わたぼうし音楽祭は40周年を迎えます!

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「40周年記念わたぼうし音楽祭」 
2015年8月2日(日) 開催 @奈良県文化会館


♪40周年記念わたぼうし音楽祭「作詩の部」「作詩・作曲の部」作品大募集中。詳しくはこちら。

1976年に日本のふるさと奈良で産声をあげ、全国各地、世界各国にしあわせの種を運び続けてきた「わたぼうし音楽祭」が、2015年に40周年を迎えます。障害のある人たちが書いた詩をメロディーにのせて歌い続け、ここから数々のドラマが生まれました。
スターもいない、大きなスポンサーもないこの音楽祭が、40年という永きにわたり継続できたことはまさに現代の奇跡といえるでしょう。
この記念すべき年を迎えることができますのも、皆さんのやさしさ、おもいやりの賜物と心より感謝申し上げます。
平和と友好に満ちた国際社会、ともに生きる地域社会の実現をめざして、「わたぼうし」はさらに広く、さらに深く飛んでいきます。

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♪歌はこころとこころのかけはし

障害のある人たちが書く詩は、生きることの喜びや哀しみ、いのちの尊さや人間の素晴らしさを歌っています。そこには、人間として大切なものを忘れがちな、今の社会へのメッセージがあふれています。こうした思いをメロディーにのせて歌い、いきいきとした社会をつくろうと、1976年に古都奈良で「わたぼうし音楽祭」が生まれ、以来40年、「わたぼうし」は、学生、主婦、会社員といった市民たちによって歌い継がれ、多くの人々の共感を呼び覚ましてきました。
この音楽祭で生まれた歌の数々は、日本各地で開催される「わたぼうしコンサート」を通して紹介され、多くの人たちと心を響かせ合っています。また、こうした思いをアジアの人々と共有しようと、1991年から2年に一度、アジア太平洋各都市で「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭」を開催しました。奈良で生まれた“わたぼうし”の小さな種は、風に吹かれて飛んで行き、国内外で色とりどりの花を咲かせています。

 

♪わたぼうしの誕生

「私たちが死んだ後この子たちはどうなるのだろう。子どもたちが社会の一員として、働き、学び、遊び、暮らすことのできる家をつくろう』。こうした思いを胸に、「たんぽぽの会」が古都奈良で産声をあげたのは1973年4月のことでした。障害のある子どもたちの母親らが立ち上がり、市民が応援して広がった、障害のある人たちの自立の家づくり運動は、多くの人々の共感を呼び、1980年にたんぽぽの家、1988年にわたぼうしの家、1998年にコットンハウス、2004年にアートセンターHANAを相次いで完成させました。
こうして運動をすすめる一方で、障害のある子どもたちが書いた「詩」に光をあてることができないかと考えていました。まるで生きる証しであるかのように書かれた詩は、生きることの喜びや哀しみが歌われ、生きる強さややさしさにあふれていました。それらはまた、そうしたものを忘れてしまいがちな社会へのメッセージでもありました。 たんぽぽの会が誕生した翌年、資金集めの一環で「チャリティー絵画展・墨跡展」を行ったとき、奈良県下の若者たちでつくる「奈良フォーク村」のメンバーの一人がボランティアとして手伝いに来ました。これが、詩を書くことの好きな障害のある子どもと音楽好きの若者をつなぎ、この偶然が「わたぼうしコンサート」誕生のきっかけとなりました。

 

♪わたぼうしが飛んだ空

1975年4月、奈良県文化会館大ホールで、初めての「わたぼうしコンサート」が開催されました。暗い、マイナーなイメージをもたれがちな障害者問題だからこそ、明るく、よりメジャーな舞台を選びました。そうしなければ、いつまでたっても障害者問題は解決しないからです。
詩を書くことの好きな障害のある人は全国各地にいます。彼らを奈良に招きいっしょに思いを伝えようと、翌年「全国わたぼうし音楽祭」を開催しました。大きなスポンサーもない、スターもいないのに、熱意だけで全国規模の音楽祭を開催することは冒険に近いことでした。しかし、多くの人たちの協力を得て、夢は実現したのです。

 

♪わたぼうし効果

「わたぼうしコンサート」という新しいカタチの運動は、これまでの社会の福祉にたいする暗いイメージを一新し、障害のある人たちの文化に光をあてるきっかけをつくりました。また、それだけでなく、若者たちを中心にそれまで障害者問題に無関心だった人たちの間で障害のある人たちへの意識が高まり、各地でさまざまなボランティア活動が生まれました。
しかし、何といっても大きかったことは、「わたぼうしコンサート」をきっかけに障害のある人たちが町に積極的に出はじめたことです。それまで障害のある人たちは、偏見と差別の前にたじろぎ、社会の無関心さに絶望を感じていました。しかし、このコンサートを通して、同じ社会の仲間として受け入れられ、未知なる可能性を評価してくれる人たちがいることを知ったのです。

 

♪広がるネットワーク

私たちが暮らしているアジア・太平洋地域には、約3億5千万人の障害のある人たちが生活しています。世界の障害のある人の過半数がこの地域で暮らしていることになります。また、この地域のほとんどの国々が開発途上にあり、障害者問題に加え、貧困という二重のハンディを背負っています。
私たちは、こうした環境に置かれた人たちとともに生きることをめざして、1990年に「アジアエイド基金」を設立し、「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭」をはじめ、さまざまな支援活動を市民レベルですすめ、こうした試みが功を奏し、アジア太平洋各都市で障害者問題の取り組む新たな活動が誕生しました。
シンガポールに「Wataboshi Movement」、バンコクに「Network of Music and Arts of Persons with Disabilities」、マニラに「Ambassadors of Light」、スウォンに「Able-art Korea」が誕生し、アートを通して障害のある人たちの未知なる可能性を開花させています。

 

