第41回わたぼうし音楽祭「作詩・作曲の部」入選作品決定!!

第41回わたぼうし音楽祭 作詩・作曲の部入選作品

第41回わたぼうし音楽祭の「作詩・作曲の部」の入選作品が決定しました。この8作品は、8月7日(日)に奈良県文化会館国際ホールで行う「第41回わたぼうし音楽祭」の舞台で披露されます。

41st-wmf0615

 

「風の手紙」   
作詩:遠藤悦夫(大阪府藤井寺市・64歳)
作曲:笠木敦志(千葉県柏市・47歳)

 

母よ あなたと暮らした 想いに心はせれば
温もりと厳しさで 包んでくれていた日々よ
言葉にならない 流れゆく風に託して
親不孝だった 私の手紙 届けたい
伝えようあなたへ
母よ あなたの人生は幸せだったのですか
私が生まれて 良かったのでしょうか
大空に季節の花びらそえて 天まで届くよう
あなたへ届け 風の手紙 風の手紙よ

母よ 悲しみ苦しさも愚痴も言わず乗り越え
無償の愛を注ぎ残し 私に伝えてくれた日々よ
生き抜く力の教え いまだ守れていないけど
あなたのいない今 過ぎ去りし思いあせぬよう
伝えようあなたへ
今になって あの厳しさが理解(わか)る年齢(とし)となり
幸せものだったと かみしめて生きている私
大空に季節の花びらそえて 天まで届けよう
あなたへ届け 風の手紙 風の手紙よ

母は 語りつくせない 苦労し生きぬいて
野を渡る風となり 大空へ舞上がってもう6年
励ましてくれているあなた 私もへこたれず精一杯
あなたを誇りに 生きていくんだ これからも
伝えようあなたへ
この次 生まれても あなたの息子として
今は届かぬ オンリーワンの母よ
大空に季節の花びらそえて 天まで届くよう
あなたへ届け 風の手紙 風の手紙よ
あなたへ届け 風の手紙 風の手紙よ

 

「紙飛行機」
作詩:大橋邦男(山口県周南市・57歳)
作曲:高島利治(山口県周南市・64歳)

 

 紙飛行機を 飛ばそう あの空に向かって
朝はまた来る 何も無かった様に 
今日もまた 一から始まる
境目のない 海の上の 空へ 
いつかみんな一つになれるかな

朝の 空を 見上げて 昨日みたテレビ ニュースの
知らない 遥かな 国を 思う
誰も守ってくれない 暗く深い瞳をした少女の側で
世界を敵に回した様な 虚ろな目をして
少年が銃を 抱えていた

平和な日本の中で 何も出来ない僕は
まるで他人事の様に チャンネルを変えた

天国は死なないと行けないのなら
この世に天国は無いんだろう
神様は どうして そんな風にしたんだろう
だから僕たちは 
何かに向かって誰かの為に 祈るのかな

平和な日本の中で 何も出来ない僕は
まるで他人事の様に チャンネルを変えた

天国は死なないと行けないのなら
この世に天国は無いんだろう
神様は どうして そんな風にしたんだろう
だから僕たちは 
何かに向かって誰かの為に 祈るのかな

紙飛行機を 飛ばそう あの空に向かって
朝はまた来る 何も無かった様に 
今日もまた 一から始まる
境目のない 海の上の 空へ 
いつかみんな一つになれるかな

 

「サクヨサクラ」   
作詩:後藤友貴(札幌市・17歳)
作曲:中村耕太郎(札幌市・33歳)

いろんな人にささえられて 
ここまで過ごしてこれたから
かずかずの想い出が この胸に 刻みこまれたよ

時には 泣いたり 笑ったり くじけたりしたよね
だけど 決してひとりじゃない 最高の仲間たち

サクヨサクラ 共に卒業
いろんなことを学びました
めぐり会えた最高の日々の中
幸せ 分かち合えたから

サクヨサクラ 共に卒業
ありがとうのメッセージを届けたいんだよ
みんなとの 別れの時がやってくるから
桜彩るこの街で もうすぐ僕は 卒業だよ

 

「生きている証」   
作詩:小林 聡(大阪市・50歳)
作曲:黒木祐里(京都市・22歳)

 

不思議そうに少年が
僕を見ている
澄んだ瞳が鏡以上に
本当の僕を映し出していた

高まる緊張感 解放(ときはな)したい
無意識に強まる不随運動
心と体が反比例

思い出したくない 幼い頃の日々が
一瞬で蘇る 辛いね

苦しみを感じるのは 生きている証だと
自分に思い込ませ また一歩
心傾けて

自分の中に正解を求める作業を
何度も繰り返す
理想の明日を導き出すため
たとえ一度 心壊れても

澄んだ朝の空気を吸い込んだら
また新しいページが始まる
さあ 何色に染められるだろう

 

