01 播磨靖夫が芸術選奨 芸術振興部門を受賞しました!
毎年文化庁が選出する「芸術選奨 文部科学大臣賞」(芸術振興部門)に、財団法人たんぽぽの家/社会福祉法人わたぼうしの会の理事長、播磨靖夫が選ばれました。受賞理由は「アジア太平洋わたぼうし音楽祭in韓国水原の開催および一連のエイブル・アート・ムーブメントの普及活動」です。
贈呈式は東京虎ノ門、文化庁の講堂にておごそかに執り行われました。参加者約200人、報道陣多数。受賞したみなさんはその道を極めた人たちばかりで、あらためて大変名誉な賞であることを感じました。
以下、播磨の受賞後スピーチの要約です。
「『菊作り 菊見る時は 陰の人』という吉川英治の言葉のように、私は長年活動の表に出ないで仕事をしてきました。したがってこういう場で賞をいただけるのは大変名誉なことです。近年、やっと障害のある人の文化が認められてきました。私はマイノリティは数の問題ではなく、マイノリティのある社会、マイノリティのある社会の文化の問題だと思っています。すべての障害のある人、関わったスタッフ、関係者に感謝したいと思っています」。(岡部)
芸術選奨とは?
演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、古典芸術、放送、大衆芸能、評論の10部門に分かれ、それらの分野において顕著な活躍を見せた人物を文部科学大臣賞、また同じくそれらの分野において新興勢力として活躍が認められた人物には文部科学大臣新人賞がそれぞれ贈呈される。
02 たんぽぽ人物図鑑?新人編
今年たんぽぽに来てくれたフレッシュな2人をご紹介! みなさん、よろしくおねがいします。
新メンバー・河口彰吾(かわぐち しょうご)さん〈聞き取り:浅井〉
- Q1.たんぽぽで何をしたい?
- 「オニ作り!」(色々候補を上げてみてフレーズにピンときたらしい。)「色ぬったりするのが好きやね?ん」
- Q2.家で何をするのが好き?
- 「野球見たり…寝てたり…ゲームも好き!(野球の)」「毎週日曜日ソフトボールチーム“ぐれいとぶっだ”に行ってる」
- Q3.HANAで仲が良い人は?
- 「萩原さん!松本さとる君!他はわからん!」
ちなみにたんぽぽのスタッフで好きな人は、私浅井、戸上さん、的川君の順番らしいです。嬉しいね~ - Q4.たんぽぽ通信の読者に向けて一言!
- 「なんかな~…HANA行ったらまたこれ~、頑張るぞーー!!」
左が河口さん、右が吉永さん
…といった感じで全く緊張せず、むしろものすごく近い距離でインタビューを受けてくれました。恥ずかしがりで、最初はあまり喋ってくれませんが、慣れると顔を擦り付けてくれることも(笑)やる気いっぱいの河口くん!みなさん仲良くしてくださいね?!!
新スタッフ・吉永朋希(よしなが ともき)さん
こんにちは! 4月からアートセンターHANAで働いている吉永朋希です。学生の頃からたんぽぽの家にお世話になっていて、これからメンバーやスタッフの方と一緒に働くことが出来ることを嬉しく思っています。精一杯がんばりますので、よろしくおねがいします!
03 HANAアートフェアvol.2?Spring Up? ご来場ありがとうございました
彩りをはこぶ色鉛筆の色、筆をはしらせ跳ねる線。新しい出会いをさがし、作品たちはしなやかに咲こうとしています。HANAアートフェアvol.2では、山野くん、山村くん、西ノ園さんの作品の展示販売を行いました。今回西ノ園さんの作品は、HANAギャラリーに初デビュー。心を込めて描いた作品たちが展示されている姿をみて、思わずにっこり。
オープニングレセプションでは、3人が、自分のことばで、作品の説明をしている姿が印象的でした。その思いも伝わり、訪れるお客さまにも絵の楽しさや力強さを感じていただくことができました。「がんばったね!」「いい絵だね!」とお褒めのお言葉をたくさんもらって、何よりも自分たちの作品を多くの方に観ていただけたということが、また自信に繋がったのではないかと思います。足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。またのアートフェアをお楽しみに!!(松田)
04 わたぼうしへの道vol.3
作詩の部入選作品が決定しました
去る3月13日・14日の2日間にわたり35回記念わたぼうし音楽祭「作詩の部」の選考会を、約50人の市民選考委員の参加により行いました。難航した選考の結果、35回記念わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選詩が決定しました!