♪わたぼうしの歴史

1975  初めての「わたぼうしコンサート」を開催
1976  「第1回全国わたぼうし音楽祭」開催
     ※以降、毎年開催し、来年40回を迎える。
1977  「わたぼうし全国縦断コンサート」開始
1979  上海市盲童学校で音楽交歓会を実施 
     ※これをきっかけに、上海市と障害のある人たちの芸術文化活動を通した双方向交流が始まる。
1980  「上海市盲童学校音楽バンド」来日公演
1981  「世界わたぼうし音楽祭」開催
     パリ・ユネスコ本部で「わたぼうしコンサート」開催
1982  初めての「わたぼうし上海コンサート」開催
1991  「第1回アジアわたぼうし音楽祭シンガポール大会」開催
     ※以降、2年に1度、ソウル、上海、バンコク、奈良で開催する。
1992  「世界わたぼうし音楽祭」開催
     上海で「わたぼうし芸術祭」開催
2001  「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭2001高雄」開催
     ※以降、2年に1度、ブリスベン、上海、ジョホールバル、スウォン、バンコクで開催する。
2014  「第39回わたぼうし音楽祭」開催
2015  「40周年記念わたぼうし音楽祭」開催予定

 

♪募金キャンペーンにご協力ください

この「40周年記念わたぼうし音楽祭」を歴史に刻み、記憶にも心にも残る音楽祭とするために、募金キャンペーンを行うことにしました。どうぞ皆さんの力でこの音楽祭を盛り上げていただき、奈良から世界への魂のメッセージをともに発信してくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
◯募金の方法
*郵便振替 加入者名 奈良たんぽぽの会 01080−7−18542(通信欄に「40周年記念わたぼうし音楽祭」と明記してください)
*銀行振込 南都銀行 西ノ京支店 普通 0021196 奈良たんぽぽの会 会長 村上良雄

第37回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞

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第37回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞

「一歩ずつ…」作詩・作曲:菅田利佳

第36回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞

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第36回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞

「空からのキャスティング」
作詩:小林聡 作曲:ほんだすぐる

35回記念わたぼうし音楽祭

わたぼうし大賞は「半分ごっこ」久保博揮さんに決定!

猛暑が続く今年の夏、真夏日となった8月1日(日)に「35回記念わたぼうし音楽祭」が開かれました。会場となった奈良県文化会館には、全国各地から多くのわたぼうしファンが集まり、開演前のロビーでは一年に一度の同窓会のように、来場者どうしが各所で久しぶりの再会を喜び合う姿が見られました。

35回記念わたぼうし音楽祭のわたぼうし大賞に輝いたのは、 東京にお住まいの久保博揮さん作詩・作曲の「半分ごっこ」に決定しました。

35回記念わたぼうし音楽祭リリースページ



35回記念わたぼうし大賞「半分ごっこ」再歌唱の様子
映像を見る

ピアノを弾いているのが、作詩・作曲をした久保博揮(くぼひろき)さん。


ステージの様子

オープニング
関西文化芸術学院舞台芸術専攻ミュージカルコースのみなさん 


入選作品の発表の様子


「空からの言伝」 
「Drop of Hope
~一滴の希望~」
「アイム コージー」
「赤目四十八滝」
「周回遅れ」
「いつか」
文部科学大臣奨励賞受賞
「我が子へ」

各賞の結果

  • わたぼうし大賞 「半分ごっこ」(作詩・作曲−久保博揮・東京都)
  • 文部科学大臣奨励賞 「我が子へ」(作詩−団野明日香・京都府/作曲−池田公生・東京都)
  • 今回のわたぼうし大賞と文部科学大臣奨励賞に選ばれた2作品と、来年の第36回わたぼうし音楽祭の同2賞の計4作品は、2011年タイ•バンコクで開催される「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭2011バンコク」の日本代表曲の選考にノミネートされます。

→その他、各賞の結果はこちら


ゲストパフォーマンス 「アンバサダーズオブライト」


フィリピン・マニラから来日した、視覚障害のある若者たちの合唱団「アンバサダーズオブライト」。素晴らしい歌声を響かせたのはもちろん、ダンスパフォーマンスも披露してくれました。

私たちは「アンバサダーズ・オブ・ライト(AOL)」を応援します。

AOLの目的、ビジョンなど詳しくはこちら

CDを買って、「AOL」の活動を応援してください。

AOLを応援するチャリティCDを作成しました。
2010年夏、日本各地で響き渡った癒しの歌声があなたの元に… 「あなたの心に希望の光を灯したい」(7曲入り/1,000円)このCDの売り上げはAOLを支援する基金にあてられます。

  • AOLを応援する「AOLJ(アンバサダーズ・オブ・ライト・ジャパン)」のサポート会員を募集しています。ぜひ継続的な支援にご協力ください。
  • 年会費 一口3,000円 

※ご入会いただいた方には、AOLの1stCDをプレゼント。また、年に1度、AOLの活動を伝える通信やAOLの新しいCDをお届けすることで、AOLの活動報告をします。 AOLに関するご質問やお問い合わせはこちらまで→wataboshi■@popo.or.jp(■を@に変えてください。)


入選者の方をはじめご協力いただいた多くのボランティアのみなさん、企業や団体のみなさん、助成いただいた芸術文化振興会、三井住友文化財団、奈良県中央善意銀行の各関係者のみなさん、多くの方たちのご協力のおかげで「35回記念わたぼうし音楽祭」を無事に終えることができました。本当にありがとうございました。

私たちは、来年2011年8月7日(日)に「第36回わたぼうし音楽祭」を開催します。今後ともどうぞよろしくお願いします。来年、わたぼうしでお会いしましょう!

これまでのわたぼうし大賞

第39回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

Sorry,Daddy

作詩・作曲 小山貴也

Sorry,Daddy 甲斐性のない息子で ごめん
Sorry,Daddy いっぱい迷惑かけて ごめん
いったい僕は いくつあなたの夢を 壊してきたのだろう
いったい僕は いくつあなたの願いに 応えてきたのだろう
いつの間にか僕は あなたよりずっと大きくなり
でも 心は今も あなたに寄りかかったまま

Sorry,Daddy 酔っぱらってばかりいて ごめん
Sorry,Daddy いっぱい心配かけて ごめん
いったい僕は いくらあなたのお金を浪費したのだろう
いったい僕は いくらあなたの寿命を縮めてきたのだろう
いつの間にか僕は そんなに若くもなくなり
でも 心は今も 果てしない夢を抱えたまま

