休眠預金等を活用した事業について

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一般財団法人たんぽぽの家(以下、たんぽぽの家)は、休眠預金等活用法に基づく実行団体として、コロナ禍における障害のある人の仕事づくりを支援するために「Good Job! Project」を実施しています。

新型コロナウィルスの影響により、障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。感染症対策、休業や活動自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、販路の縮小など課題が多様にある中で、今後の活動や展開のヒントが求められています。

感染症の収束が見通せず動きづらい状況の中で、それでも立ち止まらずに変化を生みだしている取り組みがあります。障害のある人の創造性をいかし、さまざまな工夫で先進的に仕事をつくっている事例を調査し、さまざまな業種で有識者も交えながら分析し、WEBや冊子をとおしてその価値を発信します。

また福祉施設やクリエイター向けの相談窓口を設け、具体的な課題解決や仕事のマッチングなど、仕事づくりをサポートします。「今後が不安」「何をしたらいいか分からない」という事業所に対して、これまでのプロジェクトで培ったノウハウをもとに、収入や社会参加につながるヒントを提供します。

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①調査
アンケート調査:コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり ※詳細ページ

②発信・社会共有
・オンラインイベント「情報交換会」の開催
 第1回 2020年2月19日~20日 ※詳細ページ
 第2回 2021年4月16日~17日 ※詳細ページ

・レポートなどの記事掲載
 https://note.com/goodjobproject/m/md7db58c9700b

③相談窓口
「コロナ禍における障害のある人の仕事づくり」相談窓口の設置
 http://goodjobcenter.com/topics/gj-project-topics/2356/


休眠預金等活用とは

「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度から始まりました。

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「①指定活用団体」「②資金分配団体」「③実行団体」が公募によって選ばれ、それぞれの役割をもって社会の諸課題の解決を図ります。「指定活用団体」は社会課題の解決にむけた⾃律的かつ持続的な仕組みの構築を促進することを目的として、2019年1月11日に一般財団法人日本民間公益活動連携機構 [JANPIA] が内閣府により指定されました。

公益社団法人日本サードセクター経営者協会 [JACEVO]が「資金分配団体」として、withコロナ時代の新しい生活様式にむけて『NPO等が新しい活動様式を生み出す事業』を実施し、たんぽぽの家はその実行団体の1つとして事業を実施しています。

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休眠預金等を活用した事業

「コロナ禍における障害のある人の仕事づくり」を目的とした調査、発信・社会共有、相談窓口は、休眠預金等活用法に基づき、公益社団法人日本サードセクター経営者協会 [JACEVO]から助成を受けて実施しています。

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参考URL

■JANPIA:「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」
https://www.janpia.or.jp/koubo/2020/corona.html

■JACEVO:「NPO等が新しい活動様式を生み出す事業」
https://jacevo.jp/kyuminyokin/

第47回わたぼうし音楽祭 作詩の部入選作品

第47回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選作品

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まっいいかー
作詩:松井理恵(まつい・りえ/東京都文京区・70歳)

歌を歌っているときに
声の出かたが変
エヘンエヘンとせきばらい
声が出なくて困っている
おしゃべりしてても声がかすれる
でもまだ笑顔は作れるから
まっいいかー

腕が肩まで上がらない
腕の動きも変
パチパチパチと手をたたく
手首に力が入らない
手のひらをぐっと伸ばしてみたら
友達と手をつなげたり
まっいいかー

椅子の背を持ちかかと上げ
1、2、1、2上げ下ろし
いつもしている体操だ
お日様みてるがんばる私
まだまだできる喜びを
かみしめながら生きていく
まっいいかー

 

 

プリズムのように
作詩:小玉聖紀(こだま・せいき/福井県鯖江市・57歳)

僕の中に流れる歌を
あなたに伝えられるように
僕はぼくは僕は

力尽きて泣き出した時
脳裏に浮かぶ 友達の顔
さあ動け そら走れ 涙を拭けと
プリズムのように映像で流れる
思い出した温かな手と
支えてくれた 静かな声
まだやれる ほら起きろ 思いを届け
鼓動みたいに心臓にバウンド

形にならない僕の歌でも
光を生みだして 言葉を紡いで
命に あなたに届いていく
歌って 明るい空を思い浮かべて
歌って 明るい君の未来のために

虹のように色づく声で
気持ちを解き放てるように
いつも上を向いて

誰のために歩き出そうか
桜の季節 華吹雪く空
一筋の 雲うごけ 光よ届けと
プリズムのように七色になりたい
駆け出すと聞こえる歌
流れるように旋律して
この時に 染み込んで あなたに溶けて
孤独じゃないと心で放つ

がらくたみたいな 僕の足でも
歩みを止めないで 毎日とむきあい
自分の 気持ちを温めている
笑って 素直な時を思い出してる
笑って 希望のみちに咲く花をみつめ

形にならない僕の歌でも
光を生みだして 言葉を紡いで
命に あなたに届いていく
歌って 明るい空を思い浮かべて
歌って 明るい君の未来のために

心で歩いた道はいつでも
新たな希望へと あなたを導く
溢れる 思いよ歌声になれ
歌って 明るい空を思い浮かべて
歌って 明るい君の未来のために

 

 

障害のある僕と高齢のお母さん
作詩:橡川慈彰(とちかわ・よしあき/岐阜県本巣市・47歳)

お母さんが 病気になった

お母さん ぼんやりしているように見える
お母さん 僕のことわかっているのか
僕 不安になる
お母さんは かべとか天井を見ていると言う
楽しいと言う

僕 お母さんと 話したいと言う
でも 「お母さん」と言うだけで
何を話していいか 分からない
お母さんも 僕と話したいと言う
少し 話した

昨日買った ドラえもんの時計 見せた
昨日話した時計で その話 お母さんおぼえてた
お母さん 僕の手を 強くにぎってくれた
うれしかった
夕方 お母さんと2人で 昼に残したごはん 食べた

そして…
お母さんに 病名ついて おくすり決まった
お母さんに ヘルパーさんついた
お母さんの散歩 車イスになった
お母さんの具合 いい日もふえた
お母さんのあの状態 いっときのことだった
先生は 「こわい病気ではないよ」と 言っていたっけ

お母さん お母さん
僕 仕事中 2時間おきに 電話してる
「どうですかー」「さみしくないですかー」
「はーい 大丈夫よー」

お母さん お母さんには 僕がついているからね
僕は お母さんが 大好きだからね
僕はこれからも お母さんに ついているからね

 

 

みんないろいろあるんだよ
作詩:中木美穂(なかき・みほ/鳥取県米子市・43歳)

ある日 突然
規制 自粛の波が押し寄せる
こっちの気持ちなんかお構いなしに
日常が日常でなくなる恐怖

それだけでも手一杯なのに
周りのノイズもなんでか絶好調
あたしは絶不調
ああ 少しはほっといてよ

忖度なんか知ったこっちゃない
あたし
「心中おしはかる」なんて
高度な技 持ち合わせてませんから
無知なふりして
笑顔でかわせ
人生楽しんだもん勝ちさ

自己満浸る上から目線の発言も
聞き流し
時に鈍感にもなってやれ

いつも
アクセル全開じゃ
そりゃ疲れるわ
そんな日は ココア飲んで寝よ

人は怖い
人はめんどくさい
人は…
誰かの飾らない言葉に
救われたりもするじゃない?
変われたりもするじゃない?
だから 嫌いになれないんだよね
だから 言葉も雑に扱わない

ああ 今日もノイズが絶好調
あたしは絶不調
「いつも人に優しく」って
教科書通りにゃいかないけれど
ぼちぼち生きよっか
「みんないろいろあるんだよ」って
誰かの言葉がきこえるよ
だから 人生楽しんだもん勝ちさ

 

 

いま
作詩:奥谷奈穂子(おくたに・なほこ/奈良県桜井市・40歳)

わたしの こえは 
もう だれにも とどかない
わたしの こえは あのひから 
とうめいに なった
じかんは とまり とぎれてしまう
もういちど ながれるような 
かいわを してみたい
いつか いいことも あるかもしれない

ふと かんがえる

こえに のせて いえなくなった
つかわなくなった ことばたち
おはよう さようなら いただきます ごちそうさま… そして 
ありがとう
でも わたしの とうめいなこえは 
きっと みんなにとどく!!

