祉協議会 授産施設みどりの家)

【展覧会を授業にする 学生たちも表現者】
川上文雄(奈良教育大学教員、政治学)+受講生

【海外の障害者アートの現在】
中井幸子(アーティスト/たんぽぽの家アートアドバイザー)

15:40-16:30
(50分)

カフェトーク「私とアートと奈良を考える」

今日、参加者が感じたこと、考えたこと、また未来に向けての提案を共有します。

 

参加申込方法

参加申込フォームに必要事項をご記入のうえ、送信してください。
お申し込みをいただいた時点で受付となります。定員50名(申込先着順)。

定員オーバー(80名)などの事情によりご参加いただけない場合に限り、ご連絡させていただきます。

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