福祉をかえる「アート化」セミナー2024 アートはもうひとつの橋
コロナ禍を経て、人やものが行き交う社会が戻ってきました。一方で、社会のなかで人それぞれが豊かな関係をつくるための視点や方法は依然として限られています。ケアとアートの現場におけるアクセシビリティ、コミュニケーション、テクノロジーの実践や実験は、先の見えない世界を生きる私たちと社会のあり方を考えるうえで大きなヒントになります。このセミナーでは、アートの人と人、人と社会をつなぐ橋としての役割にあらためて着目し、その可能性についてリアルタイムで学びます。ひさしぶりの奈良での「アート化」セミナー、みなさまのご参加をお待ちしています!
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日時:2024年1月27日(土)、28日(日)
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA (奈良市六条西3-25-4 アクセス )
定員:各日100名(申込先着順)
主催:一般財団法人たんぽぽの家、社会福祉法人わたぼうしの会
協力:NPO法人エイブル・アート・ジャパン NPO法人まる
写真:オーディオゲームセンター ワークショップ「AUDIO AR GAME MAKER」でオーディオゲームをつくって遊ぼう!記録写真 Photo: Natsumi Kinugasa, Commissioned by the Nippon Foundation DIVERSITY IN THE ARTS
プログラム
1月26日(金)エクスカーション
13:00〜15:00 Good Job!センター訪問ツアー (要予約、定員20名/1,000円)
1月27日(土)
12:30〜13:30 受付
13:30〜13:45(15分) あいさつ オリエンテーション
「アートとアクセシビリティ」
アートをつくる、みる、つたえる、さまざまな場面でアクセシビリティについて考える機会が増えています。人それぞれが違う存在として関わりあう社会において、アートへの関わり方もまた多様です。「障害は世界を捉えなおす視点」と考え、福祉の現場に積極的に関わりながらアートプロジェクトやリサーチを展開する田中みゆきさん、ろう者劇団と学生との連携から見えてくる、表現とアクセシビリティについての課題に取り組んだ長津結一郎さんと鈴木玲雄さん、そして美術館を社会にひらく活動を実践してきた稲庭彩和子さんとともに、アートとアクセシビリティの現在を学びます。
13:45〜14:35(50分) キーノート
田中みゆき(キュレーター・プロデューサー)
14:35〜15:15(40分) 事例報告
長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
鈴木玲雄(手話劇団「福岡ろう劇団博多」 代表)※映像による出演
15:15〜15:25(10分) 休憩
15:25〜16:05(40分) ディスカッション
稲庭彩和子(独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員)、田中みゆき、長津結一郎
16:05〜16:10(5分) 転換
16:10〜16:40(30分) 事例報告「アートとデジタルの力で、社会に新しい仕事・文化をつくる!Good Job! Digital Factoryの挑戦」
デザイナー、アーティスト、クリエイター、エンジニア、企業などさまざまな人たちと協働し、立ち上げたGood Job! Digital Factory。デジタル上で一人ひとりの個性やできることを生かした仕事をつくること、福祉と日頃は関わりのない人たちともデジタルとリアルのあいだを行き来するコミュニティをつくることをめざし、現在進行中の挑戦を紹介します。
高瀬俊明(株式会社TART 代表取締役)
小林大祐(Good Job!センター香芝センター スタッフ)
16:40〜18:00(80分)休憩 *オプション:アートセンターHANA見学ツアー(要予約)
18:00〜20:00(120分)交流会(要予約/4,000円)
1月28日(日)
9:30〜10:00 受付
10:00〜12:00 選択プログラム
選択プログラム1-A「コミュニティケアと福祉施設ー多様な人の居場所となる福祉施設の役割」
武捨和貴(NPO法人リベルテ 代表理事)
森口 誠(NPO法人暮らしランプ 代表理事)
進行:森下静香(Good Job!センター香芝 センター長)
