[終了しました]アートミーツケア学会2018年度総会・大会 @東京

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アートを計測する

エビデンスってなに?

*フォームからの受付は終了しました。
参加ご希望の方は、当日直接、会場にて受付させていただきます。

日時:2018年11月3日(土)4日(日)
会場:女子美術大学杉並キャンパス [アクセス]

本大会では「アートを計測する ーエビデンスってなに?ー」というテーマで、社会的課題が横たわる現場に働きかけるアート活動に対し、その評価指標のあり方について、問題提起や議論を創出する場にしていきたいと思います。
医療・福祉施設、コミュニティーなどにおいて、様々なアプローチによるアート活動が実践されています。しかし、継続性、発展性を考えた際、「アートを導入することで、いったいどんな効能が認められるのですか?」「エビデンスが得られないと、正式な予算化は難しいですよ」といった趣旨の反応が返ってきた経験を持たれる方も多いのではないでしょうか。
専門分野の違いを超えてアート活動をしていくには、超えなくてはならない異なる意識の壁が存在しています。アート活動に対する評価指標について参考になる情報を持っていらっしゃる方。エビデンスに対して悩まれている方・アレルギーを持っている方・恋をしている方。参加される様々な専門分野の皆様で情報交換し、さらに議論の場に広がればと考えています。海老デンスで鯛が釣れるような、実り多い大会となることを願っています。

女子美術大学/Joshibi University of Art and Design

 

11月3日[土]  

11:30-12:00
*7号館1F 7106教室
 アートミーツケア学会総会 
12:00-13:00
*7号館1F 7101教室
 受付 
13:00~13:20
*7号館2F 7201教室
 開会宣言・大会趣旨説明 
13:20~14:20
基調講演

*7号館2F  7201教室

「『生きなおす力』を探索する」 
 最近、レジリエンス(resilience,再生力)という新しい用語とコンセプトが、災害・事故、凶悪犯罪、経済破綻、戦乱・テロ、病気、死別など様々な分野で、コミュニティや企業や個々人の再生問題を論じる時に使われるようになってきた。私は半世紀以上にわたって、災害・事故・公害、社会的事件、凶悪犯罪、終末期医療、心身障害などの諸問題について、ノンフィクションジャンルの作家活動を続けてきた中で、そうした問題に直面した多くの人々の語りに耳を傾け、数々の手記を読み、並行して支援する側の人々の語りや著作にも接してきた。そうした経験をベースにして、コミュニティが活気を取り戻したり、個々の人間が新たな人生を歩み始めたりするようになる力の根源はどこにあり、新たな人生の内実はそれまでの生き方とどう変質したのか。そのことをレジリエンスという視点から、今まとめつつあるので、その骨格を語ろうと思う。

 
柳田邦男(ノンフィクション作家)
1936年栃木県生まれ。1960年東京大学経済学部卒。NHK記者14年を経て作家活動に。現代人の「いのちの危機」「心の危機」をテーマに、半世紀以上にわたり、災害・事故・公害、凶悪事件、原爆被爆問題、病気と障害、終末期医療、在宅医療、死生観、超高齢化社会問題、子どもの心の発達問題など、幅広く取材・執筆・講演の活動を続けている。(Photo by Maki Ishii)
14:30~15:30 
基調ワークショップ

*7号館2F  7201教室

「マイクのインタラティブ・プレゼンテーション」


マイケル・スペンサー(日本フィル*・コミュニケーション・ディレクター)
世界各地で芸術教育プログラムを開発・実践し、さまざまな芸術団体や企業から高い評価を受ける。日本でも過去20年以上にわたりプロジェクトを行ってきた。2014年3月に日本フィルハーモニー交響楽団のコミュニケーション・ディレクターに就任。
15:45-16:45 ダイアローグ
*7号館1F 7102教室

 1)「アーツマネジメントの評価について ー日英の事例からー」

湯浅真奈美(ブリティッシュ・カウンシル アーツ部長)
中川 真(アートミーツケア学会副会長、大阪市立大学特任教授)
*7号館1F 7105教室

 2)「エビデンスとは何か? ーアート活動におけるジレンマー」

加藤 敬(名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授・学長特別補佐)
森口ゆたか(アートミーツケア学会副会長、美術家、近畿大学教授) 
*7号館1F 7106教室

