第39回わたぼうし音楽祭 [終了しました]

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※第39回わたぼうし音楽祭は、無事終了しました。入選者やゲストのみなさま、ご協力いただいたすべてのみなさま、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

来年、2015年8月2日(日)には「40周年記念わたぼうし音楽祭」を開催します。40年という記念すべき回に、奈良県文化会館国際ホールでお会いしましょう!

日時:2014年9月7日(日) 開場:午後1時30分 開演:午後2時 終演:午後5時

場所:奈良県文化会館国際ホール(アクセス・地図)

料金:一般2,500円 高校生以下1,500円(当日は500円増) チケット申込フォームへ

※ローソンチケット(Lコード:55776)でもお求めいただけます。→ローソンチケットのサイトへ

◎わたぼうし音楽祭のお問い合わせは、wataboshi@popo.or.jp/tel 0742-43-7055

■9月7日(日)Ustreamでライブ配信→配信はこちらから  お知らせ動画を見る!
onpu.jpg 発表作品決定!くわしくはこちら

 fb.png わたぼうし音楽祭当日までのウラ側を、たんぽぽの家facebookで紹介しています!

 

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夢や希望を詩に託す障害のある人がいて
その詩に心動かされ歌う人がいます。

1975年に日本のふるさと奈良で
‘わたぼうし’が誕生して以来40年、

その魂の歌声は人々の共感を呼び、
日本中、世界中に広がっています。

障害のある人もない人も、
誰もが幸福に生きられる社会をめざして、
‘わたぼうし’は今年も夢と希望を歌います。
 
  

 

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ゲストパフォーマンス紹介AIR
(エアー)
ー空(くう)ーパフォーミングアーツ研究会

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2003年より、障害のある人たちがいきいきと舞台表現ができる場の提供と、舞台表現に興味のある市民とアーティストが協力して、これまでにない斬新な舞台作品を創作する目的で「西東京アクターズスクール」をスタートしました。
2014年の5月に行ったファイナル公演では、演技ラボと振り付けラボに分かれたスクール生が、卒業制作に挑みたくさんのソロ作品が生まれました。今回は、同じスクール生として表現を模索してきたスタッフが、わたぼうし音楽祭にむけて新作を創ります。障害のある人とともに過ごしてきて見つけた大切なものをお届けします。

 

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ゲストパフォーマンス紹介
台湾/Jen,Wen-Chien(Angel)

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台湾ではシンガーのみでなく、
車いす社交ダンスのダンサーとしても活躍、数々の賞を受賞している。

 

■主催 奈良たんぽぽの会 ■主管 一般財団法人たんぽぽの家 ■実施主体 第39回わたぼうし音楽祭実行委員会

■助成 日本芸術文化振興会

□後援(予定)厚生労働省/文部科学省/公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会/奈良県/奈良県教育委員会/奈良市/奈良市教育委員会/社会福祉法人全国社会福祉協議会/社会福祉法人奈良県社会福祉協議会/社会福祉法人奈良市社会福祉協議会/公益財団法人日本YMCA同盟/公益財団法人奈良YMCA/特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン/日産労連/公益財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金/国際ソロプチミスト奈良/奈良パイロットクラブ/奈良県商工会議所連合会/一般社団法人奈良市医師会/一般財団法人奈良県ビジターズビューロー/特定非営利活動法人奈良NPOセンター/公益社団法人奈良まちづくりセンター/奈良町座/パナソニック株式会社/関西電力株式会社/大阪ガス株式会社/奈良交通株式会社/株式会社毎日新聞社/公益財団法人毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団/NHK奈良放送局/社会福祉法人NHK厚生文化事業団近畿支局/近鉄ケーブルネットワーク株式会社

 

第39回わたぼうし音楽祭 発表作品一覧[開催終了]

  第39回わたぼうし音楽祭「作詩・作曲の部」入選作品一覧 

9月7日(日)に開催する「第39回わたぼうし音楽祭」の舞台で発表する入選作品8点が決定しました![応募総数:225作品]