 

 

絵が叶えてくれる夢
作詩:小林弘典(こばやし・ひろのり/奈良県橿原市・39歳)

僕は絵を見るのも描くのも大好き
絵の中ではどんな夢でも叶うから

絵の中なら様々な生き物に会える
太古の昔に生きていた生き物や
存在が確認されていない生き物まで
僕が描く時はかっこよくしたくて
様々なパーツや模様を付け足すよ

絵の中なら様々な所へ行ける
すぐ近くにある馴染みの風景から
遥かに遠い空高くの宇宙まで
僕が描く時は自分の頭で想像して
見た事ない景色をお見せしよう

絵の中なら有名人に会える
絶世の美女であるモナリザや
歴史上で有名なあの人まで
僕が描く時は元々の絵よりも
可愛く描いてみせますよ

絵の中なら色んな乗り物に乗れる
自動車や船や飛行機やロケット
想像した未知の乗り物まで
僕が描く時は誰も見た事ない
乗り物を描いて見せましょう

絵の中なら色んな建物が見れる
世界中の有名な建物から
想像した不思議な建物まで
僕が描く時は頭の中で考えた
奇抜で楽しい建物を見せましょう

僕は絵を見るのも描くのも大好き
絵の中ではどんな夢も叶うから

 

 

明るい未来を作ろう
作詩:大野温(おおの・はる/福井市・14歳)

いいことが増えた
自分の好きなことができる
楽しむ方法を見つけよう
明るい未来を作ろう

時間がたくさん生まれた
僕は有意義に使った
ピアノを弾いたり 絵を描いたり
趣味の時間が増えた
楽しみがたくさん生まれる
自分のしたいことができる
人との会話も増えた いいことたくさんだね

いいことが増えた
自分の好きなことができる
楽しむ方法を見つけよう
明るい未来を作ろう

学習が増えた
はじめてのことを経験することも増えた
iPadを使ったり リモート会議をしたり
難しいけどワクワクするね
楽しみがたくさん生まれる
自分のしたいことができる
初めての体験もできる
いいことたくさんだね

いいことが増えた
自分の好きなことができる
楽しむ方法を見つけよう
明るい未来を作ろう

今あなたがやりたいことは何?
今なら自分が興味のあること
何でも知れるよ
世の中を楽しく過ごすために
自分がしたいことを見つけよう
今なら願いを叶えられるよ
自分の好きなことができるんだから
楽しむ方法を見つけよう
明るい未来を作ろう

 

 

わたしたちの学校
作詩:交野支援学校高等部 カタリンズ(大阪府交野市)

みんな集まれば笑顔になるよ
みんなの大好きがここにはいっぱい

さあ勇気を出して 待ってたらあかん 私から
一声かければ おしゃべりの時間 とまらない
今日の日直誰かな 係りの仕事忘れんように
みんな元気にきてるかな zoomもチェックして

学校には自然がいっぱい 桜もきれい
希望の坂のぼって 出発進行!
さあみんなで言おう せーので 「おはよう」

みんな集まれば笑顔になるよ
みんなの楽しいがここにはいっぱい

さあ思い切り 待ってたらあかん 私から
教室で寝返り どこまでもゴロゴロ ねえ先生
友だちと一緒に勉強 ねぇ見て見て! 「できた!」
放送当番上手でしょ マイクはドキドキするけどね

学校はいつもにぎやか 
友だち大好き 先生大好き
さあみんなで言おう せーので「いただきます」

待っている君も 大丈夫 
ひとりじゃないよ みんなが友だち 
待っていたいときもあっていいさ 大丈夫 
気づいているよ みんながいるよ

ウォーカーがこわれたときは 車いすで散歩しよ 
たまにはあるさ 思いがけないことも 
予定通りやなくてもええやん
みんながいるよ うるさいくらい にぎやかな
こんな学校 私たちの学校

みんな集まれば笑顔になるよ
みんなの大好きがここにはいっぱい

さあそろそろ 帰りましょ 
今日も元気に過ごせたね
電動充電大丈夫? くつ履き替えた? 
お茶は飲んだ?
あしたの給食気になるなぁ 忘れ物はないね!

さあみんなで言おう せーので 「さようなら」
さあみんなで言おう せーので 「またあした」

[終了しました]エイブル・アート展 @可児市 

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小早川桐子(アトリエ・ブルート所属/愛知)「もみじ」油彩、キャンバス

エイブル・アート展
「アートで生きる 命のてざわり」

  • – 選りすぐりのエイブル・アートと可児市内支援学級児童・生徒による作品展 –

人間の輝きと生命の豊かさを感じさせる表現。
まだ出会ったことのない人たちの作品から、あなたは何を感じ、思うのでしょうか。
関わり合うことの大切さ、ひとりでは生きられない生命のかけがえのなさ…
ゆっくり作品と対話することで、新たな可能性が見えてくるかもしれません。

会期:2021年3月13日(土)〜21日(日)10:00~19:00 *16日(火)は休館     ◎入場無料
会場:可児市文化創造センター・美術ロフト [アクセス]  

◎作品展のチラシのPDFを見る

 

tulip

福井将宏(所属:アートスペースからふる/鳥取)
「チューリップ」アクリル、ベニア板

 

water

小早川桐子(所属:アトリエ・プルート/愛知)
「水」油彩、キャンバス

 

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野口昌裕(兵庫)「無題」色紙、糊、紙

 

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青木優(所属:たんぽぽの家アートセンターHANA/奈良)
「ライム レモン アカミカン」アクリル、キャンバス

 

zou

黒野大基(所属:Good Job!センター香芝/奈良)
「サーカスのぞうさん」アクリル、顔料マーカー、紙

 

関連企画1・今年はオンラインで開催! 「エイブル・アート勉強会」

テーマ『これって、どうなの?』著作権などの知的財産権の基本を学ぼう
エイブル・アート展企画担当者と共に障害とアートの可能性について考える勉強会を開催します。

日 時:2021年3月19日(金)18:00~19:00
対 象:障害のある人と関わり、お仕事されている方。障害とアートの可能性に興味がある方。
    *参加には、zoomを使用できる環境が必要です。環境が整っていない方はご相談ください。
定 員:15名
参加方法:申し込みフォームからお申し込みください。→申込フォームへ

 

関連企画2・ala×TASCぎふ連携の 「いろんなみんなのアート展」

岐阜県障がい者芸術文化支援センターTACSぎふの展覧会で紹介した作品を、アーラ受付に展示中。エイブル・アート展と合わせてお楽しみください。

 

◎会場には作家関連グッズや書籍を販売するプチミュージアムショップがあります。

 

アーラの取り組み

この展覧会は新型コロナウイルス感染症対策を行い、運営します。
*十分な換気 アーラは機械換気設備により、約25分に1回空気が入れ替わっています。厚生労働省が示す換気量の基準を満たした十分な換気性能を有しています。

・館内では、マスクの着用をお願いします。
・受付時に検温を行います。発熱があった場合、入場をお断りする場合がございます。
・厚生労働省による接触確認アプリ(COCOA)のご利用をお願いします。
・ご来場にあたり、アーラ感染症対策Webをご覧ください。

