たんぽぽ通信 vol.95

01新年度のごあいさつ

~40年目の奈良たんぽぽの会~

   奈良たんぽぽの会が設立40周年をむかえ、4月29日に、40回目の奈良たんぽぽの会総会を行います。たんぽぽの家を支えるボランティア団体として、さまざまな立場でかかわる地域のボランティアを中心に、スタッフや障害のあるメンバーも加わって役員を構成し活動してきました。月に1~2回ある役員会は、井戸端会議のように度々話が脱線しながらでも、熱くボランティア論をかわしてきました。
   しかし、たんぽぽの家で活動するボランティアのみなさんの状況は40年の歩みのなかで徐々に変わり、「できることはなんでもやる」というスタイルから「私の経験や知識を活かして活動する」というスタイルに変化してきたように感じています。そして、以前は学生から地域の主婦、定年退職後のお父さん方まで、ボランティアの層はとても広かったのですが、その数は減り、薄くなってきたという声が多くあります。

~「HANAまつり」がつなぐ地域のネットワーク~1.jpg

  そのなかでも奈良たんぽぽの会の活動として成果を上げているのが、今年は4月15日に開催する「HANAまつり」です。地域のみなさんが手づくり品を持ち寄るフリーマーケットのイベントで、今年8回目となります。個人、グループなどの出店者は毎年口コミで増え続け、今年は94店となりました。アートセンターHANAの施設内はもちろん、駐車場など屋内外のスペースをすべてと言っていいほど使い切ってお店が出され、当日はHANAまつり一色で盛り上がるのです。
  8年前にオープンしたアートセンターHANAが、障害のあるなしにかかわらずすべての人たちがアートをとおして交流できる地域の拠点となることをめざしたことから、地域の人たちが自分の好きな創作や手づくり品の活動をとおして交流し、ネットワークを広げていけないかとはじめられました。最初の年は50店ほどだった出店者が、自分の好きな活動をとおしたかかわり合いのなかで主体的に交流を広げてきたのです。
  そして、わかってきたのは、ボランティアは減っても、地域には自分が学んだ感性や技術などをいかして社会貢献につなげ、ネットワークを広げたいと思っている人がたくさんいるということです。つまり、アートや新しい文化に触れ、学ぶということは、人生を豊かにしていくことになり、現代においてとても大切な価値をもっているということです。

~「学び」の大切さをあらためて地域に~2.jpg

  超少子高齢時代を迎え、奈良たんぽぽの会が生まれた40年前にはニュータウンだった奈良市内の地域から若い世代はいなくなり、子どもたちの声も聞かなくなりました。こうした地域では、住人の多くが団塊の世代より上の年代となり、豊かに暮らしていくにはどのようにしていけばよいのかが社会的な課題となっています。
  そこで考えるのは、このような時代にこそ、障害者施設が地域の社会資源としての役割を果たし、施設を利用するメンバーだけではなく、地域のすべての人たちに幸福をもたらすことのできる拠点となることです。「障害のあるなしにかかわらず、だれもが学ぶことのできる大切さ」は、たんぽぽ自由学校から連綿と受け継がれてきた価値観であり、奈良たんぽぽの会が40年目を迎えた今年、あらためて取組んでいかなければならないと感じています。
  平成24年度も、みなさんのご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                          成田 修

02橿原コンサートが30回を迎えました!

3.jpg   3月4日、小雨にもかかわらず多くの人たちに観に来ていただきました。1部のオープニングは畝傍南小学校吹奏楽部の素晴らしい演奏から始まり、ゲストのフォーエンジェルは13年ぶりに出演してくれ、以前よりもパワーアップしたステージをみせてくれました。2部では、たんぽぽメンバーの上埜英世さんと伊藤樹里さんが語りを披露し、客席の人たちを魅了していました。(森本)

03わたぼうし応援ツアーinバンコク5.png

  去る2月29日にタイ・バンコクで「第11回アジア太平洋わたぼうし音楽祭inバンコク」が開催されました。その開催に合わせ、日本代表団を応援する為の「わたぼうし応援ツアーinバンコク」2/26~3/1の3泊5日の期間で催行しました。 メインの音楽祭も12都市の代表が集まり、各都市素晴らしい演奏を披露し、とてもバラエティに富んだ内容に、ツアーに参加した皆さんも音楽に会わせて体を揺らして、とても充実した時間を過ごすことができました。
  昨年の11月に行う予定だった当ツアーですが、各種報道でもご存知の通り、未曾有の洪水の影響により、音楽祭の開催自体が延期となってしまいました。その洪水の影響も懸念されましたが、観光先のメインである寺院や、王宮など、洪水の影響を感じさせないほどきれいになっていて、遺跡や寺院を綺麗にするボランティアの人たちの力によって現状まで戻すことができたとのことでした。
 ツアー中には象に乗ったり、夜のバンコクを歩いたり、屋台の出店で不思議な食感のウインナーを食べてみたり・・・タイの魅力をたっぷり満喫できたツアーになったように思います!(浅井)
 