 3)「ユニバーサルデザインの起点 ー『誰のため、何のため』から始めるエビデンス考ー」

中野泰志(慶応義塾大学経済学部教授)
高田裕美(株式会社モリサワ 公共ビジネス推進課、UDフォント開発者)
横山純子(女子美術大学専任講師)
*7号館1F 7108教室

 4)「被災地活動の継続性と課題 ー<音楽の森>の活動を通してー」

マイケル・スペンサー(日本フィル*・コミュニケーション・ディレクター)
冨樫尚代(日本フィル* 音楽の森アドバイザー)
別府一樹(日本フィル* 音楽の森部長代行)
ヤマザキミノリ(女子美術大学教授) 

*公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団
17:00~17:20
*7号館2F 7201教室
 弦楽四重奏(日本フィルハーモニー交響楽団) 
17:30~18:20

 ポスターセッション 前半約30分発表、後半約20分フリートークAとBの2会場で並行して行います。1件あたり、3分の発表時間を設けます。2組同時並行で順次発表をしていただきます。その後、ポスターの前でフリートークとなります。ご覧になりたい発表の会場へ直接お越しください。なお、会場間はいつでも移動いただけます。

[会場]7号館1F 7104教室、7号館1F 7107教室
発表 1)17:30~17:33 2)17:35~17:38 3)17:40~17:43 
4)17:45~17:48 5)17:50~17:53 6)17:55~17:58 

A 7号館1F 7104教室
1)実践報告「社会的インパクト評価の方法と結果–佐倉市立美術館ミテ・ハナソウの評価分析事例」
 三ツ木紀英(NPO法人芸術資源開発機構 代表理事)ほか
2)実践報告「テラコッタ粘土を用いた子どもの造形表現について」
 加山総子(東京学芸大学大学院教育学研究科2年、女子美術大学アートデザイン学科非常勤講師)
3)実践報告「既存の仏教施設を利用しての場づくり:『真宗本廟子ども奉仕団』を通しての考察」
 羽賀文佳(真宗大谷派僧侶)
4)実践報告「東日本大震災から7年が経過した今、アート活動が地域に与える影響について:活動に携わった人々の心情の変化から考察」
 松尾美沙(東京学芸大学大学院教育学研究科2年)
5)実践報告「表現活動を通した関わりの変化:特別支援学級における美術科の授業実践から」
 竹 美咲(東京学芸大学特別支援教育特別専攻科)

B 7号館1F 7107教室 
1)実践報告「筑波メディカルセンター病院 エントランス改修」
 森西和香子(筑波大学ADP チームパプリカ)ほか
2)実践報告「徳島大学病院階段アートプロジェクトについて」
 田中 佳(Tokudai Hospital Art Labo (THAL)、徳島大学大学院社会産業理工学研究部准教授)ほか
3)実践報告「ホスピタルデザインの普及に向けた教育の検討」
 森 絵美(川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部医療福祉デザイン学科助教)
4)実践報告「hapii+プロシェクト 2017年度」
 曽根小春(京都造形芸術大学 hapii+プロジェクト)ほか
5)研究発表「にあフレンズ」
 佐藤由紀枝(女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科ヒーリング表現領域)
6)研究発表「ロボットメディアによるソーシャルデザイン」
 山崎(山﨑スコウ) 竜二(早稲田大学社会科学総合学術院講師)

18:30~20:00
*2号館1F 食堂
 懇親会 参加費:3,000円/ 東の会員紹介展メンバーとの交流タイムあり

 

 

11月4日[日]

9:30-10:00  受付
10:00-12:00

 プレゼンテーションA~Cの3会場で並行して行います。ご覧になりたい発表の会場へ直接お越しください。なお、会場間はいつでも移動いただけます。
[会場]7号館1F 7102教室、7号館1F 7104教室、7号館1F 7105教室  1)10:00~10:30 2)10:40~11:10 3)11:20~11:50