HANAのお手洗いがリニュアル!  助成:清水基金

IMG-8996アートセンターHANAも設立して16年が経ち、活動するメンバーも年々増え、それに伴いトイレ待ちの行列ができ、メンバー、スタッフからは増設をのぞむ声が増えていました。
そんななか、清水基金の助成を受け、念願の多目的トイレが2020年9月30日に増設されました。洗面台を5台有し、個室が2つで、リフトと簡易ベットも設置され、介助しやすい環境が整備されました。 
助成いただき、ありがとうございました!                   (2020.10.1)

助成:清水基金

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【締め切りました】一般財団法人たんぽぽの家 スタッフ募集

■募集

プロジェクトスタッフ(アルバイト)若干名 

 

■契約期間

~2022年3月末まで

 

■申込み締切

5月21日(金) ※ただし、適任者が見つかり次第、締め切ります。

 

■業務内容

日常業務の補助、セミナー、おもにオンラインによる企画・運営のサポートなど、必要な業務を担っていただきます。

<活動内容の例>
・アンケート調査の実施、記録、まとめ
・セミナー、展覧会等のイベント運営補助
・書類作成(会議録からイベント記録など)、報告書作成、翻訳作業
・記録(活動の記録写真など)
・相談対応(障害とアートに関する各種相談窓口業務)
・連絡調整(協力団体への連絡や会議日程調整など)
・広報(郵便物の発送作業、noteやFacebookへのアップ作業、ホームページの更新、広報物の制作など)

主に、下記のプロジェクトに関わっていただきます。
障害とアートの相談室:https://artsoudan.tanpoponoye.org/
知財学習推進プロジェクト: https://chizai.goodjobcenter.com/

*特に以下の分野に関心・経験のある人を歓迎します。
・障害のある人の表現活動やものづくり、知的財産権の扱いなどに関心のある人
・オンラインでのアートプロジェクト、展覧会や発表会の運営の経験のある人
・アートマネジメント全般(分野問わず)の経験がある人
・ワード、エクセルの操作ができる人
・インターネットでの情報収集、発信にたけている人

 

■活動場所

・一般財団法人たんぽぽの家(奈良市六条西3-25-4)
・Good Job! センター香芝(香芝市下田西2-8-1)
・プロジェクト開催地(日本国内全国)

 

■待遇

時間給1,000円~ (交通費実費支給)  ※経験を考慮のうえ決定します

 

■活動形態

週4〜5日/1日8時間  応相談
*業務内容によっては一部、在宅での勤務も可能です。

 

◾️応募方法

電話での受付後、履歴書(写真付)に志望動機を添えて、メールableart@popo.or.jpか郵送にてご応募ください。また、過去の活動の資料などがあれば参考までに添付してください。いただいた資料は返却いたしません。
※応募書類は本目的以外には利用しません。

 

◾️わたしたちについて

一般財団法人たんぽぽの家(以下当財団)は、障害のある人の表現や仕事づくり、創造性がうまれる環境づくりなどから学び、それまで出会うことのなかった人や活動をつなげることで、これからの社会に必要な考え方や方法を提案するチームです。「たんぽぽの家アートセンターHANA」や「GoodJob!センター香芝」といった、障害のある人が創造的に活動する現場と連携し、関西を中心としたクリエイター、デザイナー、編集チーム、研究者や実践者と協働しながら事業をすすめています。

最新の事業についてはこちらをご覧ください。
障害とアートの相談室(https://artsoudan.tanpoponoye.org
Good Job!プロジェクト(https://iot-fab-fukushi.goodjobcenter.com
知財プロジェクト(https://chizai.goodjobcenter.com
IoTとFabと福祉(https://iot-fab-fukushi.goodjobcenter.com

 

◾️こんな人とはたらきたいです。

わたしたちは、出会う土地や人の固有の文化や価値感を大切にしています。なので、多様な価値観を認めあいながらいっしょに仕事ができる人、決まったことをこなすだけでなく、ともに考えたり、議論をしながらすすめていける人と仕事をしたいと思っています。とはいえ、具体的な業務は事務作業や単純作業が多いです。コロナなのであまり外にでる機会もないかもしれません。
それでもこの時代だからこそ文化的なこととはなにか、社会的なこととはなにか、ルーティンワークの先の世界を想像しながらいっしょに考えていきたいと思います。みなさまのご応募をお待ちしております!
一般財団法人たんぽぽの家 常務理事 岡部太郎

 

【本件に関するお問い合わせ先】

一般財団法人たんぽぽの家 (担当:中島、岡部)

〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
Tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501
E-mail ableart@popo.or.jp
URL http://tanpoponoye.org

[終了しました]障害とアートの相談室オンラインセミナー

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障害とアートの相談室では、障害のある人の表現を通し、誰もが自由に表現できる社会、誰もがいきいきと生活できる社会の実現をめざして活動をしてきました。

この1年ほどのあいだ、多くの人が社会的な状況の変化にその都度対応しながら日々を過ごしてきました。そんななかで、あらためて福祉や表現の現場がどうあってほしいか、全4回にわたってゲストを招き、参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。

*各回のトークの後半の1時間で「障害とアートのオンライン相談会」をオープンします!日頃の活動のお悩みや困っていることなど、お申込みフォームの欄に記入いただき、お気軽にお寄せください。各回のゲストやたんぽぽの家のスタッフが一緒に考えます。

プログラム内容

〇第1回 「からだであらわす」
3月19日(金)18:00~20:00

演劇やダンスといったパフォーミングアーツの分野では、障害のある人の身体がその場にあらわれます。さまざまな人がアクセスできるオンライン劇場の取り組みをしている篠田さんと一緒に、障害のある人が身体を通して表現すること、それをさまざまな人と共に楽しむことなどについて考えます。

ゲスト:篠田栞(THEATRE for ALL LAB編集長)、佐藤拓道(たんぽぽの家アートセンターHANA)
)、藏元徹平(たんぽぽの家アートセンターHANA)

〇第2回 「たのしむ、つたえる」
3月23日(火)18:00~20:00

活動をはじめてみて、おもしろいものができたり、おもしろい視点や行為を発見すると、誰かに見せたい、伝えたいという気持ちがわいてきます。他者とその魅力を共有するには、伝え方にもひと工夫があると、より共感を得やすくなるのではないでしょうか。「なんでそんなんプロジェクト」など、障害のある人の好きなことや日々の営みを、楽しみながらひろく伝えている中野さんと美術家の滝沢さんに、そのまなざしや工夫を聞きます。


ゲスト:中野厚志(株式会社ぬか代表)、丹正和臣(ぬかアートディレクター)、滝沢達史(美術家)

〇第3回 「はじめる、つづける」
3月26日(金)18:00~20:00

障害のある人と表現活動をしようと思ったときに、一体何から準備すればいいのでしょうか。そもそも、どうして表現活動をしようと思うのでしょうか。一番初めの動機や、スタートするまでの道のりなどをお聞きしながら、障害のある人と表現活動に取り組むことの意義や具体的な方法について考えます。また、そうした活動を継続していくための工夫や心がけについても話し合います。


ゲスト:妹尾恵依子(一般社団法人アートスペースからふる理事長)、吉永朋希(たんぽぽの家アートセンターHANAアートディレクター)、金澤優希(たんぽぽの家アートセンターHANAスタッフ)

〇第4回 「まもって、ひろめる」
3月29日(月)18:00~20:00

表現活動からうまれたものを発信して、その魅力をたくさんの人に知ってほしいと考えたときに、大切なのは、作品や行為、またその元にある障害のある人本人をまもるという視点です。まもりながら、表現を社会に広めていく、その両方を実現するためには、どのような意識や知識が必要なのでしょうか。知的財産権にかんする学びの機会をつくっている高島さんと考えます。


ゲスト:高島雄一郎(弁護士)、後安美紀(一般財団法人たんぽぽの家)