作品名 名前 地域 年齢
人知れずやりたいことが私にもある…

そのストレスと野望

作詩:伊藤圭子

作曲:笠木敦志

東京都江戸川区

千葉県柏市

51歳

45歳

Sorry,Daddy

作詩・作曲:小山貴也

宮崎県都城市 43歳
ト・モ・ダ・チ

作詩:栗栖啓人

作曲:本田正子

大阪市

広島市

14歳

52歳

マイナスからプラスへ

作詩:小林 聡

作曲:藤原敬史

大阪市

兵庫県西脇市

48歳

54歳

上からラーメン

作詩:CPしまった

作曲:平方信幸

千葉県市原市

埼玉県久喜市

54歳

46歳

3びきの生き物

作詩:高山 遼

作曲:栗原寿理

栃木県足利市

栃木県足利市

11歳

48歳

1%の希望 作詩・作曲:藤沢幹久 宮城県亘理郡 53歳

作詩:本岡真波

作曲:あまゆーず

兵庫県姫路市

兵庫県宝塚市

13歳

30歳

 「人知れずやりたいことが私にもある…そのストレスと野望」作詩:伊藤圭子/作曲:笠木敦志 

トイレに行きたくなって

いっしょに行ってくれる人をさがすよ

2人さがすよ

KAIJOSHA

並んでトイレに向かうよ

2人と私…楽しい会話も弾むけど

秘密の話もできる時だけど

一度でいいからひとりの

夢の個室で過ごしてみたい

人知れず

「嫌いな食べ物は?」と聞かれ

「ありません」と答えるクセがあるよ私

イイコだから

USOTSUKI

自分が楽と言い聞かせ

介助が楽ね!と言われる快感

誇ることがツラい

一度でいいから思うまま

イイコを捨てて過ごしてみたい

人知れず

彼氏に触れてみたいと思ったら

誰かに手を借りなきゃ…私

でも恥ずかしくて

ICHAICHA

恋する誰もがすること

彼氏の近くにいっしょに行って

私の左手渡すだけ

一度でいいからさりげなく

リアルな温もり感じてみたい

他人(ひと)知れず

「Sorry,Daddy」 作詩・作曲:小山貴也


Sorry, Daddy 甲斐性のない息子で ごめん

Sorry, Daddy いっぱい迷惑かけて ごめん

いったい僕は いくつあなたの夢を 壊してきたのだろう

いったい僕は いくつあなたの願いに 応えてきたのだろう

いつの間にか僕は あなたよりずっと大きくなり

でも 心は今も あなたに寄りかかったまま

 

Sorry, Daddy 酔っぱらってばかりいて ごめん

Sorry, Daddy いっぱい心配かけて ごめん

いったい僕は いくらあなたのお金を浪費したのだろう

いったい僕はいくらあなたの寿命を縮めてきたのだろう

いつの間にか僕は そんなに若くもなくなり

でも 心は今も 果てしない夢を抱えたまま

 

遅すぎるスタートかもしれない

でも僕は今 真剣に頑張ってるんだよ

欲張りすぎる夢かもしれない

だけど だからこそ 楽しく頑張れるんだ

今はまだ 幼く小さい存在の僕だけれど

あなたのように 立派な人間になってみせるよ

 

いつの日か 持ちきれないほどの 夢の花束を抱えて

あなたに最高の笑顔と 最高の人生を贈れるように

あなたがくれた 優しさと 自由と 大きな心に

最高の感謝を残せるように

最高の敬意を残せるように

 

だから今は もう少し

Wait For Me, Daddy

 

Sorry, Daddy…

 

