夏休みを迎え、日本からも多くの観光客が訪れている上海国際博覧会(上海万博)。この万博のテーマパビリオン「都市人館」の一角に、万博史上はじめて障害のある人をテーマにした「生命陽光館」がオープンしました。
上海市障害者連合会と財団法人たんぽぽの家は、生命陽光館のオープンを記念し、下記のようなイベントを開催します。これらのイベントは、障害のある人たちの芸術文化活動のネットワークを積極的に広め、その意義を深めていこうというもので、中国、日本をはじめアジア太平洋の各都市から、趣旨に賛同する人たちが参加します。
障害のある人たちが示す新しい文化は、少しずつではありますが着実に、周囲の人たちの心を動かし、行動をうながし、多様な価値観や多様な生き方を互いに尊重できる社会の素地をつくりつつあります。このような機運を、アジア太平洋地域の同志の人たちと共に高め、これからの展望を共有する機会にしたいと思います。たんぽぽの家/エイブル・アート・ムーブメントをご支援くださっている皆様にも、その成果を還元してゆきたいと思います。
よりよい社会の実現をめざすエイブル・アート・ムーブメントを、今後ともよろしくお願いします。
共同の万博
- 日程
- 6月29日(火)
- 会場
- 上海戯劇院
- 内容
- 上海市障害者連合会、弦月の美(台北)、福袋プロジェクト(松山)の障害のある人の舞台作品、音楽作品を紹介するフェスティバル。上海、台北からは聴覚障害のある人たちの一糸乱れぬ集団舞踊や、視覚障害のある人たちの歌唱が披露され、松山からは障害のある人たち同士の関係性を即興的に見せる実験的な舞台を紹介しました。
生命の美を満喫・太陽の光を共有-中外障害者芸術作品展
- 日程
- 8月3日(火)−7日(土)
- 会場
- 上海図書館
- 内容
- 中国本土から障害のある人のアート約75点が展示される他、中国香港、タイ、マレーシア、オーストラリア、日本からも21点の出展が予定されています。日本からは、造形作家の光島貴之さんが訪中し、現地で公開制作を実施します。
アジア太平洋Art for All会議
- 日程
- 8月3日(火)
- 会場
- ノーブルセンター上海
- 内容
- 展覧会のオープニングセレモニーにあわせて、香港、バンコク、ジョホールバル、上海および奈良から、障害のある人たちの芸術文化活動を推進する団体の代表者が出席し、それぞれの現状や課題、展望について情報交換をします。