遅すぎるスタートかもしれない
でも僕は今 真剣に頑張ってるんだよ
欲張りすぎる夢かもしれない
だけど だからこそ 楽しく頑張れるんだ
今はまだ 幼く小さい存在の僕だけれど
あなたのように 立派な人間になってみせるよ

いつの日か 持ちきれないほどの 夢の花束を抱えて
あなたに最高の笑顔と 最高の人生が贈れるように
あなたがくれた 優しさと 自由と 大きな心に
最高の感謝を残せるように
最高の敬意を残せるように

だから今は もう少し
Wait For Me,Daddy

Sorry,Daddy・・・

第38回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

明日(みらい)

作詩 福井聖子  作曲 山崎芳寿

果てしない時間の中で
たくさんの人に出会えた
今という日迎えられたことが
嬉しくて 少し寂しい

あの時 あの家を出て
歩き出すことになったから
涙あふれて切なかったけど

今前を向いて進んでいける

ありがとうだけじゃ全部 伝えきれない想い
今はこの姿だけが 唯一の恩返し

喜びや悲しみも これから先あるだろう
一人じゃ耐えきれないことも 仲間で助け合える

何が正しいか何て分からない 不安だってあるけど

今は 私たちの道を真っすぐに
立ち止まらずに進んでいく

言葉を探して 何かを伝えたくて
分からなくて 涙があふれてる
今はまだ弱い私だから 心配だってかけてしまう

ありがとうだけじゃ全部 伝えきれない想い
今はこの姿だけが 唯一の恩返し
ありがとうなんて 素直に言えないから

今はただ 私たちの姿を見て
これから時が経って 新しい希望が生まれ
私たちがもらった愛を
今度は与えてゆけるよう 強くなる

第37回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

一歩ずつ

作詩・作曲 菅田利佳

神さま ありがとう すてきな耳をありがとう
今日も 大好きな ピアノを弾いてます

神さま ありがとう すてきな声をありがとう
今日も 楽しく 歌ってます
ラララララ

神さま ありがとう すてきな杖をありがとう
今日も 一緒に 歩いてます
夢にむかって一歩 一歩ずつ

第36回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

空からのキャスティング

作詩 小林聡  作曲 ほんだすぐる

空から下りてきたシナリオで
与えられた役柄を 演じてきたけど
ここから先は 自分で物語を創ってく
運命は変えられると信じているから

自分を演じる 悲しさと喜び 繰り返しながら
誰かに生かされている喜びを感じる
自分を追い詰めて 眠れぬまま朝を迎え
絞り出した答えを信じて また演じ続ける

思い通りにいかないことを 他人のせいにして
楽な場所へ逃げようと 言い訳を並べてた
同じサイクルでやってくる 苦しいことは
ハッピーエンドに続く演出だと信じたい

同じ時代の中で 何十億の物語が流れ 交差している
空から下りてきたキャスティングを
僕は怨んではいない
この役は僕にしか出来ないからだ

生きることは 段取りよくはいかない
何かを始めれば 必ず壁にぶつかる
だからといって 何もしなければ何も変わらない
勇気を出して 叩き割れ

怖がりで臆病なことは 自分が一番知っている
だから少し背伸びして 強い自分を演じてみた
見慣れているはずの街並が
少し違った景色に見えた
すれ違う人の視線さえ 風に感じた

出会えた人たちに感謝しながら
与えられた命と時間を大切に生きてく
カーテンコールには まだ早い

同じ時代の中で 何十億の物語が流れ 交差している
空から下りてきたキャスティングを
僕は怨んでいない
この役は僕にしか出来ないからだ

35回記念わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

半分ごっこ

作詩・作曲 久保博揮

自信がなくて 涙が出て
孤独を感じてしまうとき
逃げてしまいそうになる わたし
でも そのままでいいんだよって
背伸びしちゃだめだよって
優しく叱ってくれたあなた

気休めでもよかった
背中を押して欲しかった
この一歩を踏み出すために

誰もが 完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支え合う
あなたがくれた あたたかな気持ち
わたしも あなたに優しくなれたら

元気が出て ただうれしくて
あなたが愛おしくなったとき
何もお返しできない自分に気が付く
でも そのままでいいんだよって
いてくれるだけでいいって
優しく笑ってくれたあなた

支えてあげたかった
背中を押してあげたかった
その一歩を歩みだすために

誰もが 完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支え合う
あなたがくれた あたたかさのように
わたしも 誰かに優しくなれたら

きっと 生まれてきたことに
感謝して 素敵な日々が送れるのでしょう

誰もが完璧には生きられない
半分ずつ分け合って 支え合う
あなたがくれた あたたかさのように
わたしも 誰かに優しくなれたら

それがきっとあなたへのお返しとなるでしょう

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第34回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

解放(映像を見る

作詩 貞弘治美  作曲 上田敬二郎

きづいたらびょういんだった
なぜ 病いんにいるの?
体 うごかせないの?
ろれつ まわらないの?
きけない気がした ははには
びょう院にとまる母には
「どうしてわたし 病いんにいるの?」
きいてみた ちち親
こたえは 交つうじこ
そして始まる リハビリせい活
あるけるように良くなろう
滑ぜつをよくはなしをしよう
周りには びょう気や怪がのひと
め生えてくる なか間意しき
たたかってるんだ いま共に
たたかってるんだ いま共に
3年経ち 杖で歩ける
夢見た 社会せい活
果たした 職場復帰
なんてすばらしいんだ
行くところがある 毎日
何かすることがある
日じょう生活に戻ったけれど
違ってる まえと何か
判だん力 頭の回てん
「高次脳機能障害」
覚えられない な前や日付
席から立つと また忘れる
脳の中 きずが付いたから
がむしゃらに メモを取る日々
ふ通生活への 切り札
ふ通生活への 切り札
怖かった 障害のない人達
事故の後 ずっと
バカにされてる そんな気がした
杖や記憶を
でも違う
今の自分を 見つめて
顔を上げたら
皆が手を 差し伸べてくれていた
笑いかけて くれていた
ありがとう ありがとう ありがとう

