たんぽぽ通信vol.79

01  秋晴れバザール2010無事終了!ありがとうございました!

今年も「たんぽぽ秋晴れバザール」が10月30日(土)から31日(日)に行われました。台風が接近していたこともあり開催が危ぶまれましたが、当日はほとんど雨も降らず、大変多くのお客様にお越しいただきました。今回は、モビール作りや、的当てなど、地域の子どもたちに向けたコーナーを色々させてもらいました。子どもたちもたくさん参加してくれ、集中して作業に取り組んだり、笑い合ったりし、とても満足してもらえたのではないでしょうか。またそのご家族も、子どもたちを通じて、たんぽぽの家について知ってもらえる良い機会になったように感じます。もちろん日用雑貨コーナーも例年通りたくさんの人で賑わい、独特の熱気に包まれていました。バザー当日2日間、特に大きな事故もなく大盛況に終わりました。 おかげさまで、今回もたくさんの商品をご寄贈いただき、約180万円の収入がありました。今回の収入はたんぽぽの家の様々な活動の資金にさせていただきます。当日お越しいただいたお客様、寄贈・寄附して下さった方々、ご協力いただいたボランティアのみなさん、本当にありがとうございました。(三輪竜郎)

バザー会場の様子 ワークショップファシリテーターのタヤマックスです モビールワークショップでつくったよ!

会場の様子。日用品売り場は例年のように大勢のお客様で賑わい、レジ前には長蛇の列ができていました。(写真:左)

モビールワークショップでできた作品はHANAギャラリーのクリスマス企画展“メリツルツリークリスマス“で展示させていただきます。(写真:中、右)

02  奈良アートプロム2010報告集

10月に行われた『奈良アートプロム2010』。たんぽぽの家も会場の一つとして、HANAギャラリーで展覧会が行われたり、もちろんメンバーの作品もCHIRORIで展示されました。また支援センターからはアートスクールPocketの報告展を行いました。今月号はNAP報告集という事で、各会場の様子を伝えてもらいます☆

作品「殿次郎」の前の山崎康史さん

 

山﨑康史さん、初個展
「山崎康史・個展」/2010.10.2‐31/HANAギャラリー

HANAギャラリーでは、自然や生命あるものをテーマに15年絵を描き続けてきた山﨑康史さんのはじめての個展を開催しました。お客さんとのやりとり、新聞社からの取材対応など、多くの人との出逢いのあった個展を振り返り、山﨑さんからメッセージをいただきましたのでご紹介いたします。(藤井)「会場に展示された絵を観ながら描いていた時のことを思い出して懐かしい気持ちになりました。期間中はたくさんの人に作品を観ていただき、励ましの言葉もたくさんいただきました。また、たんぽぽの家の皆様の温かい心に触れることが出来、僕の今までの人生で最も充実した日々を送ることが出来ました。これからも、このご恩を忘れず絵を描いていきたいと思います。本当にありがとうございました。」

アートスクールPocket報告展「Hands in and out of pockets」の展示の様子

 

10年間をふりかえりました。
アートスクールPocket報告展「Hands in and out of Pockets」/2010.10.8-11/さんが俥座

さんが俥座では、アートスクールPocket報告展を開催しました。アートスクールPocketは生活支援センターの造形プログラムで、2000年からスタート。10年の活動の報告を行いました。子どもたちの表情豊かな活動中の写真や作品を展示、また、パラシュートワークショップも会場で行ったり、みんなで作った手作りカードも好評でした。来客者に創作活動の楽しさや大切さを伝えられたと思います。ありがとうございました。(中井)

「豪華になったお弁当」のおにぎりをまるかじり!!

 

DO!しようマップ展、開催しました!
「DO!しようマップ展」/2010.10.2-11/コミュニティショップCHIRORI

コミュニティショップCHIRORIでは奈良の立体マップ展「DO!しようマップ展」を開催しました。
今回の展示は、HANAの若いメンバーも、経験豊富なメンバーもたくさん巻き込んで、楽しくアイデアを出したり、創ったりしよう!というのが目的でした。実際に奈良を歩いたり、奈良の思い出を話しながら、メンバーどうしで積極的に「どうしよう?」と考えながらHANAにある材料を使って、形にして行きました。西ノ園さんが描いた大きな大仏の絵をメインに、「おじいちゃんが大好きだった柿の葉寿司」「高校生の写生会の時、奈良公園の鹿にお弁当をほとんど食べられてしまい、友達におにぎりを分けてもらって豪華になったお弁当」、元興寺のどら、春日大社の灯篭などが詰まったアイデア満載の地図になりました。展示期間中は多くのお客様に観ていただき、驚いたり、楽しんだり、子どもも遊んで行ってくれました!ありがとうございました。(北野)

