たんぽぽ通信vol.76

01 35回記念わたぼうし音楽祭への道 最終回

わたぼうし大賞は「半分ごっこ」久保博揮さんに決定!

猛暑が続く今年の夏、真夏日となった8月1日(日)に「35回記念わたぼうし音楽祭」が開かれました。会場となった奈良県文化会館には、全国各地から多くのわたぼうしファンが集まり、開演前のロビーでは一年に一度の同窓会のように、来場者どうしが各所で久しぶりの再会を喜び合う姿が見られました。


■当日の舞台の様子を見たたんぽぽの家のスタッフ宮脇さんから感想をいただきました。

「今年は、例年10曲選ばれていた入選曲が8曲になり、一曲一曲を背景も含めてじっくり聴かせてもらうことができました。ロック、ピアノの弾き語り、ハワイアン調のものなど、どの曲も伝えたいことがストレートに響いてきて、自分や家族の人生と重ね合わせながら聴いていました。アンバサダーズ・オブ・ライトのみなさんも軽快なダンスと純粋でさわやかな笑顔が印象的で、私の気持ちも鮮やかに色づいたような、とても満たされた気持ちになりました。」(宮脇聡子)

 

舞台袖では緊張した面持ちだった入選者のみなさんも、舞台では、それぞれとても堂々とした姿に。今年の"わたぼうし大賞"を受賞した「半分ごっこ」作詩・曲者の久保博揮さんは、終演後たんぽぽの家で行われた後夜祭で、「わたぼうしに参加できて、皆に出会えて良かった!」と喜びを語られていました。(松本)


 

▼今回の音楽祭のゲストパフォーマーとして参加して下さった「アンバサダーズ・オブ・ライト」のみなさんのチャリティーCDが発売されました。 2010年夏、日本各地で響き渡った癒しの歌声があなたの元に… 「あなたの心に希望の光を灯したい」(7曲入り/1,000円)このCDの売り上げは「アンバサダーズ・オブ・ライト」を支援する基金にあてられます。
※詳しくは財団法人たんぽぽの家(酒井)まで。

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03 ガムラン公演、無事に終わりました!

たんぽぽの家での練習の様子

去る、7/11(日)に、「侵蝕するガムラン」がみんぱく(国立民族学博物館)で開催されました。
「さぁ トーマス」に続き、たんぽぽの家のメンバーとガムラングループのマルガサリによるコラボレーションが、再び実現しました。公演は「SUNZUI」というマルガサリのパフォーマンスからはじまり、約30分のコラボレーション作品が即興的に展開されました。まずは、奥谷さんがうちわで顔を隠したポーズで舞台へ。声を掛けられて顔をお披露目するという、女優な雰囲気を漂わせての登場はさすがです。その後、前田さんと佐久間新さんとの掛け合いのようなダンスが始まり、下津さん、長田さん、中本さんが各々のスタイルでガムランに親しんでいきました。最後は、木村さんがガムランを思い切り叩き鳴らし、舞台は締めくくられました。公演までに、数回ほどしか練習日がありませんでしたが、初めて舞台に立つメンバーも、心地よい緊張感を持ちながら、公演に臨むことができたようです。雨の中、300人もの方が観に来て下さいました。(島)

写真は、たんぽぽの家わたぼうしホールでの練習の様子です。

 

03 「カタリコとハリポテ」報告

カタリコとハリポテ

7月10日(土)から3週間にわたって企画展「カタリコとハリポテ」を開催しました。今回の企画は、「ひとの時間とものがたり」をテーマに、中村真由美さんをクローズアップしたものです。会場となった手づくり雑貨が並ぶタピエスタイル店内には、ネコやヒツジ、トラなどの「ハリポテ(動物の張り子シリーズ)」が大集合!また、雑誌「カタリコ」とのタイアップ企画ということで、期間中2回にわたり中村さんが描くオリジナルイラストのしおりを来場者にプレゼントするイベントを行いました。お客さんは動物とにらめっこしてお気に入りを選び、それを中村さんが鼻歌まじりで描きます。できあがったしおりを見てお客さんも思わずニンマリ。。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。(藤井)

04 15人の魂が造り出す書の世界 「一期一字」文字屋展

文字屋展の様子

7月9日から11日までGroup文字屋展の展覧会「一期一字」展を8年ぶりに奈良で行いました。来場者数は700人を超え、「この作品が欲しい」、「すごいパワーを感じる」など大反響でした。メンバーも地元での展覧会ということもあって、店番中は自分の作品を誇らしげに来場者の方々に説明していました。印象的だったのが萩原さんが子供の手をひっぱって自分の作品のところに連れて行った姿です。他にも来場者の方々に「あの人が書いたんですよ」と紹介したらほとんどの方が驚いたことも印象に残っています。今回の作品は2年間書きためた約2000枚の中から選ばれた50枚の作品、とても完成度の高い展覧会になりました。また次の展覧会に向けて、Group文字屋はよりいっそう頑張ります!(吉永)

