家族のつながりの物語
いのちを育んでくれた親へ
こころのメッセージを贈りませんか
愛おしい家族へ
いのちのメッセージを贈りませんか
私たちは 家族のつながりの物語が生まれ
慈しみの文化が育まれていくことを願い
子から親へ愛を贈る
「親守唄・歌会」を開催します
私たちは縁あって親子になり、家族は愛を育みながら、幸福になることをめざします。
しかし、ときにはそれがしがらみとなったり、葛藤のもとになったりすることがあります。
けれども、いくつになっても、離れて暮らしていても、深いつながりで結ばれているのが親子です。
お互いがお互いを思い合う気持ちは、生きていくうえでなくてはならない大きな支えです。
モノの豊かさを幸せと取り違える世の中で、人はつい自分を支えてくれているかけがえのない絆を忘れそうになることがあります。
このような時代だからこそ、もう一度家族のつながりを見つめなおす必要があるのではないでしょうか。
そこで、私たちは、慈しみの文化が育まれていくことを願い、子から親へ愛を贈る「親守唄・歌会」を「なら 介護の日2018」 において実施します。(「なら介護の日」とは→こちら)
そして、人と人のつながりを大切にするケアの文化の必要性を社会に発信します。
「親守唄・歌会2018」入選作品一覧
日だまり | 作詩:小島ひろ美(大阪府貝塚市・68歳) |
くちぐせ | 作詩:赤司一博(長崎県佐世保市・62歳) |
母さんのさざんか | 作詩:安井孝夫(千葉県木更津市・74歳) |
あの日のぬくもり | 作詩・作曲:大橋一公(東京都大田区・57歳) |
いつまでも | 作詩・作曲:村松正敏(群馬県桐生市・66歳) |
日だまり
作詩/小島ひろ美(大阪府貝塚市・68歳)
真っ白い髪をうしろから
梳かしてやれば うれしそうに
ありがとうってほほ笑んだ
あなたを乗せた車椅子
おだやかな日だまりが
小さな背中をつつんでる
昭和の匂い なつかしい
母と娘の昼下がり
芽をふく土手の ふきのとう
思わず摘んで 手渡せば
思い出語り なつかしむ
あなたの手の甲 苦労じわ
あたたかな日だまりが
労(いたわ)るように撫でている
昭和に戻る 何気ない
母と娘の昼下がり
色々あった 来(こ)し方を
今では笑い話よと
いつものようにくり返す
あなたの歩んだ人生を
ささやかな日だまりが
労(ねぎら)うようにつつんでる
昭和の匂い 愛おしい
母と娘の昼下がり
くちぐせ
作詩/赤司一博(長崎県佐世保市・62歳)
元気にしとるねと
いつもの口ぐせ お母さん
いつまでたっても
子供は子供と言われたものさ
うるさい親だと思ったことも
今では心の宝です
ごめんね母さん 長生きしてね
これから私の口ぐせは
元気にしとるね お母さん
しっかり食べとるね
いつもの口ぐせ お母さん
体こわさんと
こごとみたいに言われたものさ
けんかしたのもなつかしい
今では笑える思い出に
ごめんね母さん 困らせたけど
これから私の口ぐせは
しっかり食べとるね お母さん
ゆっくり歩こうね
いつもの口ぐせ お母さん
転んでしまうから
走っちゃだめだよと言われたものさ
人生教えるたとえみたいに
笑顔でやさしく言ったけ
ごめんね母さん 苦労ばかりで
これから私の口ぐせは
ゆっくり行こうね お母さん
母さんのさざんか
作詩/安井孝夫(千葉県木更津市・74歳)
振りむけば あなたが其処にいるような
そんな気がして佇んでいた
いつもあなたに褒められたくて
頑張る私が此処にいる
薄紅色の山茶花の花
若き日にあなたが付けた白粉の匂い
あなたが好きだった山茶花の花が
今年も咲いたよ
はらはらと心に舞った その花は
母の優しい面影の花
いつもあなたが見ていてくれた
感謝いっぱい ありがとう
薄紅色の山茶花の花
遠き日に教えてくれた 思い出の花よ
あなたが好きだった 山茶花の花が
今年も舞ったよ
薄紅色の山茶花の花
若き日に あなたが付けた白粉の匂い
あなたが好きだった山茶花の花が
今年も咲いたよ
あなたが好きだった山茶花の花が
今年も咲いたよ
咲いたよ
あの日のぬくもり
作詩・作曲/大橋一公(東京都大田区・57歳)
神社の境内が子供の遊び場だった頃
宝物はみんな 大きな木の下にあふれてた
あかね色の空 カラスの鳴き声
ひびいたら どこかの窓から
夕食のかおりがただよって
急ぎ足で家にかえると
母さんの笑顔が待っていて
そんな風に毎日は
ゆっくりゆったりと流れていた
今から思えば まだ若かった父と母
手探りで育てた
ぼくは初めての子供だった
月日は流れて 自分の息子をなぐった時
あの日のおやじが
手のひらの中でうずいた
生きる上で大切な事は
たぶん幼い日に学んでいた
遠い記憶の彼方から
愛の手を今もまださしのべる
自分しか見えず 二人を苦しめた若い日々
どうしてあんなにも
心が壊れていたんだろう
それでも信じて
見守ることしかできなかった
あの時の気持ちが
今頃になってよくわかる
もしもあの日に帰れるならば
思い切り優しくできるのに
今度は二人に返そう
あの日のあの時のぬくもりを