開催方法:オンライン配信(Zoom)
参 加 費:無料
主   催:一般財団法人たんぽぽの家

◎本事業は「令和2年度 障害者芸術文化活動普及支援事業」(厚生労働省)の一環として行います。

お申込み:お申し込みフォームに必要事項をご記入のうえ送信してください。

各回の開催日の前日に、お知らせいただいたメールアドレス宛に、ZoomのURLを送信いたします。もし開催日当日になってもメールが届かない場合は、お手数ですが下記までご連絡ください。

お問い合わせ:一般財団法人たんぽぽの家 障害とアートの相談室

Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501 Email: artsoudan@popo.or.jp

 

[終了しました]寺岡波瑠個展「不可思議な地平線」 

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寺岡波瑠個展 「不可思議な地平線」

会期:2021年2月13日(土)〜4月3日(土)11:00~17:00 *日月祝日休み

 

「建築図面を描く時、私は一番最初に画面いっぱいに地平線を一本描きます。」
寺岡波瑠は人や建物、記憶の歴史に見られる様々な秩序を、俯瞰した切り口で組み立て作品をつくりあげます。本展では、たんぽぽの家で活動する4人の障害のあるメンバーを観察した1年の記録を建築化します。

*ワークショップ 2月27日(土)14:00〜[講師:寺岡波瑠] 終了しました。

*ギャラリートーク 3月27日(土)14:00〜[講師:寺岡波瑠]
寺岡波瑠より普段の制作の様子と展示作品の解説を行います。

・ギャラリートーク お申し込みについて
現在の新型コロナの状況にあわせて参加人数の定員を設けさせていただきます。
WS参加をご希望の方は、下記申し込み先に【お名前】【連絡先(電話番号)】【お住まいの県】を明記の上、3/25(木)までにご連絡ください。
定員は先着20名とさせていただきますが、新型コロナの感染拡大状況にあわせて今後も変更、もしくは観覧申し込みをお断りさせていただくことがあります。 最新の情報はこのホームページにてお知らせしますので、ご注意ください。 ご了承の上、ご協力よろしくお願いいたします。
*申し込み・お問い合わせ先 / m_zushi@popo.or.jp

[終了しました]「GJ!センターに山響屋とドンタク玩具がやってくる!」

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会期:2021年3月5日(金)〜20日(土)11:00~17:00 *休館:3/7(日)、14日(日)
会場:Good Job!センター香芝(アクセス)

日本各地の個性豊かな郷土玩具の展示・販売のほか、スペシャルトークも!郷土玩具の新しい魅力に出会いにぜひお越しください。

 

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◎山響屋
(やまびこや・福岡)

山響屋は2015年4月、福岡市・今泉にオープンしました。日本全国各地の作り手さんの元を訪ね集めてきた約400種の郷土玩具を販売しており、店内には個性豊かな玩具たちが所狭しと並んでいます。定期的に企画展やワークショップを開催し、普段郷土を目にすることがないような方達にも興味を持ってもらい、実際に触れて身近に感じてもらえるような活動がしています。

 

 

 

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◎ドンタク玩具社(岡山)

ドンタク玩具社は、軸原ヨウスケさんと軸原美智子さんが2015年9月よりスタートさせた新形こけし、創作玩具、関連グッズなどのデザインプロダクトのブランドです。伝統こけしや郷土玩具などの作り手である〝工人さんと共に考え、共に作る〟をテーマに従来の郷土玩具の「新しいかたち」を提案しています。

 

 

*期間中、山響屋の瀬川さんがドンタク玩具社の軸原さんとGJ!センター香芝のメンバーが、ものづくりをとおして交流や意見交換を行います。その様子は、後日YouTubeで配信しますので、どうぞお楽しみに!

 

スペシャルトーク 

*会場での参加:各回定員10名(参加費500円)  お申し込みはこちら→会場参加フォーム

*オンライン生配信:トークは同じ日時でYouTubeで配信します。お申し込みいただいた方から順次、配信のURLをご案内いたします。  お申しみはこちら→オンライン配信申し込み

 

*3月6日(土)11:00~12:00    ゲスト:瀬川信太朗(山響屋)

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全国の郷土玩具をお店で紹介しながら、だるまの絵付けを行う絵師としても活動する瀬川さん。2020年に出版した『郷土玩具ざんまい」(淡交社)では国内各地の郷土玩具を作り手やその背景などとともに楽しく伝えています。瀬川さんと一緒に郷土玩具の魅力を味わいましょう。
・3/6(土)12:00~ paim doux enさんによりパンの販売

 

 

*3月13日(土)11:00~12:00   ゲスト:軸原ヨウスケ(ドンタク玩具社)

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近著『アウト・オブ・民藝』(中村裕太と共著/誠光社)などで民藝の根っこを丁寧にたどりながら、今日の美術や工芸のありかを探る軸原さん。伝統的なこけしをこれまでにないものと組み合わせたせたり、現代の生活にあったものづくりの魅力を探求する活動などから、郷土玩具のいまとこれからについて考えます。
(イラスト:いぬんこ)

 

 

会期中の新型コロナウイルス感染予防対策について

・消毒液の準備をしていますので、ご利用ください。
・ご来場時に、体調(発熱や咳など)についてお伺いすることがあります。
・一度に5名以上を超える団体でのご来場はお断りします。
・会場が混み合った際には、順番にご入場いただくことがあります。

 

お申し込み・お問い合わせ先

Good Job!センター香芝
639-0231 奈良県香芝市下田西2-8-1
tel:0745-44-8229   fax:0745-44-8230   e-mail goodjob@popo.or.jp   http://goodjobcenter.com

主催:一般財団法人たんぽぽの家、社会福祉法人わたぼうしの会

[終了しました]知財学習プログラムオンライン学習会

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 知的財産権は、表現を社会に向けて発信するときに必要となってくる、表現をまもりつつ広めていく方法としての基本ルール。遠い世界の話ではなく、私たちの身近な生活にもかかわる大切な問題です。
 たんぽぽの家では、楽しみながら知的財産や知的財産権について考える知財学習推進プロジェクトに取り組んでいます。今年度は、大きく2つ、取り組みました。ひとつは、「知財と学び」にテーマをしぼり、知財を学ぼうと動き出す手前にある、さまざまな興味や関心の入り口となるタブロイド誌を制作しました。知的財産や知的財産権を知ることでどんな可能性がひらけていくのかを伝え、さまざまな分野の現場における「知財と学び」について調査取材し、知財学習への動機づけへとつなげていくものです。今年度のもうひとつの取り組みとして、知的財産権学習カードゲーム「知財でポン!」の続編となる新作ゲームの開発を行いました。その名も「ちょいワルクリエイターず:ついついやっちゃう知財の侵害」。
 これらの今年度事業の成果報告を兼ねて、以下4回にわけてオンライン学習会を開催します。各回の後半は参加者のみなさんもまじえて自由にお話できる機会を設けます。1回のみの参加も可能です。どうぞふるってご参加ください。

お申し込みフォーム→こちら

 

開催概要

〇第1回 2021年3月2日(火)18:00〜20:00
 表現をめぐる知的財産権について考える~基礎編~
 講師:森下静香(Good Job!センター香芝・センター長)

〇第2回 2021年3月3日(水)18:00〜20:00
 障害のある人のアート活動の権利保護とマーケットとのかかわり
 講師:柴崎由美子(NPO法人エイブル・アート・ジャパン 代表 / エイブルアート・カンパニー東北事務局)
    宮本典子(office N 代表 / 一般社団法人日本現代美術振興協会 事務局長)
 

〇第3回 2021年3月9日(火)18:00〜20:00
 ゲームを通じて知財の仕組みについて学ぶ
 講師:橋本高志(社会福祉法人ぷろぼの職員 / ボードゲームデザイナー)
    鈴木恵美(コミケマンガ原作者 / 弁護士 / 大学講師 / ボードゲームデザイナー)
    荒木勇輝(NPO法人Board Game Japan 副代表 / ボードゲームデザイナー)

