[終了しました]福祉をかえる「アート化」セミナー2017 

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今、障害のある人のアートをめぐる環境は目まぐるしく変化しています。展覧会の開催や、新しい商品の開発、創作活動の支援などもさかんに行われています。一方で、アートは、自分たちの手でつくりだしたり、鑑賞したり、日常の創意工夫を重ねながら、生活とともに育んでいくものでもあります。多様な生や生活のあり方が、自由な表現をうみだす土壌となっているのです。しかしながら、社会に目を向けてみると、地球規模で命の多様性を否定するような、不寛容さと息苦しさが広がっています。
今回のセミナーでは、そんな状況のなかであらためて、生きるための技術としてのアートに立ち返り、人が生きることと表現することについて一緒に考えたいと思います。みなさんのご参加をお待ちしています。

日時:2017年7月1日(土)ー2日(日)
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA(奈良市六条西3-25-4)
定員:各日100名[申込先着順 締切 6月23日(金)]
参加費:全日参加 一般15,000円 学生10,000円 
    部分参加一般8,000円 学生5,000円

対象:障害のある人のアート活動に関心のある人。アートによるプログラム開発、仕事の開発、アートスペースづくりに関心のある人

◎申込フォームへ→フォームへ

プログラム[1日目・7月1日(土)]

12:00-13:00 受付
13:00-13:10 あいさつ
オリエンテーション
13:10-14:00
[50分]
講演「イノチとインセキ」

高橋悟
(美術家/京都市立芸術大学美術学部教授、理事/京都)
アートはときに、障害/健常という二元論を軽々と飛び越える可能性をもっています。「感覚統合」という考え方に注目した作品やラッパーと障害のある人のコラボレーションなど、芸術大学で多くの学生を育てながら、美術家としても、人間の表現を探求してきた高橋さんより、生きることとともにあるアートを紹介します。
14:00-14:10
[10分]
休憩

14:10-15:40
[90分]
プレゼンテーション

「表現未満、から見えるもの」

久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長/静岡)

「『表現未満、』実験室」や、「スタ☆タン!!」など、表現について鋭い切り口で社会に提案しているクリエイティブサポートレッツ。表現未満、を実践しながら、その人しかできない仕事をつくりだしている、その理念や目指すところをお聞きします。
「アートとの出会いが育む創造性」

小島剛(一般社団法人タチョナ代表理事/大阪)
タチョナ(Touch On Art)では、子どもをふくめて、さまざまな世代の人にむけた、表現のプログラムを実施しています。アートを通して多様性や他者の理解を深めたり、不思議なことや新しいことの発見によって生活を豊かにしていく、タチョナの実践を紹介します。
「存在と生活のアート」

宮下忠也(アートディレクター/大阪)
存在と生活のアートとは、存在のサインをアートで増幅した時にあらわれるもうひとつの見方、感じ方、気づきです表現された「モノ」だけではなく、そこから生まれる「コト」も含めて成立する世界をお聞きします。
15:40-16:10
[30分]
トークセッション

高橋悟、久保田翠、小島剛、宮下忠也
16:10-16:30
[20分]
休憩
16:30-17:40
[70分]
*オプション選択
オプション1
アートセンターHANAツアー
アートが生まれる場、アートセンターHANAを、日頃活動しているスタッフ、メンバーがバックヤードまでご案内します。
オプション2
作品の保存と管理レクチャー
作品が生み出されると同時に生まれてくるのが、保存と管理の問題です。保存する際に押さえておくべきポイントやコツを具体的に紹介します。
オプション3
障害とアートのなんでも相談室
障害のある人とアート活動をはじめたい、活動しているけれど課題にぶつかっている、など、参加者のみなさんからの相談をうけながら、一緒に考えていきます。

◎みなさんからの相談をお待ちしています。どんな質問でもOKです!ご質問は、お申し込みフォームにご記入いただくか、ableart@popo.or.jpまでお寄せください。質問の受付締切は6月23日(金)です。
オプション4
障害のある人のアートと評価について考えるワークショップ

コーディネーター:谷美奈(帝塚山大学全学教育開発センター准教授)

ワークショップ形式で、障害のある人のアートと評価について、気軽に議論する場です。教育学の立場から評価のあり方について考えてきた谷さんがコーディネートします。
18:00-20:00 交流会
(どなたも参加費3,000円)


「3分間プレゼンテーション」参加者募集!

アート化セミナー名物の「交流会」。たんぽぽ楽食サービスによる手づくりの料理を食べながら、全国から来る講師や参加者との交流の時間です。名刺をたくさんご用意ください!
自分の活動や言いたいことなど、全国から来るみなさんの前でアピールしたいことがある人、限定10人!(先着順)「3分間プレゼンテーション」に立候補する方を募集します。

 

プログラム[2日目・7月2日(日)]

9:30-10:00 受付
10:10-12:10
[120分]
選択プログラムA
ーアートとケアを考えるー
「アートを支える道具」
高齢化や、障害が重度化した人の、表現をしたいという思いと活動を支える、道具・技術・環境の工夫を学びます。
鈴村温、藏元撤平(たんぽぽの家アートセンターHANAスタッフ/奈良)
納富太郎(NPO法人W・I・N・Gー路をはこぶ/大阪
選択プログラムB
ー創造的な環境づくりー
「ワークショップのつくり方」

各地でアートワークショップを行うこどもアートスタジオでは、多様なかかわりによって有機的な場がつくられています。参加者どうしが影響し合う、環境、空気、時間をどう作るか、実践的に学びます。
ホシノマサハル(こどもアートスタジオディレクター/静岡)

選択プログラムC
ーアートマネジメントー
「してはいけないアートマネジメント 基礎編」

障害のある人のアートをマネジメントする際に、ついついやってしまう、よくある失敗例を通して、大事にしたいことや基本的な手順を紹介します。
大澤辰男(現代美術作家、生活介護事業所アトリエライブハウス代表、美術教室ライブハウス代表/大阪)
吉永朋希(たんぽぽの家アートセンターHANAアートディレクター/奈良)
選択プログラムD
実践研究発表会

日ごろの活動を言語化することは、新しい発見や気づきをもたらします。全国から来る参加者のみなさんから、意見やアドバイスをもらう絶好の機会です!

