【終了しました】ケアする人のケアセミナーin 熊本

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震災から2年が経ち復興が進むなか、熊本の地では、人と人が支え合うことが希望の光となる活動が続けられています。
困難を抱えながらも誰かに寄り添うことに力を注いできた人、どんな状況にあっても自分を表現することで人とのつながりを広げてきた人、支える人支えられる人という関係を超えて、おたがいの強さと弱さをつなぎあう実践です。
介護・介助、子育てに関わる活動や、人の痛みに向き合う表現活動の実践から、愛着のある地域で、さまざまな人がともに幸せに暮らすことのできる、支え合いの文化づくりに向けて学び合います。

日時:2018年2月10日(土) 10:00~16:30(9:30受付開始)
場所:熊本市男女共同参画センター はあもにい・多目的ホール(アクセス)
定員:200名  
参加費:無料(要申し込み・先着順)→申し込みフォームへ
*チラシをダウンロードする→チラシをダウンロード

主催/一般財団法人住友生命福祉文化財団、一般財団法人たんぽぽの家
協力/熊本県福祉作業所連絡協議会
後援/熊本県、熊本市、社会福祉法人熊本県社会福祉協議会、社会福祉法人熊本市社会福祉協議会

 

9:30 受付
10:00 主催者あいさつ
10:15

オープニング トーク&スライドショー
「生きることは表現すること 表現することは生きること」

ケアケア案内_1121西本喜美子(アマチュア写真家)
熊本市在住の89歳。その作品はどれも見る人を驚かせ楽しませます。作品を見ながら、その表現の源にある想いをお聞きします。
著書/フォトエッセー『ひとりじゃなかよ』(熊日出版文化賞受賞)

10:45

基調講演 「なぜ人は助けるのか」

tomano01苫野一徳(哲学者・教育学者/熊本大学教育学部准教授)
目の前に困っている人がいれば思わず身体が動いてしまう。「多様で異質な人たちが、どうすれば相互に承認し了解し合えるか」をテーマに研究をしている苫野さんと共に、「人を助けること」の本質に迫ります。
早稲田大学大学院教育学研究科博士過程終了。博士(教育学)。
主な著作に『教育の力』『「自由」はいかに可能か』『はじめての哲学的思考』など。2020年に開校予定の幼少中「混在」校、「軽井沢風越学園」設立準備財団理事。

11:45

老いに寄り添うコンサート

muta01むたゆうじ(シンガーソングライター/グループホーム喫茶去代表)
熊本県水俣市出身。シンガーソングライター。音楽事務所「有限会社ティム」を立ち上げライブ活動中。オリジナル500曲。一方、日本一小さな高齢者グループホーム〝喫茶去〟を八代市に開設し18年目。
資格取得:介護支援専門員、保育士、社会福祉主事

12:30 昼食休憩 *お弁当をご希望される方は事前にお申し込みが必要です。(1月31日締切。お茶付き600円/当日受付にて支払い)
13:30~15:00

分科会1「復興とケア 〜ケアを支える文化〜」

地域のつながりに大きく影響を与える震災後、再び地域の人とともに立ち上がるにはどのような取り組みが必要なのか。宮城県、熊本県のアートを通した実践などから社会的に弱い立場に生きる人たちとともに再生するコミュニティについて語り合います。

taguchi報告1)田口ひろみ(NPO法人ポラリス代表)
東日本大震災時に障がい者施設「工房地球村」の施設長を務める。現在は、NPO法人「ポラリス」を立ち上げ、誰もが素敵に生きはたらける地域づくりを進めている。

 

 

kuroda報告2)黒田恵子(カルチュラル コーディネーター)
コミュニティーアートでの町づくりを経験。熊本地震後は、幅広い文化・芸術の「異文化の融合」の場づくりを提案し活動中。

 

 

コーディネーター:播磨靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長)
新聞記者を経てフリージャーナリストに。1999年からケアの文化の創造をめざし「ケアする人のケア」に取り組む。

分科会2「ケアする家族をどう支えるか」

ケアする家族のいちばんの苦悩は、社会的に孤立してしまうことにあります。そしてこうした孤立の問題は、制度やサービスだけで解決することはできません。「住まい」をキーワードに、家族という枠を超えた支え合いについて考えます。

douzono

 

報告1)堂園春衣(NAGAYAタワー事務局長)
江戸時代の長屋の理念で、幅広い世代の人、家族構成、ライフスタイルを選ぶ人が集まって暮らす「NAGAYA」を運営。

 

 

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報告2)江口八千代(NPO法人ファミリーハウス理事長)
病気の子どもと付き添い家族の「日常性の再構築」をめざし、トータルケアとして期待の高いファミリーハウスを運営。

 

 

コーディネーター:森口弘美(京都府立大学 公共政策学部 実習助教)
1999年より財団法人たんぽぽの家のプロジェクトスタッフとして、ケアする人のケア調査研究事業に携わる。

分科会3「てつがくカフェ 〜希望を編む〜」 *満席になりました

震災から2年が経とうとしている今、ケアの現場から見えてきた課題、そして希望があります。熊本の今とこれからについて、誰もがともに支え合い生きていくために、一人ひとりができることを語り合います。

tetsugaku_cafeファシリテーター 西村高宏(福井大学医学部 准教授)
「てつがくカフェ@せんだい」主宰。臨床哲学の立場から震災という出来事を自分たちの言葉で語り直す場を拓く。

ファシリテーション・グラフィック 近田真美子(福井医療大学 准教授)
てつがくカフェ@せんだいファシリテーション・グラフィック担当。専門は精神看護学。西村高宏氏とともに、哲学的対話実践の場を拓いている。

*てつがくカフェとは、私たちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引きはなし、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくりお茶を飲みながら「対話」を通して、自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験するものです。

分科会4「私たちが福祉施設で踊るわけ」 *満席になりました

高齢の人や障がいのある人との身体を通したコミュニケーションは、周りにいるスタッフにも変化をもたらします。「いつでも、どこでも、誰とでも踊る」佐久間新さんと一緒に身体を動かしながら、ダンスとケアの可能性を一緒に考えます。

