たんぽぽ通信vol.99

「第37回わたぼうし音楽祭」 わたぼうし大賞は「一歩ずつ」に決定!
 

37th_576.jpg 蒸し暑さが増す7月29日、第37回わたぼうし音楽祭を開催しました!今年は例年より早い7月開催。それでも駆けつけてくださったボランティアの方々のご協力もあり、無事に終えることができました。
 今年の応募数は、作詩の部452作品、作詩作曲の部272作品、合計724作品ものご応募をいただきました!その中で、今年の目玉は何と言っても10代の入選者が3人もいたこと!若いフレッシュなエネルギーが発
               揮された舞台となりました。
 

 わたぼうし大賞に選ばれた「一歩ずつ」の作詩・作曲者、菅田利佳さん(11)は「音楽を通して、たくさんの人と出会い、そして夢を持つことができました。素直な気持ちを詩に表わしました。弾き語りでは、ピアノの音色を聴いてほしいです。」とコメントしてくれていました。その言葉通り当日の舞台では、堂々とした澄んだ歌声をホールに響かせてくれました。後夜祭では「大賞をとったことも嬉しいけれど、同じ年くらいの子たちと話ができたことが嬉しかった。」と笑顔を見せた利佳さん。これからも詩のように一歩ずつ夢に向かって歩いていってほしいと思います。
 

 さて、今年のわたぼうし音楽祭は2カ国からゲストをお招きするなど、グローバルな回になりました。アメリカからは片手サックス奏者のデービッド・ナブさん。アジア太平洋わたぼうし音楽祭inバンコクでの出会いがきっかけで、今回出演に至りました。ここでもわたぼうしでつながる人の輪がどんどんと広がっていることに驚きと喜びを感じます。当日はしっとりとしたサックスの音色をホールに響かせてくださいました。もう一組は中国から上海市障害者芸術団のみなさん。日中国交正常化40周年を記念してはるばるやってきてくださいました。「上海市障害者芸術団」は、さまざまな障害のある人たちで構成されており、国内はもとより世界各地で高い評価を得ています。 当日はダイナミックな舞台で観客を魅了してくれました。37th_514.jpg
 

 そして最後はやっぱり「わたぼうし」!大合唱で大盛況の内に幕を閉じることができました。ご来場、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。(山本)

 

 

アートによる動物園「Pop Art Zoo」

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 7月2?13日まで、大阪市立大学「ギャラリーりてら」にてHANAメンバーの中村真由美さん、山野将志さんの展覧会が行われました。主催は大阪市立大学文学部の学生を中心としたアートマネジメント団体です。アートマネジメントとは作品やアーティストと人々をつなげる活動で、現在りてらでは絵画の展覧会を中心に活動を展開しています。
 

  たんぽぽの家と大阪市立大学とのつながりは、数年前。ガムランのご縁でつながった大阪市立大学教授で音楽学者でもある中川真さん。今回のテーマは「カラフルでワクワクするような動物園」ということで、タイトルは『Pop Art Zoo』。中村さんのかわいい張り子と、カラフルな山野さんの絵画が出展されました。11日には中村さんとお客様が一緒に張り子を作るワークショップも開催。参加者からは「久しぶりに童心にもどりました!」と、とても楽しまれた様子で、展覧会は無事に終了しました。ご来場下さったみなさま、ありがとうございました。(吉永)

 
 
 
 

くらっぷ九州初上陸! 鹿児島で「ゴドーを待ちながら」を発表!

 発表日:8月3日(金)/会場:かごしま県民交流センターclap.jpg
 展覧会「Libido展 鹿児島」のオープニングライブ「踊るリビドー」第1部で、くらっぷが「ゴドーを待ちながら」を発表しました。会場はほぼ満席で、約550人のお客さんを前に堂々と演技を披露し、じわり、じわりと会場がくらっぷの世界にひきこまれているようでした。発表後、お客さんからは「キャラクターそれぞれの小さなしぐさが、みんなで待っている“あいつ”が来るヒントになっているのかも?と思うと、目がはなせなかった」との感想があり、台本のないくらっぷ作品の“ライブ感”が注目を集めていました。
 みなさま、公開リハーサルへのご来場や応援募金へのご協力、そしてたくさんの声援をありがとうございました!(大久保)
 
 
 
 

ボランティアさん大感謝

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 7月4日の午後、手織りと楽食のボランティアのみなさんをお招きして、メンバーから日頃の感謝を伝えるパーティーを行いました。ボランティアの方に「ありがとう」を伝えるだけでなく、たんぽぽの家のさまざまな活動を支えてくれているボランティアの方どうしが「つながれる」きっかけになったら。という目的をもって手織りプログラムの企画部三人娘♪♪福井希至子さん、本田律子さん、松井弘子さん♪♪と企画してきました。
 
