第44回わたぼうし音楽祭 「作詩・作曲の部」入選詩一覧

アイリス
作詩:akemi(奈良市・34才)
作曲:白川 凛(香川県坂出市・23才)

「傷ついた分だけ 優しくなれる」と 信じていた
そうでありたいと願っていた
誰も傷つけたくなかったし もう 誰にも傷つけられたくなかった
なるべく ひとが 傷つかないように 当たり障りのないように
なるべく優しく 接してきた「つもり」だった けれど
そうすることで 自分を守っていただけだった
どんどん本音は云えなくなって 愛想笑いだけ板についた
ひとを信じることができないから 誰のことも愛することができない
あたしは 誰も愛してはいけなかった それなのに
愛してしまった 或いは 愛だと信じたかった
優しいひとだった
あなたの優しさを 信じることができなくて
あなたをただ苦しめているだけの自分に苛立ち
愛がなにかもわからなくて 自分の身体を傷つけた
あなたはとても悲しい瞳をして
そのとき初めて 気がついた

「傷ついた分 優しくなれる」なんて ただの思い上がりだった
あたし 誰のことも傷つけたくなかったのに
いちばん 大切なひとを傷つけていた
自分を守ることだけに必死で あなたの悲しみにすら気がつかずに

やっとわかったよ
本当の優しさ 「自分が傷つくことを怖れないこと」
大切なひと 信じること 信じることは 愛だってこと
まだ間に合うかな あたし 優しくなれるかな
唯 ひとつだけの祈りは あなたが笑って幸せに生きてくれること

 

 

みんなといっしょ
作詩:來住安珠(滋賀県彦根市・18才)
作曲:井野口智詞(新潟市・27才)

みんなといっしょのことが できないぼく
みんなができることが できない
みんなといっしょのことが むつかしいぼく
みんなとおなじことが できない

みんなといっしょがいいの
みんなといっしょになりたいの
がっこうにいきたいの
おしごとがしたいの
みんなといっしょがすごいの
みんなといっしょにいきたいの
めいわくかけたくないの
やくにたちたいの

みんなができることを
ぼくはたすけてもらわないと いけない
たすけがいるぼくだけど
やくにたてることは あるのかな

みんなといっしょじゃないことが できるぼく
みんなができないことが できる
みんなといっしょじゃないことが とくいなぼく
みんなとちがうことが できる

みんなといっしょがいいの?
みんなといっしょになりたいの?
がっこうにいきたいの?
おしごとがしたいの?
みんなといっしょがすごいの?
みんなといっしょにいきたいの?
めいわくかけたくないの?
やくにたちたいの?

みんなができないことで
ぼくはみんなをたすけるの
みんなといっしょじゃない ぼくだから
みんなといっしょにいきて
やくにたてることがある

 

 

にじいろのようせいになりたい
作詩:酒井優和(長崎県西彼杵郡・8才)
作曲:井野口敏子(新潟市・63才)

こころがきずついた人がいたら
お日さまのようせいになって
こころをあたためてあげたいな
しょんぼりしている人がいたら
水のようせいになって
お花のジュースをあげたいな
ないている人がいたら
木のようせいになって
ことりとうたをうたってあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

ころんでないている人がいたら
花のようせいになって
お花のみつでなおしてあげたいな
さむそうにしている人がいたら
くものようせいになって
くもであたたかくしてあげたいな
みちにまよっている人がいたら
光のようせいになって
うちまで光をてらしてあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

さみしそうな人がいたら
雪のようせいになって
ゆきだるまをつくってあげたいな
なやんでいる人がいたら
星のようせいになって
やさしくかがやいてあげたいな
はなればなれになっている人がいたら
風のようせいになって
ふうせんをとばしてあげたいな
わたしは にじいろのようせいになりたい
小さなようせいだけど やさしいにじいろのようせい
わたしは にじいろのようせいになりたい

 

 

ママの本音ソング
作詩:三姉妹のママ(大阪府高石市・39才)

作曲:今井直人(東京都中野区・36才)

ねぇねぇちょっと聞いてくれる? うちの子の話 聞いてくれる?
女ばっかり3人で とにかくおしゃべり大好きで
夜になったらテンションあがる 何でも私に言いたがる
トイレにいっても話しかけてくる もう布団にくるまるしかない

「ママ!」「ママ!」って何回呼ぶの? ママはまだ忙しいの わがまま
いつもこっちが呼んだって 返事な~し!
食べるばっかりで 手伝いもさっぱりで がっかりで
何かちょっとでも手伝ってくれたらラッキー! ママハッピー! やねんけどな

ホンマにホンマにもう疲れるわ 毎日毎日しんどいわ
いろいろしゃべってすっきりしたわ 自分ばっかりしゃべってごめんね

ねぇまだちょっと聞いてくれる? うちの子の話 聞いてくれる?
毎日毎日 「お金ちょうだい!」攻撃 いやになっちゃうよ~!
たいやきじゃないんだし がまんでけへん
こんなに毎日怒っていたら 肌荒れ食べ過ぎエスカレーション
そんなママでもいいんですかね もっと気分リセット
自分にちょっとご褒美のさんぽリミット
今はちょっとはマシかなぁ 昨日よりちょっとは マシかもなぁ