A 7号館1F 7102教室
1)実践報告「『ゼミ活動におけるデザインによる過疎地域の寺院問題への取り組み』の後で」
 広根礼子(金沢学院大学芸術学部芸術学科准教授)
2)研究発表「認知症高齢者のコミュニケーションを促進する作品展示デザインの実践的研究」
 塚本万里(株式会社ムラヤマ)
3)実践報告「継続的なアートプロジェクトを評価分析することの意義と課題:美術館・企画者(NPO)・評価専門家の立場から」
 三ツ木紀英(NPO法人芸術資源開発機構 代表理事)ほか

B 7号館1F 7104教室
1)研究発表「ソーシャルロボットのデザインにおけるコーディング」
 山崎(山﨑スコウ) 竜二(早稲田大学社会科学総合学術院講師)
2)研究発表「イメージを通した当事者研究:その可能性を考える」
 水谷みつる(こまば当事者研究会)
3)研究発表「エンパワメント型アートセラピーの評価方法・評価基準について:自己評価は有効か?」
 兼子 一(ATAS: Arts Therapy Activities Study 代表、神戸医療福祉大学講
)ほか

C 7号館1F 7105教室
1)研究発表「生活習慣病予防教材の開発に関わる芸術と医療の連携について」
 村上史明(筑波大学芸術系助教)
2)研究発表+実践報告「Art in Hospital《風の家/Breathing House》の継続とエビデンス」
 定廣和香子(札幌市立大学看護学部)ほか
3)実践報告「小児科外来における治療・療育環境改善プロジェクト:安心・想像・つながり・笑顔が生まれるコトづくり」
 高橋智子(静岡大学准教授)

12:15~13:45
*2号館1F 食堂

 ランチ交流会 ランチ代:1,500円/要申込
話が弾むようにおいしいランチをご用意いたします。プレゼンテーション発表者や東の会員紹介展メンバーと交流しましょう。ご持参いただいたランチでの参加もOKです。

*大会会場周辺は飲食店がありません。学食も営業しておりませんので、ご注意ください。

14:00-15:30  分科会

A)「ユニバーサルアートイベント*から、ユニバーサルな社会づくりを考える ーワークショップ「吹き出す!×フキダシ!」を例にー [会場]1号館1階 ガレリアニケ
社会包摂の考え方を日本社会に定着させることを目的として、誰もが参加できるユニバーサルアートイベントを開催します。様々な障がい・世代・国籍の人々が混ざることで生まれる、予想を超えた想像力を体感できます。今後、多くの人がこうしたアートイベントの体験を重ねていくことで、「多様な人が参加しやすい社会づくり」のヒントになることを期待しています。

*会場の都合により、ワークショップ参加人数は12名程度とさせていただきます。(ワークショップの性質上、途中参加はご遠慮願います)
*本ワークショップに関する申込先→ norota09042◎venus.joshibi.jp(◎を@に変えて送信してください)

 野呂田理恵子(女子美術大学准教授)
 藤田百合(女子美術大学特命助教、女子美術大学美術館学芸員)  
 TRY NEW!!(女子美術大学学生+院生+卒業生有志) 

*前回のユニバーサルアートイベントの様子を見る→こちら

B)「医療現場におけるアート活動の継続、そしてエビデンスについて議論しよう ー問題点とそこからの解決方法を探る為にー」 [会場]7号館2階 7201教室
「アートには、いったいどんな効能が認められるのですか?」医療現場でアート活動を行う際、大きな壁になるのがアートに求められるエビデンス。また、アート活動をどのように継続させていくか、それが問題だ。そう考える方は多いのではないでしょうか。医療現場での取り組みを持続可能に、さらに発展性のあるものにするには等々。様々な専門分野の皆様と現場から見えてくる問題点を洗い出し、解決策について議論を深めていきたいと思います。

 西田 朗(にしだこどもクリニック副院長、元東京都立小児総合医療センター院長)
 山野雅之(女子美術大学教授) 

