社会が大きく変わろうとしています。2011年3月11日に発生した東日本大震災。原子力発電所の事故。政治情勢の変化。このようななかで私たちは何を大切にし、これからの暮らしをつくっていくのか。その問いに応えるためには、自分が置かれている状況にいまいちど目を向け、丁寧に見つめること、あるいは批判的にそして創造的に考えることが必要でしょう。人々が生に向き合う現場で、どのようなことがおきているのか。そこで、アートはどのようなものとしてあるのかを考えます。
- 日時
- 2011年10月13日(木)、10月28日(金)、11月10日(木)、11月18日(金)、12月9日(金)、12月15日(木)[全6回]
19:00~21:00(受付 18:45~19:00) - 会場
- エイブルアート・スタジオ(アーツ千代田3331 B111/地下1階)[会場アクセスはこちら]
- 定員
- 1回40人(定員に達し次第、締切となります)
- 参加費
- 一般:6回連続 7,000円/1回 1,500円
ユース(25歳以下):6回連続 5,000円/1回 1,000円 - 主催
- 財団法人たんぽぽの家
- 協力
- アートミーツケア学会 NPO法人エイブル・アート・ジャパン
こちらからチラシがダウンロードできます 臨床するアート2011表.pdf 臨床するアート2011裏.pdf
プログラム
第1回 10月13日(木)
「鍋の中を見よ」――人やモノに向き合うありかた
何かをつくるさい、マニュアルやレシピを求める人は多い。しかし、素材の持ち味を引き出すことは、自分自身が鍋をかきまぜ、のぞき、最良の状態や瞬間を見極めることなくしてはなされないのではないか。丁寧に素材に向き合うことでうまれる料理から人やモノに向き合うありかたを探り、同様の考えから発する震災後の支援についても報告する。
枝元なほみ
料理研究家。生産者と消費者の間を結ぶ農業支援活動団体「社団法人チームむかご」代表理事。役者を経て料理の道へ進む。ホームレスの自立を支援する雑誌「ビッグイシュー日本版」にレシピを掲載しているほか、NPO法人ビッグイシュー基金の理事も務めている。
第2回 10月28日(金)
東北からはじめる―ARC>Tという取り組み
私たちの生活や認識を一変させた東日本大震災。その復興に向けた諸活動にアートを通じて寄与するため、また、それに必要なネットワークづくりのために設立されたArt Revival Connection TOHOKU (ARC>T)の活動から、「ここからはじめる」ことについて探る。
鈴木拓
演劇制作者。宮城県仙台市出身。演劇集団きらく企画を経て2006年より2010年まで仙台の街なかで演劇専用空間GalleryoneLIFEを運営。杜の都演劇祭プロジェクトの立ち上げに参加し、2010年よりプロデューサーに就任。震災を機に設立した、ArtRevival Connection TOHOKUの事務局長。
第3回 11月10日(木)
遊ぶことは生きること
「遊び」はこどもにとって生きることそのものである。「遊びを通じたこどもの心のケアを!」を旗印に実施してきた活動から、現代社会におけるこどもと「遊び」の関係や生きる力を引き出す場づくりについて考える。
天野秀昭
NPO法人プレーパークせたがや理事、大正大学特命教授、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会副代表。冒険遊び場(こどもが「やってみたい」と思うことを自分の手で実現できる環境を保障しようと作られた遊び場)の、プレーリーダーを日本で初めて職業とした。
第4回 11月18日(金)
時間と空間を届けるアートワークショップ
アートワークショップが多数行われるようになり、参加するだけでなく、企画開催したいと考える人が増えている。では、アートワークショップにおいて大切なこととは何だろうか。美術館、大学、養護学校、震災後のトルコなどで数多く講師を務めてきた経験から考える。
中津川浩章
美術家。国内外で個展やグループ展多数開催。アート、デザイン系の専門学校講師を務める(絵画、デッサン、美術史、立体造形)。美術館、大学、養護学校、東日本大震災の被災地などでも、レクチャー、ワークショップを行う。障害者施設・工房「集」(埼玉県川口市)アートディレクタ―。
第5回 12月9日(金)
それぞれができることを――力を生かすネットワーク
震災直後、被災地の様子にいてもたってもいられず、「何かできることを」と思った人は少なくないだろう。必要となった泥出しや瓦礫の撤去に、庭師の能力を生かせるという考えからはじまった「復興支援プロジェクト 庭JAPAN」。その活動から専門家の知識と経験、力を最大限生かす動きを探る。
長崎剛志
庭園美術家。東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。卒業後造園を学びN-tree (庭ノ心 ながさ木) を設立。 2007年から2011年までロンドンを拠点に活動。「根っこまで考えます」をコンセプトに現代美術と庭の作家として活動している。
第6回 12月15日(木)
トークカフェ――これからの暮らしをともに考える
これからの社会、未来をつくるのは私たち一人ひとりである。5回のセッションで、あるいは現在の生活のなかで、参加者は何を感じ、どのように考えているのか。これからの暮らし・私たちの社会のありかたについて、参加者皆で、じっくり話し、ともに考える時間を持ちたい。
コーディネータ(全6回)
坂倉杏介
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特別研究講師。三田の家LLP代表。芸術の共同制作過程の分析を通じて、コミュニティや個人の成長と「場」の関係について研究。また、キャンパス近郊で運営するコモンスペース「三田の家」「芝の家」での活動を通して、新たな大学地域連携のモデルを模索している。
※各回とも、講師より話題提供の後、コーディネータ・参加者とともにディスカッションを行います。
申込方法 *定員に余裕がある場合は、当日でも受付ます。下記、たんぽぽの家までお電話ください。
- 次の事項を添えて、事務局までTel、FAX、またはEmailにてお申込みください。
①参加者名、②所属機関または肩書き、③連絡先(電話番号または、Emailアドレス)、④ご参加をご希望の回。
*お申込みの際は、件名に必ず「臨床するアート2011参加申込」と明記してください - 参加費をお近くの金融機関からお振込みください。
*振込手数料はご負担願います。
ゆうちょ銀行からお振り込みの場合
01080-6-7812 ※通信欄に「臨床するアート2011参加費」とお書き添えください。
他の金融機関からお振り込みの場合
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812
名義
財団法人たんぽぽの家 - ご入金を確認しだい、お申し込み完了のご連絡を差し上げます。事務局からの受付連絡をもって、受付手続き終了となります。
*一度ご入金いただいた参加費は原則として返金いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
*やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
*お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。
*定員に余裕がある場合は、当日でも参加受付いたします!お越しになる前に、たんぽぽの家0742-43-7055(担当:森下)までお電話ください。
お申込み/お問合せ
財団法人たんぽぽの家
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501
Email: rinsyosuruart★popo.or.jp(★を@に変換して送信してください)