たんぽぽ通信vol.75

01 35回記念わたぼうし音楽祭への道Vol.6

入選者決定!&The Ambassadors of Light(光の大使)がやってきます!

今年の入選作品が以下のように決定しました!音楽祭当日、入選作品には各賞が贈られ、「わたぼうし大賞」および「文部科学大臣奨励賞」に選ばれた作品は、2011年にタイ・バンコクで開催予定の「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭」の日本代表曲の選考にノミネートされます。

そしてこの夏、フィリピンから「アンバサダーズ・オブ・ライト(The Ambassadors of Light)」(以降AOLと略します。)がやってきます。AOLは、視覚障害のある若者たちのコーラスグループです。8月1日(日)に開催する「35回記念わたぼうし音楽祭」のゲストとして奈良県文化会館国際ホールの舞台に立つだけでなく、平城遷都1300年祭・まほろばステージなど各地で公演を行い、音楽をとおして日本とフィリピンのの友好を深めます。

開発途上にあるフィリピンにおいて、貧困によるしわよせを受けるのは、社会的に弱い立場にある人たちで、とりわけ障害のある人たちです。彼らは、貧困と障害、さらには人権、教育、環境といった、多くの問題をかかえながら生活しています。

これに対応しようと、2000年9月、AOLは設立されました。AOLは、視覚障害のある若者たちが、音楽をとおして可能性を開花・発展させることを目的とするフィリピン初の組織です。視覚障害のある若者たちにプロによる音楽トレーニングを提供し、彼らの未知なる可能性を開花させています。

今回の日本各地での公演をきっかけに、たんぽぽの家として継続した支援をしていこうと現在計画中です。フィリピンの視覚障害のある若者たちに夢と希望を与えるとともに、彼らの澄んだ歌声が世界中の人々の心を癒し、元気や勇気を届けてくれることを願います。(AOL支援の詳細は、決まり次第あらためてインフォメーションさせていただきます。)(酒井)

AOLの公演 AOLの公演2枚目

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02 今年は「POP」がテーマです!?可児市エイブル・アート展? 

2010年7月23日(金)?31日(土)10:00?19:00(最終日は16:30まで)【27日(火)休館】

主催:可児市 実施:財団法人たんぽぽの家 企画:財団法人たんぽぽの家、エイブル・アート・ジャパン

協力:エイブルアート・カンパニー

可児市での展示の様子 昨年から始まった岐阜県の可児市文化創造センター(ala)でのエイブル・アート展。今年はエイブル・アート・カンパニーの作品を中心にカラフルで親しみのある作品を紹介します。会期中の25日(日)には多文化共生のフェスティバル、ala祭が開催されます。alaが1年で一番盛り上がる季節に、可児市に行ってみませんか?(岡部)

出展者:山野将志、柳田烈伸、大峯直幸、春日一志、奥野恵市、新見直子、高野裕子、尾崎文彦

詳しい情報はこちら!

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03 「ふるさと介護」テーマに情報交換 『奈良のケア2010』完成フォーラム「ふるさとの親、あなたは大丈夫?」開催

2010年6月19日(土)/生駒市コミュニティセンター

核家族化がすすむなか、とりわけベッドタウンである奈良に暮らす多くの人にとって「ふるさと介護」は他人事ではありません。フォーラム会場には介護体験者や支援者など80人を超える参加者が集まりました。この日の講演は「遠距離介護コミュニティ・パオッコ」を主宰する太田差惠子さん。10年以上も前に「遠距離介護」という言葉を編み出し、実態調査やサロン運営などを行ってこられた太田さんのお話はとても実践的で、終始うなずきながらお話に聞き入る参加者の姿も。その後、ふるさと介護の体験者の山本雅子さん、ケアマネージャーの土江仲美さん、地域包括支援センター長の柳川剛秀さんから実体験や支援の事例をもとにさまざまな問題提起やアイデアが出されました。情報誌『奈良のケア2010』では「ふるさと介護」の特集を組んでいますので、関心のある方はぜひご覧ください。(森口)

04 彩葉サロン 岡村光玉さん講演会開催「あしたに勇気をもって立ち向かう講演」

去る6月5日、たんぽぽの家にて声楽家・岡村光玉さんの講演会が開かれました。今回はたんぽぽの家のボランティアで彩葉サロンの実行委員でもある竹林久子さんに、この講演会について文章をよせていただきました。

「なんで、足の便のわるいたんぽぽの家で講演会をするの?」まずメンバーを最優先、そしてたんぽぽの家の活動を支援してくれている人たちが参加しやすいために――。「生きていることが楽しい 死線を超えて2度復帰」と題し、脳卒中による麻痺や失語症から復帰を果たす壮絶な半生を語っていただきました。

イタリアで学んだオペラの発声法「ベルカント唱法」のリハビリ効果は抜群!失語症を克服、奇跡的な回復を遂げられました。そのベルカント唱法による発声指導を受けて、約85名の参加者は「夕焼け小焼け」「ふるさと」「星影のワルツ」を歌いました。パワフルな岡村さんの困難に勇気をもって立ち向かう体験談は、会場を熱い雰囲気に。「息子が歌うのを初めて見た」という、言葉を発しない緘黙症(かんもくしょう)の子供と一緒に参加した両親の感動……。主催者冥利に尽きます。(竹林久子)

