人々の参加によって社会の革新をめざす『インクルーシブデザイン』とは?
多様な個性や能力をもつユーザーの参加によって社会の革新をめざすインクルーシブデザイン。
障害のある人や高齢者といった身体的に特別なニーズをもつ人の課題だけではなく、貧困や環境問題、災害など、さまざまな社会的な課題に対してデザインによる解決をめざす実践です。
INCLUSIVE DESIGN NOW 2011では、リサーチプロセスの公開・共有の視点から、展示・シンポジウム・ワークショップを通して、社会的包摂をめざすインクルーシブデザインの可能性を紹介します。
- 会場
- 京都大学総合博物館(京都市左京区吉田本町)
- 会期
- 2011年11月16日(水)~12月4日(日)
休館:月・火曜日(平日、祝日にかかわらず)
開館時間:9:30~16:30(入館16:00まで) - 観覧料
- 一般400円(300円) 高校・大学生300円(200円) 小・中学生200円(100円)
※身体障害者手帳をお持ちの方、および70歳以上の方は無料になります
※( )内は20名以上の団体料金。また団体20名につき、引率者1名分の観覧料が無料になります
- 主催
- 京都大学総合博物館
- 共催
- INCLUSIVE DESIGN NOW実行委員会
- 協力
- インクルーシブデザイン研究所、金沢美術工芸大学・荒井研究室、九州大学・平井研究室、京都工芸繊維大学、京都造形芸術大学ULTRA FACTORY、財団法人たんぽぽの家、ヘレンハムリンセンター フォー デザイン
- 協賛
- オムロンヘルスケア株式会社、株式会社モリサワ、コクヨファニチャー株式会社
展示作品
尊厳のためのデザインリサーチ・プロジェクト
人と人、人ともの、人と環境との関係性における尊厳をテーマに、医療や福祉のケアの現場におけるデザインリサーチのプロセスと成果を紹介します。
(主催:財団法人たんぽぽの家/2010年度ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援による助成)
アサノハウス
大学院生・1人暮らしの約7畳の部屋を再現します。リアルな生活を観察することで、日常的行為にひそむ創造性を発見する場をつくります。
金沢美術工芸大学・荒井研究室
ユーザー参加型による研究開発プロジェクトから生まれたプロダクトや製品デザイン専攻の演習授業のモデルをプロセスとともに紹介します。
九州大学・平井研究室
こども×くすり×デザイン実行委員会との共同研究「こどもの服薬に関するデザイン研究」や、災害時に死者と生きる人双方の尊厳に配慮した遺体袋「ORI」を紹介します。
京都大学総合博物館・塩瀬研究室
「答えが出ないけど深く考えられる教材:宇宙箱舟」を小中学校の先生とともに開発しているプロセスを紹介します。また、誰もが楽しめる「みんなをまきこむ動物園」のデザインについても紹介します。
オムロンヘルスケア株式会社
多様な視覚障害者に参加してもらい開発した音声付電子体温計(MC‐174V)をプロセスとともに紹介します。
コクヨファニチャー株式会社
障害のあるユーザー参加型による商品企画開発ワークショップから生まれ、現在販売を展開している「Madre(マドレ)」を開発プロセスとともに紹介します。
studio-L
人と人を結び、社会の課題を解決できるようデザインの力で支援するstudio-Lの仕事から「震災+design」と千里リハビリテーション病院におけるデザインの取り組みを紹介します。
ロイヤルカレッジオブアート
イギリス・ロイヤルカレッジオブアートのヘレンハムリンセンターがロンドンで展示したインクルーシブデザイン研究の10年を振り返り紹介します。
関連企画
「尊厳のためのデザイン」シンポジウム
- 日時
- 11月19日(土)13:30‐16:00(受付:13:00‐)
- 会場
- 京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールⅡ
- パネリスト
- 家成俊勝(建築家・dot architects主宰)
笹岡周平(インテリアデザイナー)
塩瀬隆之(京都大学総合博物館准教授)
鈴木ふみ(デザインリサーチャー)
田邊和也(社会福祉法人三秀會特別養護老人ホーム甍施設長)
鳥海直美(四天王寺大学人文社会学部准教授)
中坊壮介(プロダクトデザイナー)
成田修(社会福祉法人わたぼうしの会たんぽぽの家施設長)