第33回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

大きな夢

作詩 星野友輝  作曲 新里秀一

苦手なことが少し多いだけで
人はそれを障害と呼ぶ
自分は人とは違うけど
こんなにできると得意がる
がんばってるのはあなただけじゃないよ
悩んでいるのもあなただけじゃないよ
自分に思い上がるのも卑屈になるのもやめにして
どうせなら大きな夢を見ればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから
普通に笑顔で話しただけで
人はそれを前向きと呼ぶ
自分は人と違うから
なにもできないと涙ぐむ
がんばってるのはあなただけじゃないよ
悩んでいるのもあなただけじゃないよ
障害に甘えるのも跳ね返すのもやめて
どうせなら大きな夢をみればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから
傷ついたのはあなただけじゃないよ
苦しんだのもあなただけじゃないよ
障害を負担にするのも克服するのもやめて
どうせなら大きな夢をみればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから
世界を少し知ったなら
大きな夢が見られるはず

第32回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

つばさ

作詩 すぎたちよこ  作曲 安部佳己

はじめて 知った 深い 悲しみ ことば 探して
へやの 片すみ ひとりぼっちで 下を向いてる
泣きたい時は 泣いてもいいよ
おとなになろうと 急がなくてもいいよ
あのね 涙はうつくしい
心の水
あれも できない これも できない 急に 気づいて
みんなと ちがう そんな自分の 居場所がなくて
でもね ほんとは だいじょうぶ
だって まるごと 君だから
できないことを 数えなくてもいいよ
できることを 探さなくてもいいよ
できないことを 数えなくてもいいよ
できることを 探さなくてもいいよ
ゼロとゼロを 重ねたら 君の光 無限大
心のつばさ 今 はばたいた
君は やっぱり 笑顔がすてきだよ
泣きたい時は 泣いてもいいよ
おとなになろうと急がなくてもいいよ
できないことを 数えなくてもいいよ
できることを 探さなくてもいいよ
ゼロとゼロを 重ねたら 君の光 無限大
ゼロとゼロを 重ねたら 君の光 無限大

第31回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

冬の消しゴム

作詩 吉田新汰  作曲 飯国優子

雪は冬の消しゴム
すべてをきれいに消してくれる
灰色の道路 車の騒音
忙しい人間の心を落ち着かせるように
雪は冬の消しゴム
すべてを優しく消してくれる
明日への不安 言えないイライラ
そっとぼくの心に入り込むように
雪よ もっと降れ
近くにも遠くにも
みんなに平等に
優しさが届くように
雪は冬の消しゴム
すべてをきれいに隠してしまう
道路の白線 点字ブロック
ぼくの生活に必要なものまでも
雪は冬の消しゴム
心の地図まで消してしまう
帰りたい 帰れない
家がますます遠く感じられる
雪よ もっと降れ
近くにも遠くにも
みんなに平等に
厳しさが届くように

30周年記念わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

祈り

作詩 中村知子  作曲 山本享明

キミが生まれた日 外は白い雪が降ってた
愛しくて 愛しくて 母の胸に眠るキミ
早産の小さなからだ 浅い呼吸 弱い泣き声
ガンバレと ガンバレと 細いキミを抱き締めた
二月過ぎて告げられた この子は死ぬかもしれない
医者の言葉に 桜並木 花びら 風の中に散った
手術の朝は家族4人で 記念の写真を何枚も
最後の写真・・・そんな予感に
涙でキミが にじんでは揺れた
二十歳過ぎた頃 笑顔も絶え 沈んだキミ
職場と家の往復 それだけのキミの日々
友もなく 満たされぬ心 静かに耐え ガンバッていたね
そばにいた母だけど 何もできず 切なさつのる
だけど今 キミはここにいる ステージの上で歌ってる
輝く瞳は自信にあふれ 確かにキミは今 生きている
みかんの花で居場所みつけたね もう弱い独りのキミじゃない
みんなとともに分かち合う喜び
いつまでもいつまでも続きますように
キミの歌声 母の喜び 生きてゆく希望をありがとう
歌を届けて歩くその夢が
いつまでもいつまでも続きますように
いつまでもいつまでも続きますように

第29回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

世界中の女の子にアイ ラブ ユー

作詩 菊池洋平  作曲 安部佳己

ぼくは 女の子にもてたい もてたい とっても もてたい
夢の中でも もてたい
ぼくは ハンサムでかっこいい
世界中の女の子に
車椅子で スロープをおりている姿を 見てほしい
頑張って いす運びをしているぼくを 見てほしい
きっと世界中の女の子が
ぼくのことを すてきだと思うはず
世界中の女の子と 歌を歌いたい
バレンタインディーには たくさんのチョコレート
世界中の女の子に アイ ラブ ユー
ぼくは 女の子にもてたい もてたい とっても もてたい
夢の中でも もてたい
ぼくは ヘアースタイルがかっこいい
世界中の女の子に
ワープロで 日記をつけているところを 見てほしい
プレイルームで 車椅子を早く移動しているところも 見てほしい
きっと世界中の女の子が
ぼくのことを すてきだと思うはず
世界中の女の子に おかしをプレゼントしたい
ホワイトディーには たくさんのお返し
世界中の女の子に アイ ラブ ユー

第28回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

大切な君へ

作詩 川島寛子  作曲 能智星悟

君が生まれた日の
飛びあがるほどの喜びを
今も鮮やかに覚えてる
君は人を愛し愛されるため
生まれてきたんだね
この世ではつらいこと悲しいことも
一杯君を待っているでしょう
でも忘れないで
いつもどんな時でも
君は一人ではないことを
どんなに離れていても
いつも私の心には君がいることを
君が生まれた日の
嬉し涙の感動を
今も鮮やかに思い出すの
君は何かやりたいことがあって
生まれてきたんだね
自分の夢をかなえるためには
困難も君を待っているでしょう
でも忘れないで
夢は叶うものじゃない
夢は叶えるものだということを
どんなに大きな夢だって
虹の懸け橋は夢へと続くはず
決してあきらめないで 焦らないで
自分の夢にむかって 一歩ずつ
どんなに離れていても
いつも私の心には君が住んでいる

