ケアする人のケアセミナーin徳島

ケアする人のケアセミナーin徳島 心をつなぎ地域をつなぐ

 

現代は人が人を求める時代だといわれています。高齢社会を迎え、医療と福祉の制度やサービスは徐々に整えられてきました。しかし、それだけでは人が生きることを支えきれません。とりわけ、生きることに直に関わるケアを必要とする人や、ケアをになう人が、社会的に孤立化し無力感におちいっていることが問題となっています。本当に安心して暮らしていくためには、地域で暮らす人々が、おたがいに助けあう関係や支えあう仕組みをつくることが必要です。

ケアとは本来、おたがいの存在を大切にした関わりあいを、幅広く意味する文化的な営みです。ケアするしんどさ、わずらわしさ、心の乱れなどもありますが、その一方で人間的に成長させてくれる、心を豊かにしてくれるものでもあります。そのようなケアの精神が人と人をつなぎ、いのちの尊厳を尊ぶ社会づくりにつながってゆくのではないでしょうか。

このセミナーでは、さまざまな実践を学びあい、ケアに関わる家族や社会のあり方、地域での支えあいについて考えます。

 

日時
2011年11月19日(土)10:20?15:30
会場
徳島市生涯福祉センター「ふれあい健康館」(徳島市沖浜東2-16)[地図を開く]
 
参加無料、要申し込み
主催
財団法人 住友生命社会福祉事業団、財団法人たんぽぽの家
実施主体
ケアする人のケアセミナー徳島実行委員会
協力
医療法人倚山会
後援
徳島県、徳島市、徳島県社会福祉協議会、社団法人徳島新聞社、JRT四国放送株式会社、ケーブルテレビ徳島株式会社

プログラム

10:20
開会あいさつ
10:30-10:40
オープニングアトラクション

徳島文理大学音楽療法コースの学生による、ウェルカムソングです。

【出演】
徳島文理大学音楽療法コースのみなさん
10:40-11:30
基調講演「いのちの在り方を考える」

いのちは本来、相互提供的なものです。生かし生かされる関係の中に、いのちは輝くのです。自然農の実践を通して人と人、人と自然、人と社会のいのちのつながりをみつめ、自他の存在をいつくしむいのちのあり方を考えます。

【講師】
中井弘和(社会福祉法人「静岡いのちの電話」理事長、清沢塾主宰)
静岡大学名誉教授。NPO法人「自然農法文化事業団」技術顧問。「清沢塾」主宰。自然農法を通して農業の可能性を追求するとともに、稲や人のいのちのありようを探る。
11:50-12:20
講演「ケアリング・ソサエティ」

ケアされる人がケアし、ケアする人がケアされる。強いものが一方的に助けるのではなく、相互的な関係性の中でケアは成り立っています。支えあいの地域づくりをめざし、ケアの文化を創造する視点を提案します。

【講師】
播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長)
障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開し、アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント」を提唱。「アートとケア」「ケアする人のケア」の研究を通して、ケアの文化の創造に取り組む。平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。
12:20-13:30
休憩
「食べて、語って、癒されて」
徳島の自然米と海の幸を使ったお寿司をご用意します。バイオリンの演奏とともに、楽しいひと時をお過ごし下さい。
※参加費はお一人様800円です。ご希望の方はお申し込みの際に、ご予約ください。
13:30-15:30
分科会
 
選択1 体験プログラム
「からだで感じるコミュニケーション―ダンスワークショップ」

コミュニケーションは、言葉だけではありません。多くは身振り、ふるまい、しぐさを通して心を通わせているのです。言葉にならない感覚をダンスを通して体感する、そして伝え合うワークショップです。

【講師】
佐久間 新
ジャワ舞踊家。伝統舞踊におけるからだのありようを探求する中から、ダンスの可能性を問い直している。2004年より、障害のある人とのワークショップ、また特別養護老人ホームなどでもダンスワークショップを展開。
 
選択2 トークセッション
「男性介護」

妻の介護をする夫、母親の介護をする息子……。仕事や社会との関係のなかで、孤立しがちな男性介護の問題を取り上げます。男性介護の社会化のために何が必要なのか。これからますます増加する男性介護について語り合います。

【話し手】
津止 正敏(立命館大学産業社会学部教授、男性介護ネット事務局長)
大下 直樹(認知症の人と家族の会徳島県支部代表世話人)
他1名
 
選択3 トークセッション
「食卓共同体―食から生まれるコミュニティ」

近年、一家団らんの習慣が少なくなり、家族が個別に食事をする「個食」の人口が増え、食を通じて人と人がつながることの大切さが見直されています。個食の実情も交え、食を通して地域のつながりを支える実践について語りあいます。

【話し手】
田野 道子(NPO法人あるでないで徳島理事)
山口 浩志(NPO法人どりーまぁサービス理事長)
家令 牧(たんぽぽ楽食サービスディレクター)
【コーディネーター】
古川 明美
(徳島文理大学保健福祉学部人間福祉学科准教授)
 
選択4 トークセッション
「震災といのちの世話」

東日本大震災で被災し、現場からツイッターで詩篇「詩の礫」を発表し続け注目を浴びた、和合亮一氏の詩集「詩ノ黙礼」の朗読と共に、ボランティアとして被災地に向かった人々と、厳しい状況のもとでの、いのちの世話(ケア)について考えます。

【話し手】
佐和 良佳(社会福祉法人美馬市社会福祉協議会事務局長)
前野 洋子(社会福祉法人海陽町社会福祉協議会地域福祉課長)
岩城 貞時(社会福祉法人三好市社会福祉協議会総務課長)
森本 しげみ(精神保健福祉士)
15:30-16:30
交流会(希望者のみ・参加費500円)
お茶、ジュース、軽食をご用意しています。セミナーの感想や情報交換など自由に語らう場ですので、お気軽にご参加ください。

※諸事情によりプログラムの一部を変更する場合がありますのであらかじめご了承ください。

申込方法

次の申込事項を添えてお申し込みください。(申込先着順)

  1. お名前(ふりがな)
  2. ご所属 ※勤務先、ボランティア活動先など。特になければ不要です。
  3. ご住所(□ご自宅/□勤務先等)※10月下旬?11月上旬に受講票をお送りします。
  4. 電話・FAX・Eメール
  5. 分科会の選択希望 ※分科会1?4から、第2希望まで
  6. 「食べて、語って、癒されて」参加/不参加 ※ご参加の場合は当日精算800円
  7. 交流会 参加/不参加  ※ご参加の場合は当日精算500円

※お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。

申込先

美馬市社会福祉協議会

(担当:佐和・井口)

〒779-3610徳島県美馬市脇町大字脇町1303-3
TEL: 0883-55-0211/FAX: 0883-53-6490
Email: mimashi-msk★tokushim?a-shakyo.jp(★を@に変換して送信してください)

※Eメールでお申し込みの際は、件名に必ず「ケアする人のケアセミナー申込」と明記してください。

pdf ICONセミナーのチラシをダウンロード

※なお、セミナーにあわせて、徳島県内の医療・福祉情報を盛り込んだ『ケアする人のためのハンドブック』を発行・配布する予定です。