たんぽぽ通信Vol.86

01  2011年3月11日14時46分。個人的な、あまりに個人的なことから。

このたびの東日本大震災により被害を受けられましたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
さて、3月11日14時46分、みなさんはどこでどんなふうに過ごしていましたか。私はそのとき、エイブルアート・カンパニーの東京事務局(東京都千代田区)で、ちょうど商談の真っ最中でした。はじめはぐらぐらと揺れるなか、「揺れはまもなくおさまるだろう」と文字通り高をくくっていました。しかし、次第に揺れは大きくなり、周辺のガラスや照明が揺れはじめ、「これは大きい!」と身の危険を感じ、ガラスや天井の吊ものから離れ、揺れが一瞬おさまったときに建物の外に飛び出し、公園に躍りでました。外神田の公園を取り囲む小さなビルというビルは大きく音をたてて揺れており、また散歩中の犬が興奮してかけだし、猫が何匹も連なって猛ダッシュをしているのをみて、嫌な、本当に嫌な予感がよぎったのです。揺れはしばらく続きました。立っていられないほどでした。数分後、事務局が入るアートセンターから沢山の人たちが駆け出してきました。まもなくして同僚が「震源地は宮城県沖!」といいました。私はその場で、頭をかかえてしゃがみこんでしまいました。

そう、嫌な予感は的中したのです。同時に、私をものすごく大きな恐怖が襲いました。なぜなら、私の本籍は宮城県であり、両親や3人の姉兄とその家族、そして多くの親類や友人が宮城県で生活しているのですから。「とうとう宮城県沖地震が来てしまった」。しかし、私の予感は一部しかあたりませんでした。その後、事務所に避難してきた帰宅難民の方たちと、インターネットを通じNHKのニュースをかじりつくようにみながら、これが単なる宮城県沖地震ではなく、未曾有の大災害になっているという真実を知る、苦しい夜のはじまりを体験したのでした。
翌日もすべての仕事はキャンセルになり、私は一日東京にとどまりながら、どうにかして宮城へ北上できないかさまざまな移動手段を探りました。しかし結果的に、今の私にできることはあまりないと自分をおさえ、こらえ、西に向けて移動をはじめました。自分の無力さをこれほど感じたことはありませんでした。
両親や姉兄の安否はまもなくして間接的にわかったものの、直接、電話で連絡がとれるまでに、一週間ほどかかりました。その日々のなんと長くつらいものだったか。闇のなかにいるかのような数日、みなさんの温かいことばにも耳を傾けられず、顔もあげられないような日々でした。
その後、私は、たんぽぽの家のはからいで、3月21日から10日間、民間バスが開通した初日に高速バスで宮城に戻りました。ライフラインが復旧していないなか、また度重なる大きな余震のなか、家族や親類や友人の後方支援に入りながら、「2011年3月11日 14時46分」とその直後のさまざまな出来事を知りました。学校にいた小学生の話、障害のある人と作業所やグループホームの話、特別支援学校の教員の話、避難所指定になった小学校の校長先生の話、マンションが傾き避難所にいった82歳の方の話、公団アパートで一人暮らしをしていた92歳の方の話、NTT東日本のサラリーマンの話、仙台フィルの楽団員の話、宮城県南部の丸森町から仙台に避難してきた人の話、松島市の温泉旅館でお客さんの誘導をしていた人の話、福島県に親戚をもっている人の話などなどです。私は被災地の状況に触れてはじめて、ようやく自分という存在のたてなおしをすることができたと思います。また、その後も、4月、5月、6月と合計4回、被災地に入り、次第に仕事での関係者のところも訪問し、さらに多くの人の被災の様子や、日々変化する被災地の様子を目の当たりにしてきました。
これほどまでに、奈良と宮城が物理的に近いと思ったことはありませんでした。被災地でも、あまりにはやく、あたたかな兵庫県を中心とする関西のボランティア活動への謝辞をたびたびきくことができました。しかし、最近では、東と西を行き来しながら、人間が被災地の感覚を共有し、持続的にそれを想うことの困難さを憂うことも少なくありません。東では、日常生活のあらゆる部分に震災の影響が影をおとしていますが、東海道で西に移動するほど、そうした感じはどんどんと薄れてしまっているからです。しかし、たんぽぽの家は今でも別です。メンバーやそのご家族やスタッフやボランティアの、あたたかで配慮のある気遣いの数々。やはり、たんぽぽの家が、たんぽぽの家たる所以を深く深く実感し、改めてみなさんに感謝せずにはいられません。
東北を飛び出して、関西のたんぽぽの家で私が学んだことに次のふたつのことが挙げられます。ひとつは、今自分たちが必要としていることを声にだして実現するという力です。それは、大きなものなどには頼らない、自律した市民意識とでもいえるものでしょうか。もうひとつは、「それ、おもろいやん。」と新しいことやアイディアに素直に反応し、取り入れていく感覚です。私にとって故郷・東北は私の誇りですが、逆に関西の地でもまれることで、あの土地の様相を客観的に見ることができる眼も育んでいただきました。
東北の人は、強いけれど’こわばり’があります。新しいことにとても怖がりなのです。そして、東北の人は、深いけれど視野を広くもつのが苦手です。自分がもっている価値や能力を、他者と共有し新しい未来に向かう手立てを組み立てていくことが苦手なのです。震災直後は、美しい東北の気質や魂が世界から称賛を浴びました。しかしこれからが正念場。非常な状態だからこそ、こわばりやこだわりを(もちつつも)脱し、今、新しい世界から新しい人たちがもたらすアイディアや支援にも耳を傾けて、新しいまちづくりに取り組むことが必要だと思っています。
この3カ月、足を運びながら、個人として、またたんぽぽの家というNPOのスタッフとしてやるべきことを探ってきました。そして、たんぽぽの家で学んだ14年間のなかで得たことを、ようやく東北で粘り強く実践する機会がきたと感じています。このことを思考し、こうしてことばにするのに、私は個人として3か月も要してしまいました。しかし、ここにようやく、みなさんの温かい声や励ましに御礼を述べさせていただき、これを区切りに、NPOのスタッフとしての自己をたてなおし、今後はしっかりと被災地の支援活動にも歩んでいきたいと思います。
個人的な、あまりにも個人的なこのレポートを区切りに。以下、全体の支援活動のご案内です。

