[終了しました]たんぽぽの家大博覧会・シンポジウム

今から5 万年前、人類の祖先ネアンデルタール人が洞窟で生活していたころ、その壁画に絵を描いたのがアートの起源といわれています。ネアンデルタール人は3 万年前に絶滅しましたが、アフリカから出てきたわたしたちの祖先、ホモサピエンスと共存、交雑しました。現代人の遺伝子の約2%は、このネアンデルタール人の由来だといわれています。これは「人類の芸術的才能の普遍性」と呼ばれています。このことを発見したスウェーデン古代ゲノム学のスバンテ・ペーボさんが去年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。今、注目されている障害のある人たちのルーツが明らかになったと思います。彼らのアートは「人間はどこから来て、どこへ行くのか」「人間とは何か」という問いを私たちになげかけています。そこで、それぞれの現場で「人間にとってアートとは何か」に取り組んでいる3 人の方に新しい知と美の実践を語ってもらいます。(播磨靖夫)

日時:2023年2月5日[日]13:00~15:00(開場12:30~)

場所:奈良公園バスターミナル レクチャーホール(アクセス)

参加費:無料・定員100名 *要申込(申込フォームへ)  

   *ソーシャルディスタンスを保つため、定員になり次第締め切らせていただきます。

タイムテーブル

13:10~13:30(20分)キーノートスピーチ「日本人の美意識から見た障害者アート」

障害のある人たちの表現を見たとき自分の心に何かがおこる、心を揺さぶられるーーそれは相手を思う、その気持ちに向き合う、そこから生まれる感情ではないか。相手の側に立って考える、これが美意識ではないか。

播磨靖夫(一般財団法人たんぽぽの家)

13:30~15:00(90分)トークセッション

久保田翠(認定NPO 法人クリエイティブサポートレッツ理事長)「たけし文化センター」から「福祉はまちづくりだ」へ。表現未満の追求からみえてくるもの。重度の障害児をかかえる母親が見た幸福とは。

・森 合音(四国こどもとおとなの医療センター ホスピタルアートディレクター、NPOアーツプロジェクト理事長) アートによる感応の回復はトポス(病院)の再発見につながる。人に優しい病院のあり方は医療のかたちを変えつつある。

・山下完和(やまなみ工房施設長) 障害者アートの展覧会に1 万人を越す人が来場。その奇跡はなぜおきたのか。元ロックシンガーが企んだ仕掛けとは。

申込方法

申込フォーム(Google form)に必要事項をご記入の上、送信してください。

ご案内

*「たんぽぽの家 大博覧会開催!! 2月4日(土)~2月12日(日)・奈良県文化会館

*2月5日(日)大博覧会会場にてトークイベントを開催

 ・10時~「アートセンターHANA 立ち上げ物語」:柴崎由美子さん(NPO法人エイブル・アート・ジャパン代表理事)

 ・11時~「障害のある人と取り組んできた東日本大震災からの復興」:田口ひろみさん(NPO法人ポラリス代表理事)

新型コロナウイルス感染防止にご理解とご協力をお願いします。

・マスクの着用、手指のアルコール消毒のお願いと検温をさせていただきます。 ・発熱や体調不良の方は、ご来場をお控えください。
・2 週間以内に感染が拡大している国や地域への訪問歴がある方は、ご来場をお控えください。
・新型コロナウィルス感染拡大防止のため開催方法やプログラム内容については変更する場合がありますので、予めご了承ください。