〇第4回 2021年3月10日(水)18:00〜20:00
 野菜とファッション~小規模生産者と消費者をつなぐブランド戦略最前線~
 講師:香坂玲(名古屋大学大学院 環境学研究科 教授)
    永井幸輔(弁護士 / Arts and Law / Creative Commons Japan)

 

開催方法:オンライン配信(Zoom)
定  員:各回30名(申し込み先着順)
参 加 費:無料
主  催:文化庁、一般財団法人たんぽぽの家

お申込み:お申し込みフォームに必要事項をご記入のうえ送信してください。

参加するセミナー開催日の2日前までにお申し込みください(定員を超えた場合は期日より前に締め切ることがあります)。各回の開催日の前日に、お知らせいただいたメールアドレス宛に、ZoomのURLを送信いたします。もし開催日当日になってもメールが届かない場合は、お手数ですが下記までご連絡ください。

お問い合わせ:一般財団法人たんぽぽの家 知財学習推進プロジェクト事務局 
Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501 e-mail: chizai■popo.or.jp(■を@に代えて送信ください)

*本イベントは、令和2年度 文化庁 障害者芸術文化活動普及支援事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)「障害のある人の表現と知的財産権に関する知財学習プログラムの開発」により実施いたします。
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各回詳細

〇第1回 表現をめぐる知的財産権について考える~基礎編~
 日時:2021年3月2日(火)18:00〜20:00

 たんぽぽの家では、障害のある人たちのアート活動を社会に発信する方法として、作品の販売や商品化などに取り組んできました。2007 年には障害のある人のアートを企業などが広報や商品に二次使用できる仕組み「エイブルアート・カンパニー」を設立しました。そうしたなかで、知財にかかわる契約をかわすことも多くなり、知財は企業や海外などできかれるような遠い世界の話ではなく、身近な、かつ人権にもかかわる大切な問題だと気づきました。また、こうした課題は福祉に携わる私たちだけではなく、個人のクリエイターや伝統工芸などにかかわるメーカー、ファブスペースなどでのものづくりなどにも共通のものだということがわかりました。そこで、私たちは、知財になじみのない人たちが気軽に学ぶことができる学習プログラムの開発を行ってきました。
 知財や法について学ぶことは一見難しいことですが、大切なのはどのように活用・運用するかだと思います。本学習会では、私たちたんぽぽの家が、障害のある人と表現することを通して、社会とつながる仕組みづくりに取り組むなかで、悩んだり、専門家や周囲に相談したりしながら学んできた、知的財産権にまつわることで大切に思っている基礎的な事柄をお伝えしたいと思います。ぜひご参加いただき、後半のフリーディスカッションで、近況報告、活発な意見交換を行うことができたらと思います。

タイムテーブル:
18:00-18:10 事業報告(たんぽぽの家)
18:10-19:10 表現をめぐる知的財産権について考える(森下静香)
19:10-19:20 休憩 兼 質問受付タイム
19:20-20:00 フリーディスカッション
(進行:Good Job!センター香芝・副センター長・藤井克英)

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森下静香
Good Job!センター香芝センター長。たんぽぽの家にて、障害のある人の芸術文化活動の支援や調査研究、アーロプロジェクトの企画運営、医療や福祉などのケアの現場におけるアートの活動の調査を行う。2012年より、アート、デザイン、ビジネス、福祉の分野をこえて新しい仕事を提案するGood Job!プロジェクトに取り組む。Good Job!プロジェクトでは、2016年度グッドデザイン賞にて、金賞受賞。

 


〇第2回 障害のある人のアート活動の権利保護とマーケットとのかかわり
 日時:2021年3月3日(水)18:00〜20:00

 中間支援の濃淡で、成果が出る、出ないが左右されがちな、障害のある人のアート活動と「お金」のことについて考えるためのセミナーです。
 2014年より、各都道府県に、障害のある人のアート活動の相談窓口や研修会、発表機会の創出などを行う支援センターが設けられ、障害のある人のアート活動にまつわる権利保護についての取り組みが積み重ねられてきました。NPO法人エイブル・アート・ジャパン の柴崎由美子さんに、1990年代から2010年代にかけて企業や行政の障害者アートへの支援方法の変化にともなって、障害のある人の芸術文化とお金の関係が、どのように変遷してきたのか、実践を通じて感じ考えてきたことをお話いただきます。原画や複製画の売上、著作権使用料、講演会謝金、奨学金などのテーマにふれることでしょう。また2015年からは、障害のある人が制作した作品を現代アート作品としてアートマーケットに紹介するプロジェクト「capacious」が大阪府で始まりました。本プロジェクトを推進する宮本典子さんに、これまで行ってきた試みとアートマーケットの現状について解説いただいたうえで、これからどうすれば、福祉の枠にともすれば閉じ込められがちな「障害者アート」というくくりを突破し、現代アートの文脈で障害のある人の作品を捉えることができるようになると思うのか、お話いただきます。
 ライセンスビジネスを展開しながら原画の展示販売の大切も知る柴崎さんと、あくまで原画の展示販売を目的に事業展開しつつグッズなどの二次利用についても関心を寄せる宮本さん。お二人の話を聞いたあと、後半のフリーディスカッションの場では、参加者のみなさんとともに、ゼロから事業を立ち上げることや障害者アートのこれからを、マーケットとのかかわりと権利保護という2つの軸から考えていきたいと思います。 

タイムテーブル:
18:00-18:10 事業報告(たんぽぽの家)
18:10-18:40 障害のある人の芸術文化とお金の関係~1997-2021の25年から考える(柴崎由美子)
18:40-19:10 「capacious」というプロジェクトを通じて考えたこと(宮本典子)
19:10-19:20 休憩 兼 質問受付タイム
19:20-20:00 フリーディスカッション
(進行:一般財団法人たんぽぽの家 常務理事・岡部太郎)

 

柴崎由美子
宮城県仙台市生まれ。1997 年より障がいのある人たちの表現活動にかかわる。たんぽぽの家アートセンターHANA(奈良)のディレクター(2004年〜2009 年)を経て、障がいのある人のアートを社会に発信し仕事につなげる「エイブルアート・カンパニー」設立・事務局(2007 年〜)。障害者芸術活動支援センターを宮城で設立・運営(2014 年〜)。障がいのある人とともに今そこにないプログラムをつくること、東日本大震災からの復興支援活動がライフワーク。

 

宮本典子
office N 代表 / 一般社団法人日本現代美術振興協会 事務局長。1980年茨城県生まれ。大学で建築を学んだ後、約6年現代美術ギャラリーに勤務。展覧会の企画運営の他、現代美術のアートフェア「ART OSAKA」の事務局担当を行う。2011年office Nとして独立。2015年~大阪府の障がいのある方のアート作品をマーケットに紹介するプロジェクト「capacious」にも取り組む。

 