第27回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

ことば

作詩 伊藤千里  作曲 飯国優子

私は生まれた 音のない世界に
私は耳が聞こえない
幼稚部に入るまで ことばを知らなかった
でもそれから いろんなことばを覚えた
お父さん お母さん
クレヨン 日記帳
スキ キライ…
知っていくたびにドキドキした
ことばのある世界
今まで知らなかった世界
今もことばを覚えたい
もっと もっと
この気持ちをことばに変えて伝えたい
私のありのままの気持ちを
この気持ちをことばに変えて伝えたい
だけど まだうまく伝えられない
もっともっとことばを覚えて
君に伝えたい
そして 君と心をつなげたい

第26回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

オレンジ色の街

作詩 すぎたちよこ  作曲 杉山みゆき

ふしぎだな 同じ空なのに
まるく ひろく 光る
ほら あそこの細長い雲は
きっと風の足音
生きる意味わからずに 泣いていた私の心
みんなの笑顔うれしくて とけてゆく
あぁ 生きてて よかったナ
心から おもった
初めての ガタゴト道は
細く 青く 光る
本屋さん レストラン 薬屋さんも
素敵に見える
たくさんの人の波が こわくて閉じてた心
出会えた瞳やさしくて とけてゆく
あぁ 生きてて よかったナ
心から おもった
やわらかな 夜の空気
静かな水の上に
ろうそくの光がゆれる
オレンジ色の街
あきらめそうになって「どうして車椅子なんだろう」
何度も思ったけれど こうして 今ここに
あぁ 生きてて よかったナ
オレンジ色の街
あぁ 心がとけてゆく
オレンジ色の街

 

第25回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

You are the only one

作詩 Hide-Haya  作曲 長坂ゆきひろ

何のため君は生まれてきたのか 教えてあげよう
それは悲しみいだくためではない
君の前にひろがる暗闇が
きっと君を強くするよ
何のため言葉を覚えてゆくのか 教えてあげよう
それは恨みを話すためではない
君が語り始める真心は
きっと君を輝かすよ
僕はここで 君を見つめているよ
僕の願いが 君に届いているか
You are the only one. 君は君しかいない
どんなことがあっても
You are the only one. 君は君しかいない
生きていてほしい
何のため君は生きてゆくのか 教えてあげよう
それは苦しみなめるためではない
君の耳に聞こえる歌声が
きっと君を導くよ
母さんがなぜに君を産んだか 教えてあげよう
それは涙を流すためではない
君の前のまだ見ぬ人たちは
きっと君を迎えてるよ
僕は遠く 君を見つめているよ
僕の祈りが 君に届いているか
You are the only one. 君は君しかいない
どんなことがあっても
You are the only one. 君は君しかいない
生きていてはしい
ほら 朝日が昇るよ
生まれたての光を感じてごらん
ほら 疾風が騒ぐよ
羽ばたいてる小鳥を感じてごらん
You are the only one. 君は君しかいない
どんなことがあっても
You are the only one. 君は君しかいない
生きていてほしい

第24回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

かみさまに電話して

作詩 高原光子  作曲 能智崇徳

ママ おでこどうしたの?
うん ちょっと看板にぶつかっちゃって…
おっきなたんこぶだね 痛い?
ちょっとね… でも心配いらないわ
ぼくが一緒だったらよかったね ごめんね
そうだ 一人で歩くときは
かみさまに電話して 子どもかしてもらえばいいよ
そしたらぼくも安心して遊べるもん
ママ 手を火傷したの?
うん ちよっと油が飛んできちやって…
水ぶくれになってるよ 痛い?
ちょっとね… でもそれほどでもないわ
ぼくが早く大きくなればいいんだね ごめんね
そうだ 一人でてんぷら作るときは
かみさまに電話して 見える目かしてもらえばいいよ
そしたらもっとてんぷら作ってもらえるね
ママ ぼくの顔見たい?
うん とってもとっても見たいわ…
だったら早く
かみさまに電話して
かみさまに電話して

第23回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

輝く生命(いのち)をありがとう

作詩 金子美智  作曲 園田純子

あかねいろの空を
ぼんやりとみつめていたら
幼い頃のことを思い出した
あの頃は本当に泣いてばかりいたね
あなたもそっと涙をふいていたよね
だけど優しく強く いつも抱きしめてくれた
時を刻んだ今
夢を抱き 希望を決して忘れずに
前だけをみつめて 人生を歩んでいる
あなたからもらった
かけがえのないものをみつめながら
大切なものをみつけるために……
この世に生まれた ひとつの生命(いのち)
この時代に生まれた生命(いのち)
この季節に生きる ひとつの生命(いのち)
生まれてきて良かったと思う自分がいとおしい
夜空の星屑を
ひろい集めていたら
遠い昔のことを思い出した
あの頃は本当につらかったね
眠れない夜 そばにいてくれたよね
そしていつも笑顔で話を聞いてくれた
時を重ねた今
みんなに負けない勇気を抱きしめ
前だけをみつめて 未来へと築いている
あなたからもらった
かけがえのないものをみつめながら
大切なものをさがすために……
優しさの中で育った 小さな生命(いのち)
ぬくもりの中で育った生命(いのち)
愛の中で育つ 小さな生命(いのち)
育んでくれたあなた
あふれる愛をそそいでくれたあなたに
精一杯感謝したい
輝く生命(いのち)をくれて ありがとう
本当に ありがとう

第22回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

My dear child

作詩 北條享子  作曲 松本浩嗣

空気が澄んできたら 海辺へと船をこぎだそう
どこまでも蒼く広い この地球という星で
また新しい夜明けがやってくるから
たとえ霧に包まれても
たとえまわりが暗闇になっても
どう進んでいったらいいのか
きっと答えを見つけていくはず
My dear child あなたはとても美しい
生命(いのち)の輝きをきらめかせながら
揺るがない強さを瞳にひめている
あぁ 生きることは難しいことだけど
今という時はもう二度とこないから
自分を愛する気持ちを持ち続けていて
夢 素直さ そして人を信じる気持ちを
忘れてしまった大人たちが
この星の中で争って 傷つけあっている
あかね色の夕焼けも 満天の星空の美しさも
本当はきっと 感じられるはずなのに
ただ心を閉ざしているだけ
My dear child あなたは今これから
あぁ 希望を胸にいっぱいためて
未来をつくっていく
人とわかり合うことは難しいことだけど
そのつながりはかけがえのないものだから
強く優しく生きて欲しい

