NEW TRADITIONAL(ニュートラ)は、福祉と伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探り、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクトです。これまで、ものをとおしてつくり手、つかい手、つたえ手が垣根をこえて交流し、語り合う場をつくってきました。このたび、ニュートラの実験と実践を紹介する展覧会を京都で開催します。みなさまのご来場お待ちしております!
「ニュートラ展 in 京都」開催概要
会期:12月15日(木)〜25日(日) 9:00~17:00
会場:京都伝統産業ミュージアム(京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1 京都市勧業館みやこめっせ 地下1階)
入場無料、予約不要
主催:一般財団法人たんぽぽの家 共催:株式会社京都産業振興センター
協力:社会福祉法人わたぼうしの会
助成:日本財団 「障害のある人の表現と伝統工芸の発展と仕事づくり」
展示内容
NEW DANTSU(山形)
CLAY WORKS(常滑・奈良)
和紙という銀河から届く光(鳥取)
春日大社境内の杉(奈良)
たたいて みがいて つくる木の仕事シリーズ(奈良)
Good Job!のはりこ(奈良)
OKAIKOSAN(奈良)
こけしと棒人形(奈良)
竹工芸(京都)
Precious Plastics(京都・奈良)
SFRN(名古屋)、ほか
出展協力
アートスペースからふる、あたつく組合、Good Job!センター香芝、さくらんぼ共生園、さふらん生活園、しょうがい者就労継続支援B型事業所「くらら」、新工芸舎、高野竹工、滝沢工房、徳田銘木、torinoko、中川政七商店、Nakajima woodturning studio、中原商店、奈良市埋蔵文化財調査センター、平城宮跡管理センター、丸安、水野製陶園ラボ、水野製陶園、ワークセンターかじま、わたしの会社、小田大空(Indido Classic)、川﨑富美、五井あすか(空櫁)、酒井義夫(ろくろ舎)、新工芸舎、軸原ヨウスケ(COCHAE)、高橋孝治、武田和恵(ぎゃらりーら・ら・ら)長岡綾子(長岡デザイン)、早坂利成(鳴子系こけし工人)、松本恵里佳、𠮷田勝信(𠮷勝制作所)、渡邊崇(MoonRounds)
ニュートラの学校
会場内(京都伝統産業ミュージアム)にて参加型の体験プログラムや講座を実施します。
■体験プログラム
「ニュートラ対話鑑賞」
日時:12月16日(金)15:00~
ナビゲーター:光島貴之(美術家・鍼灸師)
参加費:500円
定員:8名(うち視覚に障害のある人3名ほど)
所要時間:約2時間
内容:展示されているものに実際に触れながら、見える人、見えない人、見えにくい人が言葉を
交わして鑑賞します。ニュートラを触覚や言葉を通してを味わいましょう。
「浮造りで磨く木のプレート」
日時:12月17日(土)13:00〜
デモンストレーター:たむちゃん&まっつん(Good Job!センター香芝)
参加費:500円 *作ったものをお持ち帰りいただく場合は使用した木材の実費をお支払いください
定員:8名
所要時間:約1~2時間
内容:内容:浮造り(うづくり)は、木材の表面を何度も磨いて木目に凹凸をつけ、年輪を浮かび上がらせ
る伝統的な木材の装飾方法です。根気よく取り組んで美しいプレートに仕上げます。
「自分のルーツから模様を考えるー棒人形とこけしのワークショップー」
日時:12月18日(日)10:30〜
講師:軸原ヨウスケ(デザイナー、COCHAE/ドンタク玩具社)
参加費:500円(棒人形の絵付け) *追加1,000円でこけしの絵付けを体験いただけます
定員:10名
所要時間:約1時間30分
内容:もともと玩具として親しまれたこけし。各地方に伝わるこけしの系譜からその奥深さを学びます。
子どもの頃の記憶をたどりながら、自分だけの模様を考え、棒人形やこけしに絵付けします。
「0GYMで身体感覚を捉え直す」
日時:12月21日(水)13:00~
講師:身体0ベース運用法(安藤隆一郎/京都市立芸術大学染織専攻講師)
参加費:500円
定員:5名(小学生以上が対象)
所要時間:約2時間
内容:「はこぶ」「座る」といった当たり前の日常運動を ” へんてこ ” にすると、それは新しい身体トレーニングに変わります。昔から使われている民具なども使いながらトレーニングスペース0GYM にて楽しく身体を動かし、自分の身体について学び、ものと関わるときの動作や身体からニュートラへ迫ってみたいと思います。
「クリスマス茶会」
日時:12月24日(土)11:00〜、13:00〜、15:00〜 (11時の回は子ども茶会としてお子さまとその保護者の方に参加を限らせていただきます)
監修:森野彰人(京都市立芸術大学教授/陶磁器)
参加費:500円
定員:各回8名
所要時間:各回約1時間
内容:クリスマス茶会オリジナルのお菓子と、京都で活動する工房ソラさんや、みずなぎ学園で製作されたお茶碗で楽しむお茶。お子さまには飲みやすくしたものをご用意しますので、どなたもどうぞお気軽にご参加ください。
「体験プログラム」のお申込みはこちらをご覧ください。
(参加費は当日申し受けます)
■講座
12月17日(土)18:00~19:30「福祉と玩具」
講師:講師:軸原ヨウスケ(デザイナー、COCHAE/ドンタク玩具社)
私たちの生活に長く受け継がれ、愛でられてきたもの。軸原さんはそうしたものを発掘し、今に伝えるプロダクトをつくっています。郷土玩具や民藝の周辺にあるものたちと、福祉のものづくりの共通性やこれからのかかわりについて考えます。
12月20日(火)18:00~19:30 「循環・再生と伝統」
講師:本間 智希(建築史家、北山舎代表)、矢津 吉隆(美術家・kumagusuku代表、副産物産店共同代表)
京都北山の文化遺産を保全し、資源循環を目指す北山舎、アーティストのアトリエからでる不要品や廃材を副産物とよび、そこから新たな価値を与える副産物産店。それぞれの活動をすすめる本間さん、矢津さんとともに、ものや地域の循環と未来のものづくりを考えます。
12月21日(水)18:00~19:30 「道具と伝承」
講師:塩瀬隆之(京都大学総合博物館准教授)
伝統のものづくりの課題として、つくり手となる職人の高齢化など担い手として技術を受け継ぐ人の現象があげられることがある。さらに、人だけではなく、社会や自然環境の変化などからものをつくるときに欠かすことができない道具や材料なども失われつつある現状がある。これに対し、道具や材料、それを使う人をどう補い、また新しくとらえなおすことができるのか、考えます。
講座のお申込みはこちらをご覧ください。
(申込制・有料イベントになります)
ニュートラの学校
主催:文化庁、(一財)たんぽぽの家
協力:Good Job! センター香芝
文化庁委託事業「令和4年度障害者等による文化芸術活動推進事業」