04『奈良のケア2012─ひとめでわかる医療・福祉情報』発行しました!6.jpg

☆「助けられ上手になりましょう」がキーワード

  地震や水害、病気や介護。「いざというとき」は今日にもやってくるかもしれません。今回の特集では、一人ひとりが安心して暮らすための“備え”について考えます。おなじみの「ひとめでわかる医療・福祉情報」のページもリニューアルし、より見やすくなりました。奈良県内の地域包括支援センターなどで冊子を配布しています。(佐賀)

05フィンランドからヨーナさんがやってきた!

北欧のフィンランドから、伝統料理シェフのヨーナ・ピーロイネンさんがやってきました。たんぽぽメンバーといっしょに、伝統的な卵入りポテトパイをつくりました。
   まずはフィンランドの短編アニメを見て、北欧気分を盛り上げてから食堂へ。ゆでたジャガイモに塩、砂糖と牛乳、小麦粉を入れて、ひたすら両手でこねこね混ぜ混ぜ!すでにおいしそうな香りが!ボウルのなかに手を突っ込み、感触を楽しみます。ひと口サイズに形を整えて、その中にご飯とゆで卵とバターを混ぜたペーストを餃子のように包み、オーブンで20分焼いたら完成!ヨーナさんの手作り「たんぽぽ茶」といっしょに試食タイム。「小さいけど、食べたらおなかいっぱいになります!」とメンバーも出来上がりに満足した様子。来年もぜひ来ていただきましょう!(岡部)7.jpg

 協力:スノーコレクティブ/les contes
 

06愛媛でダンスのワークショップを開催してきました!

 3月28日、29日の2日間、ダンサーの佐久間新さん、たんぽぽメンバーの伊藤愛子さん、他スタッフ2名で愛媛大学にてダンスのワークショップを開催しました。
  エイブルアートセミナーの一環として学生や先生、地域の社会人といった様々な方が参加し、佐久間さん、伊藤さんのダンスに真剣で素直なまなざしが向けられていました。愛媛の暖かい陽射しの下、頭のてっぺんからつま先、こころの端っこまでをつかった全身全霊のダンスが繰り広げられました。(渡邊)8.jpg9.jpg

0710.jpg奈良のみやげ

  3月6日に開催された「奈良のみやげ チャレンジ!ビジネスプレゼンテーション」にアートセンターHANAとエイブルアート・カンパニーが協働で出展しました。“障害のある人のアートをCSR活動に使用してみませんか”をテーマに、企業のノベルティや贈答品への活用、作品の著作権を使った機関誌や製品への展開事例を紹介しました。県内では8カ所の福祉事業所が食品を展開するなか、10社ほどの商談をいただき、アートやデザインを通じた取り組みに注目がよせられました。(藤井)
CSR(Corporate Social Responsibility)・・・企業の社会貢献活動
 

08楽食だより11.jpg

 8年という長い間、主にHANAの清掃ボランティアとして活動してくださった「社団法人奈良市シルバー人材センター」の皆さんが、活動を終了されました。
  活動は主に第4土曜日で、1階2階そしてトイレまで本当にきれいにしてくださっていました。ほとんど休むことなく続けていただくということは、大変なことだったと思います。皆さんの今後ますますのご発展をお祈りいたします。本当にありがとうございました。(家令)
 

09たんぽぽ人物図鑑

 コットンハウスケアスタッフ 石崎(いしざき) 博(ひろし)12.jpg
  

 この3月で、お世話になってちょうど1年になります。週に1日位しか来ないのでまだまだ慣れないこともあり、毎日緊張感をもって仕事しているせいかあっという間に1年が過ぎ去ったというのが実感です。
私自身あと2年弱で還暦を迎える年齢ですので、今までは海釣り等いろいろ楽しんできましたが最近は健康維持と趣味を兼ねて休みの日はもっぱらウォーキングを楽しんでいます。
皆さんとあまり話をする機会はありませんが、お会いした時は出来るだけ笑顔で接していきたいと思っています。これからも体力の続く限り頑張っていきますので今後ともよろしくお願い致します。
 