〇第3回 ゲームを通じて知財の仕組みについて学ぶ
 日時:2021年3月9日(火)18:00〜20:00

 たんぽぽの家では、2018年に、知財を活用してアートを世の中に発信する全員協力型のゲーム、「知財でポン!:まもってひろげてアートを発信」を開発し、2019年から販売を始めました。参加者同士の配慮や協力を大切に、楽しみつつ、知財の運用を学ぶことがねらいのゲームです。さらに今年度は続編となる新作ゲームの開発に取り組みました。その名も「ちょいワルクリエイターず:ついついやっちゃう知財の侵害」。前作ゲームとはうってかわり、曲者ぞろいのクリエイターがさまざまな手段を駆使して自分の知的財産を世の中に広めるために繰り広げる対戦型のゲームです。悪徳業者や産業スパイたちも暗躍するなかで、権利保護や権利侵害について体感的に学べます。
 事業報告では、今年度制作した新作ゲーム「ちょいワルクリエイターず」の制作意図や制作プロセス、初代開発ゲーム「知財でポン!」との関係性などをご説明します。講師に、ゲームを用いた学習機会を提供しているボードゲームデザイナー、橋本高志さん、鈴木恵美さん、荒木勇輝さんをお招きしています。橋本さんは「知財でポン!」や「ちょいワルクリエイターず」の監修者。できたてほやほやのゲームを、本邦初、お披露目いただきます。著作権ボードゲームを開発し、大学でも著作権に関する授業を行っている弁護士の鈴木さんと、学校教育現場をよくしていきたいという思いから、子どもや教職員向けにボードゲームを開発した荒木さんには、それぞれ開発されたゲームについてご紹介いただくとともに、ゲームだからこそできる学びにフォーカスしたお話をしていただきます。その後のフリーディスカッションでは、ゲームを通じて知財の仕組みを学ぶことや教えることの意義(座学とはまた違った価値)について語り合います。

タイムテーブル:
18:00-18:10 事業報告(たんぽぽの家)
18:10-18:55 新作ゲーム「ちょいワルクリエイターず」のお披露目(橋本高志)
18:55-19:00 休憩
19:00-19:15 著作権ボードゲーム fun©’s Treeの紹介(鈴木恵美)
19:15-19:30 ボードゲーム、We Schoolとセンセイトークの紹介(荒木勇輝)
19:30-20:00 フリーディスカッション
(進行:一般財団法人たんぽぽの家 スタッフ・大井卓也)

橋本高志
社会福祉法人ぷろぼの職員。「ちょいワルクリエイターず」のゲームデザイン担当。職場では就労支援プログラム「plus GAME」を主宰。訓練としてアナログゲームの制作や、専門家と連携してアナログゲームによる職業適性の見極め等を行っている。知財学習のツールとしてのアナログゲーム「知財でポン!」(制作・発行 一般財団法人たんぽぽの家)の開発にも、ゲームデザインとして関わった。

 

 

鈴木恵美
ゲームデザイナー / コミケマンガ原作者 / 弁護士 / 大学講師
■モットー:「明るい時に会いたくなる弁護士」~なにか、の前からご一緒しましょう~
■ゲーム製作日記(note
■「お弁当になることができないゆるキャラ」(共著『いろいろあるコミュニケーションの社会学』25章)執筆
■大学講師:中京大学 法学部ゼミ(知的財産権)
愛知淑徳大学 創造表現学部 講師(知的財産権)
名古屋工業大学 産業経営リテラシー科目 講師(知的財産権)
■これからの著作権教育(博報堂雑誌「広告」著作:対談note

荒木勇輝
1984年京都府和束町生まれ。大学卒業後に新聞記者を経て、2014年にNPO法人寺子屋プロジェクト(Tera school)を設立。京都を中心に全国各地で、学びの場づくりやそれを支える地域の人たちのコミュニティづくりに取り組む。また、学習要素を含むボードゲームを開発するNPO法人Board Game Japanの副代表を務め、ボードゲームデザイナーとしても活動中。

 


〇第4回 野菜とファッション:小規模生産者と消費者をつなぐブランド戦略最前線
 日時:2021年3月10日(水)18:00〜20:00

 今年度制作したタブロイド誌では、伝統野菜などの農産物とファッションに関する特集インタビュー記事が掲載されています。一見何も関係ないように思われる野菜とファッションですが、知財という観点から見るとたくさんの共通点があります。まず、もともとどちらも他者との協働、消費のされ方如何(どう料理されるか、どう着こなされるか)で価値が生まれるなど、独占するのが難しいオープンな特質を持っているということ。しかし、ファストフード、ファストファッションなどの流入により、それぞれなんらかのかたちで保護を必要とする分野でもあること。
 本学習会にはタブロイドの特集記事にご登場いただいたお二人を講師にお招きしています。環境マネジメントがご専門の香坂玲さんには、伝統野菜などの農産物を題材にして、遺伝的資源の保護や、地域団体商標や地理的表示など地域振興にまつわる知財の意義について、そして、ファッション&ローを牽引されている弁護士の永井幸輔さんには、オープン戦略がそもそも当たり前であるファッションと知財の関係性について、それぞれわかりやすく解説していただきます。その後のフリーディスカッションでは、私たちの生活のごく身近にある、これらの共同的な財産をどのようにブランド価値として認め、どこまで保護し、後世につなぐかたちで広めていったらいいかについて考えていきます。ものづくりやアート活動を行う福祉施設など、小規模生産者が、自分たちの活動をどうブランディングし、地域とともに共生するヒントを得ることができたらと思います。

タイムテーブル:
18:00-18:10 事業報告(たんぽぽの家)
18:10-18:40 地域社会と自然風土が醸成する「農」の知財を考える(香坂玲)
18:40-19:10 ファッションにおける知財の試み(永井幸輔)
19:10-19:20 休憩 兼 質問受付タイム
19:20-20:00 フリーディスカッション
(進行:一般財団法人たんぽぽの家 スタッフ・後安美紀)

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香坂玲
名古屋大学大学院 環境学研究科 教授。東京大学農学部卒業。ハンガリーの中東欧地域環境センター勤務後、英国で修士、ドイツ・フライブルグ大学の環境森林学部で博士号取得。国連環境計画生物多様性条約事務局勤務後に複数の大学を経て現職。日本学術会議連携会員(環境学)。近著に、「伝統野菜の今」「地域再生逆境から生まれる新たな試み」「有機農業で変わる食と暮らし――ヨーロッパの現場から」(岩波ブックレット)など。

 

 

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永井幸輔
弁護士。Creative Commons Japan理事。Arts and Law所属。美術・演劇・ファッション・出版・映画・音楽などの文化芸術とインターネットの交錯する領域を中心に、クリエイティブに関わる人々への法務アドバイスを提供している。インターネット関連会社にて、ブロックチェーンに関わる事業企画にも従事。

エイブル・アートSDGsプロジェクト「子どもとタッチ!つながるスイッチ」

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「なんだこれ?!サークルinバンコク」(タチョナ)/Photo by  Mr.Taweewat Somprasetsri

 

11/5〜25開催「Good meal!-食べるを通して社会が見える-」のご案内はこちら

 

エイブル・アートSDGsプロジェクト2021 〜地域の文化発展(Community Cultural Development)〜rokin-title

未来の子どもたちと、かつて子どもたちだったすべての人たちに。
子どもが生きやすい社会は、誰もが生きやすい社会をつくるきっかけになります。子どもに関わることで、家族や地域を考えたり、よりよく生きることについて、自分の足元から考える機会になります。今年度は子どもたちと文化的な活動や社会課題につながる活動をしている団体と出会い、その考え方や方法を学びます。その学びを市民のみなさんと共有・対話し、生まれた知恵は社会全体の共有財産として残していきたいと思います。

エイブル・アートSDGsプロジェクト
多様な市民の文化的生活をアートによってエンパワメントし、発展させていくことで、持続可能でより良い世界をめざす「SDGs」の達成および「誰一人取り残さない」社会づくりに寄与するプロジェクトです。

 

オンライン開催

・3月5日(金)特設Webページ Open! こちらから→https://ableartsdgs.tanpoponoye.org
・3月6日(土)「子どもとタッチ!つながるスイッチ」オンラインワークショップ
・3月14日(日)エイブル・アートSDGsセミナー

すべてのワークショップ、セミナーには事前の申込が必要です。下記のフォームから参加したいプログラムを選択してお申込みください。

*チラシのQRコードからお申込みいただく場合、スマートフォンの年式や機種によっては読み取れない場合がございます。その場合も、下記のフォームからお申込みください。

https://forms.gle/oLrDYouMHbKYYQFM7

「子どもとタッチ!つながるスイッチ」オンラインワークショップ

関西を中心に子どもに関する活動を進める団体による、ワークショップを開催します。
*参加方法:Zoomを使って実施をします。下記のフォームからお申込みください。申込いただいた方に後日URLをお知らせいたします。
*参加対象:中学生までの子どもと保護者、その他一般参加者

参加申込フォーム:https://forms.gle/oLrDYouMHbKYYQFM7

●Vol.1 「はじめての『なんだこれ?!』」
「一般社団法人タチョナ+岩淵拓郎」による活動紹介とワークショップ」

実施日時:3月6日(土)13:00~14:30   ワークショップ定員:20名

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 なんだこれ?!サークルは、思わず「なんだこれ?!」と言いってしまいそうなことが大好きな人たちの集りです。なんだこれ?!なことを思いついたら、実際にそれをやってみたり、カタチにして、誰かと共有したり考えたりします。ぜひいっしょにやってみましょう!

