たんぽぽ通信vol.103

kokyu3.JPGフェルト作品展 ~こきゅう~ 大盛況のうちに終了しました
 

  11月2日(金)~11月17日(土)の期間、たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリーでフェルト作品展を開催しました。今回の作品展は、2008年からはじまったフェルトプログラムの活動の軌跡と、今、そして、これからの可能性を伝える展示になりました。
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  タイトルの~こきゅう~は、作品を作るうえで、無理のない姿勢や、呼吸を心がけることの意味が込められています。自分のからだにあった道具を使い、自分のからだと対話をしながら作品を作ること、その過程を大切に考えています。そんな中でうまれた帽子やがまぐち財布などは、たくさんの方に、手にとってもらえてほんとうに嬉しく思います。たんぽぽの家のほかに、全国6施設の個性的な作品もたくさん並び、暖かくて、楽しい空間になりました。
 

  また、11月3日に開催したワークショップでは、はじめてのフェルトづくりに参加してくださった皆さんは夢中になり、その魅力に引き込まれておられました。ものづくりのきっかけになればと思います。お手伝いしていただいた皆様、また、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。(市川)

 

~ フェルトづくりをしているHANAメンバーの山口広子さんと、北川憲一さんからの感想です~

  たくさんの人がきてくれて、いろんな言葉をかけてもらい、嬉しかったです。ますますやる気が出ました。これからもっともっと幅広い表現をしていきたいと思います(山口広子)

  懐かしい人などたくさんの人が来てくれて、そしてたくさん売れて嬉しかったです。ありがとうございました。(北川憲一)

 

 

 

 

 

care2.jpgケアする人のケアセミナー開催報告

  さる11月17日(土)に富山県高岡市で財団法人住友生命社会福祉事業団、財団法人たんぽぽの家主催の「ケアする人のケアセミナー」を開催しました。事前の申込みが85名ほどでしたが、当日は102名の方々にご参加いただきました。
 

 

  午前中は財団法人たんぽぽの家、森口弘美のミニスピーチの後、ホームホスピス宮崎理事長の市原美穂さんに基調講演をいただき、終末期の暮らしを支える活動や、ケアの視点について学びました。午後は「地域の中の居場所づくり」「家族介護を支える仕組み」「グリーフケア」「アサーティブなコミュニケーション」の4つのテーマで分科会を行いました。
 

  大好評だった午前の講演とグリーフケアについての分科会は、ケアラーズジャパンで配信します。ぜひご覧くださいね!アクセスはこちら→http:care-jp.tv/ (佐賀)

 

 

 

 

ありがとう「親守唄・歌会」 無事終了しました

  ボクが親を亡くしてから何年経つだろうか。ともすれば忘れがちな親子のつながり、特にこの世を去った親を思い出すことはそうはない。しかし、毎年この時期が来ると思い出さずにはいられない。母親は64、父親は74でこの世を去った。母親にはよく叱られた。しかし父親は一切怒らなかった。聞くと、『歳がいってからの子なので、いっしょに暮らす日々が姉兄よりも短い。その分、可愛がろうと思った』そうだ。意味がよくわからない・・・。
 
 
  11月11日は「介護の日」である。この時期、毎年県内20を越える医療、福祉、介護に関わる団体と協働で「なら介護の日20○○」を行っている。ここで、言わずと知れた?「親守唄・歌会」を開催している。これは、子から親へうたを贈ることで、親子のつながりを紡ぎ直そうという、たぶん世界初の試みである。今年は、なら100年会館・中ホールで福島、栃木、大阪、東京、愛知から5人の入選者を迎え実施した。
 
  都築由美さんの司会で一人ずつていねいにインタビューし、このうたを贈りたい人の写真を背景に、作詩の部は朗読で、作詩・作曲の部は本人に演奏・歌唱していただいた。どの作品もこころに染みた。そんななか、大賞という栄誉を手にしたのは、福島の松谷知子さんが作詩・作曲・歌唱した「ありがとね」といううただった。東日本大震災、そして原発の影響で福島の住民はさまざまな困難に見舞われている。住んでいた家を追われ、働く場所も失い、やっとの思いでつくった作物も海の幸も放射能との闘いが待っている。そんな東北のリアルな現状を奈良の人々に届けるとともに、認知症になった母親への葛藤と感謝の気持ちを高らかに歌いあげてくれた。「ありがとない」が亡くなる直前の母親の口癖だったそうだ。松谷さんの母親を思う気持ちがいつも自然に「ありがとね」と口に出ていたのだろう。「ありがとない」は母親から松谷さんへの最高の贈り言葉だったと思う。
 
  お分かりいただけただろうか。年に一度亡くなった親を思い出す理由を・・・。いつも怒ってばかりいた母親と怒ることのなかった父親、ついでながら喘息を患って煙草をやめた姉、肝臓をいわせて酒を止められた兄を想い、今夜あたりうまい酒でもあおるとしよう。(酒井)
 