小川又兵衛商店の前で

 

他にもこんな方たちが!
清水啓一「Ceramic Spiral」/小川又兵衛商店徳田奈穂子「旅へ」/ニシガワギャラリー天野伊都子「おやじパラダイス-やっぱり女性の懐が好き-」/ならまちセンター展示コーナー     ※いずれも会期は2010.10.2‐11

先に紹介した3つの展覧会の他に、NAPにはアートセンターHANAアートアドバイザー清水啓一さん、アートサポーターの徳田奈穂子さん、天野伊都子さんが出展していました。その中の清水さんの展示をしていた酒問屋「小川又兵衛商店」では、畳敷きの部屋に、壺のようなものが螺旋状になった形の陶芸作品が展示され、その場は独特な雰囲気に。鑑賞している人たちが何かを探すかのように皆様々な角度から作品を覗き込む姿が印象的でした。(松本)

03 アートの里帰り。生活と表現の出会い。

滋賀県草津市で開催された「ろうきんグッドマネープロジェクト エイブル・アート近畿2010 ひと・アート・まち滋賀」が終了しました。 草津の本陣商店街の中にある旧フードショップみついを舞台に、障害のあるアーティスト、三井啓吾さんの表現と生活を紹介しました。もともとあったショーケースを使い、展示空間を作り出したのは大阪の建築グループDot architectsと京都造形芸術大学講師の水野大二郎さん。壁面には若手映像作家山田晃嗣さんが啓吾さんの一日の様子を映像上映しました。来場者はご近所さん。「新しいお店ですか?」「うわー、めっちゃきれいやなー」「啓ちゃん、楽しそうやなあ」。展覧会場とは思えない会話が無限に広がります。フードショップの歴史と三井さんの作品が交差し、まちに暮らす人々の記憶が交差しました。 その他、子どもから高齢者まで17人が自分で撮影した商店街の写真から「100年後にこのまちの子どもたちに残したい風景」をテーマに選んだ「あなたのまちの世間遺産を探そう」(協力:Port Gallery T)や、商店街で働き、暮らし、通う人たちに聞き書きインタビューをした「草津本陣・まちの記憶」など、まちを主人公にした展覧会を開催しました。会期中の週末には地元の子どもNPO天気村さんが呼びかけ、北村成美さんによる「親子でダンスワークショップ」や金銭教育を目的とした「子ども一日店長」会期末のイベントにあわせた「行灯づくりワークショップ」など、さまざまなプログラムを実施し、まちをにぎわせました。アートがまちに里帰りし、ゆるやかに人と人をつなげるプロジェクトとなりました。本展開催にあたり、やまなみ工房のスタッフ、メンバーのみなさんをはじめ、ご協力いただいたみなさんにお礼申し上げます。(岡部)

週末には三井啓吾さんが来場し、制作されていました。 商店街の17店舗に作品を展示するARTWALKを実施

週末には三井啓吾さんが来場し、制作されていました。(写真:左)
商店街の17店舗に作品を展示するARTWALKを実施しました。(写真:右)

04 (ちょこっと)食べて、しゃべって、ほっとして ―彩葉サロンのこと

前号でも紹介させて頂いた彩葉サロンですが、この催しは実行委員の皆様のご協力によって実施されています。実行委員になってくださっているのは、普段からたんぽぽの家がお世話になっているボランティアや役員の方、広くケアに関心をお持ちの方々です。実行委員会自体もサロンのような雰囲気で、お茶と持ち寄りのお菓子をいただきながら、ケアや催しのことについてたくさん話し合っているのですが、こんな風にケアのことを気軽におしゃべりできる場をあちこちに作っていきたい、というのが我々実行委員会の願いであり、また目標です。
 次の彩葉サロンは11月28日(日)、場所は「まなび処 結(奈良市大宮町7-1-67 三条通り沿いのコーナン裏)」です!そして12月4日にも桜井の「space+車谷茶屋」にてケア・カフェを開催します。お茶とお菓子でほっこりしながら、ケアのことなど気楽におしゃべりしましょう♪(佐賀)
詳しくは彩葉サロン事務局(たんぽぽの家内)佐賀までお問い合わせください。お待ちしております!

