ケアする人のケアセミナーin沖縄[終了しました]

 

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沖縄には「ゆいまーる」と呼ばれるおたがいに助け合う文化や、独特の死生観があり ました。そして支援サービスなど制度がなかった時代を力強く生き抜いてきた歴史が ありました。 しかし過疎化や高齢化、核家族化、単独世帯の増加などで、これまでの地縁血縁に もとづいた共同体のつながりは分断され、生きにくさを生み出しています。なかでも ケアにおいて支えられる人/支える人が社会的に孤立を深めています。 こうした状況のなかで、制度のみに頼るのではなく、地域のなかでおたがいに支え合う 「地域包括ケアシステム」づくりが求められています。そこで注目したいのは、 他者や自然との一体感や大きな生命観にもとづいた沖縄の伝統文化と精神です。それらは 生きにくい社会から生きやすい社会へという今日的な課題を解決するための大きなヒ ントになるのではないでしょうか。 本セミナーではこの沖縄でつちかわれた文化や精神、先人の知恵を学び直し、愛情と 人間的なぬくもりのある共同体をどう再生させるかについて考えてみたいと思います。 みなさんのご参加をお待ちしております。

 

ワークショップ

日時:2014年1220(土) 14:00~16:00
会場:カルチャーリゾートフェストーネ 研修室BC/会議室B (宜野湾市真志喜3-28-1)
主催:一般財団法人 住友生命福祉文化財団、一般財団法人たんぽぽの家
実施主体:ケアする人のケアセミナー沖縄実行委員会
後援:沖縄県、沖縄県社会福祉協議会、沖縄県医師会、沖縄タイムス社、琉球新報

 

セミナー

日時:2014年1221日(日) 10:30~16:30
会場:沖縄コンベンションセンター 会議室A-1 (宜野湾市真志喜4-3-1)

 

12/20(土) ワークショップ プログラム 14:00~16:00

ケアなど人との関わりにおいて必要とされるコミュニケーション能力。アートや方言など多様な表現方法がそれを高め、豊かにします。気づきやリフレッシュにもなる学びのワークショップです。


ワークショップ1(会場:研修室B)定員25 名
表現を楽しむ
障害のある人や認知症の方も実践できる描画アートのワークショップです。作業療法を取り入れたケアの現場の 事例や表現技法を学び、アートを通じてのコミュニケーションを体験します。
※作業のしやすい服装でお越しください。
[講師]
金城 光政(もとぶ記念病院診療部作業療法科 作業療法士)
照屋 盛之(沖縄リハビリテーション福祉学院作業療法学科講師)


ワークショップ2(会場:研修室C)定員30 名
方言とケア
方言は身体言語といわれています。しかし、その方言は時代とともに姿を消しつつあります。しまくとぅば(沖縄方言)の表現の豊かさ、奥深さを楽しみながら、あたたかさのある関係づくりについて考えます。
[講師]
野村 朝常(特定非営利活動法人沖縄語普及協議会)
[ファシリテータ]
西村 直之(認定NPO 法人リカバリーサポート・ネットワーク代表)


ワークショップ3(会場:会議室B)定員30 名
写真の力
人や共同体を癒し、心を育む「写真」。「写真の町」北海道東川町の事例をもとに、写真の可能性と、人と人のつながりの回復について考えます。
[講師] 勇崎 哲史(写真家)

 

12/21(日) セミナー プログラム 10:30~16:30

沖縄の歴史や文化のなかには、ケアや支え合いの地域づくりのヒントがたくさんあります。さまざまな事 例から学び、これからの時代のケアと共同体のあり方について考えます。


10:00~10:30 受付
10:30~10:35 開会あいさつ


10:35~10:55 
キーノートスピーチ「ケアとは何か」
人は「悲しみの器」といわれています。その悲しみと向き合い、痛みをかかえる人を世話することで、 新しい生命のつながりに気づき、感動も生まれます。それはまた痛みをともなうことでもあり、 時には無力感におちいることもあります。しかし、そこから人間的に成長する人がたくさんいるのも 事実です。悲しみに向き合うことで生まれてくる可能性について考えます。

講演:播磨 靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長)
障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開し、アートと社 会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント」を提唱。「アートとケア」「ケアす る人のケア」の研究を通して、ケアの文化の創造に取り組む。平成21 年度芸術選奨文部科学大 臣賞(芸術振興部門)受賞。


11:00~12:30
パネルディスカッション1 「沖縄の看取りの変遷と行く末」
病院や施設で亡くなる人が多い現代社会において、「死」は日常生活から切り離され、不安や恐れ のイメージに覆われています。過疎化、高齢化、核家族化が進み、沖縄独特の死生観や葬儀の風習が 消えつつあるなか、島の人々の生と死を見つめ、文化を伝えてきた人たちがいました。人と共同体を 癒し、再生させる看取りのこれからのあり方を考えます。
< 話し手>
野田 伸一(国際島嶼教育研究センター元教授)
綾部 真雄(首都大学東京社会人類学研究室教授)
玉城 浩江(八重山福祉保健所主任保健師)
< 進行>
西村 直之(認定NPO 法人リカバリーサポート・ネットワーク代表)


12:30~13:30 休憩・昼食


13:30~13:50 音楽パフォーマンス
まちを元気にする音楽パフォーマンス。アートやエンターテイメントの持つ力は、ケアの可能性を 広げます。
< パフォーマー>
特定非営利活動法人まちづくりNPO コザまち社中


13:55~15:25 
パネルディスカッション2 「助け合う共同体の再生」
共同体は、生きることを支え、生きる意味を与え、生きる価値をつくるところでした。しかし、現代 はその共同体がくずれ、人びとは孤立化しています。人と人、人と自然、人と社会、人と大いなる存 在の分断を乗り越えて、どのように現代につながりを再生すればいいのか、身近なところから考えてみたいと思います。
< 話し手>
堂園 晴彦(堂園メディカルハウス院長)
犬塚 拓一郎(コザ市民大学)
安村 勤(NPO法人 地域活動支援センターウェーブ所長)
長嶺 房子(日本網膜色素変性症協会沖縄県支部支部長)
< 進行>
播磨 靖夫(一般財団法人たんぽぽの家理事長)


15:30~16:30
意見交換会(フリートーク)
質疑応答など、講師を交えて自由に語り合う時間です。是非ご参加ください。

 

お申込み先

認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク(沖縄県中頭郡西原町103ルボアYARA2F)
TEL&FAX 098-871-9671
お名前・ご所属・ご住所・ご連絡先(電話番号/Eメールアドレス)・参加日・ワークショップ選択(参加ご希望の方のみ第2希望までご記入ください)を上記宛先までお知らせください。

◎メールでのお申込みは⇒carecare-seminar★popo.or.jp(★を@に変えてください)

 pdf=チラシをダウンロード

 

お問い合わせ

一般財団法人たんぽぽの家(担当:佐賀)
TEL 0742-43-7055
Eメール carecare★popo.or.jp(★を@に変えてください)