 当日までに招待状を手作りしたり、どんなことをしたらボランティアさんどうしの会話がはずむかな?などと相談したり。当日は、楽食ボランティアの平田さんとスタッフの柴田さんらが手作りのおいしいシュークリームを用意してくれたり、メンバーからのぽろっと涙を誘う?あいさつ、手織りメンバーについてのおもしろクイズなど盛りだくさんな時間をすごしました。日頃何度伝えても伝えきれない感謝の気持ちを伝える機会を今後もまたつくっていきたいな、としみじみと感じました。(北野)
 
 

遠路はるばる遠藤さんが来られました。endou.jpg

 岩手県宮古市にある入所施設から遠藤武さんという方がたんぽぽの家に来られました。以前ラジオ深夜便で理事長・播磨の話を聞き、どうしてもたんぽぽの家にいきたくなったとのことで、今回たったお一人で岩手県からはるばる来られました。
 
 当日はとても緊張されている様子でした。午前中は、施設長・成田よりたんぽぽの家についての説明を行い、午後からアトリエに入って活動されました。以前にハリコをしておられた事があったようで、ハリコ作りをしてもらったり、ご自身で制作されている切り絵等のデータを持ってきてくれていたので、たんぽぽのメンバーと作品を見せ合いながら交流をされていました。
 
 その後短い時間でしたが、一緒に奈良駅周辺を散策しました。鹿・五重塔・お土産探しと1時間程散策し、「カメラを持ってくればよかった」と少し後悔されながら、帰路につきました。
 
 終始寡黙で、紳士的な遠藤さんでしたが、たんぽぽに戻る道中、夕日がかった生駒山の風景を見た瞬間、小さい頃に奈良に訪れた記憶が蘇ってきたのか、自ら思い出話を色々としてくれました。その時の嬉しそうで少し照れくさそうな表情がとても印象的で、なんだか自分も嬉しい気持ちになれました。
食事会で研修を終えた感想を聞くと、一言「希望がもてた」とおっしゃいました。その言葉を聞いた瞬間遠藤さんにとってのこの2泊3日の研修はとてつもなく大きな挑戦であったのだと感じました。(安井・三輪竜)
 
 

「笑って」ツアーin宮城?“行ってみないとわからないこと、行ってみてわかること”?

 6月28日から三日間にわたり「笑って」ツアーに7人の参加者で宮城県を訪れました。スタッフのほか、タイヨウプロジェクトに樹脂加工の技術で協働している会社「西山ケミックス」の梶栗さん、インタネットのコンシェルジュ事業を展開する会社「ソフィア」の一坂さん、 宮崎からも震災支援の参考にと元スタッフの立根さん、と業種を超えてツアー同行者が集いました。
 

 今回のツアーでは、一日目にNPO法人輝くなかまチャレンジド「地域活動支援センターこころ・さをり」、二日目に山元町の特産物であるイチゴ&トマトのハウスプラントと山元町共同作業所「工房地球村」、三日目には「ハート&アート空間ビーアイ」を見学。山元町で出会った人たちからは、“イチゴの復興は、工房地球村の復興であり、山元町の復興である。”が合い言葉のようにこだましていたのが印象的だった。大震災から一年半、はじめて現地を訪れる私たち。そこに暮らす人々の話を聴くにつれ、確かに存在していた人々の営みや建物が浮かび上がり、大震災の爪痕はいまなお記憶に深く焼き付いているものだと実感。また、今日、明日の食や住居を確保しなければならない震災直後の混沌から、10年20年先の未来の暮らしや街のあり方が描けない不安が現地にはありました。
 

 お金だけでもない、何かを形づくる支援でもない、被災地の人が未来にむけた想像に寄り添う仕組みが必要であると感じました。(藤井)

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?「お好み焼き」ができること?

 今回の「笑って」ツアーのメインは、宮城県の南部・山元町の地球工房村で障害のあるメンバー・スタッフ・ボランティアのみなさんと、“食”を通じた交流。調理実習と銘打って、関西を代表する「お好み焼き」づくり!
本場の大阪で腕を振るっていたケアサポーター・三浦光義さんが交流会のリーダーです。
 メンバーの多くは、「関西に行ったことがない。」といい、本場仕込みの製法に興味津々。コテをにぎると、あれやあれや「お好み焼き」をひっくり返し、にぎやかなおしゃべりとこんがり焼けた風味でみな満腹に。以下三浦さんよりコメントです。
 

 「昨年3.11の大災害が起こりました。そのとき私は義援金や寄付によってしか協力することができませんでしたが、私にもちがった形で支援ができないかと思い、“調理支援があるのではないか”と本場大阪のお好み焼きで調理実習することになりました。地球村のメンバー、スタッフ、ボランティア総勢50名ほどで、キャベツを切ったり、焼いたりして楽しいひと時をみんなですごしました。私は食に対してあれだけ喜んでいただいたことに感謝し、感動しました。こちらから『ありがとう』と言わなくてはと思います。」
 

 