 

「未来へつなげ」   
作詩:齊藤江里(奈良県吉野郡・54歳)
作曲:大山明美(東京都豊島区・62歳)

 

笑顔が似合う あなたが放つ 明るさに
伝わるぬくみ しぐさ振る舞いさりげなさ
ピンチ活かし 今このチャンスのがすなと
こころ伝わる 厳しくやさし
このつぶやきが 支える我を
こころとこころ 未来へつなげ

花咲かせつつ かすかな香り ほこらしげ
背たけ形も さまざまなれど ひたむきに
陽(ひ)差し求めつ 雨 風 嵐 負けまいと
大地に根づく 草花さえも
厳しき自然 受け入れじょうず
生きる力を 明日へとつなぐ

見方聞き方 受け取り方は 数あれど
言葉ひとつに とらわれすぎて とまどいて
頭かかえて こころゆらゆら悩ましげ
角度を変えて プラスマイナス
何見えるかな いくつかヒント
その内にある 大切なもの

場面 場面で 探しながらも
秘めし力は 無限大
今から明日へ 未来へつなげ
未来へつなげ
枯れることない 咲かせたし花
夢と希望を 我胸に
今から明日へ 未来へつなげ
未来へつなげ

 

 

「アンブレラ」   
作詩:笹井 瞳(岩手県盛岡市・34歳)
作曲:大森和歌子(奈良県生駒市・34歳)

 

雨の季節が続き
外に出かければ
私の頬はぬれ
晴れない空を見上げていた

私はたった一人だった

街をさまよっていると
あなたは明るく声をかけ
私に傘をさしてくれた

あなたはたくさんの傘を持ち
雨でびしょぬれになって
落ち込んでいる人達に
傘を渡していった

「変えられないものを嘆くより
楽しく生きていこう」
今 私の周りには
傘を持った人達が
笑顔で毎日を過ごしている

 

 

「しあわせの音」   
作詩:すぎたちよこ(静岡市・52歳)
作曲:日下あかね(東京都武蔵野市・25歳)

 

生きている それは すてき
悲しみも うたに なる
いっしょなら もっと すてき
ありがとうが うたに なる

字が 書ける それは すてき
はさみを 持つ のりで貼る
シャキシャキと 音がする 手が動くって すてき
なんてない ことだけど みんなと いっしょだから
うれしくて 春の日に そんなこと 考えた
笑い声が 響くよ
外は きょうも 青い空

足が 動く それは すてき
ジャンプする それは すてき
スキップや スポーツ 私の知らない世界
なんてない ことだけど みんなとは ちがうから
わからなくて 泣いたり ときどき 考える
頭の中が めいろ だよ
たすけて くれて ありがとう

生きている それは 素敵
どんな ひとも みんな すてき
できないこと できること みんなで 持ち寄ろう
誰でも ひとりでは 生きては いけないから
もう一度 やってみよう 少し どきどき するけど
あたらしいドア 開くかも

歩いてく それは すてき
いっしょなら もっとすてき
優しさと 勇気を みんなで 持ち寄ろう

生きている それは すてき
悲しみも うたになる
いっしょなら もっと すてき
ありがとうが うたになる

 

 

「欲しい」  
作詩:吉川 博(千葉市・48歳)
作曲:戸川 悠(北海道帯広市・34歳)

 

ああ 嫁が欲しい
カネが欲しい 家族が欲しい
車が欲しい 仕事が欲しい
普通にくらせる人生が 欲しい

障害年金で どう考えてもスマホは持てない
持っている人もいるけれど
それだけでカネが全部飛んでしまいそう

薬を飲まなくても 安定している
普通の人って 一体どういうことなんだろう?
病院にも通わないで生きている 人生なんて不思議だ

ああ 無性に淋しい
人の中にも入ってもいけない
この病んだ心 この不可思議な生涯
お願いだから もう少し楽な人生にならないの?

僕を見下げてる人たちに 勝ってやる
そう意気込んでも見るけれど
病気障害 年金生活 立場があまりに弱すぎて

障害のことは知らないが 障害に甘えるなと
オジに言われたよ
甘えるなと言う前に 障害のことをもっと知ってくれ

家族で週末ドライブをして
レストランで食事がしたい
きらきら光る瞳の娘が欲しい
サッカーで夢中の息子が欲しい

ああ 嫁が欲しい
カネが欲しい 家族が欲しい
車が欲しい 仕事が欲しい
普通にくらせる人生が 欲しい