明日(あした)来るさ
作詩:坂下芽依(北海道札幌市・17歳)
不安あっても 明日来るさ
世界変わっても 未来来るさ
失敗しても 一生懸命やる
ゆっくり一歩ずつ歩こう
今日はいっぱい考えても わからない
明日は考えてわかる
今日は悔しくても 明日は負けないって
転んでも進む 明日活かす
一人じゃない 二人で乗り切ろう
キミできるさ
不安あっても 明日来るさ
世界変わっても 未来来るさ
失敗しても 一生懸命やる
ゆっくり一歩ずつ歩こう
何を頑張れば良いか わからない
不安あったら話してみよう
苦しいときあっても 乗り切ろう
今日は泣いていいよ
でも 明日は笑えばいいよ
キミできるさ
不安あっても 明日来るさ
世界変わっても 未来来るさ
日々前向く 一生懸命やる
ゆっくり一歩ずつ歩こう
キミは無理に決めないでできるから
ゆっくり考えよう わかるまで
昨日はケンカしたけど 明日は謝れば良い
落ち込まないで 昨日あったことを蹴って
明日へ向かおう
日々前(まえ)進(すす)もう
不安あっても 明日来るさ
世界変わっても 未来来るさ
失敗しても 一生懸命やる
ゆっくり一歩ずつ歩こう
夢を一歩ずつ 明日へ
変わったもの 変えていくもの
作詩:斎藤絆広(福井市・13歳)
コロナで日本が変化した
休校 行事中止などあったけど
でも自分は嬉しいんだ
中一になって未来の一歩を踏み出したから
嬉しいをいっぱいにして
日本を元気にしよう
ワクワクドキドキいっぱいにして
自分もあなたも元気になろう
コロナで暗くなってしまった
検温 外出自粛などあったけど
でも自分は楽しいんだ
中一になってワクワクが止まらないから
嬉しい 楽しいをいっぱいにして
日本を元気にしよう
ワクワクドキドキいっぱいにして
自分もあなたも元気になろう
コロナで家族と話すようになった
未来の予定をいっぱい立てたから
だから自分は明るいんだ
中二に向かって
未来の希望でいっぱいだから
嬉しい 楽しい 明るいをいっぱいにして
自分もあなたも元気になろう
世の中暗くしないようにしよう
明るい未来に進んで行こう
限られた力
作詩:小林聡(大阪市・55歳)
こわばる身体 無意識に動く両手
乱れ文字しか書けない
できる事から できない事を引き算する
無意味な計算だと分かっていても
何度も繰り返す
砂時計の残りはどれくらい?
落ちていく砂を思い浮かべ
焦りと不安が沁み込んでくる
残された力を信じ続ければ
欠けた力を補える
限られた力は与えられた力
可能な限り 突き進め
高まる緊張 振り絞る声
伝えたいのに言葉が出ない
やりたい事とできる事の最大公約数
導き出すたび ため息が出てしまう
だけど諦めない
カウントダウンは始まった?
タイムリミットに近づいていくけど
目指すゴールは揺るぎはしない
衰え行く力を庇(かば)い続ければ
見えない荷物が少しずつ
限られた力が現在(いま)の自分
心はいつも 前のめり
自由
作詩:蔦澄夫(千葉県四街道市・65歳)
見えなくても 生きていられる
見えなくても 生かされている
見えなくても 歩いて行ける
見えなくても 歌って行ける
不自由だけど
心は自由
見えなくなって 君と出会った
見えなくなって 君と出会えた
見えなくなって 見つめてくれる
見えなくなって 歌ってくれる
不自由だけど
ステキな出会い
見えないから 耳を澄ませる
見えないから じっと聞き入る
見えないから 風を感じる
見えないから 花を感じる
不自由だけど
私は自由
14歳の決心
作詩:中井美佑(大阪市・14歳)
中学二年生 最初の面談
「高校はどこに行くつもり?」
初めて聞かれたこの言葉
そうか わたし ついに
高校のこと 考える年になったんだ
聴こえる学校って どんなところかな
どこが同じなのかな どこがちがうのかな
友だちたくさん作りたいな
毎日 笑っていたいな
心の中で わくわくしてた
でも やっぱり不安もあるよね
手話のない 音だけの世界に
わたしひとりで入っていけるかな
友だちたくさん作れるかな
勉強 追いついていけるかな
不安なこと たくさんあるけれど
一回挑戦したいな
知らない世界 新しい世界に
思いきって踏み込んでみたくて
自分の進む道 見つけたくて
少しでも 今の自分を
変えることができるのなら
いろいろなこと 挑戦してみようって
思い始めた
聴こえる世界に入っていくなら
覚悟しないといけないよね
だから自分の「耳」に 向き合って
「できないこと」を探すんじゃなくて
「できること」を探していってみようって
決めた
また来たね 幻聴さん
作詩:利光康子(大分市・45歳)
また世間が私を押し込める
ぎゅ ぎゅ ぎゅうってさ
世間の常識から少し外れた私を
みんなの常識の世界へと押し込める
そんなに「常識」が大事なの?