現在、実行委員会では、入選詩にメロディをつける「作曲の部」、詩とメロディをセットで応募する「作詩・作曲の部」の作品を募集しています。あなたのメロディで、35回記念わたぼうし音楽祭を演出してみませんか! あなたからのご応募、お待ちしています!(松本)
05 わたぼうし橿原コンサート 手づくりの舞台で気合いの競演!
4月4日(日)かしはら万葉ホールにて、「第28回わたぼうし橿原コンサート」が開催されました。コンサート当日は、桜も満開、お花見日和のいい天気。さわやかな春の日の会場には、朝早くから出演者や舞台スタッフ、当日ボランティアや実行委員会のメンバーおよそ80人が元気に集まりました。
第1部の舞台では、地元・入選作品2作品を紹介、作詩者の思いがメロディにのって会場に響きました。ゲストパフォーマンスには橿原在住の市川純也くんの素敵なピアノが披露されました。この市川くんは視覚障害のある中学生の男の子で、08年にはヘレンケラー記念音楽コンクールの中学の部で1位に入賞した実力者。そして普通の会社員、というお父さんのサックスと純也くんのピアノのコラボには会場が酔いしれました。
第2部は、歌と映像で昨年のわたぼうし音楽祭の歌を紹介。09年9月に韓国・スウォンで開催された「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭2009」の日本代表に選ばれた「解放」が紹介されました。「解放」に作詩者・貞弘治美さん(山口県周南市)からのビデオメッセージが寄せられ、作曲者の上田敬二郎さん(大阪市)が歌いあげ、舞台はスウォン大会の再現となりました。そのほかにも、このコンサートのために、「道」の作詩者:川島寛子さん(奈良県橿原市)、作曲者:能智星悟さん(愛媛県東温市)、「私の人生だから」の作曲者:三木祐子さん(大阪府茨木市)がかけつけてくださり、音楽祭さながらの気合のはいった舞台になりました。そして、最後はエンディング「わたぼうし」の大合唱、客席と舞台がひとつになり、来年の再会を約束しました。
地元の人たちが中心になりつくる「わたぼうし橿原コンサート」。地元だからこそできる手作りのコンサートですので、興味のある方は一度実行委員会に参加してみませんか。お問い合わせは、たんぽぽの家・森本まで。(竹谷)
06 手織り展、終了しました!
