たんぽぽ通信vol.102

2012年秋晴れバザール開催いたしました!!
 

 10月13日・14日たんぽぽの家で1年ぶりとなる秋晴れバザールを開催しました。今年は例年と違い、年1回の開催となったこともあり開始1時間前から大勢のお客さんで長蛇の列ができました。近隣の福祉事業所かかしの家さんのつきたてのお餅、父母の会はあと日和さんのジャムの販売、飲食店のラーメンやからあげ、カレー等の販売などもあり、お昼時にはたくさんのお客さんが来てくださいました。
 

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 今回はアートセンターHANAも服や靴、鞄売り場に変身。バザーの入り口ともいうこともあり、たくさんの方が見てくださいました。子ども向けのおもちゃや、ぬいぐるみが置いてあるブースもたくさんの親子連れで賑わっており、元気な声がたんぽぽ中に響き渡っていました。日用雑貨売り場では溢れんばかりの商品がありましたがそれに以上にたくさんの方が来られて商品を見て回っていました。
 

 

 

 今回の商品寄贈件数は300件を超え、各ブースの配置も変えてみたところ例年より売り上げが大幅にアップしました。バザー開催にあたり、商品の寄贈をして頂いた方々、値段付けをして頂いた方、本当にありがとうございました。次回のバザーでも今回より大勢の方に来ていただけるようなバザーにしたいと思いますので、ご協力よろしくお願いいたします。(濱田)

 

 

 

アメリカ・ワシントンDCパフォーミングアーツの会議に参加してきました
 

houkoku2.png 9月11日~13日にワシントンD.Cで開催された、障害のある人のパフォーミングアーツに関する会議に参加してきました。この会議を主催したのは、「ジョンFケネディセンター」と、「VSA」という団体です。ジョンFケネディセンターはワシントンD.Cで最も大きな劇場やオペラハウスを運営し、ワシントン・ナショナル交響楽団の本拠地でもあります。VSAは、全世界50カ国以上に広がる、知的障害のある人を中心として、あらゆる障害のある人の芸術の機会をつくっている国際的なネットワークです。
 

 今回の会議はアメリカ、イギリスを中心とし、オーストラリア、ヨーロッパ、南米、アジアからシアターカンパニーの代表や演出家、俳優やNPOなどから、約50人が参加しました。聴覚障害のある俳優や演出家の参加も多く、会議は手話も交えて行われました。会議は、3日間朝から夕方までホテルのなかで、ひたすら議論・議論・議論でした。障害のある人のパフォーマンスの分野をどう広げていくことができるか、そのためにどのようなネットワークをつくることができるかがテーマの中心であり、今後アジアからも、もっと発信していくことが求められているということを実感しました。
 

 アジアから参加したのは、タイ、香港、そして日本の3カ国。欧米の参加者が特に関心をもっていたのは、欧米にはないアジア独特の文化のようです。これまでたんぽぽの家のメンバーが取り組んできたガムランの即興性や、奥谷晴美さんと佐久間新さんのダンスパフォーマンス「うまれる」などがもっている雰囲気には、宗教的なものを感じたようでした。

 

 会議が終わったあと、3日間滞在を伸ばし、病院でのアート活動を見学してきました。印象に残っている二つを紹介します。一つは、けがによってまたは精神的なダメージをおって軍人のための国立の病院です。最新のテクノロジーやアートセラピーによって、精神的な支援やリハビリが本人や家族に対して行われていました。今まで訪れたアメリカのなかで最もセキュリティが厳しかったのも印象的です。もうひとつはジョージタウンメディカルセンターの小児病棟です。アーティストや音楽家が画材や楽器をもって子どもたちの病室を回るのに同行させてもらいました。「もしよかったらアートしませんか?」と気軽な感じでアートの時間を届ける。そんな光景に、いつか日本でも、そして奈良でもそんなことが実現できればと思って帰ってきました。
 

 

 

 

cocoro no wa(ココロノワ)~優しいアートのある暮らし~

 全国4店舗の髙島屋で開催した期間限定ショップが、無事に終わりました。今回、髙島屋とエイブルアート・カンパニーのコラボレーション商品として、傘やエプロン、ハンカチ、ストールなどが発売されるなど、新しい取り組みもありました。yumora.jpg