ケアケア案内_1121佐久間 新(ジャワ舞踊家)
伝統舞踊の探求を通じて、さまざまな差違を持った人たちと踊ることにチャレンジし、その方法を編み出している。

森下静香(Good Job!センター香芝 センター長)
アートやデザインの力をいかして、障がいのある人とともに社会に新しい仕事を提案するGood Job!プロジェクトに取り組む。

15:30 まとめ 〜それぞれのプログラムで何が語られたか〜
各分科会でどのような話がされたのか、内容や疑問点を参加されるみなさんとともに共有します。
16:15 クロージングスライド

 

くまもと未来マルシェ(9:30~17:00 予定) 会場:食のアトリエ

熊本県内の美味しい食べ物、個性的なグッズ、いろいろ集めて販売いたします。皆様どうぞお立ち寄りください!
・熊本県内の障がい者就労施設等で作られた物品の販売
・登壇者の書籍販売コーナー
・熊本在住の切り絵・折り葉作家 渡邊義絋さんの即興パフォーマンス
・お弁当(事前申し込み)の引き換え など

 

◎お申し込み方法◎

申し込みフォームに必要事項をご記入いただき、送信してください。

 

◎主催紹介◎

一般財団法人住友生命福祉文化財団
当財団は、昭和35年に住友生命保険相互会社の寄付により財団法人住友生命社会福祉事業団として設立、平成25年4月より一般財団法人住友生命福祉文化財団に移行。社会の福祉及び文化の振興に貢献すべく、予防医学振興事業、福祉事業、音楽文化振興事業を展開しています。

一般財団法人たんぽぽの家 ケアする人のケアプロジェクト
「ケアする人が心身ともに健康であってはじめて、他者を気づかう支えあいの社会が実現できる」という考えから、1999年に「ケアする人のケア・サポートシステム研究委員会」を設立。2005年度からケアする家族を支える活動として、全国各地で住友生命福祉文化財団と共催でセミナーを開催しています。ユニークな支えあいの取り組みや団体を紹介する「HELP ON HELP」も運営。

 

◎セミナーに関するお問い合わせ先◎

一般財団法人たんぽぽの家
〒630-8044奈良市六条西3-25-4 TEL0742-43-7055 FAX0742-49-5501 E-mal carecere@popo.or.jp

ケアする人のケアセミナーin熊本 実行委員会事務局
〒860-0848熊本市中央区南坪井町1-17(UMU内) TEL/FAX 096-221-9326
E-mail care.care.kumamoto@umu2014.com

 

第43回わたぼうし音楽祭「作詩・作曲の部」入選作品!!

樹になった鳥
作詩:新井美妃(群馬県藤岡市・48歳)
作曲:新井研二(群馬県藤岡市・32歳)

不自由を 知らなかった頃
本当の自由も わからなかった
日常は当たり前で
当然のように 続いていた
行きたい時に 行きたい場所へ
孤独さえも 清々しく
夢は 現実のすぐ先に
自分次第で なんでもできた
あの日 あの瞬間(とき) 翼が折れるまで
空はただ青く 均一に広がっていた

飛べなくなった鳥は 空を見上げる
もう二度と 辿り着けない遠い所
ほんとうに……?
幾千の涙が 大地を濡らした
嵐の中で 耐えるうちに
足に根が生え 翼は枝に
いつしか鳥は 樹になった
ありのままを 受け入れて
飛べない空に 心を飛ばす
世界が新たに 目覚め始める

悲しみは 優しさ深め
苦しみは 強さ育み
支えあう 絆の中で
生きるとは こんなにも
つらく いとおしい
伸ばした枝は 変幻(へんげん)空(くう)を纏(まと)い
風に葉を靡(なび)かせて 樹は
今日を 羽ばたいている
本当の自由を 感じながら
花咲く明日を 信じながら

 

 

お料理しましょ!~チームけーこりんのお話~
作詩:伊藤圭子(東京都江戸川区・55歳)
良知圭子(静岡県榛原郡・51歳)

部屋の窓に夕陽が映えて来たら
私は小さいキッチンに立つ
お料理しましょ!
チームけーこりんのサポーター
ひとりひとりに
私の味をうまく伝えられるかな?
お鍋でお湯を沸かしながら
戦闘態勢女子2人

だいこんは少し厚めのイチョウ切り
ごぼうはささがきで
鉛筆を削って行くようにね?
豚コマ肉は 一口大で
こんにゃくや豆腐は手でちぎってね!
ニンジンは薄く小さく(実は苦手!)
長ネギは薬味ていど
小さいお皿に入れてね!

大切なのは教えるんじゃなく 伝えて行くのよ
あなたのこと 私のこと
だからね! 手先だけは切らないで

部屋の明かりが目立ち始めたら
私の味は理想に近づいて来て
お料理しましょ!
チームけーこりんのメンバー
誰もがステキ女子
日替りでワイワイ!笑いが絶えない
女子力上昇無我夢中

切った物を油で軽く炒め
ぐらぐらいってるお鍋に投げ込み
出汁入り味噌をおたまで溶かしててね!
さて味見・・・私の出番よ!
うーん!美味しい 今日も大成功
わたし特製の具だくさん豚(とん)汁

大切なのは育てるんじゃない 育ち合う
あなたがいて わたしがいる
だからね!やけどだけは気をつけて

これからもどうぞ…よろしくね!