 たんぽぽ生活支援センター スタッフ 千葉(ちば) 芙巳(ふみ)
 13.jpg

 4月から支援センターとコットンハウスで働いています。大学時代は子どもとキャンプをするサークルで活動していました。趣味は映画を見ること、絵を描くこと、お酒(笑)です。
まだまだわからないことだらけですが、どうぞよろしくお願い致します。
 

 

 

第8回チャリティ手づくり市 HANAまつり 開催のお知らせ

日時
2013年 4月15日(日)10:00~15:30  雨天決行
場所
たんぽぽの家(奈良市六条西3-25-4)[会場アクセスはこちら]
※当日はできる限り公共の交通機関をご利用のうえ、ご来場ください。
※お車でご来場の方…西の京自動車学校跡地の駐車スペースをご利用下さい。
[地図はこちら]
DSCF1485.jpg

HANAまつりは、手づくりならではのあたたかさをテーマに、人との出会いとふれあいを楽しむイベントです。かばんや布小物、陶器、木工、竹とんぼ、アクセサリーなどの雑貨や、中華屋台、シチュー、焼きそば、おもち、パン、ケーキ、ドーナツなどのおいしい食べ物、園芸や新鮮野菜など種類も様々な店舗と、ステンドグラス・アレンジフラワー・木工ペイントなどの体験コーナーが、今年は過去最多の95ブース出店します。

DSCF1493.jpg

あなたのお気に入り雑貨を見つけたり、手作り体験コーナーであなただけのオリジナル作品をつくりませんか?
毎年恒例のスタンプラリーにも参加して、たんぽぽの家を探検し、景品をゲットしてくださいね!

 

ギャラリー作品展

期間
4月15日(日)~29(日・祝)

ギャラリー展示スペースでは、絵画、俳画、刺繍作品などの展示もしています。 春のぽかぽか陽気につつまれながら、素敵な時間をお過ごし下さい♪ ご家族やお友だちとお誘い合わせて、是非お越しください。心よりお待ちしています。

交通のご案内

※近鉄西の京駅からバスをご利用の方
たんぽぽの家の最寄りのバス停は「六条西町」(徒歩15分)ですが、HANAまつり当日は、終点の「六条山」バス停前の西の京自動車学校跡地からたんぽぽの家まで送迎バスが出ます。よろしければご利用ください。

ギャラリー展 「HANA○えんにち」開催!

 

omote.jpg

HANA(はな)(まる)えんにち

HANAギャラリーに賑やかな「縁日」が出現します!
地域の子どもたちとたんぽぽの家のメンバーで作った、とっても楽しい出し物がてんこもり。
春のおさんぽにご家族やご友人と遊びに来てください!
 

 

日時:2012年3月21日(水)~4月15日(日)
※日・月休み(15日(日)はオープン、10:00~15:30)


    会場:たんぽぽの家 アートセンターHANAギャラリー(奈良市六条西3-25-4)

 


★イベントその1「HANA(まる)えんにち」を作ろう!!
3月21日(水)~4月14日(土) 11:00~17:00
※日・月休み(15日(日)はオープン、10:00~15:30)
参加費:無料/申し込み不要

会期中は「縁日」の準備期間。ご来場のみなさまには「縁日」作りにご参加いただけます。
できあがったものは15日の“「HANA○えんにち」で遊ぼう!!”で実際に使います!
 
ぎょぎょっと魚釣りのお魚作り・・・さんま・マグロ・メダカ…、好きな魚を描こう♪
 
ワッショイ!御神輿作り・・・おみこしのテーマは「○と笑顔」。
大好きな人の笑顔を描いておみこしを飾りつけよう♪
 
 
 
★イベントその2★「HANA(まる)えんにち」で遊ぼう!!
4月15日(日)10:00~15:00
参加費:100円(3回遊べます)
 
“「HANA○えんにち」を作ろう!!”で作ったもので遊べます。
よよっとヨーヨー釣り/ねらって!射的/キラキラうちわ作り/ぎょぎょっと魚釣り
/ゲゲゲのわなげワクワクお面作り/※仮装行列や紙芝居も行います。
 
 
【お問い合わせ】たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー担当者(吉永朋希・三輪竜郎)
〒630-8044奈良市六条西3-25-4 たんぽぽの家
TEL:0742-43-7055/FAX:0742-49-5501 /E-mail:tanpopo@popo.or.jp(代表)
 
 
 
 
 
■関連イベント■ 第8回チャリティ手づくり市 HANA(はな)まつり
2012年4月15日(日)10:00~15:30(雨天決行)
 
多彩な手づくり作品のお店95ブースが出店、お子さんも楽しめるコーナーもあります。
 HANAまつりでしか食べ物や雑貨もたくさん登場。ぜひみなさんでお越しください!
 