 

~京都店での様子を報告します~
会場となったのは、アパレルショップが並ぶフロアで、もともとショップだった広いスペース。お客様からは、「常設店のように見えた」「2週間だけではもったいない」など、ありがたい言葉をいただきました。
 

 京都での開催ということで、地元施設の商品も販売。初日早々に京都の「Swing」の方々がご来店。中でも、Ackeyさん(エイブルアート・カンパニーの登録作家でもあります)は、たまたま居合わせた海外のお客様(ご夫婦)に自分のTシャツをひと押し。ご夫婦ともTシャツを買ってくれるという嬉しい出来事も。さすが!のアピール力です。他にラジオ深夜便(柴崎さん出演)を聞いて感動して2回も来た方など、リピーターもちらほらと見られました。今後も髙島屋での販売は続きそうですので、お楽しみに!  (島)

 

 

 

 

たんぽぽの家の取り組みを韓国で紹介してきました
?「発達障害者の文化芸術のインフラ構築について」シンkankoku.jpgポジウム?

 韓国・京畿道での韓・米・日の障害者アート展「違って独特」展にあわせ、9月21日(金)にソウルのE-roomセンターにて、韓国・アメリカ・日本の障害者アートの取り組みについて報告をするフォーラムが開催されました。
 
 
 主催は韓国文化体育観光部とアーツカウンシル・コリアで、将来的に韓国に障害者アートセンターを設立するべく、その可能性について模索するためのきっかけとして、このフォーラムが開催されました。アメリカからはトム・ディ・マリア「クリエイティブ・グロースの取り組み」、日本からは理事長の播磨による「障害者アートの可能性」として、アートセンターHANAの取り組み、岡部からは各地でのコミュニティアートの実践を「障害者アートとソーシャル・インクルージョン」というテーマで発表しました。韓国からは、おなじみの水原エイブルアートセンターだけではない、ジャンルをこえたさまざまな取り組みの発表がありました。今後の発展がとても楽しみです。(岡部)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

大盛況!新潟アート化セミナー
 

art niigata2.png 10月26日・27日の二日間、新潟市にて『福祉をかえる「アート化」セミナー』が行われました。講師は総勢8名。南は福岡「工房まる」の代表樋口さん、北は宮城「工房地球村」の施設長田口さんまで日本各地でアートと福祉に関わっている方々をお迎えし、アートセンターHANAからもスタッフの藤井、松田が登壇しました。
 

  

 講師の方々が共通して語られていたのは障害のある人の幸せを徹底的に考え、アートを実践しながら地域や社会にたいして常に働きかけていくということでした。障害のある人が「明日を楽しく生きる」ために何をすべきか、何をしたいか考えなおす貴重な場となりました。
 参加者の方々は時に深く頷きながら聞いておられ、静かな熱意が会場に満ちていました。終了時間を過ぎても質問が途切れない様子や、ワークショップのあと参加者どうしが連絡先を交換しているやりとりを見て、1年後の新潟がどうなっているのか夢想しました。(中島)

 

 

 

 

奈良県障害者芸術祭HAPPY SPOT NARA情報


報告:いろんな生き物が、秋空にはためきました?日光写真画ワークショップ 

 11月3日(土・祝)、4日と、うだ・アニマルパークで「太陽の光で動物を描こう!」をテーマに、和歌山からアーティストの林憲昭さんを招き「日光写真」のワークショップを開催しました。
 午前中は、日光写真ができる仕組みを学んだり、動物をテーマに素材作りをして、午後には本番!感光材を塗った大きな布(魔法の布)に、草木を組み合わせたり、参加者自身が乗っかり、じっとすること5分。あっという間に真っ青な日光写真画が出来上がりました。
 両日合わせて80人ほどの参加。晴天に恵まれ、障害がある人もない人もともにアートを楽しめるワークショップになりました。(岡部)nikkou.jpg
 

 

 

 

 

 

 

告知:あなたの作品が東大寺に!ビッグ幡プロジェクト 作品募集
 

 「花鳥風月」をテーマにした絵を募集し、その絵をデザイン布地に仕立て上げ、大きな「幡[ばん]」を作成します。幡とは、寺院等の重要な法要のときに高く掲げて目印 や装飾として使われる「旗」で、東大寺では大仏殿前の芝生に立てられます。 人々の平和を祈ったり、魔除けの意味があるといわれています。みなさんから作品を集め、デザイナーが大きな旗に仕上げます。
 

