35回記念わたぼうし音楽祭 作詩・作曲の部入選者一覧

今回の音楽祭には、作詩の部に307作品、作詩・作曲の部に228作品が寄せられ、
選考の結果、入選8作品が決定しました。

タイトル 作詞者 作曲者
アイム コージー 西塚孝二(青森県八戸市・13歳) 塩田明子(秋田県横手市・50歳)
赤目四十八滝 竹内信人(奈良市・33歳) 河野由実(奈良市・47歳)

いつか

則本泰雄(島根県松江市・61歳) 坂本歩美(東京都調布市・27歳)
周回遅れ 中里見富康(群馬県高崎市・55歳) 笠木敦志(千葉県柏市・41歳)
空からの言伝(ことづて) 甲斐聖二(東京都・49歳)
Drop of Hope
~ 一滴の希望 ~
西村健二(福岡市・28歳) 高須翔太(福岡市・25歳)
半分ごっこ 久保博揮(東京都西東京市・34歳)
我が子へ 団野明日香(京都府城陽市・39歳) 池田公生(東京都町田市・49歳)

アイム コージー

作詩:西塚孝二(青森県八戸市・13歳)
作曲:塩田明子(秋田県横手市・50歳)

アイム コージー
アイム サーティーン イアーズ オールド
アイ ライク イングリッシュ
得意な訳ではないんだけれど

アイム コージー
嫌いなものは 片仮名で言ってみる
カレッジポテト ライスケイク
少しだけ美味しそうな気がする

アイム コージー
ブラインド スクール スチューデント
アイム ア トランスファー
片仮名にすればオールライト

アイム コージー
片仮名語の意味が分かった
ドンマイ ラッキー チャンス
知らなくても使える不思議な言葉

アイム コージー
家 お母さん 家族
ホーム マザー ファミリー
片仮名にしたくない言葉もある

アイム コージー
ぼくの名前は孝二
サンキュー

赤目四十八滝

作詩:竹内信人(奈良市・33歳)
作曲:河野由実(奈良市・47歳)

もう何年ぶりだろう 家族で旅するのは
赤目四十八滝を歩いた
岩道や坂道が入り混じり とっても
一人では歩けない
急斜面や岩場は 父のごつごつした手に
握られ岩と岩 飛び超え
なんとか歩いた四十八滝
久しぶりに握った父の手
力強かった父は息があがり
もう若くないんだよ 無理しないで
普段は照れくさくて なかなか言えないけど
歩けてよかった お父さんありがとう

信じられなかった 母の手を握った時
その手が とてもとても小さく
驚いてもう一度 握り返してみたけど
やはりその手は小さかった
苦労をかけ続けて 心配をかけ続けて
その小さな手に守られ
不自由はあるけど僕はこれまで
案外 幸せに生きてきた
父は前で 母は後ろで こけないようにと 
手をつないで歩いた 四十八滝
普段は照れくさくて なかなか言えないけど
歩けて良かった お母さんありがとう

今の僕は少しは大人に 大人になれましたか?
手に入れた仕事 がんばります
これからも 心配かけるけど

いつか

作詩:則本泰雄(島根県松江市・61歳)
作曲:坂本歩美(東京都調布市・27歳)

容姿が違おうと
肌の色が違おうと
なかよくみんな生きていけ
ぶつかり合い
はげまし合い
力強くみんな生きていけ
風に吹かれ
雨に叩かれ
幸福求めみんな生きていけ

わたしとあなた
立場の違いが
わかり合える日を信じ
めぐり来る季節が
素晴らしい明日を
約束してくれる

ぼく達 きみ達
みんな みんな
流されずに生きていけ
ひとり一人は弱いけど
手と手をつなぎ
みんなが助け合えば
不可能も可能に変わる

その時の為に
苦しみながら
楽しみながら       
ゆっくり早く 歩くんだ!        

わたし達 あなた達
だれも だれも
信じ合って生きていけ
ひとり一人は弱いけど
一つの糸で
みんながつながった時
素晴らしい明日が来る

その日の為に
泣きながら
笑いながら
ゆっくり早く 歩くんだ!

周回遅れ

作詩:中里見富康(群馬県高崎市・55歳)
作曲:笠木敦志(千葉県柏市・41歳)

人生は競争じゃ ないけれど
いつの間に 他の人 較べてる
草花は 自分の花を 咲かせるだけで
背伸びもせずに 健気に生きる

周回遅れと 思ってしまう
自分の弱さが 悲しいね
それでも君と 出会えた事で
歩いて行ける 勇気が湧くよ

道草を食っていた わけじゃなく
ふり返る 風景は 宝物
過ぎた道 曲がった道や 泥んこ道も
その時々に 誘(いざな)う声が

周回遅れの 人生だって
ゆっくり進めば 見えてくる
そこには君が いてくれるから
二人で 今日を 汗ふき歩む

行く道は 曇ったり 雨の日も
わかってる つもりでも 不安さえ
「一歩ずつ 進めば いい」と 自分に言えば
「一人じゃない」と 君から言われ

周回遅れの お陰で会えた
その事 教えて くれる君
ひけ目に思う 事などないね
手を取り歩む 千里の道

空からの言伝(ことづて)