第21回わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

オープンハート

作詩 黒川幸江  作曲 塚本晋一

描くことで巡り合えたあなた
やわらかな筆づかいは
みんなの心の扉に語りかける
ひとつひとつは弱くても
キャンパスに生きる喜び託してる
オープン ハート
明日にむかう時はいま
あなたのとうとい絵筆が道しるべ
五線紙で巡り合えたあなた
星のようなメロディーは
みんなの心の扉をてらしてる
ひとつひとつは空想と
メロディーに生きるすべてを託してる
オープン ハート
明日にむかう時はいま
あなたのとうとい音色が道しるべ
オープン ハート
明日にむかう時はいま
あなたのやさしい光が道しるべ

第20回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

春、緑と風と太陽 〜生まれてきてよかったと思えるように〜

作詩 小野正徳  作曲 田中満

人生の春をみんなみんな迎えようと
時という名の川を進んでゆくのさ
悲しみがきみをのみ込もうとしても
迷わないで信じた道だけをみつめて
青空をいつも胸にいだいて
誰もみたことのない夢で未来を飾って
一度限りのこの人生を
きみらしくきみらしく生きてゆこう
成功よりも失敗の数
嫌になるくらい多いけど
くじけないきみのその姿に
声援を送ってくれる人
きっといるから
生まれてきてよかったと思えるように
太陽に負けない情熱と
緑を揺らす風のように
いついつまでも素直な気持ち
心に抱き締めて生きてゆこう
時折 訪れる人生の冬にみんなみんな
身も心も凍えてしまいそうになるけど
そのやりきれなさを熱い思いに変えて
何もためらわずに叶えたい夢だけを胸に
一輪の花にもいつも美しさを感じて
誰にもマネのできない夢の花をさかせて
二度とないこの人生を
きみらしくきみらしく生きてゆこう
涙流すよりも笑顔で
昨日より今日 今日より明日へと
あきらめないきみのその姿に
あたたかな手さしのべてくれる人
きっといるから
生まれてきてよかったと言えるように
星のまばたきに負けないきらめきと
すべてを優しくつつむ風のように
いついつまでも人を愛する気持ち
心に抱き締めて忘れずにいよう
生まれてきてよかったと思えるように
太陽に負けない情熱と
緑を揺らす風のように
いついつまでも素直な気持ち
心に抱き締めて生きてゆこう

第19回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

小さな冒険 大きな迷惑

作詩 C.Pしまった  作曲 ささやまのりひろ

臆病だけど 走り出すと止まらないこの性格
何がきっかけか分からないけど
無謀にも一人旅をしようと思う
電車に乗らないと 旅が始まらない
電車バックドロップ
後ろ向き お尻から倒れ込めば 電車に乗れてる
小さな冒険 大きな迷惑
街の皆様に迷惑かけるけれど
小さな冒険 大きな迷惑
心優しい人たちのおかげで 僕も一人旅ができた
みんなが心配するからと思って 誰にも言わずに
家からは 知り合いに頼み込んで
近くの駅まで乗せていってもらう
苦手な階段 どうしようと考えた
階段ヒップドロップ
座り込んで お尻で一段ずつ登り降りた
小さな冒険 大きな迷惑
駅でも街でも迷惑かけるけど
小さな冒険 大きな迷惑
障害者(みんな)が出てくれば
これが普通の世の中となるはずだから

 

第18回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

二十歳

作詩 片岡由起子  作曲 能智かおる

春風に誘われて
娘と二人で旅に出ました
電車に揺られて 足の向くまま並んで歩く
わが子の背たけ 今気がつきました
僅かに私を越えていることに
二十歳になったあなたが眩しい
泣き声が聞こえないから
父さんと二人で代りばんこに
寝ずの番して育てたことや
片時も離さず肌で声を聴いていた私を
笑う人がいたことも今は懐かしい
二十歳になったあなたが嬉しい
二十歳になったあなたに乾杯

 

第17回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

おかあちゃんがぼくにいいました

作詩 脇坂純一  作曲 藤原敬史

おかあちゃんが ぼくに いいました
ぼくが しぬまで しなへんと いいました
ぼくが 百まで 生きたら
二百まで 生きたるといいました
ぼくが 二百まで 生きたら
三百まで 生きたるといいました
おかあちゃんが ぼくに いいました
ぼくが しぬまで しなへんと いいました
おかあちゃんが ぼくに いいました
ぼくが しぬまで しなへんと いいました
おかあちゃんが ぼくに いいました
ぼくが しぬまで しなへんと いいました

第16回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

街に出よう キュリー

作詩 広沢里枝子  作曲 土屋竜一

街に出よう キュリー
そよ風のように
あの子がくれた タンポポの花
ハーネスに飾って
だまって通り過ぎる人
あなたは誰?
足音が聞こえたら 私から言える
こんにちは  (こんにちは)
ご機嫌いかが (ご機嫌いかが)
一緒に行きましょう そこまで
私とあなたの生きる街
私とあなたのつくる街
街に出よう キュリー
そよ風のように
みどりの香り ポケットに歌
ハーネスもはずんで
遠くで見つめてる人
あなたは誰?
手のぬくみ感じたら 心から言える
ありがとう  (ありがとう)
会えてよかった(会えてよかった)
一緒に行きましょう ここから
私とあなたの生きる街
私とあなたのつくる街
私とあなたの生きる街
私とあなたのつくる街

 

第15回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

わかりあえる日まで

作詩・作曲 山下富美雄

この広い宇宙の片隅に
ポツンとひとつ星がある
青く輝くその星に
命に輝くその星に
ぼくらはみんな住んでいる
ひしめきあって生きている
膚が違う 顔が違う 瞳が違う
国が違う 夢が違う 言葉が違う
ライララララ ライララララ ライララララ
ライララララ ライララララ ライララララ
もしも世界の 果てに住もうと
人を愛する 心は変わらない
もしもあなたに いつか会えたら
こんな気持ちで つつんで歌おうか この歌
世代を超えて 人種を超えて すべてを超えて
わかりあえる日まで……
わかち合うたび 溶ける悲しみ
生きる喜び 心によみがえる
人と人との 熱いつながり
確かめあうため 命のあるかぎり 歌おう
時代を超えて 文化を超えて 歴史を超えて
わかりあえる日まで
風は同じ 雲は同じ 光は同じ
空は同じ 海は同じ 大地は同じ
ライララララ ライララララ ライララララ
ライララララ ライララララ ライララララ
戦を超えて 砦を超えて はざまを超えて
わかりあえる日まで
地球を超えて 銀河を超えて 宇宙を超えて
わかりあえる日まで 愛しあえる日まで
あなたと あなたと あなたと