「ト・モ・ダ・チ」 作詩:栗栖啓人/作曲:本田正子

 暗い音の中 日々歩いてた

電車のアナウンスも 車の音も

無音の世界

心の闇は 増すばかり

伝えたくても 伝えられない

障害者と言うレッテルはられて

寂しく歩いた帰り道

どんなに景色がキレイだって

音が聴こえなければ 意味が無いんだ

無音の世界から飛び立ってゆけるなら

そう 何度も願ってた

夢を追う事も出来やしない

自分はいったい何者なのだろう

となりを感じて一人二人

いつのまにか闇が無くなってた

無音の世界はいつしか希望の世界へと変わる

ありがとう

「マイナスからプラスへ」作詩:小林 聡/作曲:藤原敬史

繰り返す 噛み合わないやり取り

空気を換えるジョークさえ空回り

難しいね 分かり合えるって

明日への設計図 描こうとすればするほど

積み上がっていく 言葉にできない不安

2つの色が溶け合って

また新しい色が生まれるように

マイナスとマイナスを掛け合わせれば

きっとプラスに変わるはずだから

張り詰めた気持ち 緩められない

心の力のコントロール うまく出来ず

今夜は眠れない

形の違う2つの歯車 ぶつかり合って傷つきあい

ゆっくり削れて回りだす

全て自分が正しいと思い込んだ時から

間違いは始まっていたんだ

背中のリセットボタンを押して

止(や)めることから始めればいいんだ

この先もいくつもの辛いことに出会うだろう

だけど僕らの人生は罰ゲームじゃない

明日へのパワースイッチ OffからOnへ

強く強く 弾き返して

「上からラーメン」作詩:CPしまった/作曲:平方信幸

若い頃はそれでも

こんなに首振りはなくて

下を向いてラーメンがすすれた

ところがこの頃振り激しくて

したが向けなくなった

それでも大好きなラーメンが食べたいと

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

上からラーメン たらしこんで食べています

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

時たま動いてほっぺで食べてしまう

年と共に近頃

アテトーゼ激しくなって

下を向くと首振りは止まらない

仕方なく上を向き大口開ける

そこに上手に麺を

たらしこんでもらいラーメン食べている

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

この方が切り刻むより上手に旨く食べられる

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

スープが顔にたれるのがたまに瑕(きず)

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

お前にたべさせるには技術がいると

友達は文句を言うか

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

上からラーメン たらしこんで食べています

「3びきの生き物」 作詩:高山 遼/作曲:栗原寿理

ぼくは 小鳥だよ

ぼくのお母さんは 鳥だよ

とってもやさしいよ

ぼくの好きな食べ物は

青虫さんとミミズさんだよ

たまに カラスが来るよ

こわくて にげちゃうよ

このカラスめ!

ぼくは 子ダコだよ

ぼくのお母さんは タコだよ

すみを出すよ 気をつけてね

ぼくの好きな食べ物は

エビさんと貝さんだよ ほかにもあるよ

ぼくのてきは ウツボさんとサメさんだよ

こわいよ

ぼくは 遼だよ

ぼくのお母さんは やさしいよ

働いてるよ がんばってるよ

ぼくの好きな食べ物は ラーメンだよ

ぼくのてきは いないよ

みんな やさしいよ

ぼくは とっても楽しいよ

1%の希望」 作詩・作曲:藤沢幹久

さくら舞い降りた午後に

うすい水色の空の

穏やかな日差しの下(もと)

何思う君のこころ

 

 

川沿い歩道に座り

コンビニ弁当を開(あ)け

目をやる淡色(あわいろ)並木

何映る君の瞳

 

沿道には人の群れ

あちこちで宴の声

転げまわる子犬たち

でも君はひとりぼっち

 

 

昨日会社辞めた君

不安と病抱えて

何んにも持たないまま

暖かな日に旅立つ

 

 

不安が99で

1%の希望

消えかかるその画像(イメージ)

離さず掴んでいたい

 

 

消え入りそうな希望が

ただひとつのパスポート

明日(あした)に向かって行くんだ

信じて今だ飛び立て

 

 

浅い眠りから覚めて

勝手に出る独り言

今日はどんな日になるか

考えたくない焦り

 

 

カーテンを少し開(あ)けて

呼び込むほのかな光

明るさはこれでいいよ

刺激はほしくないから

 

 

外ではまだ弱い雨

もうすぐやむのだろうか

少ししたら出かけよう

それで気がまぎれるなら

 

 

昨日会社辞めた君

この先あてもないまま

いつしか季節は過ぎ

ふらつく足で旅立つ

 

 

不安が99で

1%の希望

大丈夫心配ないよ

ほらみんなの手を借りて

 

 

1%の希望

10へ100へと育て

明日(あした)に向かって行くんだ

信じてまっすぐ進め

「音」作詩:本岡真波/作曲:あまゆーず

音は人のキモチを動かすから 好き

音はだれかのキモチを届けてくれるから 好き

音は人のキモチの素(モト)を作る

でも

音はうるさいと だれもが嫌い

音は美しいと だれもが好む

音は私に音楽を届けてくれる

音は私に人の声を届けてくれる

音は私たちに情報を届けてくれる

音楽

人の声

情報

ひとつとして同じ音楽なんてない

ひとつとして同じ人の声なんてない

ひとつとして同じ情報なんてない

私は人より少しだけ 音からとおい世界にいるけど

命を持っている音が大好きだ

 