 [手づくり品のお店] アクセサリー、手芸、木製品、食べ物屋台など
[体験コーナー]  アレンジフラワー、木工、ステンドグラスなど
 
※収益はたんぽぽの家アートセンターHANAの運営資金に充てられます。 

 

ギャラリー展 「HANA○えんにち」開催!

 

omote.jpg

HANA(はな)(まる)えんにち

HANAギャラリーに賑やかな「縁日」が出現します!
地域の子どもたちとたんぽぽの家のメンバーで作った、とっても楽しい出し物がてんこもり。
春のおさんぽにご家族やご友人と遊びに来てください!
 

 

日時:2012年3月21日(水)~4月15日(日)
※日・月休み(15日(日)はオープン、10:00~15:30)


    会場:たんぽぽの家 アートセンターHANAギャラリー(奈良市六条西3-25-4)

 


★イベントその1「HANA(まる)えんにち」を作ろう!!
3月21日(水)~4月14日(土) 11:00~17:00
※日・月休み(15日(日)はオープン、10:00~15:30)
参加費:無料/申し込み不要

会期中は「縁日」の準備期間。ご来場のみなさまには「縁日」作りにご参加いただけます。
できあがったものは15日の“「HANA○えんにち」で遊ぼう!!”で実際に使います!
 
ぎょぎょっと魚釣りのお魚作り・・・さんま・マグロ・メダカ…、好きな魚を描こう♪
 
ワッショイ!御神輿作り・・・おみこしのテーマは「○と笑顔」。
大好きな人の笑顔を描いておみこしを飾りつけよう♪
 
 
 
★イベントその2★「HANA(まる)えんにち」で遊ぼう!!
4月15日(日)10:00~15:00
参加費:100円(3回遊べます)
 
“「HANA○えんにち」を作ろう!!”で作ったもので遊べます。
よよっとヨーヨー釣り/ねらって!射的/キラキラうちわ作り/ぎょぎょっと魚釣り
/ゲゲゲのわなげワクワクお面作り/※仮装行列や紙芝居も行います。
 
 
【お問い合わせ】たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー担当者(吉永朋希・三輪竜郎)
〒630-8044奈良市六条西3-25-4 たんぽぽの家
TEL:0742-43-7055/FAX:0742-49-5501 /E-mail:tanpopo@popo.or.jp(代表)
 
 
 
 
 
■関連イベント■ 第8回チャリティ手づくり市 HANA(はな)まつり
2012年4月15日(日)10:00~15:30(雨天決行)
 
多彩な手づくり作品のお店95ブースが出店、お子さんも楽しめるコーナーもあります。
 HANAまつりでしか食べ物や雑貨もたくさん登場。ぜひみなさんでお越しください!
 
 [手づくり品のお店] アクセサリー、手芸、木製品、食べ物屋台など
[体験コーナー]  アレンジフラワー、木工、ステンドグラスなど
 
※収益はたんぽぽの家アートセンターHANAの運営資金に充てられます。 

 

星野祥代(版画家)

星野祥代(版画家)
 

 星野祥代さんは、多色刷り木版画を制作している。版を掘り、一枚一枚刷っていく。色を重ねることで深みが生まれた画面は、主張が強いわけではないが、印象に残る。ずっと見ていたら、カーテンが風に舞う瞬間のように、ふっと動きを見せる瞬間があるのかもしれない、と思う。あるいは、オルゴールがカタンとなる瞬間のように、ふっと音が奏でられる瞬間があるのかもしれない、という気になる。
2011年、「第13回エイブル・アート・アワード」で選出され、東京のガレリア・グラフィカbis(中 央区銀座)とA/Agallery(千代田区外神田)の2カ所のギャラリーで個展を開催した。
ガラス張りのギャラリーの前を通り過ぎようとして、ぱっと足をとめる人がいた。作品を購入する人 も、多くいた。
その絵の前に佇み、じっと眺め、耳を傾けたくなる。もしかしたら、いま、私たちが必要としているのは、静かに立ちどまることを許される時間なのかもしれない。   