05 今月のホームだより
上野和子さん、還暦おめでとうございます!

10月20日(水) コットンハウスで上野さんの還暦を祝う夕食会をしました!コットンハウス生活者の方々の「是非上野さんの還暦を皆でお祝いしたい!!」という声からこの企画ははじまりました。当日は、上野さんを囲み、生活者の方々とヘルパーさんやボランティアさんで歌やクラッカーでにぎやかに、また多くの方からの心のこもったメッセージのプレゼントなど、あたたかい気持ちになれた夕食会でした。(田村) 上野さんには全く内緒で、準備を進めてきたサプライズパーティ!!和子さんに感想を聞いてみました。
 

(質問)和子さんには絶対内緒にして驚かせようと「サプライズパーティー」を皆で企画しました。びっくりしていただけましたか?
(上野さん)…一応知らなかったということで、びっくりした!(笑)還暦の60歳になったからといって、急に何かが変わるわけではないし、気持ちも変わらないけど、あんなにたくさんの人が集まってくれるとは思わず、うれしくて。幸せだなと思った。

コットンハウス生活者の方々から、お祝いのメッセージ

和子さんを囲んで♪

大西さん:これからもいろんなことにチャレンジしてください。
武田さん:おめでとう!これからも若い和子さんでいて下さい。
植村さん:いつまでも若くいてください。
伊藤さん:和子さん、還暦おめでとう!これからも長く生きてください。
石原さん:和子さんおめでとう!いつまでも明るくいてね。
山口明子さん:これからもがんばって楽しく遊んでください。
山口広子さん:やっぱり私達の先頭で歩いて下さい。
福井さん:いつまでも明るくいてね。
畑中さん:ありがとう!あん!
山野さん:上野和子さん、60歳おめでとう!
澤井さん・福岡さん・中本さん:おめでとう!

今月のおすすめ

カメラ目線の「おなかためためシリーズ」たち

今月は、いま注目していただきたいこちらの作品についてのご紹介です。
アトリエ所属の武田佳子さんがつくる、動物貯金箱シリーズ((おなかためためシリーズ))です。
この貯金箱は11月1日現在、発売日は未定。価格もまだ決まっていないのだそう。新聞でつくったはりこがもととなっています。
 武田さん自身がお金を貯めたいなあと思っていたそうで、これが制作のきっかけとなりました。ねこ、きつね、いのしし、などなどの動物貯金箱です。
ちょっと謎めいた?(ひねくれた!)顔つきのねこやつぶらすぎるほどちいさなひとみをもつ猪は、そぼくでやわらかな和紙の色合いのなかに、いたずらこころたっぷりの表情で、武田さんらしいものづくりとなって、はりこたちにあらわれています。
「和紙で地になる色をかさねて、和紙の色彩をつかって、目や耳鼻のかたちを考えたり、どうぶつに柄をいれていくのは楽しい仕事です。いそがないで、これからぼちぼちつくっていきたいと思っています」と武田さんは言います。
動物たちには個々に名前がついています。貯田ニャン(ねこ)、貯田三像(ぞう)、貯田イノ子(猪)(貯田はためたと読みます)。武田さんはこの子たちに笑いながら名前をつけて、笑いながら買ってくれる人のことを思っているようです。(是永)

 

Infomation!

アートミーツケア学会2010年度総会・大会
「いのちの手ざわり からだ・殻だ・空だ・だから……」

□日程:2010年12月11日(土)12日(日)
*10日(金)スタディーツアー
□会場:仙台メディアテーク7F スタジオシアター、他
□主催:アートミーツケア学会
共催:仙台メディアテーク・アートミーツケア学会仙台大会実行委員会【詳細はこちら

 

 

たんぽぽの家 クリスマス会

今年1年お世話になったボランティアの方に感謝の気持ちをこめてクリスマス会を行います。

□日時:2010年12月18日(土)
12:30~16:00
□会場:わたぼうしの家ホール