第39回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選作品[開催終了]

 第39回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選作品一覧 ※「作詩・作曲の部」応募要項はこちら

第39回わたぼうし音楽祭「作詩の部」入選作品8点が決定しました![応募総数:448作品]

作品名 名前 地域 年齢
わたし 石川夏緒 岩手県盛岡市 17歳
人知れずやりたいことが私にもある…

そのストレスと野望

伊藤圭子 東京都江戸川区 51歳
ト・モ・ダ・チ 栗栖啓人 大阪市 14歳
マイナスからプラスへ 小林 聡 大阪市 48歳
上からラーメン CPしまった 千葉県市原市 54歳
3びきの生き物 高山 遼 栃木県足利市 11歳
僕の仕事 得田育宏 奈良県香芝市 35歳
本岡真波 兵庫県姫路市 13歳

 

 「わたし」作詩:石川夏緒

 目が見えるって どういうことだろう

わたしには 見えるという感覚がわからない

でも 手でさわることで 形や感触がわかる

 

わたしは 人の表情もわからない

でも 声のトーンで その時の人の感情がわかる

きょうはやさしい声だな

きょうは元気がないなって

 

わたしは ものを落とすと見つけるまでに時間がかかる

だから 大事な ものは落とさないように

大切に使っている

 

わたしは 色というものがわからない

でも 雰囲気は想像できる

この洋服 キラキラしていてかわいいな

 

わたしは 歩いていると  時々 障害物(なにか)にぶつかってしまう

体には 傷つくことがあるけれど 心は大丈夫

だから めげずに また前へ進む

 

目が見えないと できないこともあるけれど

できることだって たくさんある

心の目だって持っている だから

前向きに生きていきたい

すばらしい 未来があると信じて

 

 

 「人知れずやりたいことが私にもある…そのストレスと野望」作詩:伊藤圭子

  トイレに行きたくなって

いっしょに行ってくれる人をさがすよ

2人さがすよ

KAIJOSHA

並んでトイレに向かうよ

2人と私…楽しい会話も弾むけど

秘密の話もできる時だけど

一度でいいからひとりの

夢の個室で過ごしてみたい

人知れず

 

「嫌いな食べ物は?」と聞かれ

「ありません」と答えるクセがあるよ私

イイコだから

USOTSUKI

自分が楽と言い聞かせ

介助が楽ね!と言われる快感

誇ることがツラい

一度でいいから思うまま

イイコを捨てて過ごしてみたい

人知れず

 

彼氏に触れてみたいと思ったら

誰かに手を借りなきゃ…私

でも恥ずかしくて

ICHAICHA

恋する誰もがすること

彼氏の近くにいっしょに行って

私の左手渡すだけ

一度でいいからさりげなく

リアルな温もり感じてみたい

他人(ひと)知れず

 

 

「ト・モ・ダ・チ」作詩:栗栖啓人

 暗い音の中 日々歩いてた

電車のアナウンスも 車の音も

無音の世界

心の闇は 増すばかり

伝えたくても 伝えられない

障害者と言うレッテルはられて

寂しく歩いた帰り道

どんなに景色がキレイだって

音が聴こえなければ 意味が無いんだ

無音の世界から飛び立ってゆけるなら

そう 何度も願ってた

夢を追う事も出来やしない

自分はいったい何者なのだろう

となりを感じて一人二人

いつのまにか闇が無くなってた

無音の世界はいつしか希望の世界へと変わる

ありがとう

 

 

 

「マイナスからプラスへ」作詩:小林 聡

 

繰り返す 噛み合わないやり取り

 

空気を換えるジョークさえ空回り

難しいね 分かり合えるって

 

明日への設計図 描こうとすればするほど

積み上がっていく 言葉にできない不安

 

2つの色が溶け合って

また新しい色が生まれるように

マイナスとマイナスを掛け合わせれば

きっとプラスに変わるはずだから

 

張り詰めた気持ち 緩められない

心の力のコントロール うまく出来ず

今夜は眠れない

 

形の違う2つの歯車 ぶつかり合って傷つきあい

ゆっくり削れて回りだす

 

全て自分が正しいと思い込んだ時から

間違いは始まっていたんだ

背中のリセットボタンを押して

止(や)めることから始めればいいんだ

 