C) 演奏芸術ワーキングセッション  [会場]2号館1階 学生ロビー
日欧で活躍するクラリネット奏者・指揮者の吉田誠氏を中心に演奏実演及び、聴衆と一緒に創り上げるハンドクラッピングを交えたワークショップを開催します。これまで顧客企業の取締役会での実演など、今年に入り数回の実践を行ってきたものをより多くの方に紹介するものです。
 森 泰規(株式会社博報堂 /クラリネット)
 森岡緋沙子(コーディネート)
 吉田誠(クラリネット・指揮) http://makoto-yoshida.com/
D) 質を評価する〜評価をめぐるコミュニケーションと評価の方法  [会場]7号館1階 7102教室
事業評価と聞くと、参加人数や経済効果を数字で測ることだと思う人も多いでしょう。しかし、評価にはさまざまな方法があります。社会包摂を目指す芸術文化事業の分野では、近年、事業の「質」を評価する方法に注目が集まっています。九州大学は、現在、文化庁との共同研究を通じて、イギリスなどの先進事例を参考にしつつ、エンパワメントや人とのつながり、価値観の変容に着目した「質」を担保する評価方法の開発に取り組んでいます。本ワークショップは、その中間報告と意見交換の場として企画されています。
 中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
 富樫悠紀子(九州大学大学院芸術工学府博士課程)
E) 人とアートにかかわる実践を・生きる・書く・探究する:エピソードで体験を省察するワークショップ  [会場]7号館1階 7104教室
昨年、本学会青空委員会プロジェクトとして、アートの実践について「書く」ことを考える研究会を行いました。実践の中で体験を通して捉えたものを「書く」ことが、体験理解や実践者の自己理解、その取り組みの意味や価値を考え、発信していくことにもつながっていく例が報告されました。本分科会では、私たちが感じたものや捉えたものを短いエピソードで「書く」こと、聴き合うことで体験を共有し、その意味を考えるワークショップを行います。
 笠原広一(東京学芸大学)
 森口弘美(京都府立大学)
 小室明久(東京学芸大学 個人研究員)
15:30~16:00  フリートーク
16:00  閉会

 

◎両日開催◎

「東の会員紹介展」(2号館1F 食堂)
ー2018年度大会の新しい試みです。良い出会い・対話・議論のきっかけになることを期待し、団体・個人の自己紹介をタペストリー化して展示します。懇親会やランチ交流会の際に、積極的にご活用ください。
 Keio ABR(慶應義塾大学アートベース・リサーチ研究会)
 ササマユウコ(芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表・音楽家)
 山崎(山﨑スコウ) 竜二(早稲田大学社会科学総合学術院講師)
 松尾まどか(青年海外協力隊(美容師隊員)・NPO法人美容本舗harmony)
 森 泰規(株式会社博報堂 ディレクター/コンサルタント)

「女子美の取り組み紹介展」(7号館1F 廊下・7109教室)  

 

◇参加申し込み方法

*フォームからの受付は終了しました。参加ご希望の方は、当日直接、会場にて受付させていただきます。また、当日申込の方で懇親会・ランチの申込は食数に限りがございますので、ご希望に添えない場合があります。予めご了承ください。

 

◇参加費


*介助者は参加費のみ無料になります。駐車場ご利用希望の場合は、申し込み時にご相談ください。  

 

◇申し込み期限 10月27日(土)

・いったんご入金いただいた参加費、懇親会費、ランチ代は、原則としてご返信いたしかねますので、予めご了承ください。
・会場の都合上、120名を超える申し込みがあった場合、立ち見となる可能性がございます。
・女子美術大学の学生は、参加費のみ無料となります。  

 

◇障がいのある人へのサポートについて

・車いす利用に伴う介助、要約筆記、道・建物内案内などをボランティアが対応します。
ご希望のサポート内容とご利用になる日時を学会事務局まで、E-mail(art-care@popo.or.jp)または、電話(0742-43-7055)Fax(0742-49-5501)にて、申込締切日までにお知らせください。 ご相談のうえ、できるだけサポートさせていただきます。
申込締切日:10月20日(土) *ただし、日曜日は電話での受付はできません。  

 

◇お問い合わせ・お申し込み先

アートミーツケア学会 事務局 〒630-8044 奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家
tel 0742-43-7055  fax 0742-49-5501
E-mail art-care@popo.or.jp  http://artmeetscare.org  

 

◇会場案内

女子美術大学杉並キャンパス (アクセス) 〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
  東京メトロ丸ノ内線 東高円寺下車徒歩8分
*駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。  

 

主催:アートミーツケア学会 共催:女子美術大学 協力:日本フィルハーモニー交響楽団