たんぽぽの家&ネットワークによる 東日本大震災支援活動がはじまります。
みなさんのご参加とご 支援をよろしくお願いします。

私たちは、東日本大震災で被災した人たちを応援するために「笑ってプロジェクト」を実施します。これまで取り組んできた市民活動をベースに、被災された方々の’生きる力の取り戻し’を支えるためのプログラムを実施します。共通して支援の向かうまなざしは、’遠いところ、弱いところ、小さいところ’です。支援が届きにくいところや、特別なニーズがある人たちへの支援を大切に活動していきます。活動は大きく3つです。
障害のある人のアートのちからで、被災地の障害のある人の"しごと"の復興を支援する「タイヨウプロジェクト」、障害のある人の言葉(=詩)のちからで、被災した人たちの心のケアをめざす「言葉のちからプロジェクト」、被災地の障害のある子どものあそびの支援活動を行う「あそびの時間プロジェクト」です。このほか、’震災とケア’にかかわる研究、各種チャリティイベントなどを実施します。また、これらの活動は、財団法人たんぽぽの家/社会福祉法人わたぼうしの会/奈良たんぽぽの会と、支援活動のミッションに共感する国内外のNPOが協働するものです。これから長くつづく協働のために、みなさんの活動へのご参加、ご支援をどうぞよろしくお願い致します。
*詳しくは、別紙のチラシ、または、たんぽぽの家ホームページ(http://popo.or.jp)をご覧ください。
たんぽぽの家スタッフ/エイブルアート・カンパニー本部・関西事務局 柴崎由美子 

