1/26大阪「こどものてつがく美術館」 報告

 今回も、博士こと高橋綾さんが講師。
舞踏家(ダンサー)の佐久間新さんと一緒に、踊りながら鑑賞をする回です。
美術館に集まった13名のこどもたちは、踊りながら見る?美術館でおどっていいの?と、
少し不思議な様子でした。

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始まる前から、クネクネと不思議に動き回る佐久間さんに、
こどもたちも興味津々の様子です。
自己紹介では、佐久間さんの話をじーっと聞いていました。

それぞれの自己紹介を終えて、いよいよ展示室へ!
さて、「踊りながら」とはどんな風に作品を鑑賞するのでしょうか・・・?

 

○てつがくの時間/ダンスの時間

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まずは、とっても強い光を放つ作品の前に集まりました。
最初は、近くで見ていると、どんどん、どんどん後ろに下がって行って、
目いっぱい遠くの方から眺め始める子が出現しました。
それにつられて、他のこどもたちも自分が見たい距離、目線を探し始めます。
しゃがんでみたり、寝転んだり、体が自然と動き始めました。
角度を変えてみたりする事で、作品の色や、その前に立っている人の姿の見え方が変わる
魅力的な作品だったようです。

そんな中、佐久間さんはというと・・・

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四つん這いになり、のしっのしっとまるで音が聞こえて来そうな格好で
光に向かって進んでいきます。
一緒になってこどもたちも四つん這いになり、
時には佐久間さんの上に登りながら作品に向かっていくのです。

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他にも、ブリッジをしてみたり、指の隙間からそーっと覗いてみたり。
色々な見方を発見する事が出来たようです。
作品の見え方も「色がなくなった」「体が細く見える」など、
口々に気づいたことを言っていました。

さて、そうして体を思いっきり動かして作品を見たあとは、
それぞれ、展示室にある作品を自由に見て回りました。

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レゴブロックで作られた大きな立体作品では、恐る恐る近づいて、下から覗いてみたり、
「何個ブロック使っているか数える!」と言って、一生懸命数えている子もいました。

激しいタッチで描かれた作品の前では、
「こういう感じで描いたんちゃう?」と、体を大きく揺らしながら
「パッパッパ」「ぬる~り」「ボトボトボト」と楽しげな擬音語を発しながら、
絵の具を塗った順番を体で表現していました。

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よーく見て、何に見えるか考えたり。見ながら思ったことが口をついて出てきます。
作品を見ていて思い出した、自分の経験を話してくれたりもしました。
一緒に鑑賞しているスタッフも、こどもたちの話に楽しく耳を傾けながら鑑賞しました。


○みんなで作品を見る時間

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2時間近く、展示室で作品を見たあとは、最後には、大きな作品の前でみんなで鑑賞をしました。
一人で見ていた時に気づいたことを紹介し合いました。
ハカセの「どんな事に気づいた?」という問いかけに
「みんな目が見えない」
「真ん中の人はいっぱい買い物してるからお金持ち」
「みんなお金ちょうだいーって言ってる」
などなど、思い思いに発言していきます。
「目にカメが付いてる」という意見に対して、
「あれは爆弾だよ」
「じゃあカメ爆弾!」など、一人が言った発言に対して
こどもたちからどんどん意見が出て、会話が続いていきます。

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この日は終始とってもリラックスした雰囲気の中、
鑑賞が進んでいきました。
体を思いっきり使って、動いて鑑賞することでリラックス出来て、
自由に発言する事を楽しめたのかもしれません。