たんぽぽ通信 Vol.88

01奈良の音楽の祭典!第36回わたぼうし音楽祭わたぼうし大賞は「空からのキャスティング」♪

7日に「第36回わたぼうし音楽祭」が奈良県文化会館国際ホールで開催し、無事に終了しました。
今回の音楽祭には「作詩の部」467作品、「作詩・作曲の部」234作品もの数の応募があり、その数ある作品の中から選ばれた8作品が発表されました。
オープニングでは「あなたの明日へエール」をテーマに、今年の3月11日に起きた東日本大震災で被災された方々への鎮魂をイメージに、松兼功さん作詩、後藤真吉さん作曲の「絆」が歌われました。この音楽祭から生まれた詩の力強さ、その言葉の持つ迫力、そして何よりも今の日本に必要となる、絆の大切さを改めて実感することができました。
wataboshi3.jpg第一部では発表作品の8曲はもちろん、ゲストとしてキッズダンスや去年韓国で開催された「第1回韓国わたぼうし音楽祭」で優秀賞を受賞した「監獄」も披露され、ステージを多いに盛り上げてくれました。第2部では大和郡山市にある「ひかり園」のみなさんとマリンバ奏者の松本真理子さんによる、マリンバの演奏と合唱も披露され、沢山の笑顔と元気な音色を届けてくれました!
今年のわたぼうし大賞に輝いたのは、小林聡さん作詩、ほんだすぐるさん作曲の「空からのキャスティング」でしwataboshi1.jpgた。「空から下りてきたキャスティングを僕は怨んではいない この役は僕にしか出来ないからだ」というフレーズは自分自身にも言われているように感じました。また、この詩を通して沢山の人にエールを届けられる、そんなわたぼうし大賞になったのではないかと思います。
さらに今年は、タイ・バンコクで20周年・11回目となる「アジア太平洋わたぼうし音楽祭2011 バンコク」が行われます。日本代表曲が35回、36回のわたぼうし大賞と文部科学大臣賞計4曲の中から選ばれ9月上旬に決定します!
日本代表団を応援する「わたぼうし応援ツアー バンコク 2011」も企画していますので興味のある方はぜひご連絡ください☆
最後になりましたが、作詩者・作曲者の皆様、ボランティアの皆様、当日ご来場いただいた皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。(浅井)

02つながるアート エイブル・アート展開催

ableart1.jpg可児市文化創造センター(通称ala(アーラ))にて、「エイブル・アート展」を開催しました。今年で3回目を迎えたala(アーラ)での展覧会ですが、今回はエイブルアート・カンパニー登録作家の森(もり) 豊和(とよかず)さん(岐阜県大垣市在住)の作品(ひとふでがきで、線が一本でつながっています!)を中心に"つながる"をテーマに展開、7月31日には森さん本人が来場し、来場者と一緒にワークショップに参加いただきました。会場は作品の精密さに驚く声や、ユニークさについつい起こる笑い声でなごやかな雰囲気でした。また「次はどんな作家や作品が登場するのか?」と来年への期待の声もあり、可児市でのエイブルアート展が地域のイベントのひとつとして定着しつつあるようです。(大久保)
※巡回展はHANAギャラリーにて8月20日~9月10日開催。

[出展者・団体]
 ヨナワールド(名古屋市)、アトリエ裸虫(名古屋市)、青い空(豊田市)、エイブルアート・カンパニー(森 豊和、阿山隆之、石田匠永)、可児市内支援学級の生徒作品 [来場者数]  962人

[関連企画]
 シンポジウム『障がいのある人の創造性と可能性』(8月5日にala(アーラ)の衛 紀生館長と播磨理事長の対談がおこなわれました。)

03タイヨウプロジェクト

場所:高島屋大阪店1階
期間:8月3日(水)?16日(火)
taiyou_p.jpg障害のある人のアートの力で、被災地の障害のある人の"しごと"の復興を支援する「タイヨウプロジェクト」。第1弾の、プロモーションイベントが、大阪難波の高島屋で開催されました。「タイヨウ」をテーマに、カンパニーアーティスト(エイブルアート・カンパニーの登録作家)が描き下ろした32人81点の作品が、Tシャツ、バッグ、缶バッジ、ポストカードなどの商品になり、店内を彩りました。たまたま通りがかった人、子どもさんの名前がタイヨウ君!というお母さん、新聞を見たという人など、どのお客様からも、各々の絵が持つ力に引き寄せられている様子が伝わりました。タイヨウプロジェクトは、秋からも各地を巡回していきますので、どうぞお楽しみに!(島)
詳細はこちらでお知らせします。→ http://www.ableartcom.jp/top.php