西山明子(大阪市立大学医学部付属病院13階東病棟(耳鼻咽喉科)看護師長)
水野大二郎(京都造形芸術大学講師)
森下静香(財団法人たんぽぽの家事務局長)
浅野翔・森村佳浩(CONNECT) - 参加費
- 1,000円 ※定員100名
- 申込方法
- 詳しくはこちら→【「尊厳のためのデザイン」シンポジウムのページへ移動】
シンポジウム「INCLUSIVE DESIGN NOW 2011」
- 日時
- 12月3日(土)12:50‐15:30(受付:12:20‐)
- 会場
- 京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール
- キーノート
- ジュリア・カセム(ロイヤルカレッジオブアート ヘレンハムリンセンター客員上席研究員)
山崎亮(studio-L代表・京都造形芸術大学教授) - パネリスト
- 荒井利春(金沢美術工芸大学教授)
家成俊勝(建築家・dot architects主宰)
塩瀬隆之(京都大学総合博物館准教授)
播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長)
平井康之(九州大学大学院准教授)
水野大二郎(京都造形芸術大学講師) - 参加費
- 1,000円 ※定員:300名
- 申込方法
- Email: idnow2011★popo.or.jp(★を@に変換して送信してください)
セッション「商品化にむけたユーザー参加型のデザインプロセス」
- 日時
- 12月4日(日)13:30‐16:00
- 会場
- 京都大学総合博物館ミューズラボ
- パネリスト
- 荒井利春(金沢美術工芸大学教授)
岩隅美穂(京都大学医学大学院医学研究科准教授)
木下洋二郎(コクヨファニチャー株式会社デザイン室長)
中坊壮介(プロダクトデザイナー)
水野大二郎(京都造形芸術大学講師)
森下静香(財団法人たんぽぽの家事務局長) - 参加費
- 無料(申込不要、参加には観覧券が必要です) ※定員:50名
ワークショップ「展覧会をインクルーシブするワークショップ」
インクルーシブデザインナウをグループ観賞し、多様なユーザーとともに今回の展示デザインを考えましょう。
※定員に達しましたので締切ました。
- 日時
- 11月20日(日)13:00‐16:30(受付:12:30‐)
- 会場
- 京都大学総合博物館
- 講師
- 平井康之(九州大学大学院准教授)
- 定員
- 9名
- 申込方法
- 件名に「展覧会をインクルーシブするワークショップ参加申込」と明記のうえ、お名前/勤務先または在学先名/電話番号を添えてお申し込みください。
申し込み先:inclusive★popo.or.jp(★を@に変換して送信してください)
FAX/郵送の場合は、実行委員会事務局(下記)までお申し込みください。
*会期中には、ほかにも関連イベントを計画しています。ウェブサイトで新しい情報をご確認ください。
内容に関するお問い合わせ
INCLUSIVE DESIGN NOW実行委員会事務局
〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25-4 たんぽぽの家内
Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501
Email: inclusive★popo.or.jp(★を@に変換して送信してください)
会場に関するお問い合わせ
京都大学総合博物館
〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町
Tel: 075-753-3272 Fax: 075-753-3277
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp
Email: info★inet.museum.kyoto-u.ac.jp(★を@に変換して送信してください)
会場アクセス
- 京都市バス「百万遍(ひゃくまんべん)」停留所で下車 徒歩約2分
○JR/近鉄京都駅から17,206系統 ○阪急河原町駅から3,17,31,201系統 ○地下鉄烏丸線今出川駅から201,203系統 ○地下鉄東西線東山駅から31,201,206系統 - 京阪本線「出町柳(でまちやなぎ)」駅で下車 徒歩15分
1番出口から今出川通りを東進、百万遍(ひゃくまんべん)交差点を南に折れてすぐ