 

 

頑張れ自分
作詩:梅本沙也華(大阪市・15歳)
作曲:笠木敦志(千葉県柏市・49歳)

私は高校生になる 
新しい人生に立ち向かう
でも私は赤ちゃんの時から 
ずっと聞こえる学校に行ったことがない
いきなり聞こえる学校に行って 
何ができるか分からない
初めてでソワソワ
口で話す会話 
読み取れない
何を話せばいいのか 
どういうふうに声をかければいいのか
わからない 
だけど
やってみるんだ 
いや 
やってやるんだ
苦しいことだって 
つらいことだって
自分だけじゃない 
みんなと同じ
乗り越えるんだ 
高い壁であっても
私はやれる 
出来ると信じて
挑戦するんだ 
諦めない
負けるな自分
不安だらけだけど 
やってみるんだ 
いや 
やってやるんだ
弱い自分から
新しい自分に変わるためにも 
強くなろう
きっとできる 
どんなことにだって乗り越えられる
前に進むんだ 
どんなことにだって耐えられる
頑張れ 自分

 

 

発達障害の僕の気持ち
作詩・作曲:坂本道子(東京都板橋区・56歳)

つまずいて つまずいて 起き上がれなくて
悲しくて 悲しくて 理由(わけ)も分からずに
叱られて また叱られて どうしてなんだろう
苦しくて 息ができないよ 学校が怖いよ

僕の気持ち 散らばってて
うまく言えないけれど ふざけてない 
頑張ってるよ
なのに なぜ できないの
誤解されて 絶望で 死にたくなる時もある
仲間に 溶け込みたいんだ 
役に立ちたいんだ ホントは

お日様 見ていてください 
僕の気持ちわかってください

歩いても 歩いても 前に進めない
僕だって 行きたいよ 夢を叶えたい
心折れて 生き辛くて 力つき果てて
気持ちだけ 空回りして 身体は置いてきぼり

僕の身体 思うようには
動かせないときもある 怠けてない
精いっぱいさ
外からは見えないよ
力強く 生きてみたい 鳥のように空高く
伝えられない 僕の気持ち 
誰かにわかってほしいよ ホントは

お日様 教えてください 
僕の行く道どこにあるの

力強く 生きてみたい 鳥のように空高く
伝えられない 僕の気持ち 
誰かにわかってほしいよ ホントは

 

 

三十秒を切る
作詩:田名部寛乃(青森県八戸市・17歳)
作曲:渡辺らん(宮崎市・18歳)

いつも心の中で思っている
切ろう切ろうと思っている
練習しても練習しても
三十秒を切れないままの百メートル
車いすで陸上を始めて十年
一度も出したことのないタイム
大会で何度金メダルをとっても
超えられないままの三十秒の壁

人と比べても仕方ないこの世界だから
メダルよりタイム 自分自身
言い訳を考えても 無力さを嘆いても
自分自身には勝てない

いつも心の中で思っている
切ろう切ろうと思っている
挑戦しても挑戦しても
三十秒を切れないままの百メートル
あの時は手術で入院していて
あの時は練習に行く時間がなくて
思い通りに練習できなかった
そういうことにしてきた三十秒の壁

人と比べても仕方ないこの世界だから
メダルよりタイム 自分自身
言い訳を考えても 無力さを嘆いても
自分自身には勝てない

いつか三十秒の壁を越えたら
自分に勝った自分を認めよう
そして次の目標に向かっていこう

 

 

ホシのタネ
作詩・作曲:豊留千佳子(東京都小平市・39歳)

夜空を照らしてくれる
星や月も そしてあなたも 必要だから 神様は作った

ベンチの下に咲いてる たんぽぽさえ
皆に春を届けるという 大事な使命 与えられた

どんな花でも
どんな人でも
生きてる意味があるから ここにいる

性格や肌の色 顔や声
もともと 皆違うのだから
比べたって仕方がない
あなたは あなたでいいのよ
もっと 自分の事 見つめてみて
もっと 自分を認めてあげて
あなただって この世界に選ばれて生まれてきたのよ

なたは 一人で生きてきたみたいに
孤独を背負い 歩いてるけど
それは間違ってる
あなたが 初めて言葉を喋った時や
歩いた時に 手を取り合って
喜んだ人 いたはずでしょ?

あなたが ただ 笑っているだけで
幸せと感じてくれてる人もいる

友達や家族に支えられて
歩いて来た この道さえも
否定をして 悔やまないで
あなたは あなたでいいのよ

もっと自分の事 好きになって
もっと自分を大切にして
あなただって 人に喜び与えられる人なんだから

格や肌の色 顔や声
もともと 皆違うのだから
比べたって仕方がない
あなたは あなたでいいのよ
もっと 自分の事 見つめてみて
もっと 自分を認めてあげて
あなただって この世界に選ばれて生まれてきたのよ

 

 

願いが叶いますように
作詩:フォルティッシモ(滋賀県高島市・37歳)
作曲:白川凛(香川県坂出市・22歳)

何だか現実が嘘みたいな気がして
私は今どこにいるのだろうか
元通りに治ることはもうないのだ
だから決めた
無理はしないと
自分の生命(いのち)を維持することを目標にして
できなくなったことをもう取り戻そうとしないで

レールからはずれたとき
本当の自分が顔を出していた
もう傷つくのは嫌だと 心を閉ざし
それまでできたこともできなくなった
だけど気がついた
私は自分をあきらめていることが悲しかったのだと

私は暗い闇の中
遠くあかりのさす方を見るの

折れてしまった心で
つなわたりみたいな毎日を生きているけれど
それでも私は願うの
生きていきたいと
残されている力で 
できるだけのことをしていれば
きっと大丈夫 神様はちゃんと見ているはず

あせらないで ゆっくり病気をして
どれだけのことを失っても
その時の私にとって過酷だっただけ
だけどふり返ってみたら
一生懸命に生きてきた足跡があった
だから大丈夫
今をあきらめなければ

私はまぶしい光の中
願いが叶いますように

 

 

直っち
作詩:吉岡文彦(長崎市・49歳)
作曲:倉持祥子(茨城県北茨城市・32歳)

直っち
お前と出会って もう32年になっとかぁ…
大学のボランティアサークルにいた時に出会うた時は 俺もお前も十代やった
そいが 今年お前は4回目の年男
俺は五十路に入るもんなぁ…

初めて出会うた時 
色白で「女ん子か?」と思うた直っち

ばってん 素顔は気が強うして 
「横道坊主(おうどぼんず)」
「生意気か奴」ても思うたばってん、
俺も「横道坊主」やったけん、フィーリングが合い
今でも仲良うさしてもろうとる

小柄で女形顔(おやまがお) 色白な直っち 
「色黒で大兵肥満な熊」な俺

色々馬鹿話もしたし 色々な所に行ったし ホークスん話でも盛り上がった
9年前 俺が「アスペルガー症候群」と診断され 障害者ん仲間入りばした時 
直っちに告白したら「ようやく、自分で気づいたや」と言ったお前
まさか 俺ん障害ば見抜いとったとはな…

脳性麻痺で 車椅子に乗り 舌足らずん口調でようしゃべる直っち
障害が目に見えんばってん こだわりん強さと落ち着きんなさはある俺

これからも 仲良うすうで!!
お互いに ホークス応援 燃ゆうで!!