この先もいくつもの辛いことに出会うだろう

だけど僕らの人生は罰ゲームじゃない

明日へのパワースイッチ OffからOnへ

強く強く 弾き返して

 

 

 

「上からラーメン」作詩:CPしまった

若い頃はそれでも

こんなに首振りはなくて

下を向いてラーメンがすすれた

ところがこの頃振り激しくて

したが向けなくなった

それでも大好きなラーメンが食べたいと

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

上からラーメン たらしこんで食べています

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

時たま動いてほっぺで食べてしまう

 

年と共に近頃

アテトーゼ激しくなって

下を向くと首振りは止まらない

仕方なく上を向き大口開ける

そこに上手に麺を

たらしこんでもらいラーメン食べている

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

この方が切り刻むより上手に旨く食べられる

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

スープが顔にたれるのがたまに瑕(きず)

 

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

お前にたべさせるには技術がいると

友達は文句を言うか

上から 上から 上からラーメン

上から 上から 上からラーメン

上からラーメン たらしこんで食べています

 

 

「3びきの生き物」作詩:高山 遼

ぼくは 小鳥だよ

ぼくのお母さんは 鳥だよ

とってもやさしいよ

ぼくの好きな食べ物は

青虫さんとミミズさんだよ

たまに カラスが来るよ

こわくて にげちゃうよ

このカラスめ!

 

ぼくは 子ダコだよ

ぼくのお母さんは タコだよ

すみを出すよ 気をつけてね

ぼくの好きな食べ物は

エビさんと貝さんだよ ほかにもあるよ

ぼくのてきは ウツボさんとサメさんだよ

こわいよ

 

ぼくは 遼だよ

ぼくのお母さんは やさしいよ

働いてるよ がんばってるよ

ぼくの好きな食べ物は ラーメンだよ

ぼくのてきは いないよ

みんな やさしいよ

ぼくは とっても楽しいよ

 

 

僕の仕事」作詩:得田育宏

僕の仕事は 絵本の読み聞かせ

保育所に行きだして 18年が過ぎるんだ

おかんがマネージャー

 

子ども達から お兄ちゃん

たまには おっちゃんと言われてる

 

大きいベル 小さいベル いろんなベルを鳴らして

絵本の読み聞かせの始まり

 

からだ全体を使って 汗びっしょりになって読み聞かせ

「はなをくんくん」の絵本では足をドタドタドタッと

子ども達もドタドタドタッ 同じようにマネするんだ

 

終わったら 足の股のトンネルくぐりが定番

何回も何回もやる 和気あいあいが子ども達との楽しみ

元気も もらってるんだ

 

年取っても続けていきたいなあ

元気で続けていきたいなあ

 

 

 

「音」作詩:本岡真波

音は人のキモチを動かすから 好き

音はだれかのキモチを届けてくれるから 好き

 

音は人のキモチの素(モト)を作る

 

でも

音はうるさいと だれもが嫌い

音は美しいと だれもが好む

 

音は私に音楽を届けてくれる

音は私に人の声を届けてくれる

音は私たちに情報を届けてくれる

 

音楽

人の声

情報

 

ひとつとして同じ音楽なんてない

ひとつとして同じ人の声なんてない

ひとつとして同じ情報なんてない

私は人より少しだけ 音からとおい世界にいるけど

 

命を持っている音が大好きだ

 

第38回わたぼうし音楽祭 開催します!

  第38回わたぼうし音楽祭 

38main-image.jpgのサムネール画像 みんなで歌おう あなたの夢を! 

 みんなで描こう あしたの夢を! 

日時:2013年日(日) 開場13:30 開演14:00 終演17:00 

場所:奈良県文化会館国際ホール[アクセス]

料金:一般2,500円 高校生以下1,500円(当日は共に500円増) ※チケットのお求めはこちら

   ♪ローソンチケットでもお求めいただけます。(TEL:0570-084-005  / Lコード:55805)

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夢や希望を詩に託す障害のある人がいて、その詩に心動かされて歌う人がいます。“わたぼうし”の歌声は人々の共感を呼び、日本中、世界中に広がっています。

障害のある人たちの歌には、社会のさまざまな問題を解決に導く不思議な力があります。人々を勇気づけ、心を癒し、奮い立たせる特別な力があります。

この夏、私たちは「第38回わたぼうし音楽祭」をとおして、明日の夢を描きます。

38image01.jpg今年の入選8作品⇒こちら

 