(井尻貴子/財団法人たんぽぽの家 )

  hoshino.jpg

無題 2008 水性顔料、和紙 138×267mm

 

星野 祥代
鍼灸師。版画家。エイブルアート・カンパニー登録作家。

1976年生まれ。千葉県在住。
2007年 大阪芸術大学美術学科卒業

20歳の頃に浜口陽三の作品と出会い、版画に強く興味をもつ。その後、木版、銅版、シルクスクリーン、リトグラフの4版種の制作を一通り体験する。
現在は鍼灸院を開業しながら、木版画の制作を続けている。先天性白内障による弱視のため、下絵や彫りの作業は日光の多い昼間、仕事の合間に行い、自然光より蛍光灯の下の方がやりやすい彫りの作業は 夜に行う。
作品は手彩色はせず、すべて版を刷り重ねている。
筆で描いたものとは違った「重なり合った色」になるところが木版が好きな理由のひとつ。身近にある事柄の中に見え隠れする"ちょっと面白い"ことや"ちょっときれい"と感じることを表現したい。
 


活動履歴
 

2008年
二人展・いつもの場所、いつもの小物たち展(川村記念美術館 第2ギャラリー:千葉)
2009年
染+陶+木版=5人展(銚子シティオギャラリー:千葉)
2011年
第14回エイブル・アート・アワード  展覧会支援部門入選展「星野祥代展」 (ガレリア・グラフィカbis)
2012年
第14回エイブル・アート・アワード 展覧会支援部門入選展「星野祥代展」(A/Agallery)


 星野祥代さんの木版画には、木洩れ陽のような揺らめく淡い優しさがある。
それは木という版の素材がもつ温かさのせいかも知れない。
あるいは彼女のものを見つめる、心の眼の清らかさのせいかも知れない。 豊かな抒情をたたえる画面はまるで白昼夢のように、どこまでも静寂に包まれている・・・。
高橋直裕(世田谷美術館学芸員)

(「第13回エイブル・アート・アワード」展覧会支援部門入選展 星野祥代展DMより)

 

img-807155606-0001.jpg

 無題 2010 水性顔料、和紙 248×236mm

 

hoshino2.jpg

無題 2010 水性顔料、和紙

hoshino3.jpg

無題 2010 水性顔料、和紙

 

 

「Good Job!」− 障がいとアートとデザインの新しいかたち展

星野祥代さんの作品が出展されています。

会期:2012年2月18日~4月8日 アンデルセン公園
会場:アンデルセン公園
主催:アンデルセン公園 こども美術館、エイブルアート・カンパニー

 

「Good Job!」− 障がいとアートとデザインの新しいかたち展は、エイブルアート・カンパニーと一緒 に、障がいのある人たちの作品を活かしたワクワクするような楽しい「しごと」の数々を紹介する展示 です。
「エイブルアート・カンパニー」は、障がいのある人のアート作品を社会に発信するために生まれた組織で、現在、全国66人の登録作家のアート作品約5,800点を公開し、商品やデザインの素材として使用できる仕組みをつくっています。星野さんも、登録作家の一人として活躍しています。
展覧会について、詳しくはこちらをご覧ください。
エイブルアート・カンパニー http://www.ableartcom.jp/newsb/index.php?e=106

(さらに…)

新しい「美しい」をつくる――美術と手話

bijyututosyuwa1

 

写真右:第1回「美術と手話を考える会議」の会議風景 聴覚障害者、美術関係者を中心に定員を超える40名以上の方から申し込みがあった。

 「手話でも美術を語り合い、感動を共有できる環境をつくりたい」。聴覚障害者のそんな考えから、美術鑑賞プログラム開発と美術用語や感動を伝える新しい手話創作の取り組みをNPO法人エイブル・アート・ジャパン(以下、AAJ)がはじめた。