05 日本ボランティア学会 白金の『原っぱ』で、自分らしく過ごす

6月26日、27日、東京の明治学院大学で開催された、日本ボランティア学会の大会に参加してきました。こ今大会のテーマは『原っぱ』。目的や役割があらかじめ決められた場所ではなく、多様な人々が自然に寄り合って、自分たちの居場所としてルールや用途を決めていける自由な場のことです。

大会では、分科会や、セッション、基調講演などたくさんのプログラムがありましたが、私が一番印象に残ったのは、学生が中心に動いているプロジェクト「こころのたねとして白金」です。白金の町は、私たちのイメージにある、通称『シロガネーゼ』とは異なるもので、実は、町工場や商店街など下町人情溢れた町です。学生たちはそんな町の様子を住民から聞き取り、それを詩の朗読や身振りにして、私たちに伝えてくれました。世の中には実際の姿を知ることなく、誤解されていることがたくさんあるのではないでしょうか。

今、横のつながりが少なくなっていますが、学生たちが自分の町のことを知り、それを伝えようとしているのを間近で感じ、心が熱くなりました。

今回の大会では、学生が学びに来る大学という場所に、関係なく様々な人が訪れ、自分らしく過ごすことによって、白金の地に『原っぱ』が生まれたのではないかと思います。(市川)

06 明治学院大学でダンボールシェルターを作りました

シェルター制作の様子2009年度のインクルーシブ・デザインプロジェクトにて好評だったダンボールのシェルター制作を、東京の明治学院大学白金キャンパスで開催しました。関西を拠点に活動するdot architectsの家成俊勝さん、京都造形大学の水野大二郎さんを招き、地域の子どもや学生、通りがかりの学校関係者などを巻き込みながら大きなシェルターをつくりあげました。予想以上の存在感に、参加者や周囲の人たちから驚きの声があがりました。

このプロジェクトは「日本ボランティア学会2010白金はらっぱ大会」プレイベントとして実施し、6月26、27日の大会当日もワークショップの様子が発表されました。(岡部)

07 あなたの色、わたしの色。?出会いのかたち 小松和子展?

2010年6月14日(月)~7月1日(木)/大阪市立大学文学部 文ギャラリー

大阪市立大学文学部棟内にギャラリーが出来ました。このスペースは、学生有志が集まりアートマネージメントを学び、展示企画や運営を行うものです。様々な作品の中に障害のある人の表現も紹介したいということで、今回は小松さんの作品展示がありました。

学生が注目したのは、小松さんの作品が「人と人とのつながりから生まれた作品」でもあるということ。6月24日には、小松さんの制作に関わっていたたんぽぽの家のアートサポーターである徳田奈穂子さんのギャラリートークが行われ、来場者から熱心な質問が飛び交いました。小松さん自身は、「描くことは命と一緒。徳田さんは、何かを感じた(私のイメージする色の世界を引き出してくれた)。」と語っており、小松さんと徳田さんが築いてきた信頼や、作品から溢れ出す愛情を改めて感じる展示になったと思います。(松田)

08 今月の楽食だより 「聞く」から「聴く」へ~コミュニケーションの質を深める~

研修会の様子ソーシャルワークの理論・方法・技術を専門とされ、講演や研修講師、執筆活動などで活動されている植田寿之さんを迎えて、「聴く」ということについての研修会を6月3日に行いました。

具体的な会話の事例を使いながら、日常的な会話の中にコミュニケーションを深めるちょっとしたポイントがあることを学びました。相手の感情を理解するためには、相手の言葉を「聴く」ことがとても重要です。また、コミュニケーションにおいてもっとも大切なことは、相手を大切にしようと思っているか、相手が会話をすることで大切にされていると感じることができるのか、とのお話が印象的でした

食事の時間やお弁当の配達の時間などはもちろん、日々の中でのコミュニケーションに活用していきたいと思います!(諏訪)

09 たんぽぽ人物図鑑アートセンターHANAに 突如 園芸部発足!!

毎週金曜日に、演劇的ワークショップを行なっている森永さんがアトリエにあった鉢物に目をつけ、植えかえた事がきっかけで園芸部が発足しました。部員はアートセンターHANAのスタッフ3名。たんぽぽの家のあちこちにある植物たちに愛を注ぎはじめ、みるみるうちに手織り部屋やカフェが、緑に色づきはじめています。

部長の森永さんに続いて、ショップスタッフ是永さんも参加。部長のアドバイスもうわの空で、多肉植物班を作り、増殖中です。そして、新人若手スタッフの平松くんも「何かをはじめたい」と参加。マイ観葉を自宅で購入。ビッグプランツに育てるぞ!と挑戦中です。

園芸部の3人↓森永部長より貴重なお言葉をいただいています。

「植物はモノを言いません。だからよく見てあげないといけません。一見同じように感じますが、ひとつひとつ驚くほどに性格が違うので、ちょっとしたことで生育が大きく変化します。それゆえに楽しく、感性を養うのにはとてもいい事です。」

…と部長が熱く語るその横で、部員がせっかくした挿し木をひっこ抜いていますが…大丈夫か園芸部?!それでも、乞うご期待!!&部員募集中?!(北野)