いま地域がさまざまな課題をかかえるなか、子どもや高齢者など、多様な人の居場所としての取り組みも生まれています。障害のある人とともに、福祉のイメージや価値観を変え、地域に施設をひらく事例から、これからのコミュニティと福祉施設の関係を考えます。
選択プログラム1-B「アーティストトークー創作と継続」
ウルシマトモコ(アーティスト)
中塚翔子(エイブルアート・カンパニー スタッフ)
前田考美(たんぽぽの家アートセンターHANA メンバー)
吉永朋希(たんぽぽの家アートセンターHANA アートディレクター)
進行:大井卓也(一般財団法人たんぽぽの家 スタッフ)
アーティストにとって、アートとの向き合い方はその時々に応じて少しずつ変わっていくものかもしれません。それに応じて、表現の形態や必要とするサポートも変化していきます。この会では活動をつづけてきた2名の作家と、自分にとって表現することの意味や、創作への取り組み方、支援する側のサポートの方法など、幅広く話を聞きます。
選択プログラム1-C「オープンアトリエの可能性」
岡崎 潤(デザイナー、アーピカル☆ ディレクター)
二村元子(岐阜県障がい者芸術文化支援センター[TASCぎふ]スタッフ)
進行:江崎真喜(たんぽぽ生活支援センター センター長)
”オープンアトリエ”は、誰もが気軽に参加できるアートスペースのこと。身近にアートの創作に触れられる機会があることは、障害のあるなしに関わらず誰にとっても大切なことです。この会では障害のある人の絵画教室・アーピカル☆と、岐阜県の事業として継続的に創作の場を開いてきたTASCぎふの実践からひらかれた表現の場づくりについて考えます。
12:00〜13:00 昼食(ランチを予約いただけます:800円)
13:00〜14:00 アフタヌーンサロン *休憩時間中の自由参加プログラムです。ご関心のあるものにご参加ください
1.「Ciao! ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展への参加とイタリアの文化を学ぶフィールドリサーチ報告」
本年、Good Job!センター香芝はヴェネツィアチアビエンナーレ国際建築展に参加し、メンバーとともにワークショップや現地でのフィールドリサーチを実施しました。その様子を報告します。
2.困ったらみんなで相談や!障害とアートのなんでも相談室・関西風
障害とアートに関するお悩みをみんなで共有します。どんなお悩みでもOK!お気軽にご参加ください。
14:00〜16:00 選択プログラム
選択プログラム2-A「障害のある人とつくるパフォーミングアーツの広がり」
山口 光(認定NPO法人ポパイ事務局 パフォーミングアーツ担当)
佐藤拓道(たんぽぽの家アートセンターHANA 副施設長)
進行:中島香織(一般財団法人たんぽぽの家 事務局長)
福祉の現場でダンスや演劇などのパフォーミングアーツへの取り組みに注目が集まっています。オンラインでもオフラインでも、自由な表現の発信をつづけてきた山口さんと、重度の障害のある人たちの人生から物語をつむぐ演劇プロジェクト「HANA PLAY」を運営する佐藤さんとパフォーミングアーツの意味合いを考えます。
選択プログラム2-B「ブロックチェーンとアートの可能性」
高瀬俊明(株式会社TART 代表取締役)
水嶋輝元(株式会社日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門マネジャー、Good Job! Digital Factory Co-founder)
安部 剛(Good Job!センター香芝 スタッフ)
進行:森下静香(Good Job!センター香芝 センター長)
ブロックチェーン(分散型台帳)を核に、これからのネットのありかたを探るweb3が広がりつつあります。福祉の現場でもメタバース(仮想空間)での交流やNFTを使った仕事づくりの可能性が見えてきました。この会では、ジェネラティブアートで話題となった「Generativemasks」や地方創生×NFTで知られる「山古志DAO」などを技術面からも支える高瀬さん、Good Job! Digital Factoryに立ち上げから伴走してきた水嶋さんとともに、ブロックチェーンとアートの可能性を学びます。
選択プログラム2-C「つながり、ひろがる」
山崎慎也(つむぐ学舎株式会社こづかやまlaboratory 代表兼施設管理者)
大平 暁(NPO法人studioFLAT 理事長)
進行:大井卓也(一般財団法人たんぽぽの家 スタッフ)
近年、人や組織のつながりの大切さがあらためて注目されるようになっています。福祉の分野においても、これからは施設や団体の枠を乗り越え、多様な人たちとつながりながら活動していくことが求められるのではないでしょうか。この会では、アートやデザインを切り口に、企業や地域の産業との連携を生み出そうとしている2施設の取り組みから、ひらかれた施設のあり方を考えます
その他のプログラム
たんぽぽの家50周年を記念した展示や、現在取り組んでいるプロジェクトの紹介展示のほか、グッズや書籍などの販売を行ないます。あわせてお楽しみください。
展示:Art for Well-being 表現とケアとテクノロジーのこれから、Good Job! Digital Factory、障害とアートの相談室、たんぽぽの家50周年記念展より一部紹介、アートセンターHANAコレクション
その他、ご連絡事項
・1日目のプログラムは手話通訳、および字幕(UDトーク)による情報保障を予定しています。
・2日目の分科会については、字幕(UDトーク)のみの情報保障となります。
・やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
・会場内は飲食可です。
お申し込み
【1】「参加申込フォーム」 に必要事項をご記入いただき送信してください。
*申し込み締切 2024年1月19日(金) →2024年1月23日(火)まで
*ご希望のプログラムに添えない場合は連絡させていただきます。
【2】参加費 (交流会費・ランチ代含む)をお近くの金融機関からお振込ください。(金額はすべて税込です)
*振り込み期限:2024年1月24日(水)
◎参加費(価格はいずれも税込です)
全日参加 一般:16,500円 学生(22歳以下):5,500円
部分参加(どちらか1日のみ) 一般:8,800円 学生(22歳以下):3,300円
◎1月27日(土)交流参加費 どなたも4,000円(税込)
◎1月28日(日)ランチ800円(税込)
*振込手数料はご負担願います。
*申込者様のお名前でお振込ください。法人名や他のお名前ですとお振込が確認できない場合がございます。
◆銀行振込み◆
南都銀行 西ノ京支店(普通)2078235
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812
名義:一般財団法人たんぽぽの家
◆郵便払込み◆
01080−6−7812 加入者名:一般財団法人たんぽぽの家
*通信欄に「セミナー参加費」とお書き添えください。
[申し込み締切 2024年1月23日(火)]
*定員(各日100名)になり次第締め切らさせていただきますので、お早めにお申込ください。
おことわり
キャンセルには下記の通り、キャンセル料を申し受けますのでご注意ください。
◎1月20日(土)〜1月26日(金)参加費の50%
◎1月27日(土)、28日(日)参加費の100%
*お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。
交通情報 たんぽぽの家へのアクセス→こちら
〇近鉄奈良線「学園前」駅南口より
・「六条西三丁目」行きのバスに乗り、終点「六条西三丁目」で下車、徒歩3分。バスと徒歩で約20分。
・「赤膚山」行きのバスに乗り、終点「赤膚山」で下車、徒歩15分。バスと徒歩で約30分。
〇近鉄橿原線「西の京」駅より
・「奈良県総合医療センター」行きのバスに乗り「六条西町」で下車、徒歩10分。バスと徒歩で約20分。
〇無料送迎のご案内
近鉄奈良線「学園前」駅南口と、セミナー会場「たんぽぽの家アートセンターHANA」まで、ピストンによる送迎を予定しております。2日間とも、セミナー開催時間/終了時間にあわせた運行になります。*1月27日(土) [近鉄奈良線・学園前駅南口 11:30〜13:30→ たんぽぽの家] [たんぽぽの家 17:30ころ発〜 → 近鉄奈良線・学園前駅南口] [たんぽぽの家 交流会終了後、随時 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
*1月28日(日) [近鉄奈良線・学園前駅南口 9:00〜10:00 → たんぽぽの家] [たんぽぽの家 16:30ころ発〜 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
お問い合わせ先
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4一般財団法人たんぽぽの家
Tel. 0742-43-7055 FAX. 0742-49-5501 E-mail ableart@popo.or.jp
ウェブサイト http://tanpoponoye.org/