第14回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

ハートフル ソング

作詩 草間秀基  作曲 多賀ゆき子

そっと耳を澄してごらん
みんなの歌が 聞こえるかい
ハンディをもって
すべてをあきらめてしまった 君のために
今日も誰かが 歌っている
トライ アゲイン
失敗なんか恐れないで もう一度頑張れ
メイク ア ハッピー
幸せは自分の手でつかむんだ
ハンド イン ハンド
一人じゃできないことも みんなでならできる
スマイル アゲイン
誰にも負けない 最高の笑顔で
今を一生懸命 生きるんだ
その澄んだ瞳の輝きを なくさないで
もう君は一人じゃない
目を閉じれば いつでも会える
くじけそうになったら
目を閉じてみんなで歌おう 心の歌を
弱い心にはもうさようなら
何処かで 泣いている君のために
みんなで歌おう 心の歌を

第13回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

マコト

作詩 深川常雄  作曲 むたゆうじ

マコト お父さんと歩こう
菜の花の咲く この道を歩こう
歩きはじめたばかりの お前だから
石ころ道は 苦手だね
転びそうになったら
お父さんにおとまり
そして ずっと ずっと
菜の花の咲く道を
お父さんと 歩いていこう
マコト お父さんと歩こう
若葉の薫る この並木道を
車いすのお父さんでは 恥ずかしい
でも顔を上げ お父さんと
五月の心洗う 風の中
ふたりで胸を張ろう
そして もっと もっと
若葉の道を
お父さんと 歩いていこう
マコト お父さんの前を
高い青空に 歩いていっておくれ
お父さんはゆっくりと お母さんと
歩いていくから 大丈夫さ
マコトはマコトの道を
歩いていけばいい
振り向かないで ずっと
青空の果てをめざし
歩いていっておくれ

第12回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

ウェディング ロード

作詩 出越康裕  作曲 大野志津子

幸せなのに 涙が頬を伝わり
ひとつふたつと私の瞳から
流れ落ちる
白いウェディングドレス
いつのまにか
幸せ色にかわりはじめる
あなたの好きな色に
色に染めてくださいと
お父さん 私のわがまま
聞いてくださってありがとう
彼とふたりで
幸せな家庭を作ります
*愛のウェディングドレス
いつのまにか
幸せ色にかわりはじめる
私の好きなあなたに
あなたに愛を伝えるため
お母さん 私をここまで
育ててくださってありがとう
うれしさのあまり
母の顔がゆがんで
愛のウェディングドレス
いつのまにか
幸せ歌にかわりはじめる
父や母の心の中に
伝わっていくため
私はいつまでも彼とふたりで
ウェディングラブを
ウェディングラブを
ウェディングラブを
忘れずに
*くりかえし
幸せな家庭に
愛の鐘が鳴りつづける

第11回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

出発(たびだち)

作詩 北川憲一  作曲 大森恵子

大きな荷物を 肩に背負い
たったひとつの 幸せがあれば
たったひとつの 夢があれば
輝きながら 生きていける
与えられたものに 満足できないで
不安いっぱいに 思ってた
あの頃に 僕の求めたものは
何不自由ない 手足と口だった
当り前のことが できない悔しさが
僕をしめつけた
そしてその苦しさの中で
僕は自分の 真の姿を見た
精神(こころ)の弱さを思い知らされて
自分のもろさを知った時
僕はひとりで ひとりで泣いた
転げても 転げても 立ちあがれ
重荷を背負った この道程こそ
僕を強く もっとたくましく
僕は今 僕なりの幸せと
夢に向って 生きている
僕は今 僕なりの幸せと
夢に向って 生きている

第10回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

野に咲く花なら

作詩 長谷川幸夫  作曲 能智星悟

昨日あった悲しい出来事が なかったように
新しい一日がはじまる
それが とても淋しくてならない
心に流した涙は 心の中にしまっておいて
いつまでも忘れずにいよう
みんな 力の限り生きているのか
口先だけじゃいけない 今は
みんな 力の限り生きているのか
野に咲く花なら
短い命の花を咲かそう
昨日あった悲しい出来事が なかったように
時は流れ 人は動く
それが とてもむなしくてならない
今の自分に満足している者はいないか
できなくなった時 後悔する
みんな 力の限り生きているのか
口先だけじゃない
みんな 力の限り生きているのか
小さな石なら
そこでじっとしてないで転がれば……

第9回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

時代遅れの涙たちへ

作詩 松兼功  作曲 香西紀美

すれちがいざま僕をみつめて
泣きだしたあの人は
揺らめく心押さえきれずに
知らぬ間にあふれたのだろう
そこにぼくらを見てる
ひとつのいまがある
弱い人だと決めて 哀れむいまがある
三日逢っていない君に逢いたくて
ただガラガラとさまよっていたと知ったら
彼女は時代遅れの涙を笑うだろうね
テレビに映る人のいきざま
眺めてはほほぬらす
揺らめく心かくしきれずに
ふたりともあふれてきたよ
そこにひそかにおそう
ひとつのわながある
涙流しただけで すべてを終らせる
そうさいつのまにか とても大切なことも
傍らに流してしまっているなら
ぼくらは時代遅れの涙にさよならしよう
ぼくらは時代遅れの涙にさよならしよう

第8回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

ウェディングドレスを着たい

作詩 丸山よし美  作曲 香西紀美

姉さんのウエディングドレス姿
きれいだった
しあわせそうに 私の前を通りすぎ
みんなに 祝福された
上手へむかう 二人の後ろ姿を
見ていたら
知らず 知らずに 涙が出て
とまらなかった
うれしいわけじゃないんだよ
さみしくて にくたらしいんだよ
すてきに着れる姉さんが
うらやましい
となりの人が言っていた
「あと 妹がね」
そんなに きれいに着れないけど
わたしにも 着れるよね
いつになれば 着れるのかと
考えたら また涙が
考えたら また涙が
止まらなかった