38main-G.jpg ゲストパフォーマンス「カリタス・ベル・クワイア」がやってきます!

caritas1.jpgのサムネール画像

Caritas Bell Choirは、知的障害のある人たちで構成するハンドベル集団です。団員たちは、自分の障害を受け入れ、独自の楽器を作り、彼らにしか奏でることの出来ない音楽を表現します。2003年から本格的に克阿藤をはじめ今に至るまで、約140回の公演を国内外で行っています。

障害があるということは生きるうけでの障害物ではなく、世の中を見る新しい視線だと考えています。

 

 super dance studio

superdance.jpgのサムネール画像

今、学校教育の現場でも必須となったダンス。当スタジオでは、hip-hop.rock.punkingなど、様々なジャンルのインストラクターたちが教えています。また、「SDS3つの約束」と題して、「“あいさつプラスもう一言”の習慣」「“ありがとう”を忘れずに!」「みんな仲良くしよう!」を声かけし、人としても成長できることを目標にしています。

38onpu.jpgのサムネール画像ボランティアを募集しています。

私たちは、企画・運営・広報・ポスター貼り・プログラム編集・チケット販売・舞台演出など知恵や経験をいかして、一緒に楽しみながら思いを共有してくれるボランティアを募集しています。詳しくは、wataboshi@popo.or.jpまでお問いあわせください。  

■主催 奈良たんぽぽの会  ■主管 財団法人たんぽぽの家 ■実施主体 第38回わたぼうし音楽祭実行委員会

■助成 日本芸術文化振興会

□後援(予定)厚生労働省/文部科学省/公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会/奈良県/奈良県教育委員会/奈良市/奈良市教育委員会/社会福祉法人全国社会福祉協議会/社会福祉法人奈良県社会福祉協議会/社会福祉法人奈良市社会福祉協議会/公益財団法人日本YMCA同盟/公益財団法人奈良YMCA/特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン/日産労連/公益財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金/国際ソロプチミスト奈良/奈良パイロットクラブ/奈良県商工会議所連合会/社団法人奈良市医師会/一般財団法人奈良県ビジターズビューロー/特定非営利活動法人奈良NPOセンター/社団法人奈良まちづくりセンター/奈良町座/パナソニック株式会社/関西電力株式会社/大阪ガス株式会社/奈良交通株式会社/株式会社毎日新聞社/公益財団法人毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団/NHK奈良放送局/社会福祉法人NHK厚生文化事業団近畿支局/近鉄ケーブルネットワーク株式会社

第38回わたぼうし音楽祭 発表作品一覧

第38回わたぼうし音楽祭「作詩・作曲の部」入選者一覧

作品名 作詩者名 年齢 都道府県 作曲者名 年齢 都道府県
涙の音 田中志奈 17歳 山梨市

高槻北高校音楽部

&三木祐子

大阪府高槻市
箱折り 団野利男 47歳 京都府城陽市 団野利男
MY LIFE 川島寛子 60歳 奈良県橿原市 宮﨑伊代 28歳 奈良県磯城郡
My load 菅野優希 16歳 岩手県陸前高田市 佐々木ひかり 20歳 神奈川県横浜市
水の言葉 小橋辰矢 36歳 岡山県瀬戸内市 加藤哲宣 54歳 島根県安来市
明日(みらい) 福井聖子 35歳 神奈川県川崎市 山崎芳寿 27歳 神奈川県藤沢市
ゆめの年輪 南光仁子 68歳 大阪市 星野壮馬 33歳 兵庫県宝塚市
60兆個の細胞が 吉福秀一 58歳 神奈川県相模原市 長島政記 38歳 京都府与謝郡

◯募集内容についてはこちら⇒クリック 

 涙の音  作詩:田中志奈(山梨市・17歳) 作曲:高槻北高校音楽部&三木祐子(大阪府高槻市)

 

あなたは自分を愛していますか?

あなたは私を愛していますか?

