日時:2026年1月31日(土)開場13:30 開演14:00 終演16:30
場所:奈良公園バスターミナル・レクチャーホール(アクセス)
*入場無料・要予約(定員300人) 申込フォームはこちら
プログラム
<1部> 寺尾紗穂 弾き語りコンサート /14:00~14:45
休憩 /14:45~15:00
<2部> トークセッション「詩の力・歌の力」 /15:00~16:30
・スピーカー 堀川京子(元・奈良たんぽぽの会会長)・酒井靖(わたぼうし音楽祭・コンサート事務局)
・ゲストスピーカー 寺尾紗穂(音楽家、文筆家)
・コーディネーター 上田假奈代(詩人)
障害のある人たちの喜怒哀楽を歌い続けてきた「わたぼうし音楽祭」が、50周年を迎えました。スターもいない、アイドルもいない、大きなスポンサーもないこの音楽祭が、半世紀という長きにわたり続けてくることができましたのも、多くのみなさんに愛されたからこそと心から感謝しています。
障害のある人たちの詩は、生きることの喜びや哀しみ、いのちの尊さなどが歌われ、大切なものを忘れがちな今の社会へのメッセージが溢れています。「わたぼうし音楽祭」は、こうした思いをメロディーにのせて歌うことで、人と人、人と社会をつなぎ、いのちにやさしい社会づくりを進めてきました。
50年にわたり、「わたぼうし」を支えてくださったみなさまに感謝し、これまでの足跡をともに愛でつつ、世界に向けて新しい価値観を提案する「わたぼうし音楽祭」をこ一緒につくっていってくださることを願い、ここに「わたぼうし音楽祭50周年記念フォーラム」を開催します。
第1部 寺尾紗穂 弾き語りコンサート

<第2部>トークセッション・ゲストスピーカー
寺尾紗穂(音楽家・文筆家)
1981年東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りアルバム「御身」でデビュー。大林宣彦監督の「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督の「0.5ミリ」など主題歌の提供や、CM楽曲制作(KDDI、MUJIほか)、音楽に限らず新聞やウェブでの連載も多数。オリジナルの発表と並行して、ライフワークとして土地に埋もれた古謡の発掘およびリアレンジしての発信を行う。2025年は高木正勝のアルバム『うたの時間』に作詞、編曲、演奏で参加したほか、「アジアの汗」から歌い始めたフジロックの「ORANGE ECHO」ステージでの演奏も話題になった。長年「ビッグ・イシュー」支援の音楽イベント「りんりんふぇす」を青山・梅窓院で主催。11回目より山谷・玉姫公園にて開催し、2025年に12回目を迎えた。NHKドキュメンタリー「Dearにっぽん」のテーマ曲に「魔法みたいに」が選ばれ、教科書『高校生の音楽I』にも同曲が掲載されている。あだち麗三郎、伊賀航と共に3ピースバンド「冬にわかれて」でも活動を続ける。音楽アルバム最新作は「わたしの好きな労働歌」。「余白のメロディ」(2022)「しゅー・しゃいん」(2024)は『ミュージック・マガジン』の年間ベスト(ロック/日本部門)の10枚に選出された。著書に『原発労働者』(講談社現代新書)『南洋と私』(中公文庫)『日本人が移民だったころ』(河出書房新社)など。新刊は『戦前音楽探訪』(ミュージック・マガジン社)。
第2部 トークセッション「詩の力・歌の力」 社会を動かす詩の力・歌の力について語り合います

スピーカー:堀川京子(元奈良たんぽぽの会会長)
1964年奈良県北葛城郡生まれ。先天性脳性まひ。明日香養護学校小学部の時に「わたぼうしコンサート」がはじまり、高等部になってボランティアに参加する。花園大学在学中に「わたぼうし音楽祭」の作詩の部に入選。大学卒業後「奈良たんぽぽの会」で活動し、1992年から7年間会長を務める。1999年に会長を退任し、結婚、二児を出産。地域で社会資源を駆使し、子育てしながら障害者自立支援センター「フリーダム21」でピアカウンセラーとして活動。2024年に「CILスタート奈良」を仲間とともに立ち上げ、講演や地域で暮らす障害のある人たちの相談などの活動を行っている。

スピーカー:酒井靖(わたぼうし音楽祭・コンサート事務局
1959年長野県塩尻市生まれ。高校卒業後、東放学園放送芸術学部に入学、在学中に「わたぼうしコンサート」と出会い、歌うボランティアとして参加する。1980年、「財団法人たんぽぽの家(現・一般財団法人たんぽぽの家)」のスタッフとなり、「わたぼうしコンサート」「わたぼうし音楽祭」の事務局を担いつつ、「わたぼうし音楽祭」の司会歴は39年に及ぶ。めざすは生涯「わたぼうし」の“歌い人(うたいびと)”。これまでに、国内外述べ2,000ヵ所で200万人を超える人びとと、障害のある人たちの歌を通して心を響かせ合っている。一般財団法人たんぽぽの家エグゼクティブ・ディレクター、奈良たんぽぽの会事務局長。

コーディネーター 上田假奈代(詩人)
1969年奈良県吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめ、18歳から京大西部講堂に出入りし、今から思えばアーツマネジメントを学ぶ。「下心プロジェクト」を立ち上げ、ワークショップなどの企画、場作りを開始。2001年「詩業家宣言・ことばを人生の味方に」と活動する。2003年、大阪・新世界で喫茶店のふりをしたアートNPO「ココルーム」を立ち上げ、2012年に開講した「釜ヶ崎芸術大学」はヨコハマトリエンナーレ2014に参加。2016年ゲストハウス開設。釜ヶ崎のおじさんたちとの井戸掘りなど、あの手この手で地域との協働をはかる。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事。堺アーツカウンシル プログラム・ディレクター。
後援:奈良県 協力:社会福祉法人わたぼうしの会/一般財団法人たんぽぽの家
◎同日開催 わたぼうし音楽祭50周年記念パーティー @ホテル日航奈良(18:30開始)