第44回わたぼうし音楽祭 「作詩・作曲の部」入選詩一覧

アイリス
作詩:akemi(奈良市・34才)
作曲:白川 凛(香川県坂出市・23才)

「傷ついた分だけ 優しくなれる」と 信じていた
そうでありたいと願っていた
誰も傷つけたくなかったし もう 誰にも傷つけられたくなかった
なるべく ひとが 傷つかないように 当たり障りのないように
なるべく優しく 接してきた「つもり」だった けれど
そうすることで 自分を守っていただけだった
どんどん本音は云えなくなって 愛想笑いだけ板についた
ひとを信じることができないから 誰のことも愛することができない
あたしは 誰も愛してはいけなかった それなのに
愛してしまった 或いは 愛だと信じたかった
優しいひとだった
あなたの優しさを 信じることができなくて
あなたをただ苦しめているだけの自分に苛立ち
愛がなにかもわからなくて 自分の身体を傷つけた
あなたはとても悲しい瞳をして
そのとき初めて 気がついた

「傷ついた分 優しくなれる」なんて ただの思い上がりだった
あたし 誰のことも傷つけたくなかったのに
いちばん 大切なひとを傷つけていた
自分を守ることだけに必死で あなたの悲しみにすら気がつかずに

やっとわかったよ
本当の優しさ 「自分が傷つくことを怖れないこと」
大切なひと 信じること 信じることは 愛だってこと
まだ間に合うかな あたし 優しくなれるかな
唯 ひとつだけの祈りは あなたが笑って幸せに生きてくれること

 

 

みんなといっしょ
作詩:來住安珠(滋賀県彦根市・18才)
作曲:井野口智詞(新潟市・27才)

みんなといっしょのことが できないぼく
みんなができることが できない
みんなといっしょのことが むつかしいぼく
みんなとおなじことが できない

みんなといっしょがいいの
みんなといっしょになりたいの
がっこうにいきたいの
おしごとがしたいの
みんなといっしょがすごいの
みんなといっしょにいきたいの
めいわくかけたくないの
やくにたちたいの

みんなができることを
ぼくはたすけてもらわないと いけない
たすけがいるぼくだけど
やくにたてることは あるのかな

みんなといっしょじゃないことが できるぼく
みんなができないことが できる
みんなといっしょじゃないことが とくいなぼく
みんなとちがうことが できる

みんなといっしょがいいの?
みんなといっしょになりたいの?
がっこうにいきたいの?
おしごとがしたいの?
みんなといっしょがすごいの?
みんなといっしょにいきたいの?
めいわくかけたくないの?
やくにたちたいの?

みんなができないことで
ぼくはみんなをたすけるの
みんなといっしょじゃない ぼくだから
みんなといっしょにいきて
やくにたてることがある

 

 

にじいろのようせいになりたい
作詩:酒井優和(長崎県西彼杵郡・8才)
作曲:井野口敏子(新潟市・63才)

こころがきずついた人がいたら
お日さまのようせいになって
こころをあたためてあげたいな
しょんぼりしている人がいたら
水のようせいになって
お花のジュースをあげたいな
ないている人がいたら
木のようせいになって
ことりとうたをうたってあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

ころんでないている人がいたら
花のようせいになって
お花のみつでなおしてあげたいな
さむそうにしている人がいたら
くものようせいになって
くもであたたかくしてあげたいな
みちにまよっている人がいたら
光のようせいになって
うちまで光をてらしてあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

さみしそうな人がいたら
雪のようせいになって
ゆきだるまをつくってあげたいな
なやんでいる人がいたら
星のようせいになって
やさしくかがやいてあげたいな
はなればなれになっている人がいたら
風のようせいになって
ふうせんをとばしてあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

 

 

ママの本音ソング
作詩:三姉妹のママ(大阪府高石市・39才)

作曲:今井直人(東京都中野区・36才)

ねぇねぇちょっと聞いてくれる? うちの子の話 聞いてくれる?
女ばっかり3人で とにかくおしゃべり大好きで
夜になったらテンションあがる 何でも私に言いたがる
トイレにいっても話しかけてくる もう布団にくるまるしかない

「ママ!」「ママ!」って何回呼ぶの? ママはまだ忙しいの わがまま
いつもこっちが呼んだって 返事な~し!
食べるばっかりで 手伝いもさっぱりで がっかりで
何かちょっとでも手伝ってくれたらラッキー! ママハッピー! やねんけどな

ホンマにホンマにもう疲れるわ 毎日毎日しんどいわ
いろいろしゃべってすっきりしたわ 自分ばっかりしゃべってごめんね

ねぇまだちょっと聞いてくれる? うちの子の話 聞いてくれる?
毎日毎日 「お金ちょうだい!」攻撃 いやになっちゃうよ~!
たいやきじゃないんだし がまんでけへん
こんなに毎日怒っていたら 肌荒れ食べ過ぎエスカレーション
そんなママでもいいんですかね もっと気分リセット
自分にちょっとご褒美のさんぽリミット
今はちょっとはマシかなぁ 昨日よりちょっとは マシかもなぁ

ねぇねぇこれがウチの子見てくれる? 上の子の話きいてくれる?
最近上の子変わってきてん 下の二人に優しくなってきてん
大きな声で怒らんと ゆっくり話 聞いたりしてんねん

誕生日に これくれてん 流行りのブランドもん 買ってくれてん
使いやすくて気に入ってるし 私のことよう知ってるわ

ホンマにホンマに疲れるけど 毎日毎日しんどいけど
今はちょっとマシかなぁ 昨日よりちょっとは マシかもなぁ

ホンマにホンマにもう疲れるわ 毎日毎日しんどいわ
いろいろしゃべってすっきりしたわ 自分ばっかりしゃべってごめん さよなら
ありがとうママ!