02  仙台の関口怜子さんを囲んで、私たちの暮らしや社会のことを考えてみませんか?
たんぽぽの家・東日本大震災支援プログラム関連特別講演会

sekiguchi1.jpg5月30日、仙台市で、子どもたちを大事と考える「創造空間・Be I」を主宰されている、関口怜子さんから、震災から今の話を聴かせていただきました。オーガンジーの軽やかな生地で、明るい優しさの感じられる薄い黄色と黄緑色の服、その日、関口さんが着ていらした服装そのままの、あったかい陽だまりのような人でした。
震災の悲惨さ、深刻な状況…体験した人の言葉は、テレビで見る映像より実感として伝わり、こころが硬くなりました…にもかかわらず、それと同時に、関口さんの話しに、笑ってしまうことも…。泣き笑いしながら、ああ、日向ぼっこしているようだ…と、私は感じてしまいました。「震災」を話されているのに…です。
関口さんは、宮澤賢治の『雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ』の一節「…行って…」 が大事なんだと話され「現地に行って、見てほしい、感じてほしい。そして、そこで買って、食べて、お金を使って『仕事』を作ってください。今、行かないと、お店が潰れちゃう。 『行って』ください…」と、そこに住んで、そこで生活している人でないと語れない事を聴かせてもらいました。
関口さんは28歳でおつれあいを亡くされ、4歳と生後間もない娘さんをかかえながら、宮城教育大に入られ、ビーアイを主宰されるまでに至ったそうです。
そのビーアイには「Be I宣言」というのがあります。「第1条 自分になるために人は生まれてきた」には、からだ中がしびれてしまう衝撃でした。
私は、20年ほど前、交通事故にあい、ボーダーラインではありますが「高次脳機能障害」があります。保育士をしていたのですが、1日の仕事にからだが持たず、辞めざるをえませんでした。今も連日の外出は無理で、寝込んでしまうことも多々です。記憶力がなく、精神的な事にも、心身とも、かなりひどい状態にもなります。自分はなぜ生きているのか、問い続ける毎日がそれから続いています。
そんな私には、この「宣言」…。震災の事を聴きに行って、私のずっとかかえている重い想いに響くような、そんな人に出会うとは思いもしませんでした。関口さんにお会いしたからといって、その答えが見つかるわけではありません。でも、私は、関口さんに引き寄せられてしまいました。6月末、仙台に「行って」きます。そして、関口さんにもう一度「会って」きます。
関口さんは「震災をはずみときっかけにして、いい感じの人生にしたい」と話されたのですが、私も、「いい感じの人生」にしていきたいと、思えるようになりたいし、そう生きたい…。貧乏な学生時代、たった一度だけ一人で旅した東北の、震災の事を知りたい、何ができるのかを知りたいと、たんぽぽの家に「行って」の出会いに、ただただ感謝しています。
河原和子(子ども情報研究センター・ボランティアスタッフ)

03 たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
中井幸子個展「明日みる風景」開催しました。

nakai1.jpg昨年度いっぱいで退職された、元たんぽぽの家アートアドバイザーの中井幸子さんの個展を開催しました。「生きているということは、風景とともにあることです」という言葉とともに、誰の心にもある風景を描き続けている中井さん。6月19日には本人が来場し、アーティストトークを開催しました。身近な友人の死がきっかけで生まれた「道」というテーマ。人間は死んでしまったらどこに行くのかという、素朴で根源的な問いが創作の源にあったそうです。「自分にとって描くことは、音楽を聴いたり本を読むのと同じこと」という中井さん。最新作は霞の向こうにあるかすかな風景です。期間中には展示作品やポストカードも販売しました。作家の新しい人生とともにこれからの新しい世界のあり方を予感させるような作品の数々でした。(岡部)

04 障害者アート マネジメントセミナー

art-ka.jpg6月25日(土)?26日(日)に、昨年に引き続き「アート化セミナー」を埼玉で開催しました(主催:厚生労働省・埼玉県・さいたま市 企画:財団法人たんぽぽの家)。テーマは「障害者アートのマネジメント」です。今回のセミナーは、障害のある人の環境を整え社会にアウトプットしていく意義やその手法などを事例紹介やワークショップを交えながら考える、というもので、来て頂いた人に新しい視点で何か取組めないか、問題や課題の解決のきっかけにして頂くことを目的に行いました。
たんぽぽの家からも藤井克英や岡部太郎、清水啓一も講師として参加し、中井幸子さんからも「作品を生み出す環境」をテーマに発表して頂きました。他にも工房しょうぶ、工房集、など様々にアート活動を展開する施設からも講師をまねき、事例報告等が行われました。
参加者の関心も高くセミナー後に参加者どうしで意見交換をする姿もみられ、とても熱のこもったセミナーになりました。(吉永)

05 ホームだより

home.jpg
Happy Wedding!! ホームスタッフの松尾有美さんが結婚されました。5月8日 多くの人に見守られながら、永遠の愛の誓いを述べられました。旦那様は、すごく男前でやさしそうな方でした。たんぽぽの仕事と家庭とを両立するのは大変だと思いますが、持ち前の松尾さんの明るさで、これからも頑張ってほしいと思います。メンバーもスタッフも、あたたかく見守ってくださいね。(川村)

06 たんぽぽ人物図鑑

財団法人たんぽぽの家 阿部(あべ) こずえabe.jpg
京都から通ってる阿部です。
まだHANAがなかった頃にちょこちょこと働いていました。
知っている顔もありますが、知らない顔もたくさん!
知らないことや驚く出来事もたくさんで、毎日が新鮮で楽しんでいます。
よろしくお願いします!