ねぇねぇこれがウチの子見てくれる? 上の子の話きいてくれる?
最近上の子変わってきてん 下の二人に優しくなってきてん
大きな声で怒らんと ゆっくり話 聞いたりしてんねん

誕生日に これくれてん 流行りのブランドもん 買ってくれてん
使いやすくて気に入ってるし 私のことよう知ってるわ

ホンマにホンマに疲れるけど 毎日毎日しんどいけど
今はちょっとマシかなぁ 昨日よりちょっとは マシかもなぁ

ホンマにホンマにもう疲れるわ 毎日毎日しんどいわ
いろいろしゃべってすっきりしたわ 自分ばっかりしゃべってごめん さよなら
ありがとうママ!

 

 


作詩:林眞理奈(奈良市・26才)
作曲:吉田 洋(奈良市・53才)

わからないんです
恋愛も友情も
わからないんです
笑顔の作り方さえも
ちゃんとした生き方なんて
わからないんです
それでも楽しいんです
生きたいんです
まちがっているのかもしれないけど
それでも生きたいんです

わからないんです
夢も希望も
わからないんです
輪の入り方さえも
ちゃんとした生き方なんて
わからないんです
それでもうれしいんです
生きたいんです
くさっているのかもしれないけど
それでも生きたいんです

 

 

世界に叫べ
作詩:丸山真美香(長野県下諏訪郡・31才)
作曲:丸山 眞弓(長野県下諏訪郡・60才)

空にかかった虹のように 
みんなそれぞれ色がある
それを塗りかえることなんて
誰にも出来はしないんだ

ぼくにはぼくの 君には君の
追いかけて行きたい 夢がある

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

畑に咲いてるひまわりは
みんな同じ方を向く
なのになんでいけないの
同じことをすることが

ぼくにはぼくの 君には君の
限りないいのちが あるのだから

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

ぼくにはぼくの 君には君の
生きてきた証と名前がある

世界に叫べ
君の気持ちを 君の言葉で
そしたらきっと
誰かひとりは 聞いてくれるはず

 

 

2さい 
作詩:与那覇里美(大阪市・36才)
作曲:三木 祐子(大阪府茨木市・35才)

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「あか」「あお」「きいろ」
あなたの声が 手に乗ってやってくる
しらないでしょう
聞こえない ままが
こんなにうれしいこと

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「ちょうちょ」「花」「ひこうき」
あなたの目が 手に乗って語ってくる
しらないでしょう
聞こえない ままが
こんなに いやされること

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「いっしょ」「まって」「ちがう」
あなたの眉が 手に乗ってうごく
いつか知るでしょう
聞こえる あなたが
ままが 聞こえないこと

みぎて ひらひら  ひだりて ひらひら
「ありがとう」「ごめんなさい」
あなたが体ごと おはなししてる
聞こえない ままにも
ひびく そのこころ

おててで つむぐ こころと こころ
みんなが こんなふうに
いろいろな人と やさしくなれたら
聞こえても 聞こえなくても
きっと 笑いあえることでしょう

 

 

マイペース
作詩:渡辺美保(福島市・43才)
作曲:小林 仁美(東京都江東区・45才)

あなたは言った どんな私を見てもマイペースでいいよと
ありがたい言葉だった
無力さを感じ 昔の自分と照らし合わせ苦しくなっていたから
ありがたい言葉だった
温もりを感じ 今の自分にしか出来ないことを
少しずつと焦らなくなったから
ありがたい言葉だった
私がまだ もがいていることを知っているかのように
期待しないでいてくれるから

どんな私でも どんな姿でも どんな事をしなくても
生きているだけでいいよと言ってくれるかのように
マイペースという言葉が 私の心の中を癒してくれる
期待しないでいてくれるなんて ついその言葉に甘えてしまう
期待されることが多かった私 もう頑張りすぎない

あなたは言った どんな私を見ても マイペースでいいよと
ありがたい言葉だった
絶望を感じ 私の生きてきた意味もない 経験が白紙だから
ありがたい言葉だった
温もりを感じ 今の自分にしか出来ないことを
少しずつと焦らなくなったから
ありがたい言葉だった
私がまだ 暗闇の中だと知っているかのように 
期待しないでいてくれるから

マイペース 
それは 自分の人生の歩む速度を 自分で決めていいということ
出来ること 出来ないことも 自分で決めていいということ

どんな私でも どんな姿でも どんな事をしなくても
生きているだけでいいよと 言ってくれるかのように
マイペースという言葉が 私の心の中を癒してくれる
期待しないでいてくれるなんて ついその言葉に甘えてしまう
期待されることが多かった私 もう頑張りすぎない