 

 


作詩:林眞理奈(奈良市・26才)
作曲:吉田 洋(奈良市・53才)

わからないんです
恋愛も友情も
わからないんです
笑顔の作り方さえも
ちゃんとした生き方なんて
わからないんです
それでも楽しいんです
生きたいんです
まちがっているのかもしれないけど
それでも生きたいんです

わからないんです
夢も希望も
わからないんです
輪の入り方さえも
ちゃんとした生き方なんて
わからないんです
それでもうれしいんです
生きたいんです
くさっているのかもしれないけど
それでも生きたいんです

 

 

世界に叫べ
作詩:丸山真美香(長野県下諏訪郡・31才)
作曲:丸山 眞弓(長野県下諏訪郡・60才)

空にかかった虹のように 
みんなそれぞれ色がある
それを塗りかえることなんて
誰にも出来はしないんだ

ぼくにはぼくの 君には君の
追いかけて行きたい 夢がある

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

畑に咲いてるひまわりは
みんな同じ方を向く
なのになんでいけないの
同じことをすることが

ぼくにはぼくの 君には君の
限りないいのちが あるのだから

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

ぼくにはぼくの 君には君の
生きてきた証と名前がある

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

 

 

2さい 
作詩:与那覇里美(大阪市・36才)
作曲:三木 祐子(大阪府茨木市・35才)

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「あか」「あお」「きいろ」
あなたの声が 手に乗ってやってくる
しらないでしょう
聞こえない ままが
こんなにうれしいこと

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「ちょうちょ」「花」「ひこうき」
あなたの目が 手に乗って語ってくる
しらないでしょう
聞こえない ままが
こんなに いやされること

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「いっしょ」「まって」「ちがう」
あなたの眉が 手に乗ってうごく
いつか知るでしょう
聞こえる あなたが
ままが 聞こえないこと

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「ありがとう」「ごめんなさい」
あなたが体ごと おはなししてる
聞こえない ままにも
ひびく そのこころ

おててで つむぐ こころと こころ
みんなが こんなふうに
いろいろな人と やさしくなれたら
聞こえても 聞こえなくても
きっと 笑いあえることでしょう

 

 

マイペース
作詩:渡辺美保(福島市・43才)
作曲:小林 仁美(東京都江東区・45才)

あなたは言った どんな私を見てもマイペースでいいよと
ありがたい言葉だった
無力さを感じ 昔の自分と照らし合わせ苦しくなっていたから
ありがたい言葉だった
温もりを感じ 今の自分にしか出来ないことを
少しずつと焦らなくなったから
ありがたい言葉だった
私がまだ もがいていることを知っているかのように
期待しないでいてくれるから

どんな私でも どんな姿でも どんな事をしなくても
生きているだけでいいよと言ってくれるかのように
マイペースという言葉が 私の心の中を癒してくれる
期待しないでいてくれるなんて ついその言葉に甘えてしまう
期待されることが多かった私 もう頑張りすぎない

あなたは言った どんな私を見ても マイペースでいいよと
ありがたい言葉だった
絶望を感じ 私の生きてきた意味もない 経験が白紙だから
ありがたい言葉だった
温もりを感じ 今の自分にしか出来ないことを
少しずつと焦らなくなったから
ありがたい言葉だった
私がまだ 暗闇の中だと知っているかのように 
期待しないでいてくれるから

マイペース 
それは 自分の人生の歩む速度を 自分で決めていいということ
出来ること 出来ないことも 自分で決めていいということ

どんな私でも どんな姿でも どんな事をしなくても
生きているだけでいいよと 言ってくれるかのように
マイペースという言葉が 私の心の中を癒してくれる
期待しないでいてくれるなんて ついその言葉に甘えてしまう
期待されることが多かった私 もう頑張りすぎない

[終了しました]期間限定ショップ「HUMORA」

humora01

HUMORA(ユーモラ)は楽しくお買い物をしながら
実は社会貢献にもつながる、そんなお店です。
今回は「HUMORAが選ぶ100のおくりもの」をテーマに
大切なあの人にあげたい、心があったかくなるような
ユニークでかわいいアイテムをたくさんご用意しました。
あげてにっこり、もらってほっこり、
HUMORAを選ぶ100のおくりもの。
あなたは誰に、何を贈りますか?

期間限定ショップ HUMORA

期間:2018年1月16日(火)ー22日(月)10:00~21:00
場所:静岡駅ビルバルシェ2F特設会場「おたちよりひろば」

【終了しました】ケアとテクノロジー

ケアとソリューション フォーラム

ケアとテクノロジー

~ 人間らしい思いやりの技術 ~
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写真提供:石黒浩(左写真),NPO法人ファミリーハウス(右写真)

※チラシをご要望の方は、上の画像をクリックください。

 

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開催情報

【日時】

2018年1月13日(土)13:00~17:45(受付開始 13:00)

【会場】
FORUM 8(エイト)6階 オリオンホール
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル

【定員】
200名 ※参加費無料

【対象】
介護や看護、子育てなどケアに取り組む福祉施設・企業・学生など

【主催】
一般財団法人住友生命福祉文化財団
一般財団法人たんぽぽの家

【後援】
渋谷区

【協力】
川崎市経済労働局(ウェルフェアイノベーション推進事業)
NPO法人エイブル・アート・ジャパン

 

