たんぽぽ通信 Vol.89

01 鳥の演劇祭4/くらっぷ 「羅生門」を発表しました!

tori4.jpgたんぽぽの家の演劇集団、"くらっぷ"が「鳥の演劇祭4(鳥取市鹿野町にて開催)」で9月30日(金)と10月1日(土)それぞれ1回ずつ 、新作「羅生門」の公演をおこないました。
会場のまわりには人けが少なく「お客さんは来てくれるだろうか…」と不安もありましたが、2回とも70ほどの客席は満席。お客さんには 肩を寄せ合ってもらいながらご観劇いただきました。
劇の中では、だれにも予想できないやりとりが次々となされ、そこから巻き起こる笑いや、ただよう緊張感に会場は釘づけ。その雰囲気を 俳優たちも楽しみながら演じていたようです。また、会場からは「何のシーンかわからないけれど、次に何が起こるのか、だれがキーパー ソンなのかを想像するのがおもしろかった。」などのtori3.jpg声もあり、演劇の魅力や表現活動そのものについての思いをめぐらせる機会になった のではないかと思います。
みなさま、シアターポポでおこなった公開リハーサルへのご来場や募金、声援をくださり、本当にありがとうございました!みなさまの応 援のおかげでこのたびの公演を無事終え、大成功をおさめることができました。次の発表の機会に向けて、作品にみがきをかけていきたい です。 (大久保)

02 「言葉のちから」で被災した人たちに元気を贈ります!

みなさんは、たんぽぽの家が行なう東日本大震災復興プログラム「笑ってプロジェクト」をご存知ですか。
このプロジェクトは、これまで取り組んできた市民活動をベースにkotoba.jpg、東日本大震災で被災した人たちの"生きる力の取り戻し"を支える ためのプログラムです。支援が届きにくいところや、特別なニーズがある人たちへの支援を大切に活動しています。
このプロジェクトの一環として、私たちは障害のある人たちの「言葉(=詩)」のちからで、被災した人たちに元気を贈る「言葉のちか ら」プロジェクトを行っています。
これは、36年にわたり、障害のある人たちの詩を歌ってきた"わたぼうし"がベースになっています。 "わたぼうし"の活動のなかで 、私たちは「言葉のちから」で自分を表現し、社会に参加していく多くの障害のある人たちと出会ってきました。そして、その「言葉のち から」によって励まされ、元気づけられた多くの人たちに出会ってきました。こうした伝えるべきものをもつ言葉の達人の仲間たちからの 言葉(=詩)を、1冊の詩集にまとめました。
この詩集には、年齢も住んでいる地域も障害もさまざまな人たちから寄せられた、149作品の中から選ばれた31編と参考作品1編を加えた 32の詩を掲載します。この詩に、宮城県仙台市の「ハート&アート空間BEI(ビーアイ)」で活動する子どもたちが挿絵を描いてくれまし た。そして、詩の選考に関わってくださった詩人の、もり・けんさん、上田假奈代さん、美術家のビーアイの関口怜子さん、そして震災後 、ツイッターで詩をつづったことで話題になった詩人・和合亮一さんからのメッセージも掲載されます。
多くの人たちの思いがつまった詩集は、約100ページ・フルカラーで10月上旬の完成をめざしています。みなさんのお手元に「たんぽぽ 通信」が届くころ、詩集もきっと完成していることと思います。
この詩集は、2冊1セットで販売し、1冊は購入したあなたに、もう1冊を被災した人に贈ります。詩集を贈りたい相手のいる方は、ぜ ひあなたから贈ってあげてください。詩集を贈る知り合いがいないけれど詩集を購入することで応援したい、と思ってくださった方は、た んぽぽの家が東北のNPOなどを通じて詩集を被災した方にお届けします。
「私には何もできない」でも、「詩を書くこと、表現することでなら応援できる」と思った障害のある人たちの思いを詩集にのせて元気 を贈る「言葉のちから」プロジェクト。あなたの"できること"の1つとして、一緒に応援してもらえたらうれしいです。(竹谷)
☆ こんな詩が掲載されます。(一部抜粋)・ 3月11日/午後2時46分/奇数の月日と/偶数の時間が/みちのくの/海岸をおそった/授業と仕事と/海の男と/園児のバスと/おと しよりの昼寝を/家族・住まい/学校・職場/漁船・車/牛馬・田畑/すべてをうばった/地震よ津波よ/人々に/何か罪があったのです か?/おだやかな波は/何も答えてくれない(「託された夢のために」大家涼・神奈川県秦野市・17歳)・ 南西から/ほかほか前線おくります/なみだをぽかぽか/かわかしてください/だんだんあったかくなっていくので/東北につくころ には/ほかほかのきもちが/あふれているでしょう/手から手へつないでいく/ぬくもり/どうかうけとってください(「東北へ」木下美 樹枝・佐賀市・35歳)・ 暗闇に浮かぶ小さな光が広がって/新しい明日を照らしますように(「つながり」小林聡・大阪市・45歳) ・……みなさんの作品には何よりも、この震災の一つ一つを映し出そうとする鏡があった。同じ呼吸と心があった。たとえ遠くに離れてい ても、まるで隣にいるかのように、心の通い合う不思議さと親しさが見えてきた。これが言葉の、詩の力なのだ。(詩人・和合亮一)

03 人生の秋を安心して生きるために・・・彩葉サロン講演会「現代お墓事情あれこれ」

さる 9月9日(金)、西部公民館で彩葉サロン実行委員会を実施主体とした講演会が開催されました。講師は十輪院住職の橋本純信さん。参加者はスタッフを含め、51名でした。
iroha1.jpg現代のお墓やお葬式についての傾向と対策(散骨など遺骨の取り扱い、儀式のスタイル)など実際的、具体的なことから、仏教の歴史など も交え、私たちが仏教について誤解していることや、信仰の大切さをお話しいただきました。後半の質疑応答では、参加者からさまざまな 質問や悩みごとの相談が投げかけられ、橋本さんが丁寧に回答しておられました。
参加者から、「(自分や家族の葬式について)参考になった」「考えていくきっかけになった」「ありがたい」などの感想をいただきまし た。(佐賀)

04 ばんざいサマー☆お料理大好き!