AAJでは、これまでも、美術や美術館がすべての人にとってより身近で開かれたものとなるよう、さまざまな活動を行ってきた。「美術館・博物館のバリアフリー対応アンケート調査」や、公立美術館の障害者特別鑑賞会コーディネート、視覚に障害のある人との言葉による美術鑑賞活動などである。「美術と手話を考える会議」がスタートしたのは、2011年2月。聴覚障害の有無にかかわらずこのテーマに関心のある人たちとの緩やかな集まりを持ってきた。
聞こえないことは美術鑑賞において特に不便なことはないのではないかと思われがちだが、実際にはさまざまな不便や不合理なことがあるという。しかし、そういった不便さに対応しようと手話ツアーなどを開催している美術館はごく一部にすぎず、「聴覚障害と美術鑑賞」というテーマについて関心のある人が出会い、そういった不便さや課題を共有し、語り合う場もない。そこで、会議ではまずは聴覚障害のある人、美術館関係者、手話に関わる人が集い、問題を共有して課題を明らかにし、聴覚障害のある人の美術鑑賞や美術館利用の現状や理想の姿などをみんなで検討していくことを目的としてきた。

そのなかでみえてきた、「美術の専門用語を表す手話が少なく聴覚障害者が理解しづらい」「美術用語をまとめた手話用語集もない」という課題は、新たな事業へと発展した。2012年から「ファイザープログラム?心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」の助成を受け、「ろう者とつくる、美術鑑賞プログラム開発事業」「美術用語の手話化事業」を柱に、聴覚障害者向けの鑑賞プログラム作成の事業をすすめていくことになったのだ。

「美術と手話を考える会議」の中心メンバー、2008年から横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)を活動拠点に活動している「みんなの美術館プロジェクト」のメンバーに、世田谷美術館(東京)の学芸員や手話通訳者などの専門家が加わり、①聴覚障害者の立場から美術鑑賞の課題を抽出し、鑑賞プランを作成、ウェブ上で公開すること、②美術用語の手話化のために、美術用語約100語を抽出し、手話にすることを目標としている。

新しい手話がうまれることで、新たな「美しさ」を表現し、伝え、共有することができる。それは、聴覚障害者にとって美術にアクセスしやすい環境を提供するだけでなく、わたしたちに美術館や美術のありかたに対する気づきをもたらすに違いない。

1112-1JPG.JPG       1112-2.JPG

写真左:第3回「美術と手話を考える会議」鑑賞ツアーの様子 東京国立博物館の全面的な協力を得て、通常開催している「本館ハイライトツアー」に手話通訳をつけて開催した。

写真右:第3回「美術と手話を考える会議」ディスカッションの様子 東京国立博物館での鑑賞ツアーに続いて、同館の会議室を借りてディスカッションを行った。

(財団法人たんぽぽの家/井尻貴子)


*「美術と手話を考える会議」は、「美術」「美術館」「手話」「聴覚障害者」というキーワードに関心を持たれる方であればどなたでもご参加いただけます。
メーリングリストにご登録いただければ、関連する情報を配信いたします。配信を希望される方は、下記NPO法人エイブル・アート・ジャパンまでご連絡ください。

●NPO法人 エイブル・アート・ジャパン http://ableart.org/
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14アーツ千代田3331#208
TEL. 03-5812-4622  FAX. 03-5812-4630
e-mail:office@ableart.org

 

(さらに…)

「NHKラジオ第1」の特番でタイヨウプロジェクトが紹介されます !

3月11日、「NHKラジオ第1」の特番(10:05~15:55)でタイヨウプロジェクトが紹介されます。

全国から元気をとどける主旨の番組で、12:50頃から6分間、エイブルアート・カンパニー関西事務局(奈良=たんぽぽの家アトリエ)から中継がつながります。カンパニー登録作家の星野祥代さんも、なんと千葉からかけつけて出演されます!みなさん、ぜひ聴いてください!
 

[関連ページ]

東日本大震災復興支援プログラム 笑ってプロジェクト http://popo.or.jp/waratte/

第30回わたぼうし橿原コンサート

はじめの一歩 小さな一歩 明日への一歩

わたぼうし橿原コンサートのステージ風景障害のある人たちが綴る"心の詩"には、いのちの尊さや生きることの喜び、そして人間のすばらしさなどさまざあやまな思いが込められています。「わたぼうし」はそんなメッセージをメロディーにのせて伝えることで、誰もがいきいきとその人らしく輝きながら参加できる社会をつくろうとするコンサートです。