◎発表者
・松田圭一(NPO法人灯心会 スタッフ)
・前川紘士(作家)
*都合により、選択プログラムDは午前のみの実施となりました。午後、選択プログラムDをご希望されていた方は、A2~C2のいずれかにご参加ください。

12:10-13:40
昼食 HANAランチをご利用いただけます。(要事前申し込み:600円)
13:40-15:40
[120分]
選択プログラムA
ーアートとケアを考えるー
「舞台表現におけるケアのあり方」
「どんなに重い病気や障害があってもこころ豊かにその人生を生き抜く」をコンセプトに活動するニコちゃんの会。重度の障害のある人にとってのアートの意味と社会に繋ぐための考えや支援方法をお聞きします。
森山淳子(認定NPO法人ニコちゃんの会代表理事/福岡)
宮本聡(認定NPO法人ニコちゃんの会、九州大学大学院/福岡)
選択プログラムB
ー創造的な環境づくりー
「地域とつながるサードプレイス」
知恵とユーモアで、生きづらさを抱える人と地域とのつながりを展開している、ハーモニーとカプカプ。ひとりひとりの差異を認めあう場のあり方、そのためのアート活動の意味を考えます。
新澤克憲(就労支援B型事業所ハーモニー施設長/東京)
鈴木励滋(地域作業所カプカプ所長/神奈川)
選択プログラムC
ーアートマネジメントー
「してはいけないアートマネジメント応用編」
展覧会や、地域と協働したアートイベントなど、表現を発信する場はたくさんあります。成功事例だけでなく、失敗例からアートマネジメントの極意を学びます。
宮下忠也(アートディレクター)
選択プログラムD
実践研究発表会
*都合により、選択プログラムDは午前のみの実施となりました。午後、選択プログラムDをご希望されていた方は、A2~C2のいずれかにご参加ください。

 

エクスカーション 「アート、デザイン、ビジネスを考えるツアー」

2016年にオープンした「Good Job! センター香芝」と「ぷろぼの Fellow Ship Center」。「仕事をつくることをデザインする」ふたつの施設を見学し、理念と仕組みを学びます!

◯スケジュール
6月30日(金) *アート化セミナー前日です!

13:30 Good Job! センター香芝 集合、見学
15:30 Good Job! センター香芝 出発
(電車で移動)
17:00 ぷろぼのFellow Ship Center 到着、見学
18:00 懇親会
20:00 解散

◯参加費
見学料:3,000円
懇親会:4,000円

◯定員:20名

 

お申し込み方法、その他

【1】「参加申込フォーム」に必要事項をご記入いただき送信してください。
*ご希望のプログラムに添えない場合は連絡させていただきます。

【2】参加費(交流会費・ランチ代・エクスカーション見学&懇親会費含む)をお近くの金融機関からお振込ください。
*参加費:全日参加 一般15,000円 学生10,000円/部分参加(どちらか1日のみ) 一般8,000円 学生5,000円
*7月1日(土)交流参加費 どなたも3,000円 
*7月2日(日)ランチ600円
*6月30日開催・エクスカーション 見学料3,000円 懇親会4,000円


*振込手数料はご負担願います。
◆銀行振込み◆
南都銀行 西ノ京支店(普通)2078235
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812
名義:一般財団法人たんぽぽの家

◆郵便払込み◆
01080−6−7812 加入者名:一般財団法人たんぽぽの家
*通信欄に「セミナー参加費」とお書き添えください。

 

申し込み締切 2017年6月23日(金)
定員(各日100名)になり次第締め切らさせていただきますので、お早めにお申込ください。

 

[おことわり]
キャンセルには下記の通り、キャンセル料を申し受けますのでご注意ください。
◎6月24日(土)〜6月30日(金) 参加費の50%
◎7月1日(土) 参加費の100% 
*やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
*お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。

 

会場および、無料送迎バスのご案内

会場(たんぽぽの家アートセンターHANA) アクセスはこちら

◎無料送迎バスのご案内
近鉄奈良線「学園前」駅南口と、セミナー会場「たんぽぽの家アートセンターHANA」の間を結ぶ無料シャトルバスの運行を予定しております。いずれも、セミナー開催時間/終了時間にあわせた運行になります。
*7月1日(土)
[近鉄奈良線・学園前駅南口 11:30発 → たんぽぽの家]
[たんぽぽの家 18:00発 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]
[たんぽぽの家 交流会終了後、随時 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]

*7月2日(日)
 [近鉄奈良線・学園前駅南口 9:15発 → たんぽぽの家]
 [たんぽぽの家 16:30発 → 近鉄奈良線・学園前駅南口]

 

お問い合わせ・お申し込み先

〒630-8044 奈良市六条西3-25-4一般財団法人たんぽぽの家
Tel.0742-43-7055 FAX.0742-49-5501
E-mail ableart@popo.or.jp http://tanpoponoye.org