ケアとソリューション フォーラム
ケアとテクノロジー
~ 人間らしい思いやりの技術 ~
写真提供:石黒浩(左写真),NPO法人ファミリーハウス(右写真)
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開催情報
【日時】
2018年1月13日(土)13:00~17:45(受付開始 13:00)
【会場】
FORUM 8(エイト)6階 オリオンホール
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル
【定員】
200名 ※参加費無料
【対象】
介護や看護、子育てなどケアに取り組む福祉施設・企業・学生など
【主催】
一般財団法人住友生命福祉文化財団
一般財団法人たんぽぽの家
【後援】
渋谷区
【協力】
川崎市経済労働局(ウェルフェアイノベーション推進事業)
NPO法人エイブル・アート・ジャパン
会場アクセス
FORUM 8 (エイト) 6階 オリオンホール
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル
■ JR渋谷駅 徒歩5分
■ 東京メトロ渋谷駅1、2番出口 徒歩3分
■ 井の頭線渋谷駅 徒歩3分
■ 渋谷マークシティ 徒歩1分
フォーラム内容
思いやりや気づかいに溢れているはずの家庭や福祉施設の中で、不安や虐待は増えつづけ、ケアの現場から“ 人間らしさ”が奪われています。「支える- 支えられる」という作業的な人間関係だけでは、複雑な感情のやりとりをする余裕もなく、介護疲れや育児ストレスなどを引き起こしているのが現状です。
ケアの課題に対してこれまで、介護保険制度や地域包括ケアなど、家族の負担を減らす社会の仕組みや、地域のなかで支えあうシステムが進んできました。さらに今後は介護ロボットによる身体的・精神的な支援が発展していくなかで、その根底にある「人としての」ケアが問いなおされています。
そこで医療・看護・福祉の垣根を超えて、幅広い分野の人たちが関わりあい、A I やロボットなどのテクノロジーと、これからのケアについて考え語りあうフォーラムを開催します。
基調講演
ロボットから見えてくる「人らしさ」
介護・介助や子育てなど、ケアの現場にテクノロジーが入りつつあり、「ケア」という気づかいや思いやりの行為が人の手から離れていくかもしれない現代だからこそ「人らしさ」が問いなおされています。ロボットと人の研究- 人の存在感とは一体何か、人とは何か- から見えてくる「人らしさ」ついて再考します。
提供:大阪大学 |
石黒 浩 / 大阪大学 栄誉教授これまでに人と関わるヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットを通じて、人間を理解することを追究している。例えば「何が人間らしいのか」という疑問に対して、心理学や認知科学では説明しきれない部分でも、ロボットを使って実際に動かして理解する。主な著書に『ロボットとは何か』『アンドロイドは人間になれるか』など。 |
宮﨑 詩子 / 一社)ダイアローグ・メソッド・アソシエーション 代表理事
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鼎談
「人らしいケア」とは何か?
石黒 浩 × 宮﨑 詩子 × 西川 勝(臨床哲学者)
西川 勝 / 臨床哲学者看護師として精神病院や認知症介護の現場で働きながら哲学を志す。看護実践を臨床哲学によって振り返ることで、ケアの現場を言葉で紡ぐ。著書『ためらいの看護 ̶臨床日誌から̶』は、看護師としての2 0年以上の経験を踏まえて、当事者として生の危機と終末期にためらいつつ「人に寄り添う」「人間の尊厳」「愛」とは何かを綴っている。 |
事例報告: これからのケアを生みだす人間の技術
人と人をつなぐロボット OriHime [ オリヒメ]
O r i H i m e は人工知能ではなく分身ロボットです。呼吸器をつけていて喋れなくても、精神的な理由で教室に足を運べなくても、介護や育児を理由に通勤できない人も、もう一つの身体を通して家族や友人との日常生活を共有します。人とロボットだけでなく、その先にある人と人の関わりを生みだすロボットの可能性を探ります。
吉藤 健太朗 / オリィ研究所 代表小学5年~中学3年まで不登校。高校の3年間、ものづくりの巨匠、久保田憲司師匠に師事し、行った電動車椅子の新機構の発明により、国内最大の科学コンテストJSECにて文部科学大臣賞、その後寄せられた相談と自身の療養経験から、孤独の解消を志す。著書に『「孤独」は消せる。:私が「分身ロボット」でかなえたいこと』 |
未来を考えるケアのデザイン
ケアプランを考えるとき、身体の状況を考慮して計画を作成する。入居者様の本当の思いはそこにあるのか? ライフマップは施設入居者が歩まれた人生「幼年期」「青年期」「仕事」「趣味」「家族」「友人」などの人生を共有することで、これからのケアプランではなく人生設計「ライフプラン」を施設入居者とケアマネジャーが一緒に作ることが出来るツールです。施設入居者、そして現場の変化について事例報告します。
小林 さおり / 株式会社さわやか倶楽部 ケアマネージャー
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助けあう・寄りそう仕組みづくり
難病治療にあたる大都市の専門病院は、多くが完全看護体制をとっています。親は子どもを病院に残し、ホテルなどに宿泊し、家に残した家族のことも気になり一人眠れない夜が続き、経済的負担も重くのしかかって来ます。「ファミリーハウス」の実践を通して、安定した気持ちで大切な<人に寄りそえる継続的な仕組みづくりについて考えます。
江口 八千代 / NPO法人ファミリーハウス 理事長「ファミリーハウス」は小児がん等の難病治療のために、地方や海外から大都市の病院に来ている子どもと介護する家族の精神的・経済的負担を少しでも軽減するため、ボランティアの力を結集して1991年に設立。子どもの看護に専念できるような「もうひとつの我が家」の考えで運動が始まった。 |
質疑応答 コメンテーター/コーディネーター 西川 勝
主催者紹介
一般財団法人住友生命福祉文化財団
当財団は、昭和3 5 年に住友生命保険相互会社の寄付により財団法人住友生命社会福祉事業団として設立、平成2 5
年4 月より一般財団法人住友生命福祉文化財団に移行。社会の福祉及び文化の振興に貢献すべく、予防医学振興事業、福祉事業、音楽文化振興事業を展開しています。
一般財団法人たんぽぽの家 ケアする人のケアプロジェクト
「ケアする人が心身ともに健康であってはじめて、他者を気づかう支えあいの社会が実現できる」との考えから、1999年に「ケアする人のケア・サポートシステム研究会」を設立。2005年度からケアする家族を支える家族を支える活動として、全国各地で住友生命福祉文化財団と共催でセミナーを開催しています。ユニークな支えあいの取り組みや団体を紹介する「HELP ON HELP」も運営。http://helponhelp.jp