※プログラムを見る→1日目・2/21(土) 2日目:2/22(日)
アートを通して、福祉の現場がクリエイティブなものになるように、そして魅力的な提案や発信を行うことができるようになることをめざし開催してきた「福祉をかえる『アート化』セミナー」。今年で11回目をむかえます。毎年全国から集まる熱心な参加者のみなさんとともに、学び合い、ネットワークをつくる機会となっています。
今、日本の障害者福祉の分野でアート活動の価値が認められつつあり、障害のある人のアート活動も新しい段階に入ってきたといえます。しかし、単に環境を整えても、専門家を派遣しても、それだけではアートをいかす文化はうまれません。 持続する熱い意思、そして福祉の枠にとらわれずに異分野から学び、異分野とつながる技術があってはじめて、新しいものが生まれてくるのではないでしょうか。
今回は「メディエーション‒‒‒ アートが起こす化学反応」をテーマに、福祉の分野をこえてさまざまな分野とつながる知恵や方法を考えます。みなさまのご参加をお待ちしています!
プログラム 2月21日(土)[1日目] 13:30~20:30
12:30~13:30 受付
13:30 開始 あいさつ:播磨靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長)
オリエンテーション
13:50~14:50[60分]講演1「 アートプロジェクトから共生社会へ」
今、社会福祉施設が地域のさまざまな課題に取り組み、役割をはたしていくことが期待されています。兵庫県たつの市にある福祉事業所、NPO法人えびすと神戸芸術工科大学の連携によるアートプロジェクトの事例を通して、福祉施設を拠点とした共生の地域づくりについて考えます。
・谷口 文保 (神戸芸術工科大学クラフト・美術学科准教授/兵庫)
・志水 哲也(NPO法人えびす代表/兵庫)
14:50~15:00[ 10 分] 休憩
15:00~15:50[ 50 分]講演2「 ダンスから生まれる生活と関係性」
ダンスがあることで生活はどう変わるのでしょうか? 一見、自分の生活には縁のないように思えるダンスやアート。しかし、実はもっと私たちの生活に身近なものだったり、生きることそのものかもしれません。生活を豊かにし、コミュニティに変化をもたらすダンスの可能性を紹介します。
・牛山 眞貴子( 愛媛大学教育学部教授/愛媛)
15:50~16:30[ 40 分] ディスカッション
・谷口文保、志水哲也、牛山眞貴子
・コーディネーター:播磨靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長)
16:45~17:45[ 60分]オ プ シ ョ ン
◆オプション1:たんぽぽの家アートセンターHANA 見学ツアー
たんぽぽの家施設長とメンバーがアトリエやショップ、ギャラリーのほか、バックヤードである収蔵庫や事務所まで、オープンにご案内します!
◆オプション2:ダンスワークショップ研究会「アリとコスモス」映像+ディスカッション
2010年からダンサーの佐久間新さんを迎え、たんぽぽの家で開催しているダンスプログラム。多様な障害のある人やスタッフが音楽したり、踊ったりしています。映像をみながら、コミュニケーションと表現の可能性を話しあいます。
◆オプション3:こたつラヂヲ「ひねって またいで 音楽で!」
1月11 日~12日まで24時間にわたって、「音楽とコミュニケーション」をテーマに開催したアートプロジェクト。福祉と地域を音楽にのせて横断した実験的なプロジェクトを振り返ります。
18:00~20:00[120分] 交流会
たんぽぽ楽食サービスによる手づくりの料理を食べながら、全国から来る講師や参加者との交流の時間です。名刺をたくさんご用意ください!
※アピールタイムもありますので、立候補する方は事前にご連絡ください。
◎情報コーナーを会場に設置します◎
閲覧用のパンフレットや資料をご持参ください。掲示物は、1団体A3サイズいないでお願いします。
プログラム 2月22日(日)[2日目] 10:00~15:30
※選択プログラムA、B、Cは並行して行います。午前・午後に1つずつプログラムを選択してください。
選択プログラムA「クリエイティブな環境をつくる」コース
選択プログラムB「仕事をつくる仕組みをデザインする」コース
選択プログラムC「地域の発展を描く」コース
午前の選択プログラム[ いずれも10:00~12:00/120分]
◆選択プログラムA-1 「障害のある子どもの成長とアート活動」
障害のある子どもがいきいきとその子らしく成長していくことに、アートはどのように関わることができるのでしょうか。生きる力を育み、個性や成長に寄り添う考えや具体的なプログラムを紹介します。
・卜部奈穂子(合同会社ペン具 児童デイサービスペングアート代表/北海道)
・浦 真由美、平松克啓(たんぽぽ生活支援センタースタッフ/奈良)
進行:江崎真喜(たんぽぽ生活支援センター長)
◆選択プログラムB-1 「デザイナーの役割と可能性」
デザイナーがどのようにかかわることで、福祉施設から生まれる商品が魅力的なものになるのでしょうか。点字教科書の制作技術をいかしデザイナーが関わることで生まれたペーパーアイテム、障害のある人の文字をいかしたカレンダーなどの実例を通し、デザイナーの役割と可能性を考えます。
・白鳥裕之、小山裕介(torinoko/東京)
・金武啓子(西淡路希望の家 美術部代表/大阪)
・近藤 聡(明後日デザイン制作所/兵庫)
・原田祐馬(UMA/design farm/大阪)
進行:岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家事務局長)
◆選択プログラムC-1 「福祉施設発、これからの働き方・生き方と地域の発展」
福祉は障害のある人や高齢者のことだけを考えることではありません。静岡県沼津で障害のある人の未来を考えるプロジェクトや、震災後に福島で障害のある人たち自身が地域の発展の担い手となる仕事づくりの事例から、これからの働き方を考えます。
・風間康寛(NPO法人エシカファーム理事長、ハチエイチ代表/静岡)
・小松浩二(REFS代表、ハチエイチプロジェクトマネージャー/静岡)
・富永美保(JDF被災地障がい者支援センターふくしま支援員/福島)
進行:森下静香(一般財団法人たんぽぽの家常務理事)
12:00~13:30[ 90分] 昼食 HANAランチをご利用いただけます。
午後の選択プログラム[ いずれも13:30~15:30/120分]