どれだけ「ジョーシキ」に惑わされているの?
問いかけても
問いかけても
だれもが知らんぷりだった あのころ
そして みんながいうの
「あいつは カワリモノ だから関わるな」
私だって知りたいのに
私だって生きているのに
みんな みーんな 知らんぷり
みんな みーんな 目をそらす
「あいつは変わり者だから」
ああ また聞こえるよ
ねえ また聞こえるよ
幻聴さん こんにちは
幻聴さん また来たね
みんながいなくなっても聞こえるよ
みんながいないのに聞こえてくるの
また世間のジョーシキに押し込める
みーんなの常識へと押しやられる
ぎゅ ぎゅ ぎゅう
ぎゅ ぎゅ ぎゅう
またもや聞こえてくるよ 幻聴さん
あなたもしつこいねー 幻聴さん
ぎゅ ぎゅ ぎゅう
ぎゅ ぎゅ ぎゅう
みんながいなくなっても聞こえるよ
みんながいないのに聞こえてくるのさ
目にうつるものだけがほんとではないよ
作詩:小林浩太朗(山梨県都留市・23歳)
ぼくはこんなふうだけど
いっぱいこころがあるのをしってほしいから
山のすがたではなくて
みずにうつる山をかきたいの
かおりはことば
だってぼくは自分でうごけないのに
かおりはぼくのところまで来てくれて
色んなことをおしえてくれる
季節のこととか あと
お母さんの気もちもおしえるよ
かなしんでいる時はあんましないけど
すっぱいかおり
それから なんかすっとするかおりの時は
うれしいとき
ねむったようないのちでも
こころのうみは
うたをうたい
みんなのえがおで
ひかりかがやく
ぼくはねむったくにのおうさまだ
人生には地図などない
未来に向ってあゆむのみ
まっかにそまる空
光かがやく
ぼくのたましい
轍と足跡
作詩:太田純平(東京都町田市・30歳)
自分の足跡を君は振り返り見たことがあるか?
僕の足跡は何て朧(おぼろ)げで弱々しいのかと
自分で見つめた
青空の下 生きてきた自分の足跡をなぞる
僕の足跡は涙でぬかるみ
その下からは踏みつけられた花が倒れていた
もう後ろを見まいと心に誓う
静かな満月の日は公園のブランコに乗り
思いっきり高く漕いでみた
そして幼い時にブランコが大好きだったと
ふと思い出した
高く上がると自分が夜空の一部になり
当たり前のように月に手が届くと思った
何回漕いでも僕の手は月を触ることがなかった
落ち葉をわざと踏みしめて
ガサガサという音が楽しくて
飛び跳ねながら通ったイチョウ並木
そんな思い出の足跡を振り返る
何て自由に動けるということは楽しいのだろう
僕自身の足跡は2本の車輪と共に今がある
しっかりとした轍を作り今がある
作られてきた轍には
涙と悔しさと羨望ばかりが色濃く残る
でも君も思うだろう
そんな弱さは人に見せずに生きてきたよな
そんな足跡は淡くなってしまえ
僕の今は沢山の足跡と轍が交差して賑やかで
必ず轍の後から様々な足跡がついて来る
僕は今 沢山の仲間たちと夢を語らい
空を押し上げて月をも手に取ろうと頑張っている
交差する足跡 そして轍
それは思いやりと共感と友情の足跡
僕はこれからも空を押し上げるほど飛び跳ねて
仲間達と轍を作り続ける
きっと後からも沢山の仲間がそうやって生きていくと思う