 

私は自分が嫌いだった

音のない世界は私を孤独にさせる

みんな私を見て笑ってる

私から声を奪っていく

 

どんなに叫んでも気づいてくれない

どんなに願っても振り向いてくれない

 

だんだんと自分の存在が薄れていくように感じて

現実から目を逸らしたんだ

 

そんな私を孤独のなかから引っ張りだしてくれたのは あなた

現実への目を遮る私の手を握ってくれたのは あなた

 

私の声に気づいてくれた

私の願いを叶えてくれた

 

私は自分を愛している

あの日から

私はあなたを愛している

 

ねえ 知ってる?

あなたを愛したのは

あの日 あなたの涙が私の心に 音を響かせたからなんだよ

 

あなたは自分を愛していますか?

あなたは私を愛していますか?

 

今日も私の心に音が響く

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 箱折り  作詩・作曲:団野利男(京都府城陽市・47歳)

 

一つ折り上げれば 二円の工賃

お菓子を詰めて売る 箱を折る仕事

頭にネットをかぶって 白い手袋をはめて

このお菓子を買った人は

箱のこと どう思うだろう

 

機械なんかで折ったんじゃないよ

一つ一つ大切に 人肌のぬくもりで

折り上げたんだ

 

時間が経つにつれて 早くなる

まるでロボットのように 人形のように

折り損じ しないために ピンと張りつめた空気

この箱を開けた時に

何か感じてくれるかな

綺麗な箱だと とっておいてくれたら

嬉しいのだけど

美味しいお菓子のために 心を込めて折ろう

 

機械なんかで折ったんじゃないよ

一つ一つ大切に 人肌のぬくもりで

折り上げたんだ

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 MY LIFE 作詩:川島寛子(奈良県橿原市・60歳) 作曲:宮﨑伊代(奈良県磯城郡・28歳)

 

当たり前の日を 失った昨日

涙枯れるまで 泣いてた夜

降り積もった雪が ぬくもりもらって

大海原を 旅するように

時が心を穏やかにしてくれるなら

焦ることなく ゆっくり ゆっくりと

力強く 自分を信じて生きていきたい

 

平凡な日を 失った昨日

生きることに こたえ探した夜

厳しい寒さに 小さな莟膨らませ

一つ年輪を 重ねるように

支えてくれる みんなの顔浮かべながら

焦ることなく ゆっくり ゆっくりと

力強く 自分を信じて生きていきたい

 

他人(ひと)を羨んでみても 満たされないから

焦りから生まれるものは 何もないから

流した涙に いつか

虹がかかり 私らしく輝かせてくれる

 

うつむいたままでは 未来(あした)は見えないから

前をみつめて

ゆっくり ゆっくり

力強く自分を信じて生きていきたい

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 my load 作詩:菅野優希(岩手県陸前高田市・15歳) 作曲:佐々木ひかり(神奈川県横浜市・20歳)

 

未来のために僕らは歩き出す

故郷から一人でも

あの日の涙を忘れない

心がつぶされて

立ち上がれない…

 

思い出を失って

みんな嫌になったけど

そんな時 仲間がいてくれた

ずっとそばにいてくれた

泣いて 笑って 共に叱られて

それでも決して後悔はしない

自分の未来みつけたから

my load

 

幸せのために僕らは歩き出す

たった一つの希望でも

父の言葉は忘れない

前を見てあるこう

希望をもっていけ…

 

何度も人にぶつかって

たおされたけど 苦しくても

母は僕を立ち上がらせた

ずっと信じてくれてた

僕にできること

道は長いけど

きっと最後に笑えるって

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邪魔されても

突き抜けるよ

探してたモノ

きっとあるはず

時間はかかっても

もういちどあの景色に

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 水の言葉 作詩:小橋辰矢(岡山県瀬戸内市・36歳) 作曲:加藤哲宣(島根県安来市・54歳)

 

ぽつぽつ ぽつぽつ

水道管からこぼれ落ちるのはボクの言葉か

ボクは どもって うまくしゃべれないので

一滴一滴ゆっくり落ちてくる

あなたは そっと手を差し出して

こぼれ落ちる水を受け止めている

でも ボクは あなたの言葉を受け止めたことがない

勢いよく流れるあなたの言葉に手を差し出す勇気がなかった

 

ぽつぽつ ぽつぽつ

暗い空からこぼれ落ちるのは だれの言葉だ

傘を差したら ただの雨になりそうで

一滴一滴 体で受けてみた

くすっと笑うだれかの声や

びゅうんとうなる風が聞こえたような

まだ ボクは まわりの世界に目をむけてさえいない

いたるところにあふれる だれかの言葉を受け止めたい

世界を知りたい

 