 
 
 
 
 
 
 

手織り巡回展『秋さんぽ』、ご来場ありがとうございました!!

teori2.jpg  10月から12月にかけて、奈良町と京都の北白川を巡回した手織り展『秋さんぽ』が終了いたしました。ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
 
   ちょうど観光シーズンだったこともあり、予想を上回る来場者で連日にぎわい、たんぽぽの家を知らない方にもメンバーの作品を通して活動を知っていただける機会となりました。HANAメンバー自身も「みんなに作品を見てもらえて嬉しかった」「ショールがたくさん売れたから、いつもよりお給料が良くてビックリした。これからも頑張りたい」と、制作への意欲がますます増したようです。
 
  準備や店番などにたくさんのボランティアの方が関わって下さいました。ボランティアの皆様のご協力がなければ、手織り展を開催することもできなかったと思います。本当にありがとうございました。(仲井)
 


 

 

 

 

福祉をかえるアート化セミナー 鳥取県版art.png

  11月17、18日の2日間、鳥取県の鹿野という美しい里山にあるNPO法人鳥の劇場で、アート化セミナーを開催しました。鳥取県での開催は初めてとなる今回は、会場が劇場というだけあり、アートと福祉が出会うにはうってつけの素敵な空間でのスタートとなりました。
 

  県内外からの福祉関係者、市民活動団体や学生さんの参加もあり、講師の方々の「福祉のアート化」の具体的な実践紹介を熱心に聞いておられました。講師の中には障害を持つ当事者として、パフォーミングアートについて登壇してくださった福角幸子さんが、即興で鳥の劇場の劇団員と短いパフォーマンスを演じるというエピソードもありました。台本にはないけれど感性の高まりによって生まれた即興のアートを目の当たりにし、会場に一体感が生まれました。実はとてもシャイである鳥取県の方々ですが、最後の質疑応答では熱のある意見が取り交わされていました。(浦)
 

 

 

 

 

 

レシピコンクール

  去る11月11日(日)に開催されました、なら介護の日2012の中でレシピコンクールの授賞式がおこなわれました。応募総数68のうち、各賞に選ばれた8レシピは以下のとおりです。今年の若羽大賞には、楽食サービスの管理栄養士の寺坂直子が選ばれました。プレーンヨーグルトに味噌を加えて魚や肉を漬け込みます。味噌のほかに塩や醤油でもOKです。簡単にでき、柔らかくなるだけでなく、魚や肉の臭みが消えてとてもまろやかな味に仕上がります。皆さんもぜひお試しあれ!!  

レシピ名
作成者
 
若羽大賞
味噌ヨーグルト漬け焼き魚
寺坂直子
たんぽぽ楽食サービス
アイデア賞
南瓜のケーキ
酒井菊子
生駒市健康推進員
白ゴーヤのピール・ゴーヤの佃煮
平田緋沙子
たんぽぽ楽食サービス
家族で楽しめるで賞
アボガド蒸しパン
佐賀優里香
たんぽぽの家
疲れたときに手軽にできるで賞
豚肉と茄子、トマトの煮込み
山口悦子
食生活改善推進員協議会(下北山保健センター)
カルシウムがいっぱいで賞
小海老と桜海老のお好み焼き
南阪本牧子
主婦
介護賞
すき焼き風豆腐オムレツ
清水真希
介護老人保健施設若草園

 
 
 
 
 
 

日光写真画ワークショップ~太陽の光で動物を描こう!~

  11月3、4日、うだ・アニマルパークで、奈良県障害者芸術祭HAPPY SPOT NARAのプレイベント、「日光写真画ワークショップ」が盛況のうちに終わりました。  
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  晴れないとできないワークショップ! 心配をよそに、両日ともおおむね晴れ。よかったです! 飛び入り参加も含め、約80人が参加してくれました。5メートルもある「魔法の布」に、太陽をあてて、葉っぱや物、自分自身がのって5~10分近くじっとしています。太陽が直接あたったところは青くなり、影を作ったところは白くなる技法で、「動物」をテーマに描きました。
 
  アーティストの林憲昭さんが丁寧に進めてくださり、合計10枚の絵ができました。大自然の中で、芝生の上に寝ころび、太陽をじっと感じるのは気持ちよかったです。子どもも大人も障害のある人もない人も、一緒になって楽しむことができました。(阿部)
 
※出来上がった作品は、2月7日~17日まで奈良県障害者芸術祭にて展示します!
詳しくはこちら。http://popo.or.jp/happyspotnara/

 

 

 

東北だより ~カフェ地球村オープン~

 エイブルアート・カンパニーが実施する、東日本大震災の復興支援活動「タイヨウプロジェクト」では、宮城県の障害のある人の施設の支援を行っています。今年の5月から宮城に出向しています、スタッフの武田より、現地での活動を報告いたします。
 