あの日のあの時のぬくもりを
いつまでも
作詩・作曲/村松正敏(群馬県桐生市・66歳)
「かあちゃん…」と泣く母を宥(なだ)め
薬飲ませる夕食の後
違(たが)えぬように五つの薬
壁に印を毎日つけた
あの薬は飲みかけのまま
テーブルの上に置かれ
母の帰りを待っています
いつまでも いつまでも
母さんは家にいたかったけれど
覚悟を決めて入院をした
八人部屋の入り口のベッド
着替えを持って 毎日会いに
あの部屋は病院の二階
帰り掛けに振り返ると
母が窓開け 手を振っていた
いつまでも いつまでも
母さんの声 耳に残る
「もう少しだけ生きられるかな…?」
病院食を残さぬように
口に運んだスプーンに載せて
あの日々は夏空に溶け
二度と戻らないけれど
母を忘れない 母を忘れない
いつまでも いつまでも
========================================
2018年度の募集は終了しました。
◎締切 2018年9月20日(木)必着
◎応募用紙のダウンロード→ 応募用紙(pdf版) 応募用紙(word版)
作曲者専用応募フォーム→ フォームへ
募集内容
自分を生み育ててくれた親へ贈る「詩」と「曲」を募集します。
テーマ・形式は自由。詩集は不可。未発表のものに限ります。
・作詩の部
子から親へ贈る詩をご応募ください。
・作詩・作曲の部
子から親へ贈る詩にメロディーを付けてご応募ください。
応募資格
・親を介護している人、またかつて親を介護していた人であれば、どなたでもご応募できます。
・親に対する思いを詩、または曲にして贈りたい人であれば、どなたでもご応募できます。
・年齢は問いません。
応募方法
・作詩の部
既定の応募用紙に必要事項を記入、またはA4用紙に作品名、氏名、連絡先、生年月日、作品に込めた思いを記入し、作品に添えてお送りください。ファックス、E-mail(件名/「親守唄・歌会」応募作品)でも受け付けます。
・作詩・作曲の部
*郵送で応募⇒
1作品につき1枚のCD、MDまたはカセットテープに歌を録音し、必ず詩を添えてお送りください。既定の応募用紙に必要事項を記入、またはA4用紙に作品名、氏名、連絡先、生年月日、作品に込めた思いを記入し、作品に添えてお送りください。
*ウェブから応募⇒
1.歌を録音したデータをmp3形式にしてください。
2.データ名を必ず作曲者名と曲名にしてください。(例:作曲者名→歌会 曲名→介護の日 の場合のデータ名 utakai_kaigonohi.mp3)
3.1作品ごとに曲と詩を1つのフォルダに入れ圧縮し、アップロードサービス(http://firestorage.jp/ https://www.datadeliver.net/ など)を利用し、URLを作成してください。
4.「作曲者専用応募フォーム」に必要事項を記入し、ご応募ください。
*注意事項
・URL の有効期間は、特に指定しないか一番長い有効期間にしてください。
・曲のメールへの直接添付はお避けください。
※郵送およびウェブからの応募ともに⇒
伴奏および楽譜のみの応募は受け付けません。規定の応募用紙に必要事項を記入し、作品に添えてお送りください。
選考および結果発表
主催者が委嘱した選考委員によって選考会を実施し、入選作品5点を決定し、入選者には入選通知をお送りします。なお、82円切手を同封の上ご応募いただければ、郵送で結果をお知らせします。
審査員長 もり・けん(詩人/ハーモニカ奏者)
審査員 松本真理子(マリンバ奏者/大阪芸術大学講師)
村上良雄(なら 介護の日2017実行委員長)
応募〆切
「作詩の部」「作詩・作曲の部」ともに 2018年9月20日(木)必着
※「作詩の部」「作詩・作曲の部」に入選すると・・・
・入選者は10月27日(土)なら100年会館・中ホールで行われる「なら 介護の日2018」に招待され、作品は「親守唄・歌会2018」の舞台で発表されます。
※「作詩の部」の入選作品は朗読で発表します。「作詩・作曲の部」の入選作品は演奏・歌唱していただきます。
・入選者の交通費、滞在費を主催者が負担します。なお、歌唱者と演奏者の招待については、主催者と作曲者の協議の上決定します。
賞
・親守唄大賞 1点 賞状、記念品ならびに副賞(5万円分の旅行券または商品券)
・優秀賞 1点 賞状、記念品
・入選 3点 賞状、記念品
注意事項
・応募作品は返却しません。
・入選結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
・入選詩、入選曲の著作権は主催者に帰属します。
ご応募・お問合せ先
奈良介護の日実行委員会 親守唄・歌会作品募集係
〒630-8044奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家内 担当:酒井
Tel 0742-43-7055 Fax 0742-49-5501 E-mail sakai@m3.kcn.ne.jp tanpopo@popo.or.jp