会場アクセス

FORUM 8 (エイト) 6階 オリオンホール
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル

■ JR渋谷駅 徒歩5分
■ 東京メトロ渋谷駅1、2番出口 徒歩3分
■ 井の頭線渋谷駅 徒歩3分
■ 渋谷マークシティ 徒歩1分

 

フォーラム内容

 思いやりや気づかいに溢れているはずの家庭や福祉施設の中で、不安や虐待は増えつづけ、ケアの現場から“ 人間らしさ”が奪われています。「支える- 支えられる」という作業的な人間関係だけでは、複雑な感情のやりとりをする余裕もなく、介護疲れや育児ストレスなどを引き起こしているのが現状です。

 ケアの課題に対してこれまで、介護保険制度や地域包括ケアなど、家族の負担を減らす社会の仕組みや、地域のなかで支えあうシステムが進んできました。さらに今後は介護ロボットによる身体的・精神的な支援が発展していくなかで、その根底にある「人としての」ケアが問いなおされています。

 そこで医療・看護・福祉の垣根を超えて、幅広い分野の人たちが関わりあい、A I やロボットなどのテクノロジーと、これからのケアについて考え語りあうフォーラムを開催します。

 

基調講演

ロボットから見えてくる「人らしさ」

介護・介助や子育てなど、ケアの現場にテクノロジーが入りつつあり、「ケア」という気づかいや思いやりの行為が人の手から離れていくかもしれない現代だからこそ「人らしさ」が問いなおされています。ロボットと人の研究- 人の存在感とは一体何か、人とは何か- から見えてくる「人らしさ」ついて再考します。

lec-Ishiguro提供:大阪大学

石黒 浩 / 大阪大学 栄誉教授

これまでに人と関わるヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットを通じて、人間を理解することを追究している。例えば「何が人間らしいのか」という疑問に対して、心理学や認知科学では説明しきれない部分でも、ロボットを使って実際に動かして理解する。主な著書に『ロボットとは何か』『アンドロイドは人間になれるか』など。
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宮﨑 詩子 / 一社)ダイアローグ・メソッド・アソシエーション 代表理事
       (株)テレノイド計画 代表取締役

人形作家として活動する一方、約15年間、祖母の介護に没頭し、お洒落で楽しく幸せな介護を実現。その経験を社会資源にしようと一般社団法人ダイアローグ・メソッド・アソシエーション( D – M e t h o d s ) を姉妹で設立。在宅ケアの患者家族代表として活動し、これから介護と向き合う方々には最初から幸せな体験をしてもらいたいと思いノウハウを色々な形で事業化。著書に『老いを育てる―在宅介護のエトセトラ』

 

鼎談

「人らしいケア」とは何か?

石黒 浩 × 宮﨑 詩子 × 西川 勝(臨床哲学者)

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西川 勝 / 臨床哲学者

看護師として精神病院や認知症介護の現場で働きながら哲学を志す。看護実践を臨床哲学によって振り返ることで、ケアの現場を言葉で紡ぐ。著書『ためらいの看護 ̶臨床日誌から̶』は、看護師としての2 0年以上の経験を踏まえて、当事者として生の危機と終末期にためらいつつ「人に寄り添う」「人間の尊厳」「愛」とは何かを綴っている。

 

事例報告: これからのケアを生みだす人間の技術

人と人をつなぐロボット OriHime [ オリヒメ]

O r i H i m e は人工知能ではなく分身ロボットです。呼吸器をつけていて喋れなくても、精神的な理由で教室に足を運べなくても、介護や育児を理由に通勤できない人も、もう一つの身体を通して家族や友人との日常生活を共有します。人とロボットだけでなく、その先にある人と人の関わりを生みだすロボットの可能性を探ります。

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吉藤 健太朗 / オリィ研究所 代表

小学5年~中学3年まで不登校。高校の3年間、ものづくりの巨匠、久保田憲司師匠に師事し、行った電動車椅子の新機構の発明により、国内最大の科学コンテストJSECにて文部科学大臣賞、その後寄せられた相談と自身の療養経験から、孤独の解消を志す。著書に『「孤独」は消せる。:私が「分身ロボット」でかなえたいこと』

 

未来を考えるケアのデザイン

ケアプランを考えるとき、身体の状況を考慮して計画を作成する。入居者様の本当の思いはそこにあるのか? ライフマップは施設入居者が歩まれた人生「幼年期」「青年期」「仕事」「趣味」「家族」「友人」などの人生を共有することで、これからのケアプランではなく人生設計「ライフプラン」を施設入居者とケアマネジャーが一緒に作ることが出来るツールです。施設入居者、そして現場の変化について事例報告します。

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小林 さおり / 株式会社さわやか倶楽部 ケアマネージャー
石本 将宏(株式会社さわやか倶楽部 取締役運営部長)

ウチヤマホールディングスグループの株式会社さわやか倶楽部が運営する介護付き有料老人ホームで、ケアマネジャーとして11年勤務する傍ら、2014年から九州大学 平井康之氏と北九州産業学術推進機構(FAIS)との産学官で「高齢者の視点からのソーシャルインクルージョンCOI」に取り組む。その中で生まれた「ライフマップ」で、介護の現場に「デザイン」の発想を取り組み、「高齢者の安心と安全を守る施設」から「心身ともに若返り、生きがいを持って生活できる施設」に変貌させている。

 

助けあう・寄りそう仕組みづくり

難病治療にあたる大都市の専門病院は、多くが完全看護体制をとっています。親は子どもを病院に残し、ホテルなどに宿泊し、家に残した家族のことも気になり一人眠れない夜が続き、経済的負担も重くのしかかって来ます。「ファミリーハウス」の実践を通して、安定した気持ちで大切な<人に寄りそえる継続的な仕組みづくりについて考えます。

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江口 八千代 / NPO法人ファミリーハウス 理事長

「ファミリーハウス」は小児がん等の難病治療のために、地方や海外から大都市の病院に来ている子どもと介護する家族の精神的・経済的負担を少しでも軽減するため、ボランティアの力を結集して1991年に設立。子どもの看護に専念できるような「もうひとつの我が家」の考えで運動が始まった。