財団法人たんぽぽの家 大久保(おおくぼ) 明子(めいこ)okubo.jpg
こんにちは、大久保明子です。私は昨年、初めてたんぽぽの家を訪れたとき、言葉にならない気持ちでいっぱいになりました。そして変わらず、今もその感覚があります。言葉にならない気持ちの正体とは…?? じんわりと、探っていきたいと思います。
(左が大久保さん)  

07 第36回わたぼうし音楽祭への道 Vol.4

気が向いたときに書くことにした。
わたぼうしと出会って34年、たくさんの勇気や元気をもらってきた。「たかが歌、されど歌」30数年の関わりのなかで今さらながらに思うことである。
5月14(土)20年ぶりに鹿児島で「わたぼうしコンサート」が開催された。かつては県庁の職員らが中心となって実行委員会が作られ実施していたが、今回は社会福祉法人白鳩会という障害のある人たちの福祉施設から地域交流を目的にお呼びがかかった。このコンサート、これまではかなり名の知れた芸能人が呼ばれている。小柳ルミ子、コロッケ、キムヨンジャ・・・そうそうたる顔触れのなかに名を連ねたことは喜んでいいことだろう。
名の知れた人たちのコンサート違う、わたぼうしらしさをどう出そうかと悩んだ。そんなとき、かつて「生命・・・」という詩でボクらに「生きる」ということを教えてくれたわたぼうしの詩人、崎田国和さんのことを思い出した。彼は、鹿児島・南九州病院で進行性筋ジストロフィーという難病と闘っている。進行性筋ジストロフィーは、全身の筋肉が委縮していく現代の医学をもってしても解決できない難病中の難病だ。若くして亡くなる人も多い。
崎田さんへの連絡は勇気がいった。生きてるだろうか、まだ詩を書いてるだろうか・・・。期待より大きな不安を抱えながら南九州病院のホームページにメールを出してみた。数日後、崎田さんから手紙が届いた。その数日後電話もかかってきた。言葉では言い表せない感動だった。生きている、しっかり生きている・・・その上、コンサートにも参加すると言ってくれた。コンサート当日、彼は2時間車に揺られながら、ある意味、命がけで駆けつけてくれた。
東日本大震災から2ヵ月余り、彼は自分の生命のこと以上に、被災した人々を思っていた。亡くなった人のこと、今もなお避難所での生活を強いられている人のこと、震災がきっかけで厳しい状況におかれている人のこと。彼だからこそ、筋ジスという難病と闘いつづけている崎田国和の言葉だからこそ重みがあった。まさに生命の重みだった。
震災後、ボクのところにこうした伝えるべきものをもったわたぼうしの詩人たちから便りやメールが数多く寄せられた。「自分にもできることはあるのだろうか」「自分も何かしたい」・・・障害があろうがなかろうがいてもたってもいられない気持ちはみんないっしょなのだ。ボクたちは、こうした思いに後押しされるかのように「言葉のちから」プロジェクトに取り組むことにした。障害のある人たちから希望のメッセージを寄せてもらい詩集にする。そして、「何かしたい」という思いをもつ人たちに2冊1セットで購入してもらい、一冊は自分もう一冊を被災した人へ贈る。このプロジェクトが、生命のつながりを育み、被災した人たちの生きる勇気や希望につながることを願っている。
崎田さんの生命のメッセージでボクらが勇気をもらったように・・・。
わたぼうし事務局 酒井靖