作詩・作曲:甲斐聖二(東京都・49歳)

穏やかに 流れてゆく 
日曜の昼下がり
生きる事に追われて 
何も見えなくなってた

いつからか うつむいたまま 
歩く癖がついてた
何気なく 見上げた 
空の青さに 涙がこぼれた

苦しみに うずもれて
心 閉じていても
眩しい 陽射しは
私にも届いてた

この胸の奥の 痛みが叫んでた
もっと自分の事 信じてあげてほしいと

人は独り 生まれて来て 
どこへ辿りつくの
そんな不安 抱いて 
眠れない夜もあるわ

星の数 きっと あるのね 
誰にも幸せが
支えられて来たように 
すべてを 受け止められますように

悲しみを指折り
数えていたけれど
優しい風は
私にも吹いていた

昨日までの胸の 痛みが叫んでた
思い出したの あの日に誓った願いを

昨日までの胸の 痛みが叫んでた
思い出したの 生まれたかった願いを

Drop of Hope ~一滴の希望~

作詩:西村健二(福岡市・28歳)
作曲:高須翔太(福岡市・25歳)

あたりまえのことが できなくなってしまう
それまでに  なにができるだろう?
こわれたものを もどすことができたら
なにも 不安はないのに

もしも 自由に歩くことができるなら
何度 考えたのだろう?
そんな 夢をみつづけるよりも
今をもっと つよく生きてゆきたい

この命が尽きる瞬間(とき)に
誰かが涙をこらえて 微笑みをくれるのだろう?
抱きしめてくれるだろう?

ひとつ ひとつ
失って受け入れることなんて できるかわからない
衰えていく からだは誰のためにあるわけじゃない
憂うことのない運命は こんな僕のためにあるから

この命が尽きる瞬間(とき)に
誰かが涙をこらえて 微笑みをくれるのだろう?
抱きしめてくれるだろう?

大切な人の声が 生きていく力をくれる
増えていくキズも不安も 僕を強くするから
どこへ向かっていくのだろう?
その答えを手にするまで 心からの笑顔で
いま「ありがとう」云えるまで
「ありがとう」云えるまで

半分ごっこ

作詩・作曲:久保博揮(東京都西東京市・34歳)

自信がなくて 涙が出て
孤独を感じてしまうとき
逃げてしまいそうになる わたし
でも そのままでいいんだよって
背伸びしちゃだめだって
優しく叱ってくれたあなた

気休めでもよかった
背中を押して欲しかった
この一歩を歩みだすために

誰もが 完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支えあう
あなたがくれた あたたかな気持ち
わたしも あなたに優しくなれたら

元気が出て ただうれしくて
あなたが愛しくなったとき
何もお返しできない自分に気が付く
でも そのままでいいんだよって
いてくれればいいって
優しく笑ってくれたあなた

支えてあげたかった
背中を押してあげたかった
その一歩を歩みだすために

誰もが 完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支えあう
あなたがくれた あたたかさのように
わたしも 誰かに優しくなれたら

きっと 生まれてきたことに
感謝して 素敵な日々が送れるでしょう

誰もが 完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支えあう
あなたがくれた あたたかさのように
わたしも 誰かに優しくなれたら

それがきっとあなたへのお返しとなるでしょう

我が子へ

作詩:団野明日香(京都府城陽市・40歳)
作曲:池田公生(東京都町田市・49歳)

「おめでたですね」の一言に 
嬉しさと不安が 心をよぎった
育てていけるのかな こんな私だけど
「我が子ができるなんて 奇跡だね」
「僕も弱さはあるけれどがんばって育てよう」
…時は過ぎ…
MY BABY 笑顔が光ってた
MY BABY やんちゃな元気ッ子
MY LADY 今は素敵なお嬢さん 
おしゃれになって青春の中
もしわたしに障害がなくて 
もし父にも弱さがなかったら
色々してあげられたのにって悔しいけど

わたしは壊れた心をもって 
父も薬が離せない日々で
それでも心穏やかに触れてきてくれる 何も言わずに
YOUR MOTHER わたしでいいのですか?
YOUR MOTHER 涙ためてうなづいた
I’M MOTHER その涙忘れません 優しく包み込んだ
愛が溢れるあなたは 私が育て上げたのではなく
あなたが大きな力をくれたのです

言えなくていっぱい悩んできたでしょう
苦しくて一人泣き神様に祈ってたね
MANY THANKS こんな我が家だけど
MANY THANKS 楽しかったかい?
THANKS YOU あなたに生かされました 
本当にありがとう
我が子よ 
これからは自分の人生にいっぱい夢見て歩んで下さい 
それが母の祈りです