 作成された幡は、奈良障害者芸術祭(平成25年2月7日~17日)にあわせて東大寺にて展示します。詳しい内容、申込み方法はたんぽぽの家の岡部・阿部までご連絡ください。奈良県障害福祉課のHPからもチラシがダウンロードできます。作品の募集〆切は、平成24年12月7日(金)となっております。みなさまのご応募お待ちしております!(岡部)

詳しくはこちら♪→http://popo.or.jp/happyspotnara/2012/11/post-10.html(HAPPY SPOT NARAのページにとびます。)

 

 

 

こどものてつがく美術館プロジェクト開催中!tetugaku.jpg

 今年度から新たな取り組みをはじめました。小学生を対象にした美術鑑賞プログラムです。哲学者やアーティストと一緒に、美術館に行き、描かれていること、自分が感じたことをみんなで話します。話していくうちに、「自分や友だちは、どうしてそう思ったのかな?」という気づきが生まれてきます。
 
 また言葉で鑑賞した後は、見た絵を音楽にしたり、身体で表現したり、ものづくりの時間もあります。関西中心に以下の会場で開催です。絵が好きな子もそうでない子も気軽に楽しめますので、関心のありそうな方がいればぜひお知らせください!(阿部)
 
 
? 2012年11月10日(土)奈良県立美術館 てつがくの時間+つくる時間(講師 高橋綾/池田朗子)
? 2012年12月22日(土)京都国立近代美術館 てつがくの時間+つくる時間(講師 高橋綾/光島貴之)
? 2013年1月下旬 国立国際美術館(大阪)てつがくの時間+ダンスの時間(講師 高橋綾/佐久間新) 
 
関連フォーラム:2013年3月10日(日)国立国際美術館
プロジェクトの報告と、こどもと美術館、市民と美術館をテーマに開催します。

 

 

 

 

今月のおすすめショップ♪

 今月のショップ紹介は、全国のアトリエや工房、施設などでつくっている商品を北九州から販売しているネットショップ「かちゃ」です。この「かちゃ」には、障害のある人たちがイラストの原画を描いたり、手捻りで陶器を作ったり、あるいは板から形を切り出したり、きれいにパッケージングした商品ばかりが並んでいて、そしてひとつひとつのモノがうまれたストーリーがあります。「かちゃ」さんが思わずひとに伝えたくなってしまったお話を紹介されています。
♪かちゃの店長、中村さんがかちゃログという日記を公開しています。
http://www.cacha.jp/hpgen/HPB/categories/1084.html

 ブログでは、「かちゃ」さんの仕入れているモノにまつわる裏話と、施設やアトリエを実際に訪問した様子を記されています。いろいろな施設の捜索の様子や作品の写真、施設の風景は一見の価値ありです。眺めているだけでも楽しめます。成長する(?)陶器の野草くんと店長の中村さんが育てているヒヤシンスや多肉植物も魅力的です。興味をもたれたら、ぜひご覧くださいね。(是永)
♪かちゃhttp://www.cacha.jp/

「かちゃ」取扱い商品:アートグッズ、文房具、陶器、雑貨(たんぽぽの家オリジナルグッズも販売しています)
 

 

 

 

ホームだより ~秋のバザーに出店!~ home baza.jpg

 

 今年の秋バザーにはコットンハウスのカルピスショップが出店しました!久々の出店と聞きましたが、どんな様子だったのでしょうか。生活者の皆さんにお話をお聞きしました。
 

《上埜英世さん》
初めはカルピスなんか皆飲んでくれないだろうなあと思っていたら、天候にも恵まれて、カルピスが逆に懐かしい味なのか分からないが午前中に完売となりました。もし来年も機会があれば出店したいです。
《山口広子さん》
自治会中心にやっていた出店を今年は実行委員会を自分達で作って、何を出店するか決めました。本番の時は気持ちも天気も青空で気持ちよかったです。地域の人たちと交流できるので、来年も出店したいです。

 盛況だったようですね。ボランティアで参加してくださっていた売り子の皆さんも素敵でした。皆さん本当にお疲れ様でした!