[終了しました]「障害のある人との身体表現から創造的な福祉の現場をつくるヒントを学ぶ」

ケアする人とケアされる人のあいだでは日々、多層的なやりとりが交わされています。言葉だけでなく、物理的な接触を通して身体に刻まれた経験や癖のようなものを受け取ったり、わずかな身振りが発する意志や感情を読み取ったり。誤解や誤読も含めてお互いが渡り合い、関わり合う関係と言えるかもしれません。

鳥取で活動する「じゆう劇場」には障害のある人もない人も含めて、幅広い世代の人が参加しています。じゆう劇場がめざすのは、不自由を前提としてできることを組み合わせ、結果として「普通」に対して疑いを投げかけるようなあり方。不自由から出発するからこそ、今はない自由を手にすることができるというその視点には、障害のある人と関わる福祉の現場にも多くのヒントが詰まっているのではないでしょうか。

今回は鳥の劇場の副芸術監督 齊藤頼陽さん、じゆう劇場の俳優である井谷優太さん、優太さんのマネジメントを務める井谷憲人さんをお招きし、「じゆう劇場」の取り組みについてお聞きします。後半にはワークショップを行い、創造的な福祉の現場をつくるきっかけとなるような、人との関わりや表現をみつける視点などを学びます。みなさんのご参加をお待ちしています!

●日時:
2024年3月20日(水・祝)

●会場:
高槻城公園芸術文化劇場南館1階 中スタジオ4(大阪府高槻市野見町6番8号)
アクセス→https://www.takatsuki-bsj.jp/tat/access
阪急高槻市駅から徒歩約8分、JR高槻駅から徒歩約13分

●参加費:
1,000 円
*介助者1名まで無料
*参加費は当日受付にてお支払いください

●対象:
福祉施設職員の方、障害のある人とのコミュニケーションや身体表現活動に関心のある方、そのほか内容に関心のある方はどなたでも

●定員:
20 名

●お申込みフォーム:
https://forms.gle/1orQL4i7m5oAWZBP6

【スケジュール】
・13:30~14:30(60 分)
レクチャー「人との関わりから『普通』に疑いを投げかける」
ゲスト:齊藤頼陽(鳥の劇場副芸術監督、じゆう劇場)、井谷優太(じゆう劇場俳優)、井谷憲人

・14:45~16:30(105分)
ワークショップ

●主催:一般財団法人たんぽぽの家 *令和 5 年度障害者芸術文化活動普及支援事業(厚生労働省)

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【講師プロフィール】

齊藤頼陽(さいとうよりあき)

俳優、鳥の劇場副芸術監督。大学入学時より、学内サークルで演劇活動開始。2006年、鳥の劇場設立時より参加。俳優として鳥の劇場のほぼすべての作品に出演しながら、演劇ワークショップの講師、地元の児童や高齢の方たちとつくる演劇の演出、ラジオ番組のパーソナリティーなど、地域に密着し幅広く活躍している。障がいのある人、ない人がいっしょに舞台を創るプロジェクト「じゆう劇場」に発足時より参加。令和5年度鳥取市文化賞受賞。

井谷優太(いたにゆうた)

手足に障がいがあっても音楽活動ができる方法を独自に確立し、シンセサイザーとサンプラーを自由自在に操り、オンラインも活用しながら作曲業務やライブ活動をしている鳥取県倉吉市在住のマイノリティ・サウンドクリエイター。(2022年には、パリコレにも音楽を提供)常に自分の可能性を模索し、音楽のみならず、障がいのある人とない人が共に作る劇団「じゆう劇場」では発足時から俳優として参加しており、フランス・ナントやタイ・バンコクでの海外公演に参加するなど、様々な表現手法に挑戦し続けている。

井谷憲人(いたにのりと)

鳥取県内の乳業メーカーを退職後、本格的にサウンドクリエイター井谷優太のマネージャー兼アドバイザーとしてサポートをする。国内はもとより海外公演にも同行し、最高のパフォーマンスの為のバックアップをしている。また、じゆう劇場においては「ケント」として舞台に立つ役者でもある。昨年は主人公の母親役やコント演劇にも挑戦し、新境地を開拓している。一方、鳥取県肢体不自由児者父母の会連合会副会長の顔も持つ。