あなたの言葉を受け止めよう

この胸で

なにかがはじまりそうだ

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 明日(みらい) 作詩:福井聖子(神奈川県川崎市・35歳)作曲:山崎芳寿(神奈川県藤沢市・27歳)

 

果てしない時間の中で たくさんの人に出会えた

今という日迎えられたことが 嬉しくて 少し寂しい

 

あの時 あの家を出て 歩き出すことになったから

涙あふれて切なかったけど 今前を向いて進んでいける

 

ありがとうだけじゃ全部 伝えきれない想い

今はこの姿だけが 唯一の恩返し

 

喜びや悲しみも これから先あるだろう

一人じゃ耐えきれないことも 仲間で助け合える

 

何が正しいかなんて分からない 不安だってあるけど

今は 私たちの道を真っすぐに 立ち止まらずに進んでいく

 

言葉を探して 何かを伝えたくて 分からなくて 涙があふれる

今はまだ弱い私だから 心配だってかけてしまう

 

ありがとうだけじゃ全部 伝えきれない想い

今はこの姿だけが 唯一の恩返し

ありがとうなんて 素直に言えないから

 

今はただ 私たちの姿を見て

これから時が経って 新しい希望が生まれ

私たちがもらった愛を 今度は与えてゆけるよう 強くなる

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 ゆめの年輪 作詩:南光仁子(大阪市・68歳) 作曲:星野壮馬(兵庫県宝塚市・33歳)

 

腕で這いまわる 家の中 畳八畳の世界

負けん気を元気憧れは 誰にも負けない女の子

7つになったあの日 三輪車がやってきて

小さな 小さな世界は 隣の神社までひろがった

 

かけてころんで ボールをなげて

遊んでいる ともだち

大きな銀杏の木の下で

それを見てた わたし

 

ゆめ わたしのゆめ

ゆめ わたしのゆめ

みんなの帰りを いつも待ってた

学校へいきたかった

 

19出会った車いす はじめて電車でお買い物

靴屋で眺めたハイヒール わたしもOLやりたいな

 

34で高校生 はじめての学校

数学は苦手だったけど

ボール投げて 笑ってた

 

ゆめ わたしのゆめ

ゆめ わたしのゆめ

かわいい部屋を 一人で借りて

友だちをまねくこと

 

38の暑い夏 和文タイプに向かってた

一人暮らしのわたしの部屋に遊びに来ていた男の子

 

あれよあれよという間に

まさかわたし 花嫁

夢のハワイでハネムーン

しあわせな毎日

 

ゆめ わたしのゆめ

ゆめ わたしのゆめ

叶うなんて 思わなかった

だけど あきらめなかった

 

ゆめ わたしのゆめ

ゆめ わたしのゆめ

足がないなら這ってゆくだけ

誰よりも遅くても

 

ゆめ わたしのゆめ

ゆめ あなたのゆめ

いつかかならず 実る日がくるよ

大銀杏のように

輝く未来を あきらめないで

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 60兆個の細胞が 作詩:吉福秀一(神奈川県相模原市・57歳) 作曲:長島政記(京都府与謝郡・38歳

 

60兆個の細胞が くっついたまま分裂し

ベッドの上の僕がいる 身動きできない僕がいる

 

70億の人間が 眠って起きてまた眠り

食器の音をかき鳴らし さざめきながら笑い合う

僕にはなんにもできはしない それでも驚き目を見張る

にやつきヨダレこぼしたり 天井見つめ欠伸(あくび)する

悲しみもないはずなのに 涙が出るのはなぜだろう

さんざん迷惑かけたのに お礼も言えないなぜだろう

 

60兆個の細胞が それぞれ記憶を持っていて

人と引き合いいがみ合う 人に惹(ひ)かれて黙り込む

 

ほんのわずかな声かけが むやみやたらと嬉しくて

空を見ててもじんとくる 風を聴いても泣けてくる

怒った顔をしていても 胸の底には「ありがとう」

傷つくことはあるけれど なんで言えない「ありがとう」

抱きしめたいのに腕がない 力が入る腕がない

指先さえも動かない ぴくりともせぬ指先だ

 

60兆個の細胞の すべてが君に満たされて

歓喜に震え涙する 人とのつながり感謝する

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