04 大盛況☆今年の夏ギフト!

natsugift.jpg全国の障害のある人がつくる"うまいもの"や"アートグッズ"をセレクトした「たんぽぽの家・夏のギフト」は、目標件数を大きく上回る237件の注文を頂き大盛況に終わりました。
北は北海道、南は広島まで全国9か所の施設でつくられる18品のラインナップでしたが、ダントツの1番人気は、京都府にある「つむぎ」の「野菜・果物100%ジュース」。丹後産の素材を使った栄養いっぱいの自然の甘みがお子様からご年配の方まで幅広い層に好まれました。
ご購入頂いた皆さま、興味を持ってくださった皆さま、宣伝にご協力して頂いた皆さま、ありがとうございました。次回はさらなる商品の充実をめざし、ものがたりを届けたくなるような冬のギフトをご用意します。冬のギフトは10/15受付開始予定です。お歳暮もどうぞよろしくお願いします。ご期待ください!(渡邉)

05「社会生活力を高めるプログラム くらし塾」開催しました!

kurashijuku1.jpg奈良西養護学校や奈良養護学校に通う障害のある若い人たちを対象に、8月4日(木)、25日(木)に開催しました。ファシリテーターは上田玲子さんにお願いし、2日間ともこぢんまりと和やかにすすめることができました。1日目は「先輩の話を聞いてみよう」と題して、一人暮らしをしながら就労や日中活動に参加している二人の先輩たちにお話を聞きました。ハローワーク奈良で就労されている三好善男さんの、「笑顔であいさつをしましょう。すなおに人の話を聞きましょう。」といったアドバイスが印象的でした。
2日目は調理実習と栄養士の柴田樹理さんによる栄養講座を行いました。みんなで決めたメニュー「にら肉いため、ポテトサラダ、ごはん」を作り、栄養講座ではそれらのおかずが栄養的にバランスが取れているかを塩山式手ばかりで検証しました。 参加者より「野菜の食べ方が勉強になりました」「ていねいに教えてもらって分かりやすかったです」などという感想をいただき、ここで得たものが参加者のみなさんの生活に少しでも役に立つといいな、と感じる2日間でした。(内山)

06「アートピクニック-美術をたのしむ」展始まりました!

関西在住の障害のある14名の作家の展覧会、芦屋市立美術博物館「アートピクニック-美術をたのしむ」展が始まりました。HANAからは、伊藤樹里さん、澤井玲衣子さん、山村晃弘さんの3名が出展しています。8月6日のオープニングには約100名の人が集まりました。ダンスパフォーマンス「うまれる」どきまぎする展開もありつつ、しかし激しく踊る佐久間新さんの横で、片手をゆったりとあげ、最後は満足そうに声をあげて笑う、たんぽぽの家メンバーの奥谷晴美さんの大胆なダンスに魅了されました。このパフォーマンスのように、緊張感あり、ぷぷぷと笑えるものあり、いろんな作品が見られる作品展です。(阿部)
開催期間:2011年8月6日~10月2日
artpicnic1.jpgartpicnic3.jpg

07寄り添う般若心経~「空/くう」を感じる展覧会~

hannya.jpg般若心経は、仏教の基本的で膨大な経典「大般若経」の思想を、 "空"の1文字に集約して展開した短い経典です。般若心経の"こだわりを捨てなさい"と問いかける「空の思想」を難解な宗教的な解釈ではなく、文筆家・松兼功の日常的な目線やエピソードを交えた詩と文、そして写真家・小野正一が般若心経との関わりの深い霊場「四国八十八カ所」1400キロを徒歩で巡って出会った、仏様、光、風、花などの写真とともに紹介します。般若心経に寄り添うだけで、生きることが随分と「楽」に思えるヒント、日常の不安をヒラリと受け流せるヒントが散りばめられています。(竹谷)

期間:2011年9月15日(木)~10月8日(土)11:00~17:00 ※日・月・祝日休館
場所:アートセンターHANAギャラリー(奈良市六条西)

*関連企画:写真家・小野庄一さんによるトークサロン
日時/9月15日(木)13:30~ 参加費/500円(事前申込要・定員30名)
*本展は、iPadのライフスタイル・有料部門で売上第1位を獲得したアプリ「寄り添う般若心経」を展示用に再編集いたしました。会場内でも、iPadで体験していただけます。