 

 

 

●Vol.2「伝えよう・広げよう『みんなの防災』」
「ママコミュ!ドットコム」による活動紹介とワークショップ」

実施日時:3月6日(土)15:00~16:30   ワークショップ定員:10名

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防災に関するイラストを見て、キミなら「だれに」「なにを」伝えたい? 自分の命、みんなの命を守ることばを集めて「みんなの防災カルタ」を作る、アート×防災のワークショップを実施します。チームをつくって楽しくつくりましょう!

 

 

 

 

エイブル・アートSDGsセミナー

実施日時:3月14日(日)13:00~15:10
*視聴方法:YouTubeにて配信します。下記のフォームからお申込みください。お申込みいただいた方に後日URLをお知らせいたします。
*参加対象:近畿ろうきん会員組合・生協、NPO・行政・教育機関関係者、その他一般参加者

申込フォーム:https://forms.gle/oLrDYouMHbKYYQFM7

関西を中心に、子どもに関する活動を進める団体を招き、活動紹介をします。分野を超えた議論をすることで、文化活動をとおした地域づくりを考えるヒントを探ります。3月6日のワークショップの報告もおこないます。
登壇者:西川奈央人(NPO法人西淀川子どもセンター 代表)
    小島剛(一般社団法人タチョナ 代表)
    岩淵拓郎(メディアピクニック/編集者/タチョナ講師)
    吉田田タカシ(アトリエe.f.t. 代表)
    出水眞由美(ママコミュ!ドットコム 代表) 
進 行:岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家 常務理事)

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特設Webページ  オープン期間:2021年3月5日(金)〜24日(水)

○「エイブル・アートSDGsプロジェクト 特設Webページ」を開設し、今回のワークショップやセミナーに登壇するパートナー団体の活動紹介を行います。

○「オンラインマルシェ」の開催
特設Webページと連動して、「エイブル・アートSDGsオンラインマルシェ」がオープン! 障がいのある人や地域で活動を進める団体の商品をオンラインにて紹介、販売します。

エイブル・アートSDGsセミナーwebサイトとオンラインマルシェはこちらから→https://ableartsdgs.tanpoponoye.org

 

開催パートナー団体の紹介

一般社団法人タチョナ(touch on art)(大阪)
子どもとアートに関するNPO。いつもは認識しにくい日常の豊かさを具体的にビジュアル化する活動に取り組んでいる。

アトリエe.f.t.(奈良・大阪)
約20年にわたり、「つくるを通していきるを学ぶ」を掲げる美術アトリエ。子どもたちが自由な発想で創造活動ができる「こどもあとりえ」の運営を展開している。

ママコミュ!ドットコム(大阪)
大阪の上町で子育て情報を交換するコミュニティとして発足。特に防災については、日常生活の視点から子育てをとおして、社会へと視点を広げる活動を展開している。

NPO法人西淀川子どもセンター(大阪)
子ども自身が自分のことを気軽に話せる場と人を増やすという、地域に根差した子ども支援を目指し、居場所づくりや夜をひとりで過ごす子どもへの夜間支援活動などを行っている。

 

お問い合わせ先、ほか

お問い合わせ先:一般財団法人たんぽぽの家

主催:近畿労働金庫 企画・運営:一般財団法人たんぽぽの家 協力:関西NGO協議会
後援:大阪府、大阪市、社会福祉法人大阪府社会福祉協議会、社会福祉法人大阪市社会福祉協議会、 大阪労働者福祉協議会、大阪府生活協同組合連合会、こくみん共済coop(全労済)

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リーディング公演「とある村」 オンラインでご覧いただけます。

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「鳥の劇場」YouTubeより 無料で上演中!

リーディング公演「とある村」/日韓共同プロジェクト「演劇で編む『共に生きる』」が3月2日(火)13時半〜15時、鳥の劇場YouTubeチャンネルにて配信されます。これは鳥の劇場がオーガナイザーとなって行う企画です。今回の企画は新型コロナウィルス流行に伴い、韓国、日本それぞれでのリーディング上演という形を取ることになりました。日本側はもりながまことさん演出、韓国側はチョン・ソンギョンさん演出になります。(韓国側は3/4、5に韓国にて上演)
日本はたんぽぽの家アートセンターHANAの演劇プログラム「HANAPLAY」メンバーが出演いたします。みなさま、ぜひぜひご鑑賞ください。

鳥の劇場2020年度プログラム<国際共同プログラム>とは

日本と韓国の障がいのある人とない人が一緒に舞台を作ることを目指した事業でしたが、コロナ禍の中、不可能な状況に。しかし諦めず日本と韓国でそれぞれに、同じ脚本を使ってリーディング作品を作成中です。「こういう状況だからこそできた作品!」と自信を持ってお届けします。どうぞご覧ください。(鳥の劇場作成のチラシより)

「とある村」チラシ を見る

 

「とある村」のあらすじ       イ・ヨンジュン作

物語の舞台である「とある村」では、卵がとても大切な食べ物となっている。村人たちは卵を食べて働く意欲を湧かし、毎日それぞれの仕事をこなす。しかしある日、鶏が卵を産めなくなってしまった。獣医師によると鶏がうつ病になったらしい。はじめ村人たちは鶏を心配するが、卵が無いストレスから仕事も満足に出来なくなり、次第に村全体が不安定になっていく…。

 

「とある村」 日本編 

◎演出:もりながまこと
◎メンバー:上埜英世、大西照彦、河口彰吾、河野望、清水要一、下津圭太郎、田井克典
      たーやん、本田律子、山口広子(50音順)   (メンバー紹介のPDFを見る)
◎スタッフ(演出助手):佐藤拓道、蔵元徹平

*公演にむけて ー 日本演出家・もりながまこと ー
私たちの「とある村」は障害のある出演者のみで構成されています。身体の動きや声がとても微細な人や、字を読み取ることが得意でない人、そして発声がとてもゆっくりな人たちです。同じ身体の人は一人もいません。みんな違います。身体の在り方がそれだけ多様であるということは、それだけ“言葉がある”ということです。
今回の韓国の演劇人の人たちとの日韓共同制作で感じたことは、“障害”という言葉が持つその本質的な問題は、国境を越えて同じだと感じたことです。このリーディング作品は、その問題を乗り越えるためのヒントのようなものについて、演劇という表現から疎外されている人たちからの演劇的提示です。それはわずかなともしびかもしれませんが、観る人ひとりひとりの表現する力、生きる力になれば幸いです。
本作品は、稽古を重ねて記録した音声や映像に、本番で演じられる出演者の演技を重ねながら、インターネットを通してライブ映像で観ていただきます。コロナ禍の中、演劇から、皆さんのこころに光が届くことを願っています。

 

稽古の進捗を公開しています!