今年も、たんぽぽ生活支援センターでは夏休み支援プログラム"ばんざいサマー"を7月21日から8月31日まで行いました。大きな事故や怪 我もなく、無事終了することができました。
さて、ばんざいサマーの室内プログラムは毎年人気で、『お料理』もその中の一つです。8月19日のメニューはハヤシライスとポテトサラ ダでした。野菜を切ったり、材料をまぜる作業はみんなお手のもの!友だち同士で協力する場面も見られ、とてもおいしくできました。
来てくれたみんなの笑顔がキラキラ輝いた1カ月間でした。また来年も、たくさんの笑顔に出会えることができたらいいなと思います。( 戸上)

05楽食だより 第3回 高齢者が楽しんで食べられる料理レシピ募集

2011年度もレシピの募集をしたところ、70レシピの応募がありました。
一次審査を通られた15人の方のレシピを始め、惜しくも落選されたレシピのどれもがおいしそうな心のこもったレシピばかりでした。10月 3日に二次審査を実施し、最終5~7レシピが選ばれます。
「食べる」ことは「生きる」ことへつながり、「楽しく おいしく」食べることは人が生きていく上で、欠かすことのできない大切ないと なみです。
私たちは、心のあるレシピを一つでも多く開拓し、誰もが使いやすく実用的なレシピ本を作ります。今回選ばれた作品は、次回以降で、是 非紹介させていただきます。ご協力ありがとうございました。(家令)

06 HANAギャラリー企画展 『丸○な日常』展を開催します。

10月のギャラリー企画展は、たんぽぽの家の若手メンバー富丸風香さん・平井和樹さん・宿利真希さんの3名の作品を展示いたします。
この3名の、好きなこと・面白い視点・何気ない会話など、まさに『日常』から生まれた作品たちを、制作エピソードと共に、皆様にご紹 介したいと思います。あわせて、人気商品であるおしゃれバードなどのHANAグッズを、商品の物語と一緒に展示販売します。
楽しくおかしな日常を皆様に感じていただきたいと思っていますので、是非お越し下さい。(三輪竜)

marumasu.jpg会期:2011年10月15日(土)?30日(日) 11:00?17:00
         日・月・祝日は休館 ※最終日の30日(日)は開館
会場:たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
作家:富丸風香 平井和樹 宿利真希(たんぽぽの家アートセンターHANA所属)

07 スカイクロスを発表!障害者スポーツ指導者協議会主催 スキルアップ研修会

skycross.jpgアートセンターHANAのプログラム「なんでもからだ」では、2009年からボランティアの山田穣さんと共にスカイクロスというスポーツをし ています。スカイクロスとは、軽量化されたフリスビーで高齢者や障害者でも安全に楽しめる競技です。たんぽぽの家では障害が重くても みんなで一緒に楽しめ、競い合えるルール作りをしました。
8月28日に長居障害者スポーツセンターで行われた障害者スポーツ指導者のスキルアップを目的とした研修会で、このたんぽぽの家で考案 したルールを発表しました。今回は、メンバーの山口広子さんも同行し、スカイクロスを実演してもらいましたが好評を得ました。(吉永 )

08 たんぽぽ人物図鑑

jinbutsu1.jpgたんぽぽ生活支援センター ケアスタッフ 西橋 頼香(にしはし よりか)
私の息子は聴覚に障害を持っています。ですが、色々な方から見守って頂けている事で、毎日笑顔で過ごしてくれています。息子のために 一生懸命に関わって下さる方々を見て素敵なお仕事だと感じた事がこのお仕事を選んだきっかけです。まだまだ力不足ですが、皆様に笑顔 で楽しんで頂けるようにお手伝いさせて頂きたいと思っていますので宜しくお願いします。



jinbutsu2.jpgたんぽぽ生活支援センター ケアスタッフ 濱田 仁人(はまだ きみひと)
若さと元気が取り柄の21歳です。まだまだ経験不足ですが、これからたくさんの経験を積んで成長していきたいと思っています。これからもご迷惑をかけるかもしれませんが一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。

09 おすすめ商品

Sakusaku(サクサク) hanasaku(ハナサク) クッキーセット が発売されます!
「アートなパッケージ」のクッキーセットはいかが?奈良を代表する「シカ」、「アシュラー」、「大仏」がオリジナルイラストのパッケージになって新登場します。UFOとシカの不思議な出 逢い、包み込まれるような表情の阿修羅像、どことなくゆったりたたずんだ表情の大仏さまの3種です。
また、クッキーは滋賀県にある「がんばカンパニー」の素材にこだわったやさしい味の手作りクッキーです。「たんぽぽの家 冬ギフト 2011」、HANAショップほか、奈良の物産店での販売を予定しています。(渡邉)