カフェでガムラン♪奈良町でカフェラン開催

 毎月2回cafe.jpgたんぽぽの家で開催している「ダンスワークショップ」「ガムランワークショップ」が外へ飛び出しました!7月14日(土)に奈良町の藝育カフェsankakuでイベント“カフェラン”がありました。
 カフェランには、たんぽぽワークショップに来てくれている佐久間新さん、本間直樹さん、HANAメンバーから富丸風香さん、中川雅仁さん、たんぽぽガムラン部ポホンが出演し、お客さんと即興でダンスや演奏を繰り広げました。グラスをかき混ぜる氷の音が音楽になったり、フォークが床に落ちたらダンスが始まったりとカフェならではの可能性を発見できる大成功なイベントでした。(渡邊)

 

長塚均展@HANAギャラリーnagatsuka.jpg

 2011年12月21日に急逝した、アトリエ・ポレポレ(東京)メンバーの長塚均さんの個展を開催します。「絵画の世界は終わりのない世界」と話していた長塚さんの静寂と神秘に満ちた作品をご覧ください。(岡部)

会期:8月24日(金)~9月15日(土) 
日・月・祝日休
時間:11:00~17:00
場所:アートセンターHANAギャラリー
問い合わせ:アートセンターHANA岡部
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 たんぽぽの家のメンバーが演劇の公演をします!

 たんぽぽの家では、毎週金曜日に10数名の障害のある(主に身体障害の)メンバーと「演劇的ワークショップ」というプログラムを開催しています。演出家のもりながまことさんとともに、演劇を通して、新しい表現の場、コミュニケーションのあり方を学ぶ場となっています。
 そしてこの度、その成果を発表する場として公演をすることとなりました。内容は、世界各国で翻訳されているが、あまり知られていないという昔話を題材にしています。重度の身体障害のあるメンバーが全身全霊で打ち込む表現の世界は、見ている人たちを異空間へといざないます。
そんな不思議な体験をしてみませんか?ぜひお越しください。
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日時:2012年9月1日(土)13:45~15:00
場所:たんぽぽの家 わたぼうしホール
費用:無料(当日、カンパ箱を設置しています。今後の活動資金にご協力ください。)
申し込み:不要
お問い合わせ:たんぽぽの家 0742‐43‐7055 三輪亮一
 

 

HANA日記更新中!

 しばらく更新がストップしていたHANAのブログ「HANA日記」ですが、6月末ごろからにわかに賑わってきております。ギャラリーのおすすめ商品から伊藤樹里さんの駐車場サイクリングにいたるまで、幅広い話題を網羅。写真多めで普段の活動の様子が伝わる構成になっています。担当者は面白いネタを探して目をギラギラさせる毎日です。ぜひ一度ご覧ください!(ブログ担当:市川&中島)
「HANA日記」URL→http://tanpoponoye.blog31.fc2.com/

 

楽食だより ~今年もまた「高齢者が楽しんで食べられる料理レシピ」を募集します!!~

 今年で4回目になるレシピコンクール。初年度からの応募総数は約230になります。おいしいものを食べることは、生きる喜びであり、よく食べることはよく生きることにつながります。食べる機能が低下したとしても、素材や調理方法の工夫で毎日楽しく食事することができるのではないでしょうか。それぞれのご家庭や職場でふだんあたりまえに作っておられる料理で、お年寄りが喜ばれるレシピをぜひご紹介ください!!(家令)
 
<募集要項>
内容 食事1品分のレシピ (主食・汁物・主菜・副菜・デザートの中から1品)
材料費 家庭でふだん作っている料理の材料費程度
調理時間 1時間前後
応募方法 応募用紙に記入後、郵送かFAXまたは、E-mailにて
E-mail karei@popo.or.jp 
締切 平成24年9月15日(土) 当日消印有効
主催 なら介護の日2012実行委員会
        (奈良県及び奈良県食事サービスネットワーク)
連絡先 〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25-4
Tel:0742-40-1040 Fax:0742-49-5501
 
 

たんぽぽ人物図鑑
 

 フェルト ボランティア 岩元(いわもと) 睦子(ちかこ)さんjinbutu.jpg

  アート化セミナー参加を機会にフェルトのお手伝いをしています。フェルトプログラムのメンバーといろいろ工夫しながら作品を作るチャレンジにハマっています。大阪生まれの大阪育ち。万博公園の近く千里に住んでいます。毎週月曜日は神戸元町にあるアルコール依存症専門のクリニックでハンドワーククラブという手仕事のリラクゼーションプログラムを受け持っています。
 キラキラのたんぽぽのみなさんとだんだん知り合えて世界が広がるのが楽しいこの頃です。月に2回水曜日に来ています。よろしくお願いします?
 
 
 
 

コットンハウス ケアスタッフ 井上(いのうえ) 美和(みわ)さん

inoue.jpg もともと神奈川県出身なのですが、19才から奈良で一人暮らしをはじめ、今では人生の約半分が奈良になり、「心のふるさと」になっています。
 コットンハウスでお仕事をさせていただいてから4ヶ月で、まだまだ勉強中ですがこれからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。