日時:2014年10月10日(金)・11日(土) 場所:クロスパルにいがた4階 映像ホール、講座室ほか 対象:関心のある人(社会福祉施設職員、学生、教員、自治体職員など) 定員:100人 *要事前申し込み、応募多数の場合抽選/ 2日間を通し参加ができる方。 参加費:無料 *手話通訳あります。 主催:新潟市 企画:一般財団法人たんぽぽの家 |
障がいのある人の地域への参加、所得の向上にむけて、アートやデザインの活動が着目されています。アートを通して豊かなコミュニケーションがうまれたり、デザインを加えることで、福祉の分野をこえて新しい仕事づくりが生まれているからです。
本セミナーでは、障がいのある人たちの生き方の幅を広げる、先進的なアート活動に取り組む講師を全国より招き、活動の背景にある考え方や具体的な取り組み・方法を学びます。また、新潟で新しく広がりつつあるアート活動の実践を共有し、障がいのある人とともに新しい福祉のあり方や価値観を地域社会に提案していくことをめざします。みなさまの積極的なご参加をお待ちしています。
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■1日目/10日(金)
13:00 ~ 13:30 受 付
13:30 ~ 13:50 主催者あいさつ、オリエンテーション
13:45?14:45〈60 分〉 講演「障がい・アート・その未来」
障がいのある人たちのアートは、今社会においてどのような意味をもっ ているのでしょうか。福祉の領域をこえて、さまざまな分野との協働か ら、障がいのある人のアートが未来をどのようにデザインできるかを考えます。
◎播磨靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長/奈良) 障がいのある人たちの生きる場を市民運動として展開/また、アートと社会の新しい 関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱。 平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。
14:45?15:00〈15 分〉 休憩
15:00?16:30〈90 分〉 ディスカッション 「新潟における障がい者アートのこれからを考える」 今、新潟において障がいのある人のアート活動はどのように広がりつつ あるのでしょうか。3人の実践者からの報告をもとに、これからの発展を考えます。
広島陽子(障害者総合支援センター センター長/新潟) | 地域活動支援センターかりんにて創作活動の環境づくりを行う。 近年、かりんに通う小田潤さんの生み出す作品に着目し、積極的に関わりをもち更 なる創作時間の充実を図っている。 |
角地智史(アートキャンプNiigata 実行委員/新潟) | 新潟で暮らす障がいのある人たちの創作活動をサポートする「アートキャンプ Niigata」の実行委員として活動中。現在、市内の福祉施設へ訪問し、作者と周りの人 の関わりを模索している。 |
小林あかね(福祉アートコーディネーター/新潟) | 2010年より『koro/art & design in welfare』を立ち上げ、商品企画の提案や福祉施設での ものづくりのサポートを行う。また、学童や福祉事業所、幼稚園などにアートプログ ラムを提供。2014年、『企画製作室Bridge』を立ち上げる。 |
コーディネート:柴崎由美子 | NPO法人エイブル・アート・ジャパン 代表理事/エイブルアート・カンパニー事務局/東京 |
16:45?18:00 交流会 講師、参加者のみなさんとの情報交換と交流の機会に ぜひご参加ください! 参加費(500円)は当日申し受けます。
■2日目/11日(土)
9:30 ~ 10:00 受 付
10:00 ~ 10:20 前日の講演、ディスカッションを振り返り、2日目のプログラムを紹介します。
10:20?11:40〈80 分〉 各論 1「障がいのある子どもたちの感性を育む」
今成長期にある障がいのある子どもたちの感性を育み、生きる力を育てる うえで、アートは何ができるでしょうか。一人ひとりの個性や成長に寄り 添うプログラムの理念や具体例を報告します。
佐藤いづみ(NPO法人ほうずきの会事務局・学齢部門キッズ兼任スタッフ/東京) | 「どのようなハンディキャップがあっても地域での豊かな暮らし」を理念とし、メンバー、 親、ボランティア、職員が重なり合って活動を行う「ほおずきの会」。子どもから成人 までの豊かな生活を支援するさまざまな事業を行う。 |
浦真由美(社会福祉法人わたぼうしの会たんぽぽ生活支援センタースタッフ/奈良) | 障がいのある子どもの放課後や余暇の支援において、音楽やダンス、創作活動、季節の行事など、特色あるプログラムを行う。言葉だけのコミュニケーションに頼らない支援を大切に日々活動している。 |
11:40 ~ 13:00〈80 分〉休 憩
13:00?14:20〈80 分〉 各論 2「表現がいきる環境をつくる」
障がいのある人の表現をいかすためには、どのような視点、環境が必要で しょうか。個人の作家として障がいのある人の表現を発表する公募展や、アートを仕事につなげる仕組みの事例から考えます。また、画廊の立場から障がいのある人の表現をどのようにとらえているかを報告します。
柴崎由美子(NPO法人エイブル・アート・ジャパン 代表理事/エイブルアート・カンパニー事務局/東京) | 宮城県仙台市生まれ。1997年より奈良・たんぽぽの家で障害のある人たちの表現活動にかかわる。2007年より「エイブルアート・カンパニー」事務局、2012年よりN PO法人エイブル・アート・ジャパン事務局。 |
上畠賢太郎(髙島屋MD本部美術部/京都・大阪) | 100年を越える歴史をもつ髙島屋美術部の仕入れ・企画担当。2011年にオープンの、現代美術を含む新しいアートの紹介と有望な新進作家の育成を掲げた「ギャラリーNEXT」で、これまでに3 回、障がいのある作家を扱う。 |
14:20?14:30〈10 分〉 休 憩
14:30?15:50〈80 分〉 各論 3「仕事をつくる」
アートやデザインの力をいかして、どのように障がいのある人の仕事をつくっていくことができるでしょうか。地域での連携や企業との協働から生まれる仕事づくりの背景や試行錯誤からみえた可能性を報告します。
富永美保(JDF被災地障がい者支援センターふくしま支援員/福島) | 東日本大震災後に住み慣れた地域を離れた「双葉」の人たちとともに、「ふたば製作所」を立ち上げ、バッグを制作販売する。また今年新しく、作業所の連携によるおかし「ぽるぼろん」を企業や地域との連携から開発するなど、仕事おこしに取り組む。 |
初瀬尾久美子(社会福祉法人いぶき福祉会第二いぶきスタッフ/岐阜) | ヒット商品「ねこの約束」のマドレーヌなどで障がいのある人の仕事を開拓してきた「いぶき」。長く取り組んできた染めの活動を新しくブランディングした「百々染momozome」をはじめ、商品開発・仕事づくりに取り組む。 |
15:50?16:00〈10 分〉 休 憩
16:00?16:30〈30 分〉 質疑応答・全体ディスカッション
◎ご案内◎ 会場内にて講師の皆さんの施設で取り組んでいるアート活動から生まれた作品、商品の展示を行います。ぜひご覧ください。