3/20ワークショップ報告

映像でつむぐ物語~報告上映会/ワークショップ~

3月20日(水・祝)、せんだいメディアテーク(仙台市)にて、東北ドキュメントプロジェクトの報告上映会とワークショップを行いました。

2011.3.11 当時のこと、支援のこと、セルフケアのこと

joeikai.jpg時間の都合もあり、収録した11団体うち4団体のインタビューのダイジェスト版を上映しました。ダイジェスト版は、NPO法人ささえ愛山元(山元町)のみなさんが津波に襲われた時のお話から始まり、在宅での緩和ケアを支援する、穂波の郷クリニック(大崎市)の三浦さん、大石さんらによる気仙沼での支援活動のエピソード、NPO法人ぱるけの谷津さんの「受援力」のお話、東北福祉大学の近田先生のセルフケアのお話で構成されています(現在1話ずつ分けて配信中です→映像はこちら)。
それぞれ2年前のことを思い出しながら、どのような支え合いやケアの活動があったのか、私たちにできる支え合いやケアについて学びました。

ゲストトーク 高野裕之さん

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高野さんの本業は建設業。被災地のがれきの撤去や建物の解体作業などを記録し、その映像はせんだいメディアテーク 3がつ11にちをわすれないためにセンター(http://recorder311.smt.jp/)に保存されています。 最初は離れて暮らすご家族にご自身のお仕事の様子を伝えたくて撮り始めたのだそうですが、やがて「記録を残さねば」という意識に変わっていきました。
拝見した高野さんの映像はとてもシンプル。津波で全部さらわれてしまっただだっ広い風景や崩れかかった建物の映像に、風や機械の音、現場にいる人たちの声が入っています。「記録」なのですが、そのなかにストーリーが自然に備わっているように思いました。 聞き手の北野央さん(せんだいメディアテークスタッフ)は、身近な人だからこそ撮れる映像、残せる情報があり、とにかく記録して共有していくことが大切、と話していらっしゃいました。 参加者からは積極的に質問や意見が出て、市民一人ひとりが記録を残していくことの意義や、記録映像の役割、効果などについて共有することができたと思います。

ワークショップ

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les contesの加藤文崇さんにレクチャーいただき、ペアになってインタビュー映像を撮ってみました。 お題は前半のプログラムに関しての感想や考えたことについてだったのですが、みなさんそれぞれに聞きたいことを質問して楽しんでいらっしゃいました。最後に全員で各インタビュー映像を視聴したのですが、一つひとつが本当におもしろい。カメラさえあれば簡単に記録でき、YouTubeにアップロードして共有する…映像の魅力と可能性を体感したワークショップでした。

 

 

[まとめ]
最後に参加者一人ひとりが感想を述べました。ワークショップを通してわかったのは、インタビューなど記録をとる以前の被写体との関係性が問われるということ。outputの大切さ、その効果について学んだことなどのお話が出ていました。みなさんに有意義な時間を過ごしていただけたようで、担当者の私はとても嬉しく思いました。それぞれの置かれた立場でみなさんが「語り部」となってくださることを願いいつつ、終了しました。
(佐賀優里香)