 

質疑応答 コメンテーター/コーディネーター 西川 勝

 

 

主催者紹介

一般財団法人住友生命福祉文化財団

当財団は、昭和3 5 年に住友生命保険相互会社の寄付により財団法人住友生命社会福祉事業団として設立、平成2 5
年4 月より一般財団法人住友生命福祉文化財団に移行。社会の福祉及び文化の振興に貢献すべく、予防医学振興事業、福祉事業、音楽文化振興事業を展開しています。

一般財団法人たんぽぽの家 ケアする人のケアプロジェクト

「ケアする人が心身ともに健康であってはじめて、他者を気づかう支えあいの社会が実現できる」との考えから、1999年に「ケアする人のケア・サポートシステム研究会」を設立。2005年度からケアする家族を支える家族を支える活動として、全国各地で住友生命福祉文化財団と共催でセミナーを開催しています。ユニークな支えあいの取り組みや団体を紹介する「HELP ON HELP」も運営。http://helponhelp.jp

 

 

お申し込み先・お問い合わせ

一般財団法人たんぽぽの家 ケアする人のケアプロジェクト事務局(担当:小林・後安)

〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
TEL:0742-43-7055 FAX:0742-49-5501

E-mail:carecare@popo.or.jp

[終了しました]パフォーミングアーツを体感しながら学ぶ2日間 

Tetsuya Umeda @ Second Edition Festival  Stockholm / Sweden 9th of February 2017 Copyright by: Ziga Koritnik, 2017[photo:ziga Koritnik]

パフォーミングアーツを体感しながら学ぶ2日間

2018年1月20日(土)・21日(日)
会 場:たんぽぽの家アートセンターHANA(アクセス)
定 員:30名
対 象:福祉施設職員、パフォーミングアート活動に関心のある人、障害のある人の表現に関心のある人、アーティスト、デザイナーなど
参加費:2日間3,000円(学生1,500円) 1日のみ2,000円(学生1,000円)/交流会3,000円/21日(日)ランチ600円
申し込みフォームはこちら→ フォームへ

*チラシのPDFはこちら→チラシのダウンロード

障害とアートの相談室では、パフォーミングアーツの分野でジャンルを横断するような形で障害のある人と活動している方を招き、レクチャー・ワークショップを開催します。近年ではビジュアルアートだけはなく、演劇、音楽、ダンスなどのパフォーミングアーツなど、多様なジャンルで発信する機会が増えてきました。それにともない、それらの表現をどう見るか、どう見せていくのかという関心も高まってきています。また、形にのこらない作品、そもそも既存のジャンルを超えるような表現について考え共有していく場も必要です。
パフォーミングアーツについて知ることで、人間の表現の幅を感じ、身近な人の可能性を見出すことができます。
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日間にわたって、多様な表現を知り、体感し、考え、議論し、そこからそれぞれの活動に応用できるようなヒントを見つけていきます。実際に自分の身体を動かして、パフォーミングアーツの現在を一緒に体感したいと思います。みなさまのご参加をお待ちしています!

*このプログラムは、厚生労働省「障害者芸術文化活動普及支援事業」の一環で行っています。

 

 

2018年1月20日(土)13:30~18:00 *交流会 18:30~20:30

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トークセッション-いろいろな取り組みを知る

実践者から、活動をするうえで目指してきたことや気をつけてきたこと、これからの展望などを聞きます。障害のある人だけではなく、異分野や異なるコミュニティと関わるからこそ見えてくる舞台表現の役割や魅力を探ります。

 

 

 

 

13:3018:00 (途中休憩あり)

3つの事例をお話いただき、参加者のみなさんと議論を深めていきます。

コーディネート:大井卓也、中島香織(一般財団法人たんぽぽの家)

 

話し手①沼田里衣(大阪市立大学テニュアトラック准教授、おとあそび工房)

「いろいろな価値観を楽しむ即興音楽」

即興演奏を得意とするミュージシャン、音楽療法家、知的に障害のある人の出会いによって2005年にうまれたパフォーマンス集団、音遊びの会。設立から12年にわたり代表をつとめた沼田さんは現在、さらなる実験的な取り組みを展開しています。音楽にかぎらず、美術家やお笑い芸人など、他ジャンルの表現活動とのコラボレーションも積極的に行い、出会いからうまれた新しい音楽のかたちを共有します。

 

話し手②いしいみちこ(ドラマティーチャー、大阪府追手門学院高等学校表現コミュニケーションコース教諭)

「生きやすくなるための演劇教育」

教育の現場でドラマティーチャーを務めるいしいさんは、演劇界で活躍する演出家らと協働して、作品を送りだしています。福島県いわき市の高校で、飴屋法水さんとともに作り上げた舞台『ブルーシート』は岸田國士戯曲賞を受賞、大きな反響を呼びました。

 

話し手③森田かずよ(女優、ダンサー)

「身体を再発見するダンス」

コンテンポラリーダンスやフラダンス、演劇と、さまざまなジャンルに挑戦する森田さん。舞台の途中で義足をはずしておどる、代表作「アルクアシタ」など、つねに自身の身体の可能性を探求しながら表現を続けています。現在は、子どもたちにむけたワークショップも行い、だれもが異なる身体を持つことを伝えています。

 

18:3020:30

「国内外におけるパフォーマンスの映像上映&美味しいごはんを囲んでの交流会」

参加費:3,000

コーディネート:中川眞(大阪市立大学都市研究プラザ特任教授)

さまざまなパフォーミングアーツの映像記録をとおして、多様な取り組みを共有します。ひとりでじっくり鑑賞するのもいいですが、ここでは、集まった人とともに語り合いながら、一緒に楽しみたいと思います。

 

*期間中、Good Job! センター香芝から、Good Job Coffeeの屋台がやってきます。温かい飲み物でほっと一息つきながら、トークを楽しみましょう!