08 おすすめ商品

「絵本ぐるぐる」osusume2.jpg
和歌山市美園町5-6-12(美園(みその)商店街内)
TEL:073-425-1113
営業時間 11:00?18:30
定休日 第1第3土曜/第2第4水曜/日曜祝日
http://ehonguruguru.ikora.tv/
絵本を読みながらくつろげる、福祉施設の商品がたくさん集まった「絵本ぐるぐる」。4月にリニューアルオープンし、ますます多様な展開を繰り広げています。そしてこの春より、たんぽぽの家の「happyおでかけバード」「おしゃれバード」「おしゃれにゃん」を販売していただいてます。すっかり馴染んでいるのが、写真からもうかがえますね!
"ぐるぐる"を切り盛りしている児玉さんのセンスが存分にいかされた空間は、居心地のよさについつい長居してしまいますよ◎空間を彩っている珍しい模様の布は、同じ商店街にある洋裁店で手に入れたものだとか。
ワインを楽しむ会や韓国語講座など、楽しい集まりも日々催されています。個人的に持ち込み中の企画は・・「マンスリーよしもと読書会」です。まだ100円だった頃のマンスリーよしもとを肴に、ぽそぽそくくくと笑い合う小さな会を、児玉さんと水面下で計画中です・・♪
さて、そんな児玉さんよりコメントをいただきました→「商店街を2階から見下ろす景色もなかなかいいものですよ。ぜひ遊びに来て下さいね」
さぁ、遠足気分で?和歌山の絵本ぐるぐるへ行きましょう。(島)

絵本が読める雑貨屋+カフェ 

09 「奈良のケア2011 ひとめでわかる医療・福祉情報」発行のお知らせ

「奈良のケア」は2008年から支え合いの地域づくりをめざして毎年発行し、広告料をもとに無料で配布している医療と福祉の情報誌です。今年は奈良県からの補助金を得て5万部を発行しました。専門職の人からも好評をいただき、介護が必要な人にも家族や支援者の人にも、「困ったときの一冊」として役立っています。
今年の特集のテーマは「つながりの中の終のすみか」です。無縁社会と言われている今、安心して地域の中で暮らしていくために私たちにできることや、趣味の活動や支え合いの活動を行っているコミュニティを紹介。子どもからお年寄りまで楽しく食べられる料理レシピなど、おなじみの記事も掲載しています。「ひとめでわかる医療・福祉情報」のページは、より見やすくなり、相談先や調べたいことがすぐわかるようになっています。「私のまちのお役立ち情報」では、県内の相談窓口や介護サービス・障害者対象のサービスを行う事業所のリストが更新されました。
一家に一冊、あると安心の情報誌です。ご希望の方はお近くの地域包括支援センターまでお問い合わせください。たんぽぽの家からも発送しております(送料はご負担ください)。(佐賀)

10 わたぼうし語り部塾発表会

6月17日から19日の2泊3日で、「わたぼうし語り部塾」の合宿を行ないました。本来であれば、4月の実施予定でしたが、東日本大震災のため岩手のメンバーが参加できないということから、6月の実施となりました。
年3回の合宿と4回の通信講座で行われる「わたぼうし語り部塾」には、広島や滋賀、そして岩手からも参加者がやってきます。3回目となる今回は、1年間の成果を披露する発表会も兼ねており、塾生にとってはドキドキの合宿。前日にリハーサルもおこない、発表会当日の18日。あいにくの雨模様のなか、奈良市音声館に向かいました。塾生のほか、たんぽぽの家の語りプログラムに参加するメンバー、元・語り部塾塾生も加わり、7名の語り部たちがそろいました。
いざ本番がスタート。緊張のなかにも、自信と誇りを感じるような表情で語る語り部たち。その堂々とした姿にお客さんも惜しみない拍手を送ってくれました。
そして、この語り部たちを応援すべく、ゲストにやってきてくれたのは、民謡・河内音頭「枚岡会」のみなさん。一足早い夏まつりがやってきたようになった会場は、いつしか踊りの輪ができ、みんなの笑顔が咲きました。自らの語りを仲間とともに磨いてきた塾生たち。もしかしたら、新たな仲間も増えるかも?これからも、自分のペースを大切に、楽しみながら語りを一緒に磨いていきましょう。(竹谷)

11 Information

アツアツTシャツ展
会期:2011年7月16日(土)~8月10日(水) 11時~17時日・月曜は休館 *8月7日(日)はオープン
会場:たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
入場無料

エイブルアート展 ?つながるアート?
会期:2011年7月30日(土)?8月8日(月) 10時?19時(火曜日休館)
会場:可児市文化創造センター・美術ロフト
入場無料

ART PICNIC 特別展 アートピクニック ~美術を楽しむエイブルアート展~
会期:2011年8月6日(土)~10月2日(日) 10時-17時(入館は16時30分まで) 月曜休館 *祝日の場合翌日休館
会場:芦屋市立美術博物館
入館料:一般300円 大高生200円