3月はじめより約一ヶ月間、奈良町のCHIRORIで開催していた手織り展『はるさんぽ 不思議な手織りと草木染め』が、桜咲く春のしらせと共に無事終了しました。たんぽぽの家を知っておられる方、通りすがりにご来場いただき、初めてたんぽぽの事を知って頂いた方、色々な方にメンバーの作品を見て触れていってもらえた事は大きな収穫でした。
会期中、暖かな晴れの日は、まさに“はるさんぽ”日和となり、会場に展示されたメンバーの織りや草木染めの作品も、色とりどりにお話をしているようにお客様を迎えていました。そして、作品を見て意見や感想をもらったり、作品を購入して頂けたことは、メンバーにとって励みとなり、新たにつくり始めている作品へのパワーとなったようです。今回手織り展にお越しくださった方々、そして影ながら日々の制作のサポートをしてくださっているボランティアの方々など、多くの方に心より感謝申し上げます。そして、これからも日々制作を続けていく私たちをどうぞ暖かく見守って頂ければと思います。(手織り部屋一同)
07 冬の奈良を、春の奈良で。「なら再発見!みんなのまちの世間遺産展」
春。県立図書情報館のロビーから、佐保川沿いの桜並木が見えます。春休み中の子どもたちが遊ぶ姿も見えます。ロビーの天井からは、大きな布が4枚。花や木、ビル、公園など、たくさんの写真がプリントされています。中には、古タイヤやメガネの写真も?? 子どもたちの手書きの文字がプリントされた布には、色とりどりのメッセージが。「川の水がとてもきれいだったから、とりました」「ロケットが青空にうかんでた」。
この冬、奈良県下4ヵ所でたくさんの子どもたちと「世間遺産」を探すワークショップを実施しました。子どもたちが身の回りで見つけた大切にしたいもの、ちょっといいカンジのもの、100年後の友だちに伝えたいもの。県立図書情報館では、そんな世間遺産を58点紹介しました。3月24日から1週間の短い展示でしたが、薄紅色の景色といっしょに楽しんでいただけたと思います。
残念ながら見逃してしまった人は、世間遺産のウェブサイト(www.seken-isan.net)の、「世間遺産をみてみよう」というメニューにある「奈良県」のコーナーでご覧ください。(北田)
08 春ぽかくらぶで桜を満喫♪
3月から4月にかけて支援センターの長期休暇支援プログラム「春ぽかくらぶ」を行いました。今年もみんなでお料理したり、プールに行ったり、音楽遊びをしたり…。楽しいこと盛りだくさんの春休みになりました。
そして、春といえば…“桜”!!4月2日(金)のプログラムでは、みんなで桜を見に行ってきました! この日はあいにくの雨模様で、午前中は橿原にある子ども科学館というところに遊びに行きました。磁石の力で、金属をつんでみたり、科学の不思議さを体験してきたのでした。お昼からはなんと天気が回復してきたので、矢田山の民俗公園へお散歩に行きました。車の中では写真のような感じでだらけちゃってますが…到着すると、とってもきれいな桜が!!桜並木の下を歩いて、春を感じることができました。
この春も元気いっぱい!たくさんの思い出をつくることができました。(戸上)
09 ABLE ART PROJECT「おしゃべり☆チャンネル」
大阪・南船場にある浜崎健立現代美術館で、企画展・ABLE ART PROJECT「おしゃべり☆チャンネル」を開催しています。昨年冬の「プライベート美術館@大阪・南船場」の会場となったギャラリーで、HANAから4人のメンバーの作品とアートグッズがにぎやかに展示販売されています。
力強い線と豊かな色彩で自然や生命のあるモチーフを描く山野将志さん、さまざまな生活のなかの場面から空想のキャラクターをうみだす木村昭江さん、身近なモチーフが「おもしろいもの」としてリズムをとるように画面にあらわれる山村晃弘さん、色とりどりの作品がまるで話しかけてくるような西ノ園有紀さんの原画が真っ赤な壁一面にならんでいます。
また、木村さんのオリジナルイラストの新作Tシャツが登場!ポストカードなどもバリエーション豊かに楽しんでいただけますよ!大阪ミナミにお越しの際はぜひ足を運んでみてください!(藤井)
詳しくはこちらのページ http://tanpoponoye.org/info/2010/04/post-8.html
10 たんぽぽの家ウェブサイトリニュアル!
2010年4月1日、たんぽぽの家ウェブサイトがリニュアルしました(http://tanpoponoye.org/)。今回は、新たにたんぽぽの家のロゴマークをつくり、全体のデザインを一新するとともに、さまざまな全体の取り組みがわかるように、トップページをまったく新しいものにしました。いまや、たんぽぽの家の総合的な価値を理解することは、スタッフ一人ひとりにとっても難しいことです。ぜひ、みなさんも、リニュアルしたウェブサイトにアクセスして、多様性があるからこその魅力をあらためて体感してください。(成田)
11 たんぽぽ春咲きバザール開催します!