日時
2012年3月4日(日)開場13:30 開演14:00 終演予定16:30
場所
かしはら万葉ホール[地図を開く
料金
一般 1,000円 中高生800円 小学生600円(当日は200円UP)
前売取扱
ワークセンサータナカ Tel: 0745-76-0110
ギャラリー清心 Tel: 0745-77-1220 香芝市磯壁2-1063-10
美容室La Luna Tel: 0745-25-1344 大和高田市市場 オークワ高田店内
デイリーヤマザキ橿原神宮駅前店 Tel: 0744-27-0652 橿原市久米町(担当:辰巳)
奈良たんぽぽの会 Tel: 0742-43-7055 奈良市六条西3-25-4
ゲスト
橿原市立畝傍南小学校吹奏楽部のみなさん
フォーエンジェルス
地元入選曲
奈良県内に住む障害のある人の詩と、詩にぴったりの素敵な曲を公募しました。応募作品の中より、みなさんに聞いていただきたい選りすぐりの作品を発表します。
入選作品はこちらをクリック!
主催
実施主体
奈良たんぽぽの会
わたぼうし橿原コンサート実行委員会
後援
奈良県/橿原市/橿原市教育委員会/橿原市PTA連合会/橿原商工会議所/大和高田市/大和高田市教育委員会/大和高田市PTA協議会/御所市教育委員会/高取町教育委員会/広陵町教育委員会/三宅町教育委員会/明日香村教育委員会/NHK奈良放送局/橿原市社会福祉協議会/五條市教育委員会/五條市社会福祉協議会/葛城市教育委員会/葛城市社会福祉協議会/香芝市教育委員会/河合町教育委員会/田原本町教育委員会/川西町教育委員会/橿原ライオンズクラブ/奈良あすかベンチャークラブ/奈良新聞社(順不同)

食卓の風景~日々の中のつながり~ レシピコンクール展 開催

 

 

DM_omote.jpg 家族と共に楽しんで食べられる高齢者のためのレシピコンクール

食卓の風景~日々の中のつながり~

 昨年開催された「高齢者のためのレシピコンクール」入賞レシピパネルと、
ご家庭・施設からお寄せいただいた「団らんの風景」写真を展示します。
会場では、食事に彩りを添えるグッズの展示・販売も行ないます。
 
 
会期:2012年2月17日(金)~3月3日(土) 11:00~17:00
※日・月・祝日休み/入場無料
 
会場:たんぽぽの家 アートセンターHANAギャラリー
(奈良市六条西3-25-4)
 
…………………………………………………………………………………………………………………… 
 
★味わいパーティー★
(要予約)
日時:2月19日(日) 13:30~15:30 参加費:1800円/定員30名
 
レシピコンクールを記念して、入賞レシピ作品のお料理などが振る舞われます。
見て、食べて、食卓の風景をいっしょに味わいませんか?
みなさまのご来場、パーティーへのご参加をお待ちしております!
…………………………………………………………………………………………………………………… 
 
【お問い合わせ/お申込み先】 たんぽぽ楽食サービス(佐賀・家令)
TEL:0742-40-1040/FAX:0742-49-5501
E-mail:food@popo.or.jp
 
協力:奈良県食事サービスネットワーク/写真撮影:新田理恵

 

 

 

 

 

インターンシッププログラム2012参加者募集!

あなたには、自分の知らない力がある。

社会福祉法人わたぼうしの会では、大学生、短大生を対象とした「たんぽぽの家インターンシッププログラム2011」を実施します。障害のあるメンバーの日常生活全般のケアや、仕事のサポートなどの体験を通して、障害のある人たちの新しい可能性にふれ、自らの将来の可能性についても考えてみる機会をつくりませんか。プログラム終了後も継続した活動や就職につながっていくことを目指します!!

活動実施までの流れ

  1. 施設見学、面接の実施
    見学を通して、どのような活動になるのかイメージしてもらいます。その後、簡単な面接を行い、
    参加の動機などを確認させていただきます。
  2. 契約書の取り交わし
    参加希望者と施設双方の意志を再確認して、活動に関する契約書を取り交わします。
  3. 活動の実施
    選択した活動形態にしたがってプログラムを実施します。

活動場所

  • 社会就労センターたんぽぽの家(アートセンターHANA)
    4障害のある人たちが表現活動(絵画、陶芸、織り、など)を通して個性を発揮できる場を目指しています。
  • 福祉ホームコットンハウス
    15名の障害のある人たちが暮らす集合住宅。より豊かに自分らしく生きることができるようサポートしています。
  • たんぽぽ生活支援センター
    地域の障害のある人たちの生活全般におけるニーズに対してサポートしています。障害のある学童期の子どもへの余暇活動支援にも取り組んでいます。  プログラム内容