●工房地球村(宮城県亘理郡山元町)
《カフェ地球村創世記》
 震災後、工房地球村にボランティアで来てくださっていた佐賀県の精神科医の先生が、全国の精神科関連の友人に現状を発信、たくさんの寄付金を集めてくださり、「地球村を震災前の状態に戻すだけではなく、さらにそれ以上に発展させるため」と、カフェプロジェクトが始まりました。 それに続き、全国からの支援が集まりました。難民を助ける会(スポンサー「アクセンチュア株式会社」)によるトレーラーハウスの寄贈、ライオンズクラブによるウッドデッキの寄贈、そして、たんぽぽの家/エイブル・アート・カンパニーでは、カフェの立ち上げのためのブランディング&ソフト支援(スポンサー「武田薬品×日本NPOセンター「タケダいのちとくらし」再生プログラム」)が今年度から始まり、プロジェクトスタッフとして現地で5月から活動を行ってきました。現地に入ってみて、被災地では昨年度の混乱の整理に追われている様子で、ハード面のスタートは遅れてしまいましたが、まずはコミュニティーづくりの為のワークショップの企画や、ニーズ調査、メンバー主体の運営委員会の発足をし、働くメンバー、スタッフに愛されるカフェになることを目指し、話し合いや勉強会を行ってきました。
 

 8月末にようやく建設をスタートすることが決まり、その後は支援者やあらゆる業者とのやり取りを行い、社協への伺い書作成、見積もり合わせ、予算書の作成、発注などに追われる日々でした。時間のない中でしたが、工房地球村の想いに賛同した、全国の支援者、山元町の方々、業者さんなど本当に多くの人と関わり、助けていただきました。また、カフェで使用するカップ&ソーサーやお皿は、たんぽぽの家の陶芸チームが制作したりと奈良からのバックアップも心強かったです。
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 そして11月15日にコミュニティースペース「カフェ地球村」が晴れてオープンしました。オープニングセレモニーには、地元山元町や全国から約100名の支援者の方々が来てくれて、工房地球村ではガチガチに緊張していましたが、たんぽぽの家 歌うボランティアわたぼうしのコンサート「ヤッホー山元町」で、関西のノリで会場を盛り上げました。また支援者の暖かい祝辞、メンバー代表の気持ちがこもった謝辞とお礼の歌とダンスなど和やかなムードで、涙する人も多く、感動的なセレモニーでした。同席した山元町町長や議員にもそれがよく伝わったと感じました。その後町長はカフェにコーヒーを飲みに来てくれました。美味しいコーヒーと手作りのお菓子で地域の方々がホッとできるカフェを目指しています。また、山元町はまだまだ障害のある人の理解が少ない場所ですが、カフェ地球村を通じて障害のある人の認識が変わると思います。障害のある人が生き生きと働く場所でもあり、地域のかたの集いの場所でもあり、いろんな人が交流する山元町の希望が詰まった場所が出来ました。 (武田)  
※8月にはホームページがリニューアル。ウェブショップもオープンし、ココロとカラダにやさしいお菓子と雑貨を販売しています。http://kobo-chikyumura.com

 

 

 

おすすめショップ~迎春ショップ@高島屋大阪店~

 2012年も年の瀬が近づいてまいりました。さて、今回の「おすすめショップ」のコーナーは「お正月」直前、笑福テーマのラッキーアイテムを集めた期間限定ショップ出店のご案内です!!!
 
 
 おなじみになって参りました大阪難波の高島屋で、12月26日~1月8日のお正月の時期に出店します。場所は高島屋1階 グッドショックプレイスです。HANAからは、毎年節分時期に奈良の寺社で販売されているtakashimaya.jpg「厄除鬼」の新色(白鬼・歌舞鬼)が登場!!
 
 これまでの、赤・青・黄・緑・黒の5色に、輝く新色が仲間入りします!また、HANAメンバー木村昭江さんの福助・お多福キャラクターもお目見え?!そのほか、新年を飾る木工の置物やカレンダーなど、関連施設からの「福」いっぱいのセレクト商品が並びます。
 
 2013年がみなさまにとって、笑いと幸福いっぱいの年になりますようにお祈りしております!(北野)

 
 
 
 
 
 

たんぽぽ人物図鑑
 

中谷(なかたに) 由美子(ゆみこ)さん  (ボランティア)
 

nakatani.jpg こんにちは!9月にインターンとして数日間たんぽぽに来ていました。人と話すのがすきで、笑いのツボが非常に浅いので簡単に笑います。一度ツボに入ると引きずるので、思い出し笑いしがちです(どうか怪しまずに声をかけてやってください)。よく食べよく寝て大きくなりました(身長最高測定値169.9cm)。絵を描いたりものをつくったりするのがすきです。呼び名は「ナカタン」もしくは「のびちゃん(のび太君)」など。気軽にお声がけくださいませ。どうぞよろしくお願いいたします!