バザー当日は、おいしい屋台はもちろん、今年もたんぽぽバザール名物である、数多くの激安商品・掘り出し物を取りそろえてお待ちしております♪ みなさんお誘い合わせの上ぜひお越しください!(三輪竜郎)
〈商品寄贈のお願い〉
ご家庭で眠っている商品がありましたら、ぜひご寄贈ください。たんぽぽの家までご連絡いただけると、たんぽぽの家から車で1時間圏内に限り、日にちを調整させてもらい、ご自宅まで取りにうかがいます。また商品を直接持ち込んでいただける方も大歓迎です!!持ち込んでいただいた方には、粗品をプレゼントいたします。宅配便でのご送付も承っております。(送料はご負担ください)
詳しくはこちらのページ http://tanpoponoye.org/info/2010/05/post-2.html
12 今月のホームだより『食堂に、ぽっかぽか春の陽気』
コットンハウス内の食堂の壁には、アートセンターHANAのメンバーの作品などを定期的に展示しています。ちょっと昔の作品や、趣味のものなど、「おっ、なにこれ?」と感じる作品を選んでいます。そこでは、新しいスタッフがメンバーの活動を改めて知ることができ、大きな発見と出会いの場になります。実際に今回も、「これは誰の作品?」など、たくさんの反響がありました。今回は、メンバーの大西さんの写真の作品を展示しました。初めて作品を見たときは、気持ちがとても明るくなり嬉しくなりました。可愛い置物が並んでいたり、亀が飛んでいたり!? みなさんにも、そんな気分を是非、味わってもらいたいです♪(市川)
メンバーの大西さんに感想を聞きました
食堂に自分の写真が展示してあって、何だか照れくさいような気がします。よく、この写真どうやって撮ったの?と聞かれますが、作品のテーマが「なんじゃこれ」なので、自分で想像してくださいと言っています。今回はありがとうございます。(大西)
13 今月のおすすめ
はらぺこではない、あおむし
はたのさと(大阪府寝屋川市)の、「けむけむあおむしストラップ」800円
※コミュニティショップCHIRORI、ネットショップCHIRORI路(chirori-shop.com)にて購入できます。
本物のあおむしは、道で出くわすとぎょっとしますが、このあおむしなら、めいっぱいなでられますよ◎ よく似ているようで、まつげがついているものもあったり、グリーンのトーンも微妙にちがうので、迷い迷って。
ところで、あおむしといえば、エリック・カールの絵本「はらぺこあおむし」を思い出す人も多いのではないでしょうか?ということで、ちょっと横道それて、おすすめの絵本を5冊ご紹介♪
- 長新太「へんなおにぎり」…ちょっとぎょっとする?結末。
- かこさとし「とこちゃんはどこ」…ウォーリよりも、とこちゃんをさがそう。
- エドワードー・ゴーリー「華々しき鼻血」…タイトルに、鼻血って。
- ジョン・バーニンガム「はるなつあきふゆ」…見応えのある絵、色合いがきもちよい。
- シェル・シルヴァスタイン「ぼくを探しに」…よいはなし。静かな部屋でひとりで読んで。
“あおむしぶらさげて、絵本片手に原っぱで寝っ転がる”な?んて、いかがでしょう。贅沢。(島)
今回ご紹介した「はたのさと」は、HANAまつりにも出店します♪ 去年に引き続き2回目です。ヤモリやあおむしや、春のあたたかさにむくむくと動き出した生き物たちがお目見え。水玉の器など、陶器も登場します。
14 ご寄付をいただいた皆様
奈良日化サービス(株)様 島田裕司様 橋本左知代様 越智直正様 高橋知恵様
ご協力いただき、ありがとうございました。