第7回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

戦え!ヒーロー・クール・マイス

作詩 和田英人  作曲 加藤かおる

ああ 走れ獅子のように
ああ 叫べ勝利の雄たけびを
車イスの戦士 クール・マイス
かわいいベイビー守るため
クールなスカーフ Very Good
愛の剣をうちたてろ
すてき しびれる バトウェルチャー
愛の変身ウイリー・ハリケーン
ウェルチャー・ヒーロー ギンギラ・ヒーロー
Viva Viva Viva
愛のナイト・クール・マイス
ああ 飛べ鳥のように
ああ 倒せ悪のデビル・スキン
車イスの戦士クール・マイス
チャームなあの子 救うため
クールなマスク Wonderful
真の愛を見せつけろ
胸がトキメク バトバット
愛の制裁 ウイリー・キック
チャリティー・ヒーロー ジェントル・ヒーロー
Viva Viva Viva
愛のナイト クール・マイス
愛のナイト クール・マイス

第6回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

小さな一歩

作詩 小曽根俊子  作曲 無田雄二

そこに光が輝いている
心にひびく鐘が鳴っている
ほらごらん
君のそばを きらめきながら
時が流れている
指でたどる文字に
瞳で受ける言葉に
人は愛を感じ
ほほえみに包まれてゆく
今 すばらしい歴史の中へ
小さな一歩を踏み出そう
そこに風が吹いている
心にしみる歌が聞こえている
ほらごらん
燃える命が きらめきながら
時を刻んでいる
君のひたいの汗に
君の生きる姿に
人はいのちを感じ
やさしさに目覚めてゆく
今 ひらかれた大地の上に
小さな一歩を踏み出そう
今 すばらしい歴史の中へ
小さな一歩を踏み出そう

第5回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

愛は藍色 ママさんコーラスのための合唱組曲 詩集「愛は藍色」より

作詩 小曽根俊子  作曲 一色愛子

1.愛は星は夜空を飾ります
海は生命を育てます
夢は未来を築きます
愛は愛から生まれます
2.教えてください
鳥みれば鳥になりたいわたしです
魚みれば魚になりたいわたしです
花みれば花になりたいわたしです
天よ 地よ 教えてください
わたしは何をするために
この世に生をうけたのですか
3.夢のあとに
走ったんだよ
ぼく 走ったんだよ
仔犬をつれて
野原を風をきって
走ったんだよ
とうさんが両手を広げて
待っていてくれたっけ
そのとなりで かあさんが
笑いながら立っていたっけ
小さな白い花が咲いていたよ
夢だったんだね
だって枕がぬれているもの
ベッドの横で
車椅子が光っているもの
もう夜が明けたんだね
4.愛
息をいっぱいすいこんで
愛という字を書きました
墨をいっぱいふくませた
筆を握って書きました
すべての音が消えました
すべての事を忘れました
ふるえてゆがんだひと文字は
精一杯のわたしです
今 あることのしるしです

第4回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

いちにちのおわりに

作詩 妙見幸子  作曲 能智恒存

いちにちのおわりに
今日が昨日になろうとしている
今 わたしは疲れた体を
ふとんになげだして
何をやってきたんだろう
自分に問い返して
やってないじゃないか 何にも
そうためいきをついてつぶやく
明日という日ほど恐いものはない
何が待っているのか 誰にもわからない
でも わたしは おののきながら生きるの
自分に与えられた
このときを
いちにちのおわりに
今日も疲れだけが残った
だけど それを振りはらうことはできない
あーあ 重いよう 体が
悲鳴をあげて涙し
これでも青春なのか
そうひとり苦笑いし 目を閉じる
昨日という日ほど重いものはない
過去となって背にのしかかってくるから
でも わたしは あえぎながら生きるの
自分に与えられた
このときを
でも わたしは 精一杯に生きるの
自分に与えられた
このときを
でも わたしは 精一杯に生きるの
自分に与えられた
このときを

第3回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

時が光る

作詩 物部五郎  作曲 宮崎勝弘

秋の陽差しのように 時が光る 季節は急いでいる
心はなまぬるい水 恋はいつも淡い夕映えの川面
行動(うごき)はいつも ゆるやかな川の流れ
ぼくの後の道は忘れよう 前の道は夕もや
心にたそがれの紅葉を持ちたい
闇夜がおとずれる前だから
秋の陽差しのように 時が光る 季節は急いでいる
心は秋の昼下り 恋はいつも淡い陽差しの枯れ野
行動(うごき)はいつも 初秋のそよ風
ぼくの後の道は忘れよう 前の道は夕もや
心に秋空の夕映えも持ちたい
川面が凍てつく前だから
時が光る 時が光る……

第2回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

青春の旅

作詩 中村富久一  作曲 後藤真吉

さあ これから旅に出よう
過去という名の荷物を置き去りにして……
背負って旅に出たのでは
未来が見えなくなってしまうから
夢と希望を手にかざして
これから続く長い旅を
人生は やり直しは効かないけれど
まだ時間はあるさ
前を向いて ひたすら ひたすら
小さくならずに
力強く生きぬく為に
前を向いて ひたすら ひたすら
小さくならずに
力強く生きぬく為に

第1回全国わたぼうし音楽祭 わたぼうし大賞受賞

つくし……そして春

作詩 宇都宮辰範  作曲 宮崎勝弘

かあちゃん つくしがもう出てる
隣のユキちゃんもサッちゃんも
一年生なんやて ピカピカ光るランドセル
買(こ)うてもろて 明日から学校へ行くんやて
かあちゃん つくしがもう出てる
かあちゃん もう泣かんといて
また駄目やったんやね かあちゃん
入学拒否なんて難しい言葉なんか
あたいは知らへん ええのや
あたいはお家で遊ぶ
かあちゃん もう泣かんといて
かあちゃん 桜がきれいやね
なんで悲しそう かあちゃん
あたい学校行きたいのや
どうしてあたいだけ行ったらいけへんの
手が動かんだけなのに
かあちゃん 桜がきれいやね
学校って意地悪や 大人は意地悪や
何にも何にも あたい悪い事してへんのに
かあちゃん つくしがもう出てる……