2018年1月21日(日)10:00~15:30 

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ワークショップ―じっさいに動いてみる

2日目は、「うごく」「えんじる」「きく」の3つの部屋にわかれて、ワークショップ形式で体験します。午後からは体験したことをことばにして、振り返っていきます。いつもとは少しちがう感覚で1日を過ごし、参加者それぞれのこれからの活動のヒントを探ります。


10:0012:00(ワークショップ)

①~③の部屋からひとつを選んでご参加ください。

講師(順不同)
①「うごく」佐久間 新(ジャワ舞踊家)・・・生活の動きから生まれる表現の素を共有し、即興的な動きから生まれる豊かな関係を体験することで、私たちがもっていた「ダンス」の概念をひろげます。
 
②「えんじる」佐藤拓道(たんぽぽの家スタッフ/俳優)・・・障害のある人とつくる演劇の可能性とは?たんぽぽの家のスタッフでありながら各地で俳優として舞台に立つ佐藤さんから、福祉施設における演劇の役割について、具体的に学びます。
 
③「きく」沼田里衣(大阪市立大学テニュアトラック准教授、おとあそび工房元代表)・・・他人の音に耳をすますことろから、コラボレーションははじまります。数々の公演やワークショップから得た経験やノウハウを共有します

 

13:3015:30(振り返り)

各部屋の参加者から何人か、午前中のワークショップで、「わたしの体験したこと」を話してもらいます。そのあと他の参加者や各部屋の講師とともに、感じたことや思ったこと、疑問に感じたことなどを共有します。

[photo:荻野亮一] 

特別企画「福祉施設をあそぶ」

福祉施設そのものを使って、多様な表現を実感する試みです。身近なものを使って、景色や人のふるまいをさりげなく、大胆に変えてきた美術家の梅田哲也さんの、現実を豊かに楽しむ視点を共有します。

参加アーティスト:梅田哲也(美術家)

お申し込み方法

2)参加費(交流会費含む)をお近くの金融機関からお振込ください。参加当日の受付時のお支払いも可能です。
*参加費:2日間参加/3,000円(学生1,500円)  1日のみ参加/2,000円(学生1,000円)
*1月20日(土)交流参加費 どなたも3,000円 *1月21日(日)ランチ どなたも600円

*振込手数料はご負担願います。
◆銀行振込み◆
南都銀行 西ノ京支店(普通)2078235
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812
名義:一般財団法人たんぽぽの家

◆郵便払込み◆
01080−6−7812 加入者名:一般財団法人たんぽぽの家
*通信欄に「パフォーミングアーツ 参加費」とお書き添えください。

[申し込み締切 2018年1月17日(水)]
定員(各日30名)になり次第締め切らさせていただきますので、お早めにお申込ください。

【終了しました】六条まちくさ物語展 

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日時:1月11日(水)~2月10日(土)11:00〜17:00 ※日・月・火・祝日は休み
場所:六条山カフェ店内(アクセス)

12月16日(土)に開催した「六条まちくさ物語vol.1」の作品展です。六条地区の住民の方、西の京高校生、たんぽぽの家のメンバーなど12名の参加者の作品と当日の様子を写真でご紹介いたします。
六条で見つけられ名付けられた「まちくさ」の物語をこの機会にぜひご覧ください。

 

「まちくさ」とは・・・

「まち」に生える「くさ」とその周辺環境(路肩のアスファルトや溝など)を一つの風景として見立て、そこへ独自の「名付け」や「物語」を想像することで新たな世界観を創造し、見慣れた風景を塗り替えていく体験です。

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*まちくさを通して皆さんに提案したいこと*
「想像力によって自分らしさを肯定する」という事。想像力を巡らすと、自分の世界観が現れます。自分の世界観を肯定すれば、自分らしさの基準ができることで心に余裕が生まれ、自分とは違った価値観も認めることができるのではないでしょうか。「自分の尺度」でこの世界を捉えることで、何気ない日常風景や当たり前だと思っていた世界が別の意味を持って語りかけてきます。人は、想像力によってこの現実世界をかたちづくり、繋がっていくのだと思います。そして、想像力があれば、どんな環境や状況でも豊かに生きていくことができると信じています。見慣れた地域を新たな視点で眺めることで地域の魅力を再発見する機会にもなればと願います。 (まちくさ博士・重本晋平)

行動援護従業者養成研修・受講生募集 @たんぽぽの家

行動援護従業者養成研修・受講生募集

行動援護従業者養成研修とは、行動援護(知的障害・精神障害・発達障害などで行動上困難があり、日常的に介護が必要な方への援護)に必要な知識・スキル習得をするための研修です。
制度見直しにより、従事する方は平成30年3月31日までに行動援護従業者養成研修を受講する必要があります。
対象者の方の楽しく穏やかな暮らしを実現するためには、ひとりひとりの障害特性をよく理解し、違いに寄り添う援助技術が求められます。
そのノウハウについて、私たちといっしょに、勉強しませんか。みなさまのご参加をお待ちしております。

日 時:平成30年1月13日(土)・1月27日(土)・2月10日(土)・2月24日(土)の4日間 *9:30~17:00
場 所:奈良市六条西3-25-3(社会福祉法人わたぼうしの会 たんぽぽ生活支援センター)
定 員:20名 ※定員に達した時点で締め切らせていただきます。
参加費:20,000円
申込方法:FAXかお電話でお申し込みください。(氏名、所属先、お電話番号をお知らせください)
TEL:0742-40-1030(江崎・浦・宮脇) FAX:0742-49-5523

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[終了しました]ひと・アート・まち奈良 @大和郡山

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人を愛でる。
まちを愛でる。
金魚を愛でる。
ここは「愛でる文化」のまち。

大和郡山を舞台に、障がいのある人もない人もアートによって地域の魅力を発見するワークショップや展覧会を実施します。
目に見えないちいさな感情や思いを愛で、他者に伝え交感することで、人の思いはアートになります。
日頃意識することのない感覚や人間関係、人とまちとの新しい関係を、アートによって気づき、再び考え直す場がうまれます。ぜひご来場ください!

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