物理的に「いっしょに作る」ことは困難ですが、ビデオ会議や稽古動画をとおして共有しながら、日本と韓国それぞれの場で創作しています。作品について語り合うことはもちろんですが、障がいということをめぐる日本と韓国の違いや、逆に同じであることなど、互いを知るために言葉を重ねています。ご興味のある方もご覧いただけるよう、日韓でやりとりしている稽古動画や、その稽古動画を見た後に意見交換を行う日韓ビデオ会議の様子(演出家・作家も出席)を鳥の劇場ウェブサイトにて公開しています。(鳥の劇場ウェブサイトを見る

 

配信の視聴方法

日本編の配信は、鳥の劇場のYouTubeアカウントより無料でご視聴いただけます。
耳の聞こえづらい方にもご覧いただけるよう、日本語字幕をつけて配信します。また、韓国語話者の方向けに韓国語字幕をつけたバージョンも同時に配信します。

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 韓国・日本の各オーガナイザーより

*韓国側オーガナイザー:韓国芸術総合学校教授 李星坤(イ・ソンゴン)
「とある村」プロジェクトは、韓国芸術総合学校演劇院の「主なき土地」が鳥の演劇祭に招聘されたことから議論が始まったものである。当日、「鳥の劇場」は、BeSeTo演劇祭の一環として大学交流を企画した。そこに私たちが招聘されたというわけだ。韓国芸術総合学校と鳥の劇場はMOUを締結し交流していく事を約束した。民間劇団と国立大学の交流協定は稀な事である。
「障がい」をテーマに「とある村」プロジェクトを進めることになったことは何よりも嬉しい。障がいは条件ではなく芸術の豊かなテーマだ。最近では、狭義の「障がい」という概念に縛られるより文化の多様性の構図の中で新たに定義しようと試みている。障がい者だけでなく、障がい叙事、障がいのある人とない人のコラボレーション、障がいのある観客の為に作られた演劇などを包括して、包括的芸術(inclusive arts)に再構成しようという意見もある。伝統的な演劇美学の概念を覆す美学的可能性を示してもいる。「とある村」プロジェクトがその可能性を見せてくれたらと思う。ひいては貿易摩擦で冷え込んだ日韓関係の改善の小さなきっかけにでもなってくれれば、それ以上望むことは何もない。

 

日本側オーガナイザー:鳥の劇場 芸術監督 中島諒人
韓国芸術総合学校と、「障がい」という今日的なテーマで共同事業ができることを光栄に思う。今年はコロナ化のため、直接会っていっしょに演劇作品を作るという当初の予定は変更せざるを得なかったが、ビデオ会議や映像のやり取りなどを通じて、丁寧に日韓双方の状況を共有できたことは、逆にこの大きなプロジェクトの始動の為にはよかったかもしれない。何しろこの事業は、日本と韓国というかく壁ばかりが意識されがちな関係の中で、演劇の創作を通じて障がいという壁を超えていろんな人が共に生きることの豊かさを発見し深めていこうという壮大なものだ。けれどその壮大さにも関わらず、着手してみてすぐ分かった、このコラボは生きることや表現することの根本に人を立ち帰らせる力を持っている。リモートの交流を通じても、本質的な果実をすでに生み始めている。
「とある村」プロジェクトのネットで公開している映像、リーディング上演、トークなどを通じて、今回生まれた可能性の芽をぜひ多くのみなさんに知っていただきたい。現代生活の中で我々が忘れがちな、他者への優しさや寛容さという人間の本性について、心の深いところで何かを思い出させてくれると思う。

 

問い合わせ先 特定非営利活動法人鳥の劇場

689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1
TEL/FAX 0857-84-3268   E-mail info@birdtheater.org

「表現をめぐる知的財産権について考える本」販売スタート!!

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各方面より大変ご好評いただいたため、改訂・増刷のうえ、販売することにしました!

「表現をめぐる知的財産権について考える本」

障害のある人と表現することを通して、社会とつながる仕組みづくりに取り組むなかで、悩んだり、専門家や周囲に相談したりしながら学んできた、知的財産権にまつわる事柄をまとめました。基礎知識をはさみながら、有識者の個別の視点もコラムとして掲載。ぜひお手元にお取り寄せください。

定価 1,000円+税         →お求めの方は、たんぽぽブックストアへ
*割引あり/10冊以上お買い上げで20%割引。別途送料を申し受けます。

 

内 容

1 誰もが財産をもっている:著作物とは何か
  基礎知識 1 著作物の定義
  基礎知識 2 著作物の例

2 この表現は誰のもの:著作者の権利
  基礎知識3 著作者の権利
  基礎知識4 著作権の発生と保護期間

3 「まね」と「まなび」と著作権:著作物の複製
  基礎知識5 著作物が自由に使える例
  基礎知識6 模写に関わる権利

4 共同制作のすすめ:複数の作者による著作物
  基礎知識7 共同著作物・結合著作物・編集著作物

5 作品を広めるには:著作者が結ぶ契約
  基礎知識8 著作者・著作権者・所有者

6 表現を届ける仕組みづくり:著作物の二次利用
  基礎知識9 翻訳・翻案にかかる契約

7 ものづくりにおける知的財産権:特許や商標などの産業財産権
  基礎知識 10 著作権以外の知的財産権

 コラム1 知財創造教育を道徳の時間に学ぶ/塩瀬隆之
 コラム2 創造性を育む「法の余白」としてのフェアユースとクリエイティブ・コモンズ/水野祐
 コラム3 AIと作家性:デジタル時代の知的財産権の問題/白石晃一
 コラム4 パフォーミングアーツと知的財産権/高島雄一郎
 REPORT 障害のある人のアート活動に関わる知的財産権の海外事情
     表現をめぐる知的財産権を考えるための文献 &ウェブサイトリスト

 

お求め方法

*インターネットでのお求め→ たんぽぽブックストアへ

*試し読みする→試し読みPDF

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推薦メッセージ

*コロナ禍で創作を含むあらゆる活動が制限されました。知的創造の源泉である、旅も人との出会いも、触ってはだめ、近づいてはだめ。やっとの思いで見つけたオンライン発信も、著作権やら〇〇権やら、またダメと言われている気がしてしまう。しかし、知的財産について少し読み進めてみれば分かります。あなたの表現を守り、広げることを助けてくれる強力な応援団なのです。
(塩瀬隆之さん・ 京都大学総合博物館准教授)

*表現をめぐる知的財産権についてやさしく学べる本としておすすめします。そういう本はたくさんあるけど、そのどれとも違うユニークさ。でも、突飛ではないという新しさがこの本にはあると思います。
(水野祐さん・弁護士/シティライツ法律事務所)

*ありがたい!いやぁ~本当にありがたい!!だって、ずっとこんな本を探してましたから(泣)!やっと出会えたこの一冊「表現をめぐる知的財産権について考える本」は、僕たちの夢や希望がいっぱい詰まったバイブルであり幸せに向かうためのルールブック!大切な人をより大切にするために、なくてはならないこの一冊!悩みも不安もさようなら!いつでもページが開けるように肌身離さずSTAFF全員カバンに詰め込み、やまなみ工房、さぁ出発します!!
(山下完和さん・ やまなみ工房施設長)

 

お問い合わせ

知財学習推進プロジェクト事務局 chizai■popo.or.jp(■を@に代えて送信ください)

 

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「表現をめぐる知的財産権について考える本」

仕様:B5サイズ / 160ページ /2色印刷
発行日:2021年1月25日 企画制作:たんぽぽの家(大井卓也、岡部太郎、後安美紀、藤井克英、森下静香)
編集ディレクション&編集:MUESUM(多田智美、永江大)
アートディレクション&デザイン:中家寿之
表紙イラスト:鈴木裕之
ISBN 978‐4‐9900577‐6‐3