05 可児市文化創造センター「エイブル・アート展 POP!」開催

2010年7月23日(金)?31日(土) 会場:可児市文化創造センター 美術ロフト

主催:可児市

実施:(財)可児市文化芸術振興財団企画:(財)たんぽぽの家、エイブル・アート・ジャパン

協力:エイブルアート・カンパニー

出展作家:大峯直幸(福岡)、柳田烈伸(福岡)、高野裕子(福岡)尾崎文彦(神奈川)、奥野恵市(東京)、新見直子(兵庫)、春日一志(広島)、山野将志(奈良)、可児市内の支援学級の学生

今年で2回目となる、岐阜県可児市でのエイブル・アート展を開催しました。今年のテーマは「POP!」。エイブルアート・カンパニー登録作家の作品を中心に、今回初めて可児市内の支援学級の学生さんの作品も展示。若くて爽やかな作品が集まりました。25日(日)には、出展者の一人、大峯直幸さんが来局。その場で自画像を描き、来場したみなさんは時間も忘れて見入っていました。(岡部)

06 「共同の万博」?上海に行って来ました?

2010年6月29日(火)  会場:上海戯劇院

昨年から上海市障害者連合会と取り組んでいる、上海万博を記念しての事業の一環として、上海、台北、松山の3都市の障害のある人たちによる舞台フェスティバルを開催しました。上海、台北は聴覚障害のある人たちの一糸乱れぬ集団舞踊や、視覚障害のある人たちの合唱など、集団のパワーと表現力を発揮しました。松山からはエイブルアート・オンステージに参加した「福袋プロジェクト」が参加し、障害のある人のお互いの関係性、言葉にならないメッセージを身体で伝え合うダンスを披露しました。上海万博でも万博史上初の「障害者館」に連日多くの人たちが訪れています。みなさんもぜひ機会があれば万博にいってみてください。(岡部)

07 今月のホームだより  フォークコンサートをしました

フォークコンサート出演者、参加者のみなさん

8月8日(日)、シアターポポにて「わたぼうしフォークコンサート」が行われました。コンサートの出演者でコットンハウスのケアスタッフである北垣内みつよさんに、コンサートの様子と感想をうかがいました。

8月の暑い日、シアターポポで私たちはフォークソングを歌った。昨年6月「下手でもいい!スキがいい!」からスタートした奈良フォークソング愛好会。いつもは、奈良市西部公民館に集まり、それぞれが好きな歌を歌っている。毎回自分の好きな歌のご披露とSing Out。今回は「竹田の子守唄」や「遠い世界に」等を歌った。私たち女性はフォークではないけれどグループサウンズの「銀河のロマンス」もそれなりにそれなりに。 70年代フォークを歌っていた時代から早40年もたったなんて自分でも信じられない。それぞれの40年の歩みはみんな違うだろう。ドラマチックなこともあったかもしれない、出会った仲間たちも、昔いつかどこかのコンサートで一緒だったかも知れない。隣に居合わせ「イムジン河みず清く~♪」と一緒にもりあがったかも知れない。何十年前の歌でも仲間達と歌うのは懐かしくもあるし、新鮮でこれからの人生に希望が有るように聴こえてくる。打ち上げで観た夕映えの空の美しさも格別だった。(北垣内みつよ)

08 今月のおすすめインパクト大!!なTシャツで、夏を乗り切ろう

Tシャツ展の様子

全国の福祉施設や、大阪・南船場の「浜崎健立現代美術館」から、他ではなかなか手に入らない個性的なTシャツが、どっさり集まりました!アートセンター画楽(高知)からは、「土佐カラー」と名付けられた、水色、黄色、緑色などの、鮮やかなTシャツが。メガネのおじさんや、「ちょっとだけよ」と書かれたぷぷぷと笑えるデザインに注目です。 8月28日(土)まで販売していますので、ぜひお越しください。 (島)


 

09 和田先生、15年間ありがとうございました!

和田先生とまさしくん

たんぽぽでは月に2回の土曜日、ダンスプログラムを行っていました。エアロビクスインストラクターの和田先生がボランティアで私達にも踊りやすい曲や振り付けを考えてくださり、雨の日も風の日も、ご家族が病気の時もかかさず続けて来てくださっていました。 15年前から通っておられた養護学校の生徒さんも、今ではりっぱな社会人。それでも仕事がお休みの日には先生にお会いできるのを楽しみに今でもダンスの日には来てくれています。日ごろなかなか体を動かす機会の少ないたんぽぽのメンバーにとっても、いい汗をかけるとても貴重なひとときでした。そんな人気プログラムでしたが、先生のかかえておられる多忙なインストラクター業務に輪をかけ、お宅で飼われている10匹の猫のうちの数匹が老齢のため要介護状態となり、昼夜問わず目が離せない状態になったそうです。とても残念でしたが、いたしかたありません。どなたか、後を引き継いでいただけるエアロビが上手でメンバーを深く理解してくださる方がおられたらご紹介ください!和田先生、15年間、本当に素晴らしい時間をありがとうございました!(宮脇)