08今月のおすすめ商品!

osusume.jpgたんぽぽの家のアーティストである、小松和子さんの作品がちりめん風の小風呂敷になって新登場です。2種類の新柄となっています。青い一枚「君に見せたい青空」。上空にもくもくとたちあがる雲。遠くの低い空には、軽い雲がただよう。空の高いほうをふいていく風。ひろがりのある空間が瞬きごとに変化していくようでおおらかな気持ちにさせてくれます。風呂敷をつかって「包む」ときそれぞれの空の表情をたのしみながら包むことができます。もうひとつはピンクとグリーンの一枚。「いのちの水」です。しずかに水に浮かぶ睡蓮と泳ぐめだか達です。風呂敷の素材が光ってみえるのが、水と遊ぶめだか達が光っているようにも感じます。熱い思いで絵を描いている小松和子さんは、自作の詩と絵画を組み合わせた作品づくりをとおして感謝のメッセージを表現されています。たんぽぽの家のショップで販売しています。ご発送、ギフト包装も承りますのでお気軽にお申し付けください。(是永)

たんぽぽ人物図鑑

たんぽぽの家では6月から毎週金曜日の午前中、女性限定で「ネイルケアプログラム」を行っています。最近指先がキラっと輝いている女性メンバーが増えたと思いませんか。講師の方よりコメントをいただいていますので、ご紹介させていただきます!
jinbutsu.jpg松本実起です。(写真前列左)ネイルアートを通して、綺麗になって喜んでもらえると、とっても嬉しいです。メンバーさんの斬新な発想から、色んなアレンジを教えてもらうことも多いので、勉強になります。手を握ってお話しをしながらできるので、メンバーさんに対してとても親近感を感じています!これからもよろしくお願いします。
福井知恵です。(写真前列右)ネイルアートを始めて3年。まだまだ勉強中ですが、メンバーさんと出会えたことを大切に思い、一緒に指先のキレイを楽しみたいと思います。よろしくお願いします!

ホームだより~朗読ボランティア’もっちいず’さんが来られました~

home1.jpg7月に行われた「もっちいず」による朗読会、詩・童話・朗読劇と色とりどりでとても良い朗読会でした。メンバーリクエストの柴田トヨさんの詩は介護をしている時期を思い出し切ないような、懐かしいような気持ちになりました。 そしてコットンの語り部のお二人が「私たちも語りを」という嬉しいサプライズもありました。もっちいずの皆さまも「語りが聞けて勉強になりました。また機会があれば」とおっしゃってくださいました。メンバーたちからも「良かった、また来て欲しい」との感想が聞かれました。
(北垣内)

‘もっちいず’をお迎えして、メンバーからコメントが寄せられました
<山口広子さん>home2.jpg
私は本を読む力がありません。本を読んでもらいたいけれど、ケアスタッフの北垣内美津代さんが2月に’もっちいず’の講演に行ってチラシを持ってきてくれたので、それを見ると「どこでもボランティアで本を読みます」と書いてありました。私も読んでもらいたいと思って、一人で読むよりも皆で読んでもらうともっといいのではないかと企画しました。 ‘もっちいず’の人たちとは、どんな人たちかなと思って緊張しました。私の言葉も分かってくれたし、前からの友達みたいで良かったです。これからもこのような企画を年に2回できたらと思います。また開催の時には皆さん来て下さいね。
<上埜英世さん>
メンバーは5人ほどでこぢんまりとした会になりましたが、朗読の内容は感動するものもあり、とてもバラエティーに富んだ朗読でした。朗読が終わった後、思わず私も語りたくなって、小林さんに言うと、「是非語ってみては」と言われ語りをすることになりました。その朗読会に参加したケアスタッフにも、私がどのように語りをしているかを知ってもらう良い機会でもあり、’もっちいず’の皆さまにもプレゼントとして語りたかったのでやらせていただきました。 私が語った後、一緒に語りをやっている伊藤樹里さんも語ってくれました。語った後’もっちいず’の方たちが二人にむかって「あなたたちが後に語ってくれて助かりました。もし先に語って下さってたら私たちは皆さんの前で朗読を出来なかったでしょう」と言われました。私たちも良い経験をさせていただきました。これを機に近い将来’もっちいず’の方たちとコラボレーションできたらなと思いました。これを企画して頂いた小林説美さん、山口広子さん本当にお疲れ様でした。それに’もっちいず’の方々を紹介していただいたケアスタッフの北垣内美津代さんどうもありがとうございました。