    障害のある人へのケア/日常生活全般の介助/仕事(プログラム)のサポート/余暇活動支援/創作活動のサポート/イベント開催の支援

    活動条件

    対象者
    大学生、短大生(男女問いません)
    ※参加者は施設見学、面接を経て決定します。
    活動期間
    2012年3月5日(月)~3月11日(日)
    活動時間
    基本的に1日6~8時間(活動場所によって時間帯は異なります)
    交通費
    自己負担でお願い致します。
    食費
    自己負担でお願い致します。

    活動形態(要相談)

    1. 通いタイプ・・・・たんぽぽの家に自宅から通いながら活動するタイプ。
    2. 合宿タイプ・・・・たんぽぽの家の施設内に連続して泊まり込んで活動するタイプ。 
      

    申し込み締め切り

      2月15日(水)  

    お問い合わせ

    興味のある方は下記までご連絡ください! お待ちしています。

    社会福祉法人わたぼうしの会 たんぽぽの家(担当:小林・内山・仲井・高鍋)

    〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
    Tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501
    Email: cotton★popo.or.jp (★を@にかえて送信してください。)

    *現地までの地図は「アクセス」のページをご覧ください。

 

第8回 チャリティ手づくり市 HANAまつり お店と作品 大募集

たんぽぽの家のHANAまつりに、あなたの個性あふれる手づくり雑貨や、心のこもった食べ物のお店を出しませんか。体験コーナーや作品展も開催いたします。HANAまつりを通してたくさんの人とふれあい、手作りの魅力をみんなで楽しみましょう。

 

第8回 チャリティ手づくり市 NANAまつり

 

日時
2012年4月15日(日)10:00~15:30
会場
たんぽぽの家(奈良市六条西3-25-4) [会場アクセスはこちら]

 

出店者募集

雑貨、玩具、クラフト、食べ物、園芸品など、手づくり品でお客さまとふれあいが持てるお店を募集します。(市販品、仕入れ品等の転売が中心の出店はお断りします。)
 

募集ブース数
屋内40ブース(間口約2m_奥行約1m)
屋外(テント)20ブース(間口約2m_奥行約2m)
<手作り体験コーナー>
「アクセサリーづくり」「コケ玉づくり」「竹細工体験」など内容は自由です。お店の横に体験コーナー用追加スペース(机1台、椅子3脚)を準備します。
参加費
(出店料)
1ブースあたり2,000円+手数料
・手数料は売り上げから2,000円引いた額の10%
・福祉団体の方は割引します。お申し出下さい。
・参加費はたんぽぽの家の運営資金に充てさせていただきます。
参加方法
割り当てられたブースに対して、個人またはグループにて、作品等の搬入、展示・販売・搬出をお願いします。
机や棚はご用意ください。(お持ちでない方は机1台と椅子1脚を一組300円で貸し出しいたします。数に限りがあるため先着申し込み順とします。)
テント持ち込みでの屋外出店者大歓迎。
搬入出
搬入=前日午後 or 当日朝
搬出=イベント終了後1時間以内

 

ギャラリー展示作品募集

たんぽぽの家アートセンターHANAのギャラリーで、作品展を開催します。絵画や立体、工芸作品など、ジャンルを問わず募集します。とっておきの作品を出展しませんか。出店者の方も是非ご参加ください。
 

展示期間
4月15日(日)~4月29日(祝)
搬入
3月31日(土)~4月12日(木)(1,2,8,9は除く)
搬出
4月29日(祝) 15:00~16:00

 

応募について

申込用紙に必要事項を記入し郵送・FAXいただくか、フォームよりお申し込みください。

締め切り
2012年2月10日(金)
説明会
2012年3月31日(土) 13:30~15:00
WORD ICON申込用紙をダウンロード

※申し込み者全員に2月下旬頃こちらから連絡いたします。連絡のない場合はお問い合わせください。
※HANAまつりの趣旨に合わない場合は、選考の上お断りさせていただく場合があります。

 

奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA2011-2012

happyspotrogo01.jpg

来年1月27日から開催される、奈良県障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA」の専用ページが立ち上がりました。各プロジェクトの詳細や、プログラムの新着情報、アーティストや作品などの詳細情報を逐一発信していきます。HAPPY  SPOTをさらに楽しみたい方、ぜひご覧ください!

http://popo.or.jp/happyspotnara/