◆選択プログラムA-2「アートを通して開かれた魅力的な福祉をつくる」
地域と障害のある人をつなぐ、そしてそこから豊かなコミュニティをつくるにはどうしたらいいでしょうか。施設が豊かになるだけではなく、地域そのものを豊かにするようなアートの実践を報告します。
・中野厚志(株式会社ぬか 生活介護事業所ぬかつくるとこ代表/岡山)
・奥野亮平、奥野麻美(ポングリ図画耕作所 図画工作人/和歌山)
進行:岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家事務局長)
◆選択プログラムB-2「障害のある人の技術をいかす工程をデザインする」
福祉施設で仕事を開発するには、一人ひとりの障害のある人の得意なことや、技術をいかす視点や道具、仕組みが必要です。新しい商品や仕事の開発にいたる試行錯誤の事例から、工程をどのようにデザインするかを学びます。
・浅野 翔(デザインリサーチャー/愛知)
・薮内 都(poRiff代表/大阪)
・原田祐馬(UMA/design farm/大阪)
進行:森下静香(一般財団法人たんぽぽの家常務理事)
◆選択プログラムC-2「行政、企業、NPOの連携による仕組みづくり」
福祉が福祉の分野にとどまらず、行政や企業、大学など異なる分野と有機的につながることで、新たな仕事が生まれます。福岡市と京都市の取り組みから、ネットワーキングからどのように新しい価値を生み出していくかを考えます。
・黒松祐紀(株式会社キャナルエンターテイメントワークス/福岡)
・藤井雅子(はあと・フレンズ・ストア ストアマネージャー/京都)
・坂巻譲理(京都市保健福祉局障害保健福祉推進室係長/京都)
進行:樋口龍二(NPO法人まる代表理事)
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○対象 障害のある人のアート活動に関心のある人。また、アートによるプログラム開発、仕事の開発、アートスペースづくりに関心のある人。
○お申し込み方法
1.「お申し込みフォーム」に必要事項をご記入ください。※ご希望のプログラムに添えない場合は連絡させていただきます。
2.参加費(交流会費含む)をお近くの金融機関からお振込みください。※振込手数料はご負担願います。
■銀行振り込み 南都銀行 西ノ京支店(普通)2078235 名義:一般財団法人たんぽぽの家
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812
■郵便払い込み 01080-6-7812 加入者名:一般財団法人たんぽぽの家 ※通信欄に「セミナー参加費」とお書き添えください。
○お振込み締切 2015年2月13日(金)定員(各日100名)になり次第、締め切らせていただきますので、お早目にお申し込みください。
○おことわり キャンセルには下記のとおりキャンセル料を申し受けますのでご注意ください。
◎2月14日(土)~2月20日(金)-参加費の50%
◎2月21日(土)-参加費の100%
※やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
※お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。
○お問い合わせ・お申し込み先 〒630-8044奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家
tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501
E-mail ableart@popo.or.jp http://tanpoponoye.org/
○会場アクセスはこちら→アクセス
○送迎のご案内
近鉄奈良線「学園前」駅南口と、セミナー会場「たんぽぽの家アートセンターHANA」の間を結ぶ無料シャトルバスの運行を予定しております。いずれも、セミナー開催時間/終了時間にあわせた運行になります。
*2月21日(土)
[近鉄奈良線・学園前駅南口 12:00発 → たんぽぽの家]
[たんぽぽの家 18:00発 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
[たんぽぽの家 交流会終了後、随時 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
*2月22日(日)
[近鉄奈良線・学園前駅南口 9:30発 → たんぽぽの家]
[たんぽぽの家 16:00発 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
☆同時期開催
★「アート化」セミナー まるごとコレクション
会期:2015年2月21日(土)〜3月7日(土)※日月は休み。2月22日(日)はオープン。
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA
講師の関連商品をそろえた企画展を開催します。今回は特別にGood Job!展のコーナーも登場します。セミナーとあわせてぜひお買い物もお楽しみください。
★みんなでつくる展覧会
会期:2015年2月17日(火)〜2月22日(日)
会場:アートスペース上三条(奈良市上三条4)
奈良県内の福祉施設の職員が中心となって、共同でいちから展覧会をつくりました。作品(?)とともに、「アートって?表現って?展覧会って?」と試行錯誤した議論と発見の過程も紹介します。
*本展覧会は厚生労働省「平成26年度障害者文化芸術活動支援事業」の一環として実施します。
★Good Job!スタディーツアー 奈良・京都・滋賀
スタディーツアーに参加さいませんか?社会を変える“Good Job!”が、まさに生まれている現地の福祉施設を、同じ興味・関心をもった参加者と一緒に見学し、交流する貴重なツアーです。
講演、ディスカッション観光など、楽しいプログラムが盛りだくさん!道案内人は、エイブル・アート・ジャパンのスタッフが務めます。
さらに、はあと・フレンズストア代表の藤井雅子さん、やまなみ工房施設長の山下完和さん、がんばカンパニー統括施設長の中崎ひとみさんも登場し」、各施設をご案内。新しいヒントや仲間を発見できる、めったに無いチャンスです。ぜひご参加ください。